提供:パナソニック
近年、「おうち時間」の増加にともない、自宅での食事を積極的に楽しむ人が増え、再び、ホームベーカリーが注目を集めています。ホームベーカリーは基本的に食材を入れてボタンを押すだけでパンが焼き上がるので、どの製品を選んでも同じと思われるかもしれませんが、普通の食パンを焼くだけでもメーカーやモデルによって味や焼き上がりに大きな違いが出るもの。筆者は10年以上、いろいろなメーカーのホームベーカリーを使っていますが、それは間違いありません。そんな中、ずっと変わらず“おいしい焼き上がり”を実現しているのが、パナソニックの製品。筆者の個人的な意見だけでなく、パナソニックのホームベーカリーはその市場において、2021年度の国内メーカー出荷台数No.1(※)と、多くの人に支持されています。なぜ、これほどまでに人気なのか。本記事では、その人気の理由と魅力に迫ります。
(※)日本電機工業会出荷総計 2021年度 132,764台/パナソニック出荷台数 2021年度 88,646台、シェア66.8%
パナソニックのホームベーカリーは、2022年5月時点で「ビストロ SD-MDX4」「SD-MT4」「SD-SB4」「SD-BMT2000」の4機種がラインアップされています。エントリーモデルのSD-SB4でも25,408円(税込/2022年6月6日時点の価格.com最安価格)と、ホームベーカリーとしては安い価格ではありませんが、4モデルすべてが価格.comの「ホームベーカリー 人気売れ筋ランキング」で5位以内にランクイン(2022年6月6日時点。以下、同)しており、その内、上位モデルのSD-MT4とSD-MDX4は1位、2位を獲得。しかも、価格.comのユーザー評価も全モデルが5点満点中4.45〜5点と高評価で、2点未満の評価は付いていないことから、4モデルのどれを選んでも、ユーザーの満足度を満たすおいしいパンが焼けると言えるでしょう。
価格.comの「ホームベーカリー 人気売れ筋ランキング」だけでなく、「ホームベーカリー 注目ランキング」でも全モデルが10位以内にランクインしており、SD-MT4は1位、SD-MDX4は3位を獲得。パナソニックのホームベーカリーは購入した人の満足度も、今後購入したいと検討している人の関心度も高いということがわかります
実際に、SD-MDX4、SD-MT4、SD-SB4、SD-BMT2000のいずれかを購入した価格.comユーザーのレビューを見てみると、“おいしさ”と“安定した焼き上がり”に感動するコメントが多く寄せられていました。
今回ピックアップしたレビュー以外にも、以前にパナソニックのホームベーカリーを使っていて新モデルに買い替えたという人が何人かおり、進化した機能や新たに搭載されたメニューに感動し、購入したことを満足されていました
※2022年6月6日時点、価格.comパナソニック「ビストロ SD-MDX4」「SD-MT4」「SD-SB4」「SD-BMT2000」の製品ページに寄せられたユーザーレビューを抜粋・編集しています
ここからは、パナソニックのホームベーカリーが多くの人に高い評価を得る“安定した、おいしさ”のヒミツを探っていきましょう。
パン作りにおいて、「ねり」と「発酵」は仕上がりに大きな影響を与える、特に重要な工程。そこに着目し、パナソニックは「ねり」工程ではプロの技法を取り入れた「3D匠ねり」を、そして「発酵」工程では徹底した温度管理を行う「Wセンシング発酵」と「イースト自動投入」という独自技術を搭載することにより、ホームベーカリーに“おまかせ”で、ふっくらとしたパンを一年中安定して作れる完成度を実現しました。
ホームベーカリーの「ねり」工程では、パンケース内に装着された羽根を回転させて材料をかき混ぜて生地をこねますが、ここでも各メーカーによって違いがあるもの。パナソニックが採用する「3D匠ねり」は、立体的にこねるのが特徴です。パンケース内側面に突起(リブ)を設け、そのリブに生地が引っかかることで、手作業で行うような「ひっぱり」を再現し、さらに、その動きにプログラムを組み合わせることで生地が上下前後に回転。三次元で「伸ばす」「たたく」といったこね方を繰り返すことにより、ふっくらとしたパンを作るための、伸びのいい生地ができるのです。
立体的に回転する生地がリブに引っかかることで、プロが行うようなこね方を再現
「3D匠ねり」でこねた生地はしっかりグルテンが生成されるので、薄膜でもよく伸びます。「3D匠ねり」の有無により、生地の伸び方は約17%も違うとのこと
「ねり」工程のあとは、「ねかし」→「発酵」→「焼成」と進みます。ここにもパナソニックならではの独自技術が使われていますが、その内のひとつ「イースト自動投入」機能が秀逸。一般的なホームベーカリーはパンケースに小麦粉や砂糖、水などの材料と一緒にイーストも入れるのが普通です。しかも、イーストが1番上になるように材料を入れる順番が決められていたり、先に投入した食材の上部に凹みを作ってイーストを入れるなど、「イーストが水に触れない」ように注意しなければならないのが大半。いっぽう、パナソニックのホームベーカリーは、パンケースとフタの間に「イースト容器」が装備されており、そこにイーストを入れておけば、最適なタイミングでパンケースに自動で投入される仕組みとなっています。材料を練り込む前にイーストが水に触れてしまうと発酵が進んでしまい、パンのふくらみが不足したり、仕上がりにばらつきができやすいのですが、そうした事態になりにくいのが「イースト自動投入」機能の強み。きめ細かく、弾力のあるふくらみのいいパンを作るために欠かせない機能です。
業界で初めてイーストの自動投入機能を搭載したのがパナソニック。発酵時の生地のふくらみが安定するだけでなく、パンケースに入れる材料の順番を気にせず準備できるラクさもメリットです
さらに、生地を作ったあと(「ねり」工程のあと)にイーストを投入する順番は変わらないものの、室温に合わせてプログラムが変更されるのも特徴です。パン作りは非常に繊細で、室温の影響で仕上がりにばらつきが出やすいもの。たとえば、室温が低いと発酵不足になりやすく、室温が高いと過発酵になり、酸味が出やすくなるのだそう。そこで、パナソニックのホームベーカリーは、部屋の温度をチェックする「室温センサー」と庫内の温度を検知する「庫内温度センサー」という2つのセンサーを使い、徹底的な管理を行い、温度の変化に合わせて「ねかし」「発酵」「焼成」の時間を調節しているのです。なので、室温が高い時と低い時でイーストをパンケースに投入するタイミングも変わるというワケ。イーストを自動投入する装置の有無ではなく、プログラムで管理したタイミングで装置が作動するのがパナソニック独自の技術です。
安定した仕上がりのパンを実現するために、温度管理はとても重要。「室温センサー」と「庫内温度センサー」で室温の変化を検知し、メニューごとに用意された複数のプログラムの中から適したものが実行されます
室温の変化によって、どのようにプログラムが変わるのかを表したもの。「食パン」メニューを例にしたものですが、イーストを投入する前の「ねかし」と「発酵」の時間が大きく違うことがわかります
普通の食パンを実際に焼いてみたところ、見事成功。ふくらみも焼き上がりの色もパーフェクトで、食べてみると、皮が香ばしくて、中はもちもちでした。多くの人に支持されていることが納得できるおいしさです
パナソニックのホームベーカリーでおいしいパンが焼ける大きな要因である「3D匠ねり」「Wセンシング発酵」「イースト自動投入」機能は、現行モデルのSD-MDX4、SD-MT4、SD-SB4、SD-BMT2000のすべてに搭載されているので、どのモデルを選んでもおいしいパンを安定して作ることができます。上記の基本機能は共通ですが、搭載されているメニューや容量はモデルによって異なるので、作りたいメニューや使いたい機能から自分にぴったりなモデルを選ぶといいでしょう。
パンだけでなく、生地を作ったり、ジャムやケーキを作るメニューことも可能。最新モデルのエントリーモデル「SD-SB4」に、「食パン」「ソフト食パン」「早焼き食パン」「フランスパン」「アレンジパン」「米粉パン(小麦入り)」「米粉パン(小麦なし)」などの4機種に共通するメニューのほか、上位モデルで人気の高かった「全粒粉パン」メニューが搭載されたのもポイントです
4機種すべてに、焼き色を調節できる機能や焼き上がる時間を設定できる予約機能も搭載されています。1度に焼ける斤数は、SD-BMT2000以外は1斤。食べ盛りの子どもがいる家庭などでは、1.5/2斤を1度に焼き上げられるSD-BMT2000を選ぶとよさそう。また、SD-MDX4、SD-MT4、SD-BMT2000の3機種はお餅も作ることができます
なお、エントリーモデルのSD-SB4に搭載されているメニュー数は22メニューで、その他3機種は40メニュー以上と、作れるパンの種類が大きく異なるのは、モーターが違うからです。SD-MDX4、SD-MT4、SD-BMT2000にはインバーターモーターが採用されており、ねりの速度を低速から高速まで細かく変えることが可能。さまざまなパンに適した生地を作ることができるので、多彩なメニューに対応できるのです。
ねりの速度を変えられるSD-MDX4、SD-MT4、SD-BMT2000では、1時間で完成する「60分パン」やマーブルパン(※)など、1台で豊富なメニューが楽しめます
(※)マーブルパンはSD-MDX4とSD-MT4のみ。「60分パン」はSD-BMT2000では「80分パン」となります
それぞれの機種にたくさんのメニューが搭載されているので、全メニューを紹介することはできませんが、その中から、筆者が推すメニューをいくつかピックアップしてみました。
パンケースに最初から好みの食材を加え、生地と一緒に混ぜ込んで焼き上げることもできますが、果汁や穀類、すりつぶしたり、ゆでたり、つぶした野菜など、入れられる具材は比較的細かくやわらかい状態にしたものや液体に限られます。レーズンやナッツ類、ベーコンなどを生地に混ぜ込んだ“具入りパン”を作りたい時には、あとから自動で投入される機能が便利。チーズやチョコレート、アルコール漬けフルーツのような水気・粘りがあるもの、溶けやすいものは自動投入できませんが、手動で投入することもできます。また、混ぜ方を「粗混ぜ」に設定すると、形が崩れやすい具材を、形を残したまま混ぜることが可能。筆者も試したことがありますが、「粗混ぜ」で作ったベーコン入りパンは見た目がキレイなうえ、具材の食感もしっかり楽しめてお気に入りです。
「イースト容器」のとなりに、自動投入する具材を入れておく「レーズン・ナッツ容器」を装備。具材の自動投入機能を使えば、1斤タイプでは最大100g、2斤タイプでは最大150gのたっぷりの具材が混ぜ込めます
なお、エントリーモデルのSD-SB4には具材の自動投入機能は搭載されていませんが、手動で投入するスタイルでレーズンやナッツ類、ベーコン、チーズ、チョコレートなどの入った具入りパンを焼き上げる「混ぜ」機能が搭載されています。
いまや、パナソニックのホームベーカリーの代表的なメニューとなった「パン・ド・ミ」を作ることができるSD-MDX4、SD-MT4、SD-BMT2000の3機種は、高級「生」食パン専門店 乃が美が監修した「おうち乃が美」を作れる点でも人気。ふわふわ&もちもちでやわらかい食感ですが、ホームベーカリーで焼き上げたからこそのクラスト(パンの耳の部分)の香ばしさもあり(でも、やわらか!)、まさに、ホームベーカリー用の「生食パン」といった感じ。使用する食材にもこだわったメニューなので味も繊細で、上質な味わいに感動しました。
びっくりするほどふわふわでもちもち。焼きたてを食べる、あら熱を取ったあとに食べる、トーストして食べると、いろいろな状態の「生食パン」を楽しめるのもホームベーカリーで作れるからこその魅力です
具入りの「おうち乃が美」を作ることも可能。「おうち乃が美」のレシピは高級「生」食パン専門店 乃が美のものとは異なりますが、いろいろアレンジできるのも「おうち乃が美」の楽しいところ!
最後に、上位モデルのSD-MDX4とSD-MT4で作ることができる新メニュー「リッチパン・ド・ミ」と「低糖質パン」を紹介します。
パナソニックのホームベーカリーの上位モデルには、2011年から、フランス語で「中身のパン」という意味を持つ「パン・ド・ミ」メニューが搭載されています。日本国内では有名パン店やホテルなどでよく提供される食パン名で、パナソニックのホームベーカリーで作る「パン・ド・ミ」もそれに近い印象。普通の食パンよりも少ない量のイーストで長時間発酵させることで、クラストが薄く、素材の持つ風味が引き立つのが特徴です。そんな「パン・ド・ミ」も時代に応じて味が改良されてきており、最新モデルでは、新たに生食パンのような食感に仕上がる「リッチパン・ド・ミ」メニューが追加されました。スキムミルクの代わりに生クリームと加糖練乳を使うのが「パン・ド・ミ」との主な相違点ですが、生クリームなどの副材料が多いとグルテンの生成が難しく、パンがふくらみにくくなるのが課題。そこを「リッチパン・ド・ミ」メニューでは、「ねり」と「発酵」工程のプロセスを見直すことで解決したのだそう。筆者も実際に焼いてみましたが、パンのふくらみは申し分なし。「パン・ド・ミ」よりもしっとりとしており、よりなめらかな食感でした。
「リッチパン・ド・ミ」のほうが甘みがあり、ミルク感も感じます。クラストまでやわらかく、クラムの口溶けもよく、たしかに生食パンっぽい。価格.comマガジンの編集部員にも試食してもらったところ、「フレンチで出てくるような味わいと食感のパンだ!」と大絶賛でした
そして、もうひとつの新メニュー「低糖質パン」は、日清フーズ監修の「低糖質パンミックス SD-LCM10」を使って作るメニューで、「食パンミックス SD-MIX100A」で作ったパンと比較して糖質約60%オフ、食物繊維は約8.5倍を実現。ヘルシーさに重きが置かれると味や食感はそれなりになるのだろう……と思っていたのですが、実際に作って食べてみると、驚くほどやわらかで、ふわふわ! 懸念していたパサパサ感もありません。普通の食パンや「パン・ド・ミ」などと比べると少し味は淡泊な印象ですが、ほんのりと甘みを感じることができ、パンを食べている満足感が得られました。
「低糖質パンミックス SD-LCM10」は植物性たんぱくを使用しているので、ふんわりとしたやわらかいパンが作れるのだそう。必要な分量のドライイーストも同梱されているので準備がラクで、2時間5分で焼き上がるのもうれしいところ。また、具材を入れることもできるので、いろいろな低糖質パンが楽しめます
今回、筆者は最上位モデル「ビストロ SD-MDX4」を使って、普通の食パンから「おうち乃が美」まで、トータル10回パンを焼きましたが、1度も失敗しませんでした。毎回、しっかりと釜伸びしたキレイな焼き色だったことから、パナソニックのホームベーカリーは安定した仕上がりが期待できると言えるでしょう。冒頭でもお伝えしように、筆者は2009年頃からいろいろなメーカーのホームベーカリーを使っていますが、当時から「イースト自動投入」機能を搭載したパナソニックのホームベーカリーは別格でした。パンのおいしさだけでなく、細かい部分ですが、焼き上がったパンをパンケースから取り出す際に、パナソニック製品の場合スルッと取り出せるのも、以前から変わらない高評価ポイントです。
最新モデルは新しいメニューが増えているだけでなく、「パン・ド・ミ」メニューひとつを見ても、2011年からブラッシュアップされているので、5年以上前のパナソニックのホームベーカリーを使っている人が最新モデルに買い替えても、その進化に感動するはず。また、これから新たにホームベーカリーを購入しようと思っている人には、最初から“簡単で、おいしい”と思える体験をしてほしいので、やはりパナソニックがよいでしょう。1万円以下で購入できるホームベーカリーもたくさん販売されていますが、イースト臭が強かったり、焼き上がりが不安定だったり、使い勝手が悪いものもあり、「ホームベーカリーで作るパンって、こんなものなのか……」とがっかりして結局使わなくなったという声を聞くことがあります。だからこそ、筆者は、初心者にこそ評価の高いパナソニックのホームベーカリーを選んでほしい。エントリーモデルのSD-SB4でも十分おいしいパンを作れますが、個人的には「パン・ド・ミ」メニューと具材の自動投入機能、「粗い混ぜ」機能を搭載したSD-MDX4、SD-MT4、SD-BMT2000のいずれかのほうが長く楽しめると思います。とはいえ、何を優先するかは、あなたの自由。パナソニックのホームベーカリーはどのモデルを選んでも満足できるので、安心して選んでください。
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