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超人気クラブの11代目をテスト

振れるエンジョイゴルファーはこれ!! 「ゼクシオ X アイアン」試打

オグさんです!

今回は「ゼクシオ X アイアン」の試打レポートをお届けしたいと思います。

ヘッド素材/製法:軟鉄(S25C)/鍛造
フェース素材:HT1770鋼
ロフト:#4 21°#5 23°/#6 26°/#7 29°/#8 33°/#9 38°/P 43°

11代目は「イレブン」と「X」の2本立て

ゼクシオ(XXIO)は、言わずとしれた日本を代表するゴルフブランド。2000年に初代が誕生し、多くのゴルファーに受け入れられ、19年連続売り上げNo.1を記録しています。

11代目となる今作のゼクシオは「イレブン」と「X」の2つのシリーズに分けられており、どちらもエンジョイゴルファーに向けたモデルですが、ターゲットとなるゴルファーをヘッドスピードなどで細分化し、使い手によりよい結果をもたらす工夫がされています。

「X」の対象ヘッドスピードは41m/s

今回試打するのは、Xシリーズのアイアン。Xシリーズは、エンジョイゴルファーの中でも40〜50代のゴルファーを想定、ミスを軽減し気持ちよく振り切れるクラブとして開発されています。対象ヘッドスピードは41m/sなんだとか。

イレブンアイアン(イレブンアイアン記事参照)とXアイアンとの違いは、結構あります。まずは素材。イレブンアイアンはステンレスボディにチタンフェースですが、Xアイアンはライ角、ロフト角が調整可能な軟鉄をボディに採用し、フェースはHT1770鋼という、いわゆる“バネ鋼”を使用しています。素材の違いは、ヘッドスピードによる最適弾道に合わせた結果と、打感やターゲットゴルファーの違いが関係していると私は分析しています。

ゼクシオは、極端な性能を追求していないクラブだと私は考えています。ミスへの許容性は高いのですが、飛距離やつかまり性能を極端に持たせず、誰が使っても安定感のある弾道が打てるところが、これだけ市場に受け入れられた要因だと思うのです。本稿での適正弾道とはそういった意味で用いています。

イレブンアイアンとXアイアンはロフトの設定も違います。Xアイアンのほうが、ロフトが1°寝た設定になっているのです。ヘッドスピード別に最適弾道を得るための研究結果が、ロフト設定の違いを生んでいるのだと思います。

Xアイアンは、まだまだ体力のあるゴルファーが対象になっているので、ある程度パワーのあるゴルファーが使ってもトータルで使いやすいように設計されているのでしょう。ロフトをあえて寝かせ、飛距離だけを追求していないところからもそういった意図を感じます。

派手なカラーを使わずシンプルに仕上げてあるゼクシオXアイアン。ミスに強いポケットキャビティ構造を採用しています

やや大きめのサイズですがあまりブレードを厚くせず、適度なシャープ感を持たせた形状になっています。バランスのいい顔付きですね

フェース裏面に溝を配した「スピードグルーヴフェース」を採用し、フェース全体のたわみを大きくすることで高い反発性能を実現しているそうです

イレブンと比べるとソール幅が若干狭く、シャープに振り抜けそうな形状。トウ側から見ても比較的スリムな形状をしています

ややはじき感のある小気味よい打感が心地よい

構えた感じは、安心感のあるいい顔です。飛び系やお助け系アイアンに多い“厚いトップブレード”や“長めのフェース”といった、パッと目に入る特徴的な部分がなく、誰でもスッと構えられる形状をしています。

対象ヘッドスピードに合わせて打ってみると、ピシッと小気味よい音を立てて、番手なりの高さの弾道が飛んでいきました。打感は、ややはじき感のある感触で、やわらかいといった感じではないですが、これはこれで気持ちいいですね。球質はライナー性の、前に飛ぶ弾道。ヘッドスピードを上げていくと、徐々に高さが増していきますが、スピンはさほど増えずそのまま飛距離が増していきました。多少はヘッドスピードが速い方でも十分使えそうですね。

芯を外して打ってみると、少しだけ打感が硬くなった印象はありますが、不快な感触にはならず、このへんはさすがだと思いますね。イレブンアイアンは、どこで打っても感触を極力変えないようにしている印象がありましたが、Xアイアンは、情報として打感に少しだけ変化を付けているような印象。肝心な弾道への影響は、イレブン同様飛距離ロス、曲がりともかなり少なかったです。

操作性は気持ち程度。直進性が高いので、無理に曲げようとしても必要なスピンがかかりきらない印象。まあ、そういったアイアンではないので、これでいいと思います。

ソールは適度に広く、ヌケも悪くありません

ソールは適度に広く、ヌケも悪くありません

ヘッド構造はイレブンアイアンと同じポケットキャビティ構造。ある程度ヘッドスピードがある方に合わせた設計になっているので、ポケットの大きさもそれほど大きくはしていませんね

純正シャフトはカーボンとスチールの2種

シャフトはイレブンアイアンと同様カーボン、スチールそれぞれ1タイプずつ用意されています。しかしどちらもXアイアンに合わせてチューニングされている専用品。このあたりの細かさは正直にすごいと思います。

スチールは「N.S.PRO 920GH D.S.T for XXIO」というモデル。しなやかにしなる印象で、タイミングが取りやすかったです。重量が90g前後と適度な重さがあるので、ゆったりとしたスイングテンポで振っていく人に合うと思います。

カーボンのほうは「Miyazaki AX-1」というモデル。パリッとした振り味で、負荷をかけてもすぐに復元するような印象でした。50g台と軽めながら、多少強振しても振り負けない強さを感じるシャフトですね。スイングテンポが速い方に合いそうだと思います。

上がN.S.PRO、下がMiyazaki。どちらもXアイアンに合わせてチューニングされていて作り込みがしっかりとされているのはさすがゼクシオです

「理想のトップ」を作る11代目の新技術

今作のゼクシオのシリーズすべてに搭載されている「ウエイト・プラス・テクノロジー」。グリップエンドに重さを持たせることで、テークバックでのふらつきを抑え、トップが理想の位置に収まりやすくなるという技術です。いわゆるカウンターバランスの効果でスイング中のヘッドの抵抗感を軽減する効果もあり、ヘッドを振り抜きやすくなっています。

実際に振ると、ヘッドが走りやすいな〜と実感できます。振り遅れのミスに悩んでいる方にはいい効果を発揮してくれると思いますね。

グリップエンドに重さを持たせることでカウンターバランスの効果が発生し、スイング中のヘッドの重さを軽減してくれます

普段やや振り遅れ傾向のある方でも……

普段やや振り遅れ傾向のある方でも……

今作のゼクシオシリーズならスクエアにインパクトしやすくなるはずです

今作のゼクシオシリーズならスクエアにインパクトしやすくなるはずです

ヘッドスピード43m/sくらいまで使える

Xアイアンは、バランスのいいやさしさを持ったモデルという点ではイレブンアイアンと同じですが、ややヘッドスピードの速い方でも使いやすく仕上げたアイアンでした。スチールシャフト装着モデルであれば、42〜43m/s程度の競技ゴルファーでも十分使える実力を持っていると思います。

11代目のゼクシオは、イレブンシリーズでヘッドスピードのあまり速くない方々を重点的にカバーし、このXシリーズでヘッドスピード43m/sぐらいまでのゴルファーをカバー。つまり、エンジョイ派ゴルファーのほとんどが使えるということになります。さすがに、ヘッドスピードが45m/s近くあるエンジョイゴルファーは、ほかのブランドのクラブを使った方がよさそうです。

カーボン・#7:対象ヘッドスピード41m/sに合わせて打ってみました。カーボンではしっかりと高さが出て、ミートしやすかったですね。もう少しヘッドスピードを高めて打ってもスピンはそれほど増えず、ロスは少なかったです

スチール・#7:スチールシャフトは、ボールの高さがやや出ませんでした。もう少しヘッドスピードが速いほうがいい結果を得られそうです。試しに普段どおり(ドライバーで45m/s程度)のヘッドスピードで打ってみましたが、十分使用に耐える弾道が出ました。43m/sぐらいでも問題なさそうですね

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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