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AP2かCBか、それともVG3? 「タイトリスト」アイアン8種打ち比べ

こんにちは、オグさんです。

今回は、タイトリストのアイアン8モデルを打ち比べました。

2018年11月現在、国内で発売されているタイトリストのアイアン全8種類の「7番」を比較試打します

2018年11月現在、国内で発売されているタイトリストのアイアン全8種類の「7番」を比較試打します

タイトリストのアイアンは昔からアスリートゴルファーに支持されており、「うまくなったらいつかは”タイトのアイアン”を使いこなしたい」という上達志向のあるアマチュアゴルファーあこがれの的です。

タイトリストのアイアンには何種類かあって、軟鉄鍛造マッスルバックの「MB」、軟鉄鍛造キャビティの「CB」、複合素材を使用しアスリートのやさしさを追求した「AP2」「AP1」という基本4モデルのラインアップは2010年の「710」シリーズから始まりました(発売は2009年)。それより過去のモデルはほぼすべてがプロや上級者が好むアスリート向けで、近年になってラインアップを増やしてきたのです。

その後、「712」「714」「716」と2年ごとにモデルチェンジし、最新の「718」で5代目となります。現在は、716シリーズで追加された中空モデルの「T-MB」と、今回の718シリーズで追加された同じく中空モデルの「AP3」がラインアップに加わり、世界戦略モデルは6モデル。そこに日本専用ブランド“VG3”の「VG3アイアン」と「VG3アイアンTYPE-D」が加わって全部で8モデルに広がり、好みに応じて選ぶことが可能です。

今回はこの8モデルを一挙に試打し、どんな性能でどんなゴルファーが使うといいのかなどを分析してみたいと思います。

試打クラブはすべて7番。アスリート、アベレージどちらの目線からでもヒントになればと思い、ドライバーで45m/s相当と、40m/s相当、2種類のヘッドスピードで打ったデータを付けてあります。参考になれば幸いです。

【目次】
【1】VG3 TYPE-D
【2】VG3 アイアン
【3】718 AP1
【4】718 AP2
【5】718 AP3
【6】718 T-MB
【7】718 CB
【8】718 MB
モデル選びQ&A

【1】VG3 TYPE-D

トップブレードが厚めで当たり負けしなそうな印象を受けますね。サイズも大きめで安心感が高い“顔”です

トップブレードが厚めで当たり負けしなそうな印象を受けますね。サイズも大きめで安心感が高い“顔”です

かなりの"お助け能力”がある

飛距離が欲しい5番から7番には高強度素材を使用し、中空構造にすることで高い反発性能とミスへの許容性を両立させています。さらに、フェースとネックを一体で鍛造することでフェース周辺部をさらに薄くすることに成功、高い反発力とミスへの許容度を高めたアイアンになっています。

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試打クラブの装着シャフトは軽量スチール「ゼロス8」のフレックスS。7番アイアンでロフトが26度と、アスリート向けアイアンと比べると1.5〜2番手ぐらい立っています。しかし長さは37インチと、アスリートモデルと同等です。構えてみるとヘッドサイズが大きめなのでクラブが短く感じます。フェースのどこかに当たるだろうと思わせる安心感はすごいですね。

まずはドライバーヘッドスピード45m/s相当で打ってみると、ロフトは立っていますがしっかりと高さは出ます。つかまりがよく、スピンが抑えられた強い弾道が自然と打てます。次にヘッドスピードをドライバー想定40m/s前後に合わせて打ってみました。やや弾道の高さが低くなりましたが、距離はちゃんと出ていて、十分グリーンを狙えます。サイドスピンがかかりづらいので、よほど芯からズレないかぎり曲がるようなことはないでしょう。狙った方向に安定して飛ばせるかなりのお助け能力を持ったアイアンですね。ただ性能を完全に生かすならこれ以上ヘッドスピードが低いと難しいかも。その場合は、純正カーボンシャフト(タイトリスト VGI)を選ぶといいでしょう。

 ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

 ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ヘッドスピードが下がると高さを確保しづらくなるので、パワーに合わせてシャフトを選ぶ必要があります。つかまり性能は強いのでスライサー向けですね。

【2】VG3 アイアン

TYPE-Dに比べてひと回り小ぶり。ブレードも細くなっています。セミグースネックでやさしそうな印象とシャープさを持ち合わせたいい顔です

日本のゴルファーに合わせた軟鉄鍛造アイアン

こちらは日本のゴルファーに合わせて飛距離性能を向上させ、フィーリングや形状をも追求した軟鉄鍛造モデル。4番から7番までは、ソールに比重の重いタングステンを使用し、ボールの上がりやすさやミスへの許容度を高めています。

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試打クラブのシャフトはNSプロ950GHのS。7番でロフト30度、長さは37インチ、TYPE-Dと比べると、同じ長さですがロフトは4度寝ています。構えてみると適度な大きさのヘッドでシャープさもあり、顔にうるさい方でも満足する雰囲気がありますね。スッと素直に構えられます。

まずは速めのヘッドスピードで打ってみると、適度な高さでやや強めのドローボールが出ました。フォージドアイアンらしく、打感もマイルドで上級者でも満足できるでしょう。操作性もほどよく持っていて、芯を外してもそれほど飛距離ロスはしませんでした。

次にヘッドスピードを落として試打。TYPE-Dと違い高さは出るのですが、その分飛距離は若干落ちる感じです。ですが、スピンもちゃんと入っているのでグリーンで止めやすいのはこちらですね。狙う性能を最低限持たせつつ、飛距離性能も最大限持たせたモデルといった印象。飛距離も欲しいがテクニックも生かしたいならこのモデルでしょう。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ヘッドスピードを落としても、グリーンを狙うための最低限の高さとスピン量が確保できるアイアンです。パワーがないがテクニックを持っている”アスリートシニア層”にピッタリな性能だと思います。

【3】718 AP1

長いブレード長と厚めのトップブレードが安心感を与えてくれますが、タイトリストらしいアスリート向けの雰囲気をたたえています

ここからの718シリーズは世界戦略モデル。日本のゴルファーにマッチさせたVG3との違いがどのへんにあるのかを重点的に見ていきたいと思います。

高弾道で直進性の高い球が持ち味

このAP1は718シリーズの中でも、最も高い飛距離性能を備え、かつ最大の許容性を持ったモデル。飛距離性能だけでなく、高い許容性を追求する360°アンダーカットキャビティと、中空構造のロングアイアンを組み合わせ、番手間の飛距離ギャップをより均一化。番手ごとに最適に配置されたタングステンウェイトにより高い打ち出しを実現させています。

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試打シャフトはNSプロ950GHのSです。7番のロフトは29度で長さは37インチ。ブレードは厚めですが、厚く見えないように仕上げに工夫がしてあるので、構えるとシャープに見えます。

速めのヘッドスピードでは、高弾道で直進性の高い強い弾道が出ました。つかまり具合はニュートラルな印象で、目標に向かって直線的に攻めるシンプルなゴルフが展開できそう。ヘッドスピードを落として打つとやや低めの弾道でしたが、強い直進性は変わらず、目標に打ち出しやすかったです。シャフトのラインアップは90g台のスチール(NSプロ)と60g台のカーボン(タイトリスト MCI)がありますので、パワーに合わせてシャフトを合わせればもう少し高さは出せるでしょう。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

スチールシャフトでヘッドスピードを落として打つと思ったより高さは出にくかったです。軽量カーボン(タイトリストMCI)なら同じヘッドスピードでももう少し高さは出せるはず。とにかく曲げたくないならこのモデルはいいですね。

【4】718 AP2

コントロール性能とほどよいやさしさを感じる顔。現代のスタンダードなアスリートアイアンです

コントロール性能とほどよいやさしさを感じる顔。現代のスタンダードなアスリートアイアンです

タイトリストの看板モデル

このAP2はタイトリストを代表するアイアンといっても過言ではないモデル。ひと言でいえば「ツアープロが求めるやさしさが詰まったアイアン」です。密度の濃いラフなどからでもヌケのいい小ぶりなヘッドサイズを持ち、ミスヒットへの許容性とコントロール性能を高い次元で実現させています。高さや飛距離の欲しいロングアイアン、安定した飛距離とスピンコントロール性能が欲しいミドル〜ショートアイアンと、それぞれ必要な性能に合わせて組み合わせる素材を変えることで、各番手で安定した性能を発揮できるように設計されています。

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試打したスペックはAMT TOUR WHITEという短い番手ほど重くなる設計のシャフト。フレックスはS200。ロフトは7番で33度、長さは37インチです。ツアーモデルらしくヘッドは小ぶりでトップブレードもやや細め。それでも過度なプレッシャーを感じさせない絶妙な顔ですね。

速いヘッドスピード帯で打つと、操作性はとてもいいですね。気持ちよくボールを操作できます。このアイアンのいいところは、ツアープロが使うアイアンとしてはミスヒットへの許容度が高い点にもありますが、予想外のミスが出ないところが一番だと思います。許容度が高いとミスしたときに想定より飛びすぎてしまったり、反対のミス、いわゆる逆球が出てしまったりということがまずありません。どんなに調子が悪くてもスコアをまとめなければならない競技ゴルファーにはとてもうれしい性能だと思います。

ヘッドスピードを落として打つと、シャフトが重めということもあって距離は出ませんでしたが、高さは十分出せます。飛距離よりも操作性や結果を重視するなら90g台のスチール(NSプロ950GH)もラインアップされているのでぜひ試してもらいたいですね。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

飛距離を出すにはそれなりのヘッドスピードが必要ですが、飛距離を重視せず操作性を重視するならヘッドスピードに関わらず結果が出しやすいモデルだと思います。

【5】718 AP3

シャープな形状をしながらやや面長な仕上がり。操作性よりも直進性を重視した性能が顔にも表れていますね

シャープな形状をしながらやや面長な仕上がり。操作性よりも直進性を重視した性能が顔に表れていますね

アスリート向けのAP1

AP3は今回の718シリーズから追加された最新モデル。操作性よりも飛距離を重視し、ミスへの許容度も高めた設計になっています。こう聞くとアベレージ向けに開発されたお助けアイアンのように聞こえますが、アスリートにも使い勝手がいいように工夫されており、重心距離が長く深い最新ドライバーと相性がいいアイアンといえるでしょう。

3〜9番に採用した中空構造によって高い許容性と高い打ち出し角度を確保。L型の高強度455スチールを3〜8番のフェースに採用することで、高初速のビッグキャリーを生み出します。また高慣性モーメント設計により打点のミスにも強く、打感にも気を配っています。

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試打スペックはNSプロ950GHのフレックスS。ロフトは30度で長さは37インチ。タイトリストのどのモデルもそうですが、クラブ長を変えずヘッドの性能だけで弾道に変化を付けるのは、日本メーカーにはない特徴といっていいでしょう。飛距離も比較しやすいですね。

このAP3、誤解を恐れずにひと言で表現すると”アスリート向けAP1”です。直進性が高くミスに強いヘッド性能に、パワーがある人が使っても予想外のミスが出ないように設計されている印象。速いヘッドスピードで打てば、直進性の高い高弾道が打ちやすく、多少ヘッドスピードが低くても直進性の高さは変わらず、それなりの高さが出ます。AP3を打って飛距離性能やつかまりが物足りないと思ったらAP1を試すとよいでしょう。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

性能を生かし切るならヘッドスピードは42m/sぐらいは欲しいですね。つかまりがニュートラルで直進性の高いアイアンが欲しいならこのAP3は買いです。

【6】718 T-MB

一見マッスルバックのようですが、実は中空。ヘッドサイズはほどほどで、アスリートモデルの風格があるいい顔です

技術はあるが飛ばない人に

718 T-MBは、マッスルバックのようなシェイプでありながら、中空構造を採用し、内部にタングステンを配置することにより、高い飛距離性能と、高い打ち出しを可能にしたハイパフォーマンスアイアン。すぐれた飛距離性能、高く安定した弾道、そして構えやすいシャープなヘッドデザインが特徴です。このモデルは、ツアープロがハイブリッドの代わりとして、またロングアイアンの代わりとしてバッグに入れているケースが多く、ちょっと大げさかもしれませんが、ロングアイアンの操作性にハイブリッド並みのやさしさが備わっているといえるかもしれません。

番手とロフト角(度)
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試打シャフトはダイナミックゴールドのAMT。フレックスはS200です。ロフトは33度でAP2と同じ、長さは同じく37インチです。AP2同様、ツアープロが過酷な環境でも使える小ぶりなサイズに、シャープな顔、そして操作性を持っています。そこに中空構造と低重心化により、上がりやすさと余計なスピンを減らした強弾道仕様になっている印象。これだけ低重心だと、ロングアイアンならまだしもミドルからショートアイアンではパワーがある人が打つにはスピンが過剰に少なくなり、飛びすぎてしまうかもしれませんね。テクニックはあるけど、ボールを上げるパワーが落ちてきた……といった方にピッタリかもしれません。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

球が楽に上がって操作もでき、なおかつ風にも強い欲張りなアイアンといった感じ。重心が低いだけあって、スピンはAP2より少なくなりそうな印象です。操作性は良好ですが、細かいスピンコントロールをしたいならAP2に分があります。パワーがないゴルファーが飛距離を求めるならほかのモデルがいいですね。

【7】718 CB

現代のアイアンとしてはかなり小ぶりで、球を積極的に操るアスリート好みの顔をしています

現代のアイアンとしてはかなり小ぶりで、球を積極的に操るアスリート好みの顔をしています

”過敏”ともいえる操作性はプロ好み

精度と許容性をあわせもつ、精悍(せいかん)なキャビティブレード。シンプルで美しく、コンパクトなヘッドサイズを保ちながら、操作性を犠牲にしないようにミスへの許容度を高めたモデルです。3番から7番まではタングステン・ニッケルを複合し、CBのターゲットゴルファーが求める操作性とミスへの許容度の両立を追求しています。

番手とロフト角(度)
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AMT TOUR WHIHEのS200装着モデルを試打。ロフトは、34度で長さは37インチです。技巧派のツアープロが使うモデルだけあって、さすがに操作性抜群です。操作性がよすぎるため、現代の基準ではもしかしたら”過敏”と感じるゴルファーもいるかもしれません。それでいて多少のミスへの許容度はあり、非常にバランスが高いモデルといえます。ロフトが立っていないので高さも出しやすいですが、そのぶん飛距離性能を高める技術はほとんど搭載されていないので、ある程度ヘッドスピードがないと飛距離は出ません。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」前後相当で打ったデータ

ここまでのモデルになるとヘッドスピードは42m/sは欲しいです。そうでなければ5番アイアンより上の長い番手では飛距離が出せないでしょう。打感や操作性は文句なし。打点ミスへの許容度もそれなりにあるので、操作性を重視する上級者におすすめしたいですね。

【8】718 MB

伝統的なアイアンの形状を受け継ぐ正統マッスルバックアイアン。トップブレードは薄くヘッドサイズは現代のアイアンとしては極小。操作性最優先の顔です

タイトリスト伝統のマッスルバック

正確なショットと究極のフィーリングで世界のツアープレイヤーから多くの信頼を得ている、タイトリスト伝統のマッスルバックアイアンがこのMBです。操作性とショットごとのフィードバック性能が高く、テクニックを持っているゴルファーほど、使っていて心地よいと感じるモデルでしょう。現代では過敏と表現されそうな高い操作性が最大の売りです。

番手とロフト角(度)
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試打スペックはCBと同じTOUR WHIHEのS200。ロフトは35度と、同社のアイアンに限らず、現在市販されているアイアンで1、2を争う“寝た”設定でしょう。長さは37インチです。

いやー、CBのところで“過敏”といわれそうと書きましたが……MBはそれ以上の操作性があります。テクニックを持つ人間ならまさに自由自在に弾道をコントロールできると思います。それだけにミスへの許容度はほとんどなく、ミスがしっかりと弾道に反映されます。ですがそれがスイングどおりのミスになるため、想定外のミスにはならないのがいいところ。これは上級者にとってありがたい性能にもなるんです。CB同様ヘッドスピードがないと飛距離は出せませんが、曲げることは可能なので、操作性だけを求めるなら最高のアイアンといえます。

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「45m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」相当で打ったデータ

ドライバーのヘッドスピード「40m/s」相当で打ったデータ

ヘッドスピードがなくてもちゃんとスピンが入る。これは弾道を操作できる証明でもあります。正しいスイングができればちゃんと弾道が応えてくれるので、個人的に打っていて一番楽しいアイアンです!

自分に合うのは? モデル選びQ&A

8モデルを一挙に試打してみて、「タイトリストのアイアンは、もはやアスリートのものだけではない」と感じましたね。日本人が求める飛距離性能はもちろん、ミスへの許容性やボールの上がりやすさ、そしてカッコよさ、すべてが8モデルに集約されています。それぞれのモデルにシャフトのバリエーションも豊富なので、どんなゴルファーでも自分の欲しいスペックが手に入るでしょう。

参考までに、8モデルのロフトを一覧にまとめてみました。基本的に、ロフトが少ないほど飛距離性能を狙った設計だといえますが、ロフトだけでは判断しづらいところ。そこで今回は、比較対象が多いので「タイトリストのアイアン選びQ&A」をやってみました。これがモデル選びの参考になれば幸いです。

ロフトが最も少ないVG3 TYPE-Dの9番は33度。逆に最も多いMBの6番は31度、同7番は35度。ロフトだけでいえば、TYPE-Dの9番はMBの「6.5番」に相当します。モデルによって、これだけロフト設定が異なるのですが、打ち手のヘッドスピードが弾道には大きく影響しますので、目安の1つとしてお考えください

「AP2」と「CB」で迷ってます

Q.気持ちはアスリート指向です。AP2とCBで迷っていますが、どちらがいいでしょうか?(HS43m/s 平均スコア80台後半)
A.この2モデルの違いは、ミスへの許容度です。ヘッドスピードから見ればどちらも使いこなせると思いますので、ミスしたときに、できるだけ飛距離差を出したくないとお考えならAP2、飛距離が落ちてもコース内に残るほうがいいとお考えならCBがいいと思います。

飛距離が欲しいんです

Q.飛距離が落ちてきたんで、ディスタンス系のアイアンを探しています。VG3 TYPE-DかAP1、もしくはT-MBを考えているのですが、どれがいいでしょうか?(HS38m/s 平均スコア90)
A.単純に飛距離を求めるならVG3 TYPE-DかAP1ですね。よりつかまり機能が高いのがVG3 TYPE-Dですので、自分の持ち球に合わせて選ぶとよいと思います。スライス気味ならTYPE-D、フック気味ならAP1です。T-MBは飛距離を求めて買うモデルではないでしょう。

僕も「MB」使えますか?

Q.タイトリストのMBにずっとあこがれてきましたが、友人たちは「難しいからやめろ」といいます。アベレージゴルファーにはMBは厳しいでしょうか?(HS42m/s 平均スコア102くらい)
A.そのヘッドスピードなら、スペックをしっかり合わせれば問題なくMBを使えると思います。ですが、スイングのミスがしっかり弾道に表れますので、現状のスイングですぐに結果を求めるならほかのモデルのほうがいいですね。これから上達していきたいという方にはぜひとも使ってもらいたいアイアンです。

「CB」と「MB」はどう違う?

Q.タイトリストといえばアスリートモデル! CBとMB、ぶっちゃけどう違うんですか? どちらかが欲しいです。(HS44m/s 平均スコア95)
A.操作性とミスへの許容度の違いです。10段階で表すと 
MB:操作性10 ミスへの許容度2
CB:操作性8 ミスへの許容度4
といったところでしょうか。

HS37m/s、「AP2」でOK?

Q.今使っている5年前くらいのマッスルバックが飛距離的にちょっと厳しくなってきたんで、AP2でいいでしょうか? たまにインテンショナルに曲げたりします。(HS37m/s 平均スコア80)
A.現状のアイアンのロフトや飛距離がわからないので比較はできませんが、ヘッドスピードから考えると飛距離を求めるならAP2だとちょっと厳しいかもしれません。飛距離も出しやすく操作性も適度に持つVG3アイアンあたりが適正かと思います。

ウェッジの選び方は?

Q.アイアン選びとは違うんですが、アイアンセットを買ったら、その下のウェッジはどう選べばいいでしょうか?(HS43m/s 平均スコア90)
A.特にこだわりがないのなら、PWのロフトから均等にロフトピッチを振り分けるといいと思います。PWが43度だとすれば、下に47or48度、52度、56度、PWが46度なら、下に52度、56度、必要であれば60度、など。

ゴルファーならば一度はあこがれると言われるタイトリストのアイアン、いかがでしたか? 自分のバッグに並んでいると、とてもかっこいいですよね。本稿を参考に、ぜひ自分に合うモデルを探してみてください。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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