ニュース

ミズノ初! ニットアッパー搭載ランニングシューズ「ウエーブニット R1」

ミズノは、同社初のニットアッパー搭載ランニングシューズ「WAVEKNIT R1」(ウエーブニットアールワン)を、2018年3月20日に発売する。

ランニングシューズ「WAVEKNIT R1」。ミズノが初めてニット素材のアッパーを搭載させたランニングシューズで、世界中で販売される予定だ

一般的にニット素材は、デザイン性のよさに加え、軽量性や通気性の高さ、やわらかくて気持ちよい履き心地が評価されている。しかし、フィット性をよくするためにやわらかくしすぎてホールド性が足りなかったり、ホールド性を出すために硬い素材を使ってフィット性が損なわれてしまうことが課題だった。

その点において、「WAVEKNIT R1」は、ニット素材のアッパー部の側面に厚さの異なる編み模様を施すことで、靴下を履いているようなフィット性と、ほどよいホールド性を両立させているという。いっぽうソールは、同社の基幹モデルであるランニングシューズ「WAVE RIDER 21」(ウエーブライダー 21)と同じ素材と構造を採用する。

メーカー希望価格は、16,092円(税込)。

ニット素材「WAVEKNIT」がフィット性とホールド性を両立

「WAVEKNIT R1」は側面に、ミズノ独自の波形パターンの凹凸を設けたニット素材「WAVEKNIT」(ウエーブニット)を採用。その中の厚みのある部分は、ほかの部分に比べて伸縮性が低いため、ストレッチ性が抑制できる。また、凹凸の形状には波形を採用しており、走行時の足の横ぶれに対してほどよいホールド性を発揮する。

「WAVEKNIT R1」の側面には、グレーの隆起した波型パターンが施されている。白いロゴ上にもしっかりと凹凸がある

「WAVEKNIT」の凹凸の解説図。かかとからつま先にかけての前後方向にはしっかりと伸縮するため足へのフィット感が高く、親指側から小指側にかけての左右方向には過度に伸びづらく、足を適度にホールドする

また、アッパー部分は余分なパーツをとことん削ぎ落としており、重量は285g(27.0cm片方)。「WAVE RIDER 21」よりも約10gの軽量化に成功している。

クッション性と安定性を両立した波形プレート「ミズノウエーブ」を搭載

スポーツをしている時の足は、体重の何倍もの衝撃を受け続けるため、シューズにはクッション性が求められる。しかし、クッション性を高めたやわらかいだけのシューズでは、跳ねる、踏ん張る、回転する、切り返すといった動作に不可欠な安定性が失われてしまう。こういった問題を解決しているのが、基幹モデル「WAVE RIDER 21」にも搭載されている「ミズノウエーブ」だ。

「WAVEKNIT R1」のソールに挿入されている波形プレート「ミズノウエーブ」は、縦の圧力に対する柔軟性と、横の動きに対する剛性を兼備。これにより、快適な走り心地を実現している。

ソールの形状は、「WAVE RIDER 21」のものと同じ。グレーの透明パーツが「ミズノウエーブ」で、その波打った形状がクッション性と安定性を両立させている

5〜7分/kmペースで走る人に適した「ドロップ」12mmを採用

昨今ランナーの間で、かかと部分とつま先部分のソールの厚みの差「ドロップ」を気にする人が増えている。自分の走力に合わせた「ドロップ」のシューズを選ぶことで、より効率よく走ることが可能になると言われているからだ。

一般的に「ドロップ」が低いモデルは、中足部と前足部の接地になるため、地面との着地時間が短い上級者用。「ドロップ」が高いモデルは、着地した際の衝撃をシューズの踵部で吸収できるため、初級者向きモデルとされている。そんな中、「WAVEKNIT R1」は、5〜7分/kmペースで走る人に適した12mmのドロップを採用している。

赤い点線のスペースが、かかと部分とつま先部分のソールの厚みの差「ドロップ」。「WAVEKNIT R1」は「ドロップ」が12mmなので、初心者や中級者ランナーに最適といえる

【まとめ】「ウエーブニット」の今後の展開が待ち遠しい!

筆者は以前、自身初のフルマラソンを「WAVE RIDER 18」を履いて走ったことがあるが、本当に安定性が高く、ケガをしにくいモデルだと感じた。そんな「WAVE RIDER 18」から大きな進化を遂げている「WAVE RIDER 21」のソールと、昨今ランニングシューズのトレンドであるニットアッパーを組み合わせた「WAVEKNIT R1」は、エントリーランナーが最初に買う1足の新定番になっていくだろう。

実際に履いて軽く走ってみたことで、よりそのことを強く予感した。「ミズノウエーブ」のクッション性と安定性のバランスのよさはさることながら、ニットアッパーが足の甲へ適度にフィットしていることが実感でき、エントリーランナーがケガなく安心してランニングを楽しめそうなモデルだと感じたからだ。

「WAVEKNIT R1」のローンチ時のサイズレンジは、メンズが25.0〜29.0cmで、ウィメンズが22.5〜25.5と少し狭い。また、シューズ幅もノーマルのみ。ミズノいわく、今後サイズレンジもシューズ幅も「WAVE RIDER 21」のようにさらに広く展開していく予定とのこと。ユーザーは自分の足にぴったりと合う1足をより見つけやすくなるはずだ。

なお、「ウエーブニット」は、上級者用のレーシングモデルやエキスパートモデルにも採用されていく予定だ。

牧野裕幸(編集部)
Writer / Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×