提供:エコバックス
最近のロボット掃除機は、おおよそ5万、10万、15万円前後の3つの価格帯に分かれています。20万円超えのハイエンド機に盛り込まれた最新機能は、そこから1年後ぐらいに10万円のミドルモデルに搭載されている、というのがこれまでの構図だったんですが……、実は最近、そのスピードが異様に速まっているようなんです。
ミドルクラスの価格でハイエンドの機能が手に入るエコバックス「DEEBOT T50 OMNI」
たとえば、エコバックスから発売されたばかりの「DEEBOT T50 OMNI」は、DEEBOTミドルクラスの「Tシリーズ」ながら、先代「DEEBOT T30 OMNI」から大幅に機能アップ。体感的には2〜3か月前に発売されたばかりのハイエンド機と同じような性能ながら、お値段も129,800円(税込)とかなりお手ごろ感のある印象です。
正直、スペックを見ただけでも、「もうこれ買っておけばいいんじゃない?」という感じなんですが、とはいえ本当のところはどうなのか? 実機を試用して確認してみました。
●「Amazonプライムデー」セール情報
・期間(先行セール期間を含む):2025年7月8日(火)0時〜7月14日(月)23時59分
・対象製品:「DEEBOT T50 OMNI」
・通常価格:129,800円(税込)
・セール価格:69,800円(46%OFF/税込)
筆者が「もうこれでいいじゃん」と思ってしまった同機のスペックですが、まず気になる吸引力が最大15,000Paと、普通にハイエンド機並み。2024年春の同価格帯モデルの吸引力が8,000Pa前後だったことを思うと、単純に倍近い性能になったと言えるわけです。これはシンプルにスゴい!
15,000Paのパワフルな吸引力でゴミをしっかり除去します
吸引力に加え、2024年に登場したばかりの新機能である伸縮式サイドブラシも搭載。ロボット掃除機がこれまで苦手としていた部屋の四隅へも確実に手を伸ばしてゴミを掃き取るため、最新ハイエンド機にはほぼ確実に装備されている機能ですが、ミドルクラスのモデルとして発売された本機のような機種に採用されたのは非常にレアなんです。
ロボット掃除機が苦手とするコーナーのゴミも、伸縮式サイドブラシで確実に掃き取ります
また、内蔵型レーザーセンサーとAIによる物体認識で壁や家具を認識し、サイドブラシと回転モップを伸縮させて部屋の角や壁際に届かせる機能「TruEdge 2.0 アダプティブエッジクリーニング」も搭載。ロボット掃除機を稼動させた後に掃き残しを見つけたときの、あの何とも言えないガッカリ感は、今後はもう感じずに済むはずです。
壁際ギリギリまで回転モップを伸ばしてくれるので、拭き残しゼロ
本機のもう1つの特徴が、スリムな本体です。
そもそも、従来のロボット掃除機には、円盤型ボディの上にポコッと飛び出すようにセンサー部が付いているモデルが多かったんですが、「DEEBOT T50 OMNI」はそのセンサーをボディに内蔵することで、全高わずか8.1cmという大幅な薄型化を果たしています。
掃除機が薄いとどんなメリットが? というと、これはシンプルに、今まで入り込めなかったソファやベッド、棚などの下にもスルッと入って掃除ができるようになりました。人の手でも年に一度掃除するかしないか……ぐらいの場所も、これからは毎日だってロボットがきれいにしてくれるわけです。
本体のスリムさを生かして、ほかのロボット掃除機では入り込めないような場所にもスルッと潜ってくれます
ロボット掃除機を快適に使い続けるためには、本体のメンテナンスを司る全自動ドックの性能も非常に重要です。
部屋の掃除をロボット任せにできたとしても、今度はそのロボットの世話という手間が発生したのでは意味がありませんし。
本体で集めたゴミの回収をはじめ、面倒なメンテナンスはすべて「OMNIステーション」にお任せ! サイズは350(幅)×477(奥行)×533(高さ)mm
「DEEBOT T50 OMNI」のドック「OMNIステーション」は、従来モデルにも搭載されていたゴミの回収や、70度の温水によるモップ洗浄、モップの温風乾燥に加え、運用コストを抑えてくれるオフピーク充電に対応しています。
さらに、もうひとつありがたいのが、モップを洗浄するベースプレートを温水流と回転式スクレーパーによって自動洗浄してくれる機能です。ベースプレートというのは、モップに付着したホコリやゴミを洗い流す場所なので、どうしても汚れが残ってしまいがち。従来モデルではいちいちユーザーが手洗いする必要がありましたが、ステーションが自己クリーニングしてくれるなら、そっちのほうが断然助かるのは明らかです。
汚れがちなベースプレートも手洗い不要。回転式スクレーパーと水流で確実に汚れを洗い流します
もちろん、掃除機本体にもメンテナンスを減らす工夫が施されています。
床に落ちた毛髪やペットの毛は、メインブラシにからむとブラシの回転効率を落とし、故障の原因になることも。なので、これまではブラシにからんだ毛はユーザーが除去する必要がありました。そこでポイントとなるのが、「ZeroTangle 2.0テクノロジー」と呼ばれる毛がらみ除去機能です。
45度のV字型からまり防止ブラシで毛を持ち上げ、V字型スパイラルブラシで毛を中央に集め、V字型のコームアレイで毛のからまりをほぐす、という3つのV字構造で、毛がらみを最小限に抑えてメンテナンスの手間を減らしてくれます。
いよいよ、実際に自宅で「DEEBOT T50 OMNI」を試してみましょう。
掃除のスタートは、スマホの専用アプリから指示するか、独自の音声アシスタント「YIKO(イコ)」への呼びかけで行います。「Alexa」などのスマートスピーカー経由でもできますが、それらを介さず直接「OK YIKO 掃除スタート」のように声で指示できるのは、昨今の他社製ハイエンドモデルでも採用されている機能だけに、なかなか快適です。
清掃能力はさすがというか、文句なし。放っておくだけで床がピカピカになっていくのを見るのは楽しいものです
専用アプリでは、床面の種類として「たたみ」(吸引のみ・水拭きなし)が設定可能。実は他社機にはほとんど「たたみ」設定がないので、ちょっと感心しました
実際に掃除が始まって何より驚いたのが、「えっ、そんなとこまで潜るの!?」というところ。
もちろん、事前にそこが本機のポイントであるというのは承知していましたが、実際に全高ギリギリの(本当にギリッギリに見える)棚下のすき間にブラシを回転させつつ入っていく様子は、かなり衝撃的! 今まで何台ものロボット掃除機が動いてきた部屋ですが、この棚の下に潜ったのは本機が初めてです。
その棚のすき間の高さは実測で91mm。本体とのすき間はわずか10mmしかありません
上の写真の棚の下は、それこそ年末の大掃除でもないと手を入れない場所。後からライトを点けてのぞいてみたら、溜まっていたはずのホコリはきれいに掃き取られていました。
部屋の四隅に関しては、試しにいくつかのコーナーに嫌がらせのように疑似ゴミを置いておいたところ、そのほとんどが掃き取られていたんですが、1か所だけ、わずかに小さなゴミが残っているのを見つけてしまいました。なので、清掃カバー率に関しては満点! とは言えませんが、それでもかなり高いレベルで清掃してくれるのは間違いないと感じました。
サイドブラシのテストとして、大小のゴミをコーナーにバラ撒いてみました。従来のサイドブラシでは絶対に手が届かなかった場所のゴミも、写真のとおり、がっつりと掃いてくれています
嫌がらせついでに、毛がらみ除去の「ZeroTangle 2.0テクノロジー」がどれほどかも試しておきましょう。
掃除中の本体ルート前方に、事前に猫にブラシがけをして回収しておいた大量の抜け毛をバラ撒いてみました。短毛種の毛なのでさほどからみやすいわけではありませんが、それでもこれだけあれば、メインブラシに残るはず。
しかし、掃除終了後にブラシカバーを外してチェックしても毛がらみはまったく確認できず、これには感心させられました。
さすがにこれだけの毛を吸い込むと、いくらかはブラシにからんでいるはず……
掃除後のブラシは、このとおり、毛がらみゼロ。奥に見えるクシ(赤で囲った部分)でしっかり除去されたようです
もうひとつ、回避性能の高さも感心したポイントです。
というのも、本来なら外側に配置されていたセンサー部を内蔵したわけですから、ぶっちゃけ、認識範囲や精度はいくらか落ちているんじゃないの? と疑っていたわけです。
なのに、床に落ちている障害物や、気ままに歩き回る我が家の猫に遭遇しても、瞬時に認識してきちんと回避してくれました。このあたりの回避性能が信頼できないと、ペットを飼っている家庭では導入しづらいので、これは安心できますね。
ウロウロしていた猫に当たるか!? と一瞬ハラハラしましたが、きちんと一時停止して、その後にルート変更による回避が行われました。安心!
最後は、掃除完了後の「OMNIステーション」ですが、個人的に気になっていたベースプレートの汚れは割としっかり洗い流されていました。このときは、排水口(汚水タンクに流れる部分)に濡れたホコリの小さな塊が残っていたんですが、次にモップ洗浄が行われたタイミングでなくなっていたので、おそらくしっかりと流されたんでしょう。
3〜4回自動洗浄した後のベースプレート。ほとんど汚れが見えず、プレート自体がちゃんと自動洗浄されているのがわかります。これなら手洗いのメンテナンスはひとまず必要なさそう
実際に10日ほど試用した印象としては、「これまで試してきたハイエンド機とあんまり差はないな」という感じ。つまり、性能的には20万円越えモデルと確実に比肩しうるということです。
試用前は「言うても、どこかケチってコスト下げてるところあるんでしょ?」ぐらい思っていたんですが、清掃性能は元より、メンテナンス性や障害物回避、ステーションの性能まで含めて、物足りなさを感じた部分がほとんどない!
何より、「ロボット掃除機って、ソファやベッドの狭いすき間は無理でしょ。そういうとこ、結局は人が掃除することになるじゃん」と思っている人にお伝えしておきます。「DEEBOT T50 OMNI」なら、そういうところもちゃんとできます。年末の大掃除のとき、家具を動かしながら掃除する必要は、もうないかも!
●「Amazonプライムデー」セール情報
・期間(先行セール期間を含む):2025年7月8日(火)0時〜7月14日(月)23時59分
・対象製品:「DEEBOT T50 OMNI」
・通常価格:129,800円(税込)
・セール価格:69,800円(46%OFF/税込)