提供:インテル
ゲームのライブ配信を行うストリーマー(配信者)は今や数多くいますが、その中で、たぐいまれなるゲームスキルとトークスキルで視聴者を魅了している配信者が、はつめさんとyunocyさんです。今回は、そんなお2人をお呼びし、ゲーミングPCに関するアレコレを語っていただきました。
yunocy(左)とはつめ(右)がゲーミングPCを語りつくす
yunocy
ゲーム好きが乗じ、グラビアアイドルと配信者という二刀流を実践。「Apex Legends」や「VALORANT」などのほか、昔から愛してやまない音ゲーの配信も行う。CRカップなどの配信者大会などにも出場しており、ゲームスキルも確かなものがある。
はつめ
格闘ゲーム「ストリートファイターV」の元プロゲーマー。2021年にプロゲーマーから配信者へと転身。現在は「Apex Legends」や「VALORANT」などのFPSゲームを中心に、さまざまなジャンルのゲーム配信を行い、配信者としても高い実績を残す。
私が初めてPCに出会ったのは小学校4、5年生のときですね。オンラインゲームを遊んだりゲーム実況が見たくて、家にあったノートPCを触り始めました。
――ゲーム実況は、やるのではなくて見るほうですか?
見るほうですね。ゲーム実況を初めてやったのは中学生のときです。最初にPCにハマったのはオンラインゲーム、ゲーム実況と、ニコニコ動画も見てました。
――なるほど。最初はゲーミングPCではなく普通のノートPCを使っていたということでしょうか?
そうなんですよ! お母さんが持っていた普通のノートPCだったんですよね。当時はMMORPGを遊んでいたのですが、ゲームの容量が大きすぎて、パソコンの処理が全然追いつかなかったんですよ。読み込みが遅すぎて、自分のキャラクターさえ全然表示されないという(笑)。
――それは何とも……悲しいですね。そこからゲーミングPCに移行したきっかけはあったのでしょうか?
ゲーミングPCに移行したのは、18歳か19歳のころだったかな。「PUBG: BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)っていうゲームが遊びたくて、もう仕方がなかった時期がありました。その時に、たまたま自作PCを作る番組に呼んでいただいて、ゲーミングPCをいただいたんですよ! ただ、いただいたゲーミングPCのスペックでは「PUBG」が動かなくて。知り合いからグラボを譲ってもらって、一緒に組み立てました。それが最初のゲーミングPCですね。
私は配信でも言ったことがあるのですが、お父さんがPCゲーム大好きだったので、物心ついたときには、家にゲーミングPCがありました。家庭用ゲーム機はなかったんですよね。幼稚園くらいのときから、お父さんがゲームをしてるのをずっと家で見ていて、お父さんがいないときに勝手に触ってみたりして、オンラインゲームを遊び始めたのが私のゲーミングPCとの出会いですね。
――最初からゲーミングPCが家にある環境だったんですね。
そうですね。お父さんがPCを新しいのに買い替えるたびに、私が古いほうをお下がりでもらって。PCを2台並べてお父さんとゲームを遊んでいましたよ。
――では、周辺機器はいかがですか? たとえば、マウスとか。
最初は、それこそお父さんのマウスを使っていましたよ。お父さんがMMORPGをプレイしていたので、サイドボタンが10個くらい付いているすごく大きいマウスしかなくて。だから「もっと小さいのが欲しい」ってお父さんにおねだりしました。それで、秋葉原に連れて行ってもらって、もっと小さな手に合うマウスを買ってもらったのを覚えています。実質的には、これが初めてのマウスですね。
私も最初はよくわからなくて、手に合わない大きなマウスを使っていたんですが、少し小さめのマウスを使ってみたら、「今までのは何だったんだ?」って思うくらい使い勝手が違ったんですよね。だから、初めて買うときはお店に行って実際に触るのが絶対いいと思います。
――今使っているPCについて聞きたいんですが、お2人は自作派? それともBTO派ですか?
私は自作派ですね。以前、プロチームに所属していた時に2年間で6台もゲーミングPCを組み立てたことがありました。最初は、全然組み立てられなかったのですが、何度もやってくうちに、1から100まで全部自分でできるようになりました。パーツを取り替えたり、簡易水冷に変えたりして、そのときに組み立てたゲーミングPCを今でも使っていますよ。
すごいな〜。私は全然自作ができなくて(笑)、完全にBTO派です。お仕事で何回かゲーミングPCを組み立てたことはあるんですけど、いかんせん不器用なので(笑)、BTOでプロにお任せします。
――今お使いのゲーミングPCのスペックは?
私は、CPUがインテル「Core™ i9-11900 プロセッサー」、グラボがNVIDIA「GeForce RTX 3090」、メモリーが32GBで、ストレージがSSD(容量不明)ですね。
結構、バチバチのスペックなんだ! 型番は忘れてしまったのですが、私もCPUがインテル「Core™ i9 プロセッサーシリーズ」で、グラボがNVIDIA「GeForce RTX 2080Ti」です。3年前くらいから使っているんですけれども、まだ余裕で戦えますよ。
――ゲーミングPCのスペックでココはゆずれないという、こだわりのポイントはありますか?
私は、対戦しながら動画を撮影したりするので、基本的に電源の供給が絶対に間に合うように強い電源を選んでいます。あとは、グラボも大事。基本的には、スペックがなるべく高いパーツを選んで、すべての作業が円滑に行えるようにしています。
――スペックは高いほうが作業がはかどりますよね。
そうですね。あとは、ビジュアルかな。私のゲーミングPCは、本体が白で、クリアパネルで中が見えるようになっているんですよ。グラボや配線などのパーツをRGBライティングで光るようにしていて、それが配信で映るようにしています。なので、遊園地のパレードみたいに部屋がすごく光ります(笑)。
――yunocyさんはいかがでしょうか。
私のこだわりは、まず大前提として配信しながらでも重たいゲームがスムーズに動いてくれるスペックにすることです。あとは、やっぱりビジュアルですね。私も、赤と黒があしらわれた本体に片面クリアパネルにしています。そこに、赤っぽく光るパーツを入れたりして光らせています。でも、私も白色のケースが欲しいですね(笑)。
白いケースは今のトレンドだよね。
――お2人とも、使用しているゲーミングPCは1台だけですか。
私はメイン用と配信用の2台のゲーミングPCを使っていて、1台にはディスプレイを2台接続してデュアルディスプレイ環境にしています。もう1台にもディスプレイを接続しているんで、合計3台のディスプレイがデスクにあるんですよ。トレーダーみたいですよね(笑)
――PCはメイン用と配信用でスペックが違うのでしょうか?
メイン用はグラフィック重視でハイスペックなグラボを積んでいます。配信用はとにかく配信の処理がちゃんと行えればいいので、そこまでこだわってないですね。ただ、配信用のほうがメイン用よりも後に組み立てたので、もしかしたら配信用のほうがスペック高いかもしれません。
私はゲーミングPC1台でデュアルディスプレイの環境です。イラストを描いたりするので、大きい液タブ(液晶タブレット)を置いています。あとは、サブ用のノートPCも持っています。
――サブ用のノートPCはどんなときに使われているのでしょうか?
オフラインイベントに出演するときとか、遠征することが結構多くて、そのときにホテルの部屋でも配信できるように持ち歩いています。
――周辺機器などでこだわっているポイントはありますか?
こだわっているのはマウスです。私は手が小さいので、小さくて軽いワイヤレスマウスを使っています。基本的に周辺機器は、ワイヤレスで統一していますね。ヘッドホンやキーボードもワイヤレスです。マウスは、置いておくだけで自動給電してくれるものを使っています。オフラインイベントの最中にマウスの充電がなくなっちゃったことがあって。そのあとすぐに自動給電のマウスを買いました(笑)
私がこだわっているのはキーボードかな。キーキャップを変えるのが好きで、色が違うものにしたり、イラストが入っているものにしてみたりしますね。
――ゲーミングPCを選ぶうえでCPU以外で重視しておきたいポイントってありますか?
ゲームを遊ぶなら、グラボでしょう。
私もグラボは絶対妥協しません。
グラボはCPUや電源との相性があるので、グラボを変えるならCPUとかもセットで変える必要があります。あとは、メモリーですね。
――なるほど。CPUについてはどうでしょうか。
CPUは、とりあえず買う時に最新のモデルを揃えます。そのときに一番ハイスペックなのを積んで、長く使うのが理想ですね。
――それはどうしてですか?
グラボって1年、2年間隔で最新モデルが出ますよね。なので、ハイスペックなCPUを買っておくと、最新のグラボにも対応しやすいんですよ。だから、今後のことも考えて、CPUはハイスペックなものを買うのがいいかなと思います。
インテルのいちばんいいモデルを買っておけば安心だよね。
そう、それがいちばん安心! ハイスペックなCPUを買って、グラボを交換していくのが、いちばんコスパよくゲーミングPCのスペックを上げていける気がします。
――なるほど。でも、パソコンのパーツを買うのって、結構PCに詳しくないと難しいですよね。
私は、いわゆるPCショップに行って店員さんに聞いてしまいます。ゲーミングPCでやりたいこととか、やりたいゲーム、そして予算を伝えてパーツを組んでもらったりします。わからなければ、やっぱりプロに頼む(BTO)がいちばんいいんじゃないかな。
――ということは、ネットショッピングではなく、実店舗に買いに行く派ですか?
やっぱりお店にPCを見に行くのは楽しいですし、大事だと思います。「こんなの売ってるんだ!」っていう偶然の出会いもありますし。
私も同じです。PCショップに行くと、ワクワクしますよね! PCのサイズ感や質感とかもわかるので実店舗派です。あとは、やっぱりビジュアルも目で確認しておきたいし。
そうだよね。PCって結構大きくて、お部屋のインテリアにもインパクトが大きいから、デザインはしっかり見ておきたいっていうのはあるよね。
――いつも買いに行くエリアは決まっているんですか?
やっぱアキバ(秋葉原)ですね。
私もアキバです。
どこのお店に行っても、在庫が豊富で品揃えがいい。あと、店員さんの知識もスゴいんですよ。
――なるほど。では、ゲーミングPCの周辺機器で、ココだけはこだわったほうがいいというのはありますか?
何のゲームを遊ぶかによるんですけど、やっぱりマウスじゃないかな。周辺機器の中でもマウスだけは、金額が高い安い関係なく、自分の手にちゃんと合うものを選んだほうがいいと思います。だから、マウスは絶対実店舗で触ったほうがいいです。
私はゲーミングチェアかな。職業柄、長時間座ることが多いので、ゲーミングチェアは実店舗でしっかり選びます。デザインはもちろんですが、素材や固さ、座り心地も気にしますね。素材でも、レザーかファブリックがありますし。
私は猫を飼っているので、レザーだと終わっちゃう(笑)
――キーボードはどうでしょう?
私は、キーボードはそこまで高いのを選ばなくてもいいかなって思っていて、ゲーミングキーボードであればいいんじゃないかな。どうしてかと言うと、ゲーミングキーボードの最大の利点は、キーを同時押しできる機能なんですよ。普通のキーボードは、たぶん2〜3個押しが限界なんですが、ゲーミングキーボードは最大5個同時押しできるので、ゲームの操作が円滑に行えるんですよ。だから、最初は、ゲーミングと付いていれば何でもいいくらいの気持ちで買って大丈夫だと思います。
キーボードではないのですが……最近ゲーミングデスクを大きいサイズのものに買い替えたんですけど、すごく快適になりました。幅が100cm、奥行きが60〜70cmくらいだったかな。
大きすぎない!?
液タブとかいろんなモノをデスクの上に置いてるというのもあるんですけど、そもそもデスクが広くなったことで、ゲームを遊ぶのもめちゃくちゃ快適になりましたね。だから、ゲーミングデスクは少し大きいくらいのほうが便利だと思います。
――もしお2人がゲーミングPCのスターターキットを作るなら、PC以外の周辺機器で絶対に外せないものってありますか?
やっぱりモニターじゃない? 結構モニター選びで苦戦する人多い気がする。マウスとかヘッドセットは好みがあるから、モニターとPCがセットだったら熱いんじゃないかな。
最初はモニターのサイズとかよくわかんないもんね。私も、いちばん最初に湾曲のワイドモニター(ウルトラワイド)を買うという、今考えれば間違えた(笑)
FPSとかプレイするには、ウルトラワイドだと視覚情報が多過ぎて、頭の中がダメになるよね。レーシングゲームとかほかのジャンルにはいいらしいよ。
――初めてのモニターのリフレッシュレートはどれくらいがいいと思いますか?
基本は144Hzで、可能なら240Hzあってもいいと思います。60Hzは、やめておいたほうがいいかな。ただ、144Hzとか240Hzのよさって、60Hzでゲームをプレイしていないと気づけないんですよ。だから、240Hzのモニターを買っても、最初はゲームの設定を60Hzまで落としてから、240Hzに戻してみてほしい。そうすれば、240Hzのよさがよりわかりやすくなると思います。
最近のモニターってビジュもすごいいいんですよね。買い替えようかな。
――ありがとうございます。では、最後に初めてのゲーミングPC選びに悩む方へのメッセージをお願いします。
最初は、ネットで調べても製品数が多すぎてわからないと思うから、詳しい人がいるBTO系のお店に行って、店員さんにやりたいゲームとか、ゲーミングPCで何をしたいかを伝えれば、失敗はしないはず!
私もそれがいちばんいいと思う! ゲーム好きの店員さんは知識が豊富だから、やさしく相談にのってくれます。おしゃべり苦手でも大丈夫ですよ。
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