提供:日立
エアコンは部屋の温度を快適に保ってくれる生活に欠かせない家電製品ですが、そのエアコンから送風される空気は清潔でしょうか? 最近は住まいの「空気の質」を意識する人が増え、エアコン内部の清潔性や空気清浄機能に注目が集まっています。こうした清潔機能を搭載するエアコンは多くありますが、その中でも特に清潔機能に力を入れているのが日立の「白くまくん」シリーズ。お手入れが難しい室内機および室外機内部の熱交換器を自動的に清掃する「凍結洗浄」などの清潔機能を多数搭載しています。さらに、プレミアムモデルの「Xシリーズ」においては、より清潔性の高い「凍結洗浄」や部屋に浮遊するカビまで抑制※1する新しい空気清浄機能、送風ファンを掃除する機能を搭載。そんな「白くまくん」のこだわりの清潔機能の魅力を「Xシリーズ」を中心に紹介します。
エアコンの室内機は、本体内に取り込む空気に含まれる汚れを捕集するフィルターを備えていますが、完全にガードはできないため、フィルターを通過した細かいホコリなどの汚れが本体内部に付着していきます。その汚れを放置しておくと室内機から吹き出す風とともに部屋に汚れが放出するおそれがあるほか、室内機内部が高湿度になるとカビなどが繁殖し、不快なニオイが出ることも。しかし、室内機のフィルターの奥にある熱交換器は複雑な構造をしており、一般人が簡単にお手入れすることはできません。そして、室外機内部にある熱交換器も同様に簡単にお手入れできないため、ホコリなどの汚れが付着して溜まっていきます。
左写真は約9年間使用した室内機で、右写真は約3年間使用した室外機。お手入れをしなかった場合、写真のように熱交換器にびっしりとホコリなどの汚れが付着します
※写真は2017年に開催された発表会で撮影した展示物
そこで日立は、熱交換器の汚れがひどくなる前に自動で洗い流す「凍結洗浄」を業界に先駆けて導入。熱交換器を急速に冷やすことで熱交換器表面に「霜」を作り出し、この霜を一気に解凍することで熱交換器に付着したカビやホコリなどの汚れを洗い流します。冷房運転や除湿運転時に出る結露水を使って熱交換器の汚れを洗い流す方法を採用している製品もありますが、この方法の場合、暖房運転時には水が発生しないため洗浄できません。そうした状況に左右されず、1年中安定した洗浄ができるのも「凍結洗浄」の強み。当然、ただ洗い流すだけでなく、洗浄後にカビが繁殖しないように乾燥運転を行い、さらにイオンを内部に充満させて除菌対策するも組み込まれています。しかも、室内機の熱交換器だけでなく、室外機の熱交換器も「凍結洗浄」に対応。室外機の熱交換器が汚れるとエアコンの性能が落ちるため、室外機をキレイに保つのは省エネの面からも非常に重要です。
「凍結洗浄」で熱交換器を凍らせた様子です。冷房運転や除湿運転で結露した水を使うよりも大量の霜を作り出し、たっぷりの水で洗い流せるのが「凍結洗浄」の特徴。なお、「凍結洗浄」は「白くまくん」現行モデルの全機種に搭載されています
※写真は2019年に開催された発表会で撮影した展示物
さらに、プレミアムモデルの「Xシリーズ」には、より「凍結洗浄」の効果を高めた「凍結洗浄 除菌※2 ヒートプラス」を搭載。キッチンと空間的につながったリビングなどに設置されたエアコン室内機は、調理中に発生する油煙を吸い込むため、室内機内部で油が固まり、水だけでは落とせない油汚れが付着し、蓄積されていきます。その油汚れ対策として、熱交換器を急速冷却する前にいったん高温にする工程を追加。熱交換器に付着した油汚れを高温で融解・軟化させることで、洗い流しやすくするのです。また、「Xシリーズ」は、排水トレーに熱伝導率の高い銅を採用し、熱交換器と一緒に凍らせて洗い流す「排水トレー自動お掃除[凍結洗浄]」にも対応。排水トレーは、熱交換器で結露した水分が集まり、室外に排出する経路となる部分なので、そこまで自動でお手入れできるのは非常に清潔です。
熱交換器を1年中洗浄できる点は通常の「凍結洗浄」と同じですが、「凍結洗浄 除菌 ヒートプラス」は凍らせる前に熱交換器を約56度に加熱し、油汚れを融解。次に実施される約-15度で凍結させる工程で、粘着力が低下した油汚れを霜でグリップし、引きはがして洗い流します
油汚れと疑似ホコリが付着した熱交換器を洗浄した実験画像。通常の「凍結洗浄」よりも「凍結洗浄 除菌 ヒートプラス」のほうが、しっかりと汚れを落とし切れています
※「ヒートプラス」は工場出荷時は設定されていません。お客様ご自身による設定が必要です。
熱交換器に付着する汚れは以前から問題視されていましたが、室内機内部にある、風を生み出す「ファン」の汚れも見逃せない部分。ファンは「風を切って回転する」という特性上、どうしても羽根の先端に汚れ(ホコリ)が付着します。しかし、熱交換器に囲まれるように配置されているため、こちらも簡単には掃除できません。そんな汚れも「Xシリーズ」なら、「ファンお掃除ロボ」という機能で自動お手入れできます。この機能は、回転するファンにブラシを当てることで物理的にホコリなどの汚れを落とし、ドレン水とともに室外に排出するというもの。しかも、掃除後のブラシは熱交換器とともに「凍結洗浄」されるので、ブラシの清潔さも保てます。
お手入れができないファンの羽根の先には、細かなホコリが蓄積されていきます。カビの温床になるおそれがあるだけでなく、部屋の中に放出される可能性も。また、このまま放置しておくと風量低下につながることがあります
※約2年間使用したエアコンの一例。使用状態や環境により異なります
単純にブラシを当ててこそぎ落とすだけでなく、ファンを掃除する際は、ファンを逆回転させることでホコリなどの汚れが吹出口から出て部屋に放出されないように工夫。また、このブラシは可動式で、通常の冷暖房運転時にはブラシが下に向き、風の流れをじゃましない仕様となっています。詳しい仕組みは下の動画でご覧ください
もちろん、室内機の内部では、熱交換器やファン以外のパーツにも汚れが付着します。日立は従来から通風路やフィルター、フラップに汚れが付着しにくいステンレスを採用して、汚れの付着が起こらないように対策してきましたが、最新の「Xシリーズ」は、排水トレーに銅素材、通風路やフラップには銅合金素材を採用。銅や銅合金には高い除菌※3 機能があり、ステンレスと比較して素早く多くの付着菌やウイルス※4を抑制できる特徴があるうえ、帯電しにくいのでホコリが付着しにくい※5という効果も期待できます。さらに、通風路やフラップを加熱※6し、カビ※7を抑制する機能も搭載。こうした素材自体の除菌効果に加え、エアコンを運転していないときでも365日24時間室内機内部の温度や湿度をセンシングし、カビが発生しやすい環境になるとプラズマイオンを充満させる機能「カビバスター」も搭載。上述の「凍結洗浄 除菌 ヒートプラス」と「ファンお掃除ロボ」も合わせて、室内機内部の清潔をキープする日立のクリーン機能は高い評価を得ています。
「凍結洗浄 除菌 ヒートプラス」と「ファンお掃除ロボ」、そして「カビバスター」などを組み合わせたクリーン機能の有無で、エアコンから吹き出す空気のカビ菌数がどのくらい変化するかをグラフにしたもの。クリーン機能がカビ菌の減少に効果的であることがわかります
クリーン機能を搭載した「白くまくん」を購入した価格.comユーザーのレビューを見てみると、「凍結洗浄」をはじめとした内部清掃機能が高く評価されていることがわかります。目視やニオイなどで、その効果を実感できるというコメントも多数寄せられていました
※2023年3月16日時点、日立「白くまくん」の製品ページに寄せられたユーザーレビューを抜粋・編集しています
※「カビバスター」は工場出荷時は設定されていません。お客様ご自身による設定が必要です。
ここまでは「Xシリーズ」のエアコン内部の清潔性について紹介しましたが、部屋の空気をキレイにする強力な空気清浄機能「Premiumプラズマ空清」を備えているのも注目すべきポイント。室内機に配置されたプラズマイオン発生器から放出されるプラズマイオンが、空気中に漂うカビや菌、ウイルスなどに付着して菌の働きを抑制すると同時に、室内機に吸引した空気中のイオン帯電された汚れを熱交換器で捕集しやすくします。実は、従来の「Xシリーズ」にも「プラズマ空清」という同様の機能がありましたが、「Premiumプラズマ空清」はプラズマイオン発生器の電極を4個に増やすことでイオン放出量を増加。従来モデルよりも素早く浮遊カビや菌、ウイルスを抑制できるようになりました。
フィルター前面にある黒いパーツがPremiumプラズマ空清のプラズマイオン発生器。イオンをワイドに放出できるようになり、空気中を漂うカビや菌の捕集力がパワーアップしました。なお、捕集した汚れは「凍結洗浄」により屋外に自動排出されるので、空気清浄機のようにこまめなフィルター掃除の必要もありません
※写真は2022年に開催された発表会で撮影した展示物
下の動画は、「プラズマ空清」を搭載した従来モデル(写真左)と「Premiumプラズマ空清」を搭載した最新モデル(写真右)で、空気清浄機能を使った捕集スピードを比較したデモンストレーション。空気清浄機能をオンにしてから少し時間が経ってから撮影したため、スタート時の煙の濃度に差がありますが、同じようにボックスに煙を充満させて検証しました。その後の経過を見てもらえばわかりますが、「Premiumプラズマ空清」を搭載した最新モデルのほうが煙が消えるスピードが圧倒的に速い!
「Premiumプラズマ空清」の抑制効果をグラフ化したもの。カビ・菌・ウイルスで検証していますが、いずれも従来の「プラズマ空清」と比較してスピード抑制※8できています
ただし、「Premiumプラズマ空清」だけでは部屋の隅にある家具裏など、風が届きにくい場所のカビは抑制しきれません。そこで、「Premiumプラズマ空清」での運転時には、部屋の温度を下げすぎずに除湿する「再熱方式」除湿運転も合わせて稼働。部屋の中の湿度を均一に抑え、部屋全体でカビが発生しにくい湿度をキープすることで風が届かない隠れたカビまで対策します。
リモコンの「おまかせ・空清」ボタンを押すだけで「Premiumプラズマ空清機能」がスタート。ボタンひとつで空気清浄機能と除湿によるカビ対策、エアコンの自動運転を一度に行えます
日立の「白くまくん」といえば、今のように「エアコン内部の清潔性」が注目される以前から、空気の通り道に除菌機能を持つステンレスを採用するなど、清潔性にこだわってきたシリーズでした。さらに2017年には、日本国内で初めて「凍結洗浄」機能を搭載し、エアコンの清潔機能では一歩先を行く存在に。そして、現在では「白くまくん」全モデルに室内機と室外機の「凍結洗浄」を搭載するといったように、今も他メーカーに先駆けた清潔性の追求に余念がありません。
つまり、現行の「白くまくん」であれば、どの機種でもエアコン内部の高い清潔性が期待できるということになりますが、清潔性にこだわるなら、油煙にも強く、排水トレーもキレイにする「凍結洗浄 除菌 ヒートプラス」や「銅合金ウイルス抑制」、「Premiumプラズマ空清」などの清潔機能をすべて備えている最新モデルの「Xシリーズ」がやはり最強。強力な空気清浄機能や部屋のカビ対策機能まで搭載していますし、いずれの機能もボタンひとつで実行できるうえ、環境に合わせて自動で実行する機能も備えているので、手間なく清潔さをキープできます。エアコン内部の清潔はもちろん、部屋の空気も強力に浄化できる「Xシリーズ」なら、家族と過ごす普段の生活に大きな安心感をもたらしてくれるでしょう。
※1 試験依頼先:一般財団法人 北里環境科学センター。RAS-X40N2。試験番号:北生発2022_0206号。試験方法:25㎥の試験室内に浮遊カビを噴霧し、空気を循環させた後、エアコンを稼動させながらPremiumプラズマ空清を運転させ、浮遊カビの数を経時的に測定。浮遊カビの除去効果(60分後の減少率99%以上)。●実使用空間での実証結果ではありません。
※2 試験機関:(一財)北里環境科学センター。試験番号:北生発2021_0543号。アルミフィンに菌を接種し、加熱後の菌数をカウント。加熱なしと比較し10分で99%以上除菌。
※3 試験機関:(一財)北里環境科学センター。試験番号:北生発2019_0469号。試験内容:JIS Z 2801に準拠し、菌を銅に接種した結果、1時間後、菌を99%抑制。
※4 設置環境、使用状況により効果は異なります。試験機関:(一財)北里環境科学センター。試験番号:菌 北生発2020_0693号。ウイルス 北環発2020_0692号。対象部位にウイルス液を接種。 24時間で99%以上抑制。ウイルス試験は2種類で実施。
※5 防汚効果はプラスチック素材と銅合金との比較。日立試験室(製造元)で測定。JIS粉体8種・11種混合。約8時間送風運転した結果のホコリ付着量。銅合金に防汚効果あり。
※6 「ヒートプラス」は工場出荷時は設定されていません。お客様ご自身による設定が必要です。
※7 設置環境、使用状況により効果は異なります。試験機関:(一財)北里環境科学センター。 試験番号:北生発2021_0167号。
※8 実使用空間での実証結果ではありません。※試験依頼先:(一財)北里環境科学センター。RAS-X40N2。〔25㎥の試験室内での試験。浮遊カビ菌は60分後、浮遊菌は90分後、浮遊ウイルスは90分後の試験結果。〕
浮遊カビ:試験番号:北生発2022_0206号。試験方法:25㎥の試験室内に浮遊カビを噴霧し、空気を循環させた後、エアコンを稼動させながらPremiumプラズマ空清を運転させ、浮遊カビの数を経時的に測定。浮遊カビの除去効果(60分後の減少率99%以上)。
浮遊菌:試験番号:北生発2022_0205号。試験方法:25㎥の試験室内に浮遊菌を噴霧し、空気を循環させた後、エアコンを稼働させながらプラズマイオン空清を運転させ、浮遊菌の数を経時的に測定。浮遊菌の除去効果(90分後の減少率99%以上)。
浮遊ウイルス:試験番号:北生発2022_0207号。試験方法:25㎥の試験室内に浮遊ウイルスを噴霧し、空気を循環させた後、エアコンを稼働させながらプラズマイオン空清を運転させ、浮遊ウイルスの数を経時的に測定。浮遊ウイルスの除去効果(90分後の減少率99%以上)。
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