提供:Narwal
多機能・高機能なロボット掃除機が続々と登場する中、グローバルな展開を続けるNarwal(ナーワル)のロボット掃除機が日本に初上陸しました。実は、Narwalは、世界で初めて「モップ自動洗浄」機能を搭載した吸引&水拭きの2in1ロボット掃除機を発売したメーカー。そんなNarwalの日本市場における第1弾モデルが、今回紹介する「Narwal Freo(ナーワル フレオ)」です。本製品は、日本の床掃除ニーズに応えられるように開発した“みずから考えて行動する”ロボット掃除機。床の清掃だけでなく、モップの自動洗浄についても人の手をわずらわせないことを追求した「Narwal Freo」を価格.comマガジン編集部員が実際に使ってみました。
Narwalは、DJIやHUAWEI、マイクロソフト社などに在籍していたエンジニアが集結し、2016年に設立したスタートアップ企業。最先端の技術を使った革新的で効率的な床清掃技術の開発に取り組んでおり、2019年にクラウドファンディングで販売した世界初のモップ自動洗浄機能を備えたロボット掃除機「T10」は、1億6,000万円の支援金額を調達しただけでなく、最もすぐれたイノベーションとイノベーターを称える「エジソン賞」で金メダルを受賞しました。さらに、これ以降に発売したロボット掃除機も含め、世界的なアワードを10以上も受賞。日本国内ではまだ知らない人も多いかもしれませんが、世界中で100万人を超えるユーザーを有する注目のメーカーです。
今回、同社が日本市場に初投入するロボット掃除機「Narwal Freo」は、日本の家庭に合わせた仕様となっており、フローリングやカーペット、畳などさまざまな床の種類に最適な力加減、掃除方法、回数を自動で判別しながら賢く掃除してくれます。さらに、メンテナンスにおける手間を最小限に抑えたのも特徴。人に「手」や「頭」を極力使わせることなく、本当にラクで便利に使えるロボット掃除機を目指したといいます。
白を基調とした「Narwal Freo」。ロボット掃除機本体のサイズは350(直径)×105(高さ)mm
「Narwal Freo」に搭載されている機能をフルで使うにはWi-Fi接続したスマートフォンの専用アプリが必要ですが、ベースステーション(充電台)の天面に搭載されたタッチパネル液晶でも、清掃モードの変更や清掃の開始といった基本操作が行えます
「Narwal Freo」は、吸引機能と水拭き機能を搭載した2in1仕様のロボット掃除機。左右のサイドブラシでゴミをかき集めて吸引し、180回/分という速さで回転する2つのモップを使って水拭きします。清掃モードは、吸引と水拭きを同時に行う「掃除&水拭き」、吸引掃除を終えてから水拭きを行う「掃除から水拭き」、吸引掃除のみの「掃除のみ」、水拭きだけを行う「水拭きのみ」、そして、吸引と水拭きを同時に行いながら状況に合わせた最適な清掃を自動で実行する「Freoモード」の5モードを搭載。超音波センサーでカーペットを自動認識する機能も備えており、カーペット清掃の際にはサイドブラシの回転が停止するとともに、水拭き用モップがリフトアップするので、カーペットを濡らしたり、汚したりする心配もありません。また、吸引掃除のみの場合もモップがリフトアップし、水拭きのみの場合には吸引口にあるローラーブラシがリフトアップするというように、清掃モードや動作に応じてローラーブラシやモップ、サイドブラシの回転/停止の状態が自動で切り替わるのもポイント。必要のないパーツを収納することで、ブラシやモップから床などに汚れが広がらないようにする工夫です。
最大3,000Paの吸引力で床上のゴミを吸引。水拭き時には、1.2kgくらいの力を加えながら手で拭くのとほぼ同じ最大12N(ニュートン)の圧力をかけながら回転するモップが、床上に付着した汚れを拭き取ります。モップには、がんこな汚れを取り除く硬めの素材と吸水性の高いやわらかい素材を採用
スマホアプリで侵入禁止エリアを設定しておかなくても、カーペットは超音波センサーで検知可能。カーペットに侵入する際には自動でモップが持ち上がり、カーペットに触れない状態になります。もちろん、赤外線センサーや落下防止センサーなど、複数のセンサーを搭載しており、家具などの障害物は回避するか、ぶつかったとしてもソフトタッチ程度なので安心
実際に、「Narwal Freo」の清掃性能を確かめてみましょう。「Narwal Freo」は吸引清掃と水拭き清掃を同時に行えますが、わかりやすいように吸引と水拭きに分けて、それぞれの実力をチェックします。まずは、吸引掃除からスタート。砂ゴミと綿ゴミ、糸くずをフローリングに撒き、吸引力をテストしてみたところ、下の動画のように、一度の走行でキレイになりました。フローリングの溝にも取り残しはありません。続いて、コーヒー液が乾いてこびり付いてしまった状態の汚れを水拭き。こちらも、1回通過しただけで汚れが完全に拭き取れました。乾燥して付着した汚れを取るにはある程度の力が必要なので、「Narwal Freo」の水拭き性能はなかなか高いと言えるのではないでしょうか。
当然のことながら、いまどきのロボット掃除機らしくマッピング機能も完備。初回の清掃時に本体天面にあるLDSレーザーセンサーが周囲を360°スキャンして部屋の間取りをマッピングするのですが、それが非常に早く、18畳と8畳の部屋で構成された1LDKで試してみたところ、2分もかからずにマッピングが完了しました。作成された間取りをスマホアプリ上で確認したところ、実際の部屋の形状とほぼ同じだったので、精度も高い印象です。
そして、清掃に移行すると、このマッピング結果に基づいて壁際をていねいに清掃した後、部屋全体を弓字型走行で効率よく掃除します。この様子を観察していたのですが、壁際を清掃しているとき、ボディを左右に揺らしながら走行していることに気付きました(下の動画参照)。これは、壁際ギリギリを走行し、壁際やコーナーのゴミの取り逃しを防ぐために搭載された「お尻」をねじりながら走行する「テールスイング」技術。この機能については、実際に使うまではピンと来なかったのですが、走行させてみると、壁際を走行する際、立ち止まって本体を左右に振ることでサイドブラシとモップが壁際に密着し、念入りに清掃してくれていることがわかりました。
さらに、スマホアプリを使えば、「フローリング」「タイル」「石の床」など、床材の種類を部屋やエリアごとに設定できます。スマホアプリ上で事前に床材の種類を指定しておくことで、それぞれに最適な吸引力、モップの圧力、そしてモップを湿らせる水の量に自動で調整。よりキレイに清掃できるだけでなく、床へのダメージも低減できます。
フローリングはやさしめ、タイルは少し強めというように床材の種類により、水拭き時のモップの加圧を自動調整したり、モップの湿らせ具合を調整したりする機能を搭載。また、部屋ごとに吸引や水拭きの程度を設定したり、掃除禁止エリアを指定したり、清掃モードをエリアで切り替えることもできます
吸引機能と水拭き機能を搭載したロボット掃除機は、一度にゴミ吸引と水拭きができるので便利ですが、その半面、掃除が完了した後にモップを取り外して洗浄して乾かすという手間が発生します。こうした手間を減らすため、「Narwal Freo」はモップの自動洗浄機能を搭載。ベースステーション(充電台)にキレイな水と洗浄後の汚水を入れるタンクを備え、掃除を終えて帰還したロボット掃除機のモップを洗浄し、40℃の温風で乾かします。といっても、この機能は他メーカーの高機能なロボット掃除機にも用意されているので、本製品だけの特別な機能というわけではありません。「Narwal Freo」のモップの自動洗浄機能がすごいのは、専用の洗剤を使うことで、単なる水洗いよりもキレイに洗浄すること。しかも、モップの汚れに応じて、使用する水量や洗剤量、洗浄時間を調整してくれるので、水や洗剤がムダに消費されることもありません。
キレイな水を入れた「清水タンク」と洗浄後の汚れた水を溜める「汚水タンク」、そして洗浄剤をベースステーションにセットしておけば、モップ洗浄はおまかせ! ちなみに、洗剤の殺菌成分により、床上にバクテリアが繁殖するのを抑制する効果も期待できます
モップを高速回転させながら擦り洗いした後、温風でしっかり乾かすため雑菌が繁殖しにくく、イヤなニオイも発生しにくいとのこと。ベースステーションに入るときにモップをリフトアップし、ベースステーションに汚れが付かないようにしたり、洗浄と乾燥が終わった後にモップをリフトアップしたりなど、衛生面への配慮は徹底されています。また、洗浄〜乾燥にかけての運転音も小さめなので、リビングに置いても、会話やテレビ視聴のじゃまになることはありませんでした
さらに、全自動の「Freoモード」選択時には、モップの汚れが多いと検知すると「もういちど水拭きが必要」と判断し、キレイになるまで掃除を継続する機能も搭載しています。ちなみに、本製品では、ロボット掃除機本体に水を入れるタンクは装備しておらず、モップが乾いてくると掃除を中断してベースステーションに戻ってモップを湿らせる仕様ですが、その際、モップの汚れが多いと検知すると、モップ洗浄を実行。汚れを拭き取ったモップで最後まで掃除するのではなく、モップを途中でキレイに洗いながら掃除してくれるこの仕様は魅力的だと感じました。
筆者宅の汚れがひどかったので、フローリングワイパーで先に拭き掃除してから「Narwal Freo」の「Freoモード」で清掃したのですが、清掃を終えた後のモップを見てみると上の写真のようにかなり黒くなっていました。事前に清掃した後に、これだけ汚れが付くということからも「Narwal Freo」の水拭き効果は高いと言えそうです。そんな汚れたモップも、モップの自動洗浄機能でキレイに! 清浄力も上々です
なお、近年のロボット掃除機のトレンドである自動ゴミ収集機能は非搭載となっています。自動ゴミ収集機能はゴミ捨ての回数を減らせる便利な機能ですが、ロボット掃除機本体のダストボックスから充電台にゴミを移送する際の吸引音が大きく、また、湿気たゴミが含まれている場合、悪臭やカビが発生することもあるため、実際には、多くのユーザーが週に1回くらいのペースで自分でゴミを捨てているそう。こうした実際の利用状況から、「Narwal Freo」にはあえて自動ゴミ収集機能は搭載しなかったそうです。
ダストボックスに溜まったゴミはユーザー自身で捨てる仕様ですが、本体上部から取り出せるので取り出しもスムーズ。ボタンを押すだけで中のゴミが出る設計なので、手を汚すことなくゴミが捨てられます
正直なところ、本製品を使ってみるまでは、「Narwal Freo」は高機能なロボット掃除機なのに、なぜ、現在のトレンドである自動ゴミ収集機能を搭載していないのかと、若干、マイナスな印象を抱いていたのですが、実際に使ってみると、掃除を終えた後に、本体から充電台にゴミを移送する大きな吸引音がしない快適さを実感しました。在宅勤務で家にいることが増えたので、面倒なモップの洗浄を自動化しながら、清掃中の運転音も含め、動作音のすべてが静かなのは大きなメリット。自動ゴミ収集機能はゴミ捨ての回数を減らせるのが利点ですが、Narwalが行った調査によると、上述のとおり、衛生面を懸念して、容量がいっぱいになる前に自分でゴミ捨てをしている人が多いのだそう。ゴミの中にはお菓子などの食べこぼしや、少し濡れた汚れが含まれることもありますし、ロボット掃除機はリビングなど居住空間に置いておくことが多いので、そこに数か月分のゴミを溜めておくというのは、確かに気になります。そうしたユーザーのリアルな声に耳を傾け、“本当にユーザーを便利にする機能”を厳選して搭載しているところも「Narwal Freo」の魅力だと言えるでしょう。
そして、水拭き清掃のていねいさも気に入ったポイント。フローリングには知らない間にこぼしてしまった飲み物や食べ物の汚れが付いていたり、皮脂汚れが付着していたりすることがありますが、そうした汚れは、一般的なロボット掃除機の吸引だけでは取れませんし、水拭き機能が搭載されているロボット掃除機でも1回の走行でキレイになるとは言い切れません。そんな点を考慮し、「Narwal Freo」はモップの汚れ具合から再度清掃が必要かを判断して実行。さらに、清掃の途中でベースステーションに戻ってモップを湿らせる際に、モップの汚れが多いと判断したときは洗ってから清掃を再開する機能も気がきいています。清掃スタートから完了まで同じモップで拭き続けるのは清潔性の面から問題はないのだろうかと常々思っていたのですが、この方法なら、その懸念が解消されそう。
また、細かい部分ですが、ロボット掃除機をおおうような設計のベースステーションも、充電部とロボット掃除機の間にホコリが溜まりにくくて掃除しやすそうですし、スマホアプリを使わなくても清掃モードを変更できる液晶パネルがベースステーションに装備されているのも気がきいています。これまでのロボット掃除機に“もう少しこうしてほしい”と思う点がある人は、「Narwal Freo」を選ぶと満足できるかもしれません。海外メーカーながら、1年間の製品保証や日本国内でのカスタマーサポートを用意するなど、サポート体制も万全です。
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!