提供:ベンキュージャパン
BenQ Japanの「EW2880U」は、パソコンだけでなく、動画視聴やゲームなどにもマルチに使える28型ワイドの多機能ディスプレイ。手ごろな価格と相まって価格.comの満足度ランキングでは2021年12月の登場以来、上位に位置し続ける屈指の人気モデルだ。その魅力に価格.comマガジンが迫った。
※2022年11月14日時点
リモートワークの普及にともなうオンライン会議をはじめ、ますます高画質化する動画配信サービスやゲームなど、家庭のパソコンに求められるニーズはますます多様化している。当然ながら、パソコンのディスプレイにも、こうした時代の変化に応じた性能が求められている。
こうした状況の中、BenQの28型ワイド液晶ディスプレイ「EW2880U」は、エンターテインメント性を重視した「EW」シリーズから、2021年12月3日に発売された。解像度3840×2160の4K表示が可能なIPSパネルを採用し、フルHD(1920×1080)の4倍となる情報量をひとつの画面に精細に映し出せる。ビジネス用途でExcelのシートを表示したり、複数のウィンドウを表示させて作業するような場合に、28型という大型画面と、4Kという高解像度の恩恵を実感できるだろう。
4K表示に対応したIPSパネルを採用するため、表示はとても緻密で、斜め方向から見ても色の変化がほとんどない。フルHDやWUXGAクラスのディスプレイからのステップアップでは大きな進化を実感できるだろう
また、「EW2880U」は高解像度なだけでなく、コントラスト性能も非常に高い。コントラスト比は1000:1と一般的だが、HDR 10に対応しており、「Netflix」や「YouTube」などで普及が進んでいるHDR対応動画を高コントラストで表示できる。また、約10億色の色表示や、DCI-P3カバー率90%の広い色域にも対応しているため、色の再現性も高い。フォトレタッチなど、色の再現性が重要視される業務でも、「EW2880U」は十分に活用できるはずだ
なお、「EW2880U」には、自動調光技術「ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)」が搭載され、周囲の明るさに合わせて最適な色温度と輝度に調整可能。また、この機能を応用した補正技術「HDRi」も搭載されており、標準の「スタンダードHDR」、ゲーム用の「ゲーム HDRi」、映画用の「シネマHDRi」という3モードで、各シーンに最適な色とコントラストを得ることができるようにもなっている。この「HDRi」は、ディスプレイ前面のボタンや後述のリモコンで簡単に切り替え可能だ。
加えて、ゲームプレイ向けの機能としては、ティアリングを抑える「AMD FreeSync」に対応するほか、レースゲーム特化モードの「Racing Mode(レーシングモード)」を備えており、広い視野角とクリアな映像で、快適なゲームプレイが可能になっているのもユニークな点だ。
ディスプレイの右下にある「HDRi」ボタン。「HDRi」の呼び出しやモードの切り替えなどをスムーズに行える
右が元となるHDR映像で、左が「シネマHDRi」を適用した映像。「シネマHDRi」を適用した映像は、構図左の銃を構えた人物の黒浮きが抑えられ、引き締まった印象だ。また、黄色くライトアップされた室内のハイライト部分の色再現性も高い
右が元となるHDR映像で、左が「ゲームHDRi」を適用した映像。「ゲームHDRi」では、ハイライトとなる構図左上で囲まれた太陽の周辺の白飛びや、構図右下の暗部の岩肌の黒つぶれが減少しているのがわかる。また、左下の遠景がクッキリとしており、画面全体の情報量も増加している
また、目の疲れを軽減するBenQ独自のアイケア技術として、画面のちらつきを抑えるフリッカーフリー機能やブルーライト軽減機能、色覚多様性に配慮したカラーユニバーサルモードなどにも対応している。これらの画質調整は、オンラインで配布されている専用ユーティリティ「Eye-CareU」(Windows 10以降および、macOS 12 以降対応)で調整可能だ。
動画視聴やゲームプレイといった用途では、サウンドは映像と並ぶ重要な要素だ。しかし、ディスプレイにスピーカーが搭載されている場合も、そのほとんどは最低限のサウンドを鳴らせるレベルのもの。しかし「EW2880U」に搭載される自社設計の「treVolo(トレボロ)スピーカー」は、3W+3Wの大出力対応で、28型という大画面に見合った迫力のあるサウンドを再生できる。ドライバーまで自社設計の強みを生かし、高音域、中音域、低音域のいずれでも音質が最適化されており、動画視聴やゲームなどのエンターテインメント用途にもしっかり対応する。
ディスプレイ下面の左右2か所に搭載される「treVoloスピーカー」。自社開発の利点を生かした、余裕のあるハウジング容量を確保しており、迫力のあるサウンドを再生できる
また、「ライブ/ポップ」、「シネマ」、「トーク/ボーカル」、「ゲーム」、「ロック/パーティー」の5種類のサウンドモードがプリセットされており、用途に応じて最適な音質を選ぶことができる。なかでも「トーク/ボーカル」モードは、人の話し声をより聞き取りやすくするもので、ビジネスシーンではリモート会議に応用できる。パソコンの内蔵スピーカーでは人の声が聞き取りにくいと感じる場合も、こちらの「treVoloスピーカー」と「トーク/ボーカル」の組み合わせなら相手の声をしっかり聞き取れ、会議も順調に進みそうだ。
「ライブ/ポップ」、「シネマ」、「トーク/ボーカル」、「ゲーム」、「ロック/パーティー」の5種類のサウンドモードを搭載する
最後に、「EW2880U」の使い勝手の部分を見てみよう。まず、「EW2880U」に備わるモニターアーム(スタンド)は、上下方向に20°(下方向5°+上方向15°)チルトするほか、左右方向に30°(左右それぞれ15°)スイーベル可能。高さも100mmという広い幅で調整できるため、自分の好きなポジションに調整可能だ。また、ディスプレイ製品には珍しくリモコンが同梱されているのもユニーク。このリモコンでは、電源のオン/オフをはじめ、各種の設定や音量調整、入力切り替えなどが行える。
モニターアームは、上下方向に20°(下方向5°+上方向15°)チルトするほか、左右方向に30°(左右それぞれ15°)スイーベル可能。高さは100mmの範囲で調整可能できるため、最適なポジションに調整しやすい
同梱のリモコンを使えば、OSDを表示させることなく、画質や音質の調整、入力切り替え、電源のオン/オフなどが行える
入力系統の豊富さも「EW2880U」の大きな魅力だ。2系統のHDMI 2.0に加えて、DisplayPort 1.4とUSB Type-C(DisplayPort Alt Mode)を各1系統の、計4系統の入力端子を備え、すべてHDRに対応している。これだけの入力ポートがあれば、入力端子の不足を心配することはまずないだろう。
HDMI 2.0を2系統、DisplayPort 1.4とUSB Type-C(DisplayPort Alt Mode)を各1系統の、計4系統の豊富な入力ポートを備える
なお、搭載されるUSB Type-Cポートは、給電規格のUSB Power Delivery(USB PD)にも対応するため、パソコンをはじめ、スマートフォンやタブレットなどの充電にも利用できる。このため、対応パソコンであれば、ケーブル1本で「EW2880U」への映像出力および音声出力と、給電を同時に行うことも可能だ。
USB Type-Cポートは出力60WのUSB PDに対応。スマホやタブレットの急速充電や、同規格に対応したノートPCにも給電できる大出力だ
BenQ Japanの「EW2880U」は、HDR 10対応の4K表示というディスプレイとしての基本性能の高さに加えて、動画やゲームなどをより高画質に映し出せる「HDRi」や、高音質な「treVolo(トレボロ)スピーカー」を備えるなど、今の時代に求められる性能を完備した、映像とサウンドの両面で満足できるエンターテインメント向けディスプレイだ。さらに、入力系統も4系統備え、USB Type-Cポートは60Wの給電に対応するなど、機能性も高い。この内容で5万円台 (価格.com調べ。11月中旬時点)から購入できる価格の安さは大変魅力的だ。発売から1年近くを経ても価格.comにおけるユーザー満足度が4.79と高く、「PCモニター・液晶ディスプレイ」カテゴリーで1位(※)に君臨し続けているのも納得である。
※2022年11月14日時点
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