ゴルフの楽しさ伝えます
11代目ゼクシオを比較試打

「気持ちよく振れる」はホントだった! ゼクシオ イレブンと XのFWを打ち比べ

オグさんです。

今回はゼクシオの11代目「ゼクシオ イレブン フェアウェイウッド」と「ゼクシオ X フェアウェイウッド」を打ち比べてみましたのでレポートしたいと思います。

ゼクシオ イレブン(右)とゼクシオ X(左)の3番ウッド

ゼクシオ イレブン(右)とゼクシオ X(左)の3番ウッド

ヘッドスピードで対象ユーザーをわけている

ゼクシオの11代目は「イレブン」と「X」の2つのシリーズがラインアップされています。今回はそのフェアウェイウッド(以下、FW)を打ち比べてみました。ゼクシオの歴代FWはドライバー同様、エンジョイゴルファー向けの、やさしく安定して打てるモデルが多かったのですが、11代目は同じエンジョイゴルファーに向けたシリーズながら、ヘッドスピードなどでターゲットを細かく分け、それぞれのゴルファーに向けた設計がなされています。

「ゼクシオ イレブン」シリーズは、ドライバーのヘッドスピード38m/s程度のゴルファーを対象としており、FWも同様に「確実に真っすぐ、遠くまで飛ばす」ことを目標に開発されています。鍵となるテクノロジーは、ドライバーにも搭載されている「ウェイト・プラス・テクノロジー」。シャフトの手元側を軽量化しながらも重さを一番端に集めることで、スイング中にヘッドの重さに負けることなく、安定してクラブを支えやすくする技術です。

そのほかにもフェースの周辺を極薄に設計した「キャノン・ソール」がソールのたわみ幅を大きくすることに成功し、反発性能を大きく向上させているとのこと。

「ゼクシオ X」のFWは、イレブンと同じテクノロジーを採用しながら、ヘッドスピード41m/s程度のゴルファーを対象に据えています。今よりもっと気持ちよく振り切りたいと考えるゴルファーに向けてシャフトや重量をX専用に開発することで、イレブンと合わせた幅広いエンジョイゴルファーをカバーしようというわけです。

デザインや形状の基本的なところは同じですが、メッキ部分を多く使ったさわやかなカラーのイレブン(左)、ダーク系のカラーで精悍(せいかん)なX(右)と、仕上げと印象を大きく変えています

ヘッドシェイプは同じですが、ブルーのグラデーションが美しく、フェース面とトップブレードのように面取りして構えやすさに工夫があるイレブン(左)、全体的にダークなカラーリングを施し、ヘッド後方にマスキングのような模様を入れることで小ぶりに見せる工夫があるX(右)と、細かく作り分けています

フェース面のカラーは違いますが、ソールをたわませて反発性能を高める「キャノン・ソール」などのテクノロジーは共通して搭載されています

ヘッド後方を下げたシャローバック形状にクラウンを肉薄化することで低重心化し、対象ゴルファーの打点分布に合わせた設計になっているのだそうです

11代目ゼクシオの2つのFW、一番の違いはシャフト。それぞれが対象ゴルファーに合わせた専用設計になっています。その特性の違いを垣間見えるのが、シャフト右側に見える4つの数字「インターフレックスコード」。これはシャフトを4分割してどこがどのくらいしなるのかを可視化したものです。千の位が手元側、一の位がヘッド側の剛性(硬さ)を表したもので数値が高いほど剛性が高くしなる量が少ない、つまり硬いということです。上がイレブン用の「MP1100」、下がX用の「Miyazaki AX-1」というシャフトですが、下のX用のシャフトのほうが中間部分の剛性を高めているのがわかります

どちらもライナー性弾道が持ち味

まずはイレブンの#3、Rフレックスを試打。ヘッドは前作と比べるといささかシャープになった印象がありますが、やや大きめのヘッドシェイプに、フェースがどこを向いているかわかりやすく構えやすいフェースとクラウンのカラーのコントラストなど、安心感の高さは健在。想定ヘッドスピード38m/sを意識して振ってみると、ライナー性の弾道が打てます。

シャフトのしなる量は大きめですが、適度なしっかり感があり、頼りなさはない振り味。3番ウッドだけあって高さはそれなりですが、適度なつかまりで強いドローボールが安定して打てました。やはり秀逸なのが打感と打音。はじき感の気持ちいい感触と余韻の長い高めの金属音が「これは飛んだろう!」と思わせてくれるのです。

次にXの#3、Sフレックスを試打。イレブンより0.25インチ短く、なおかつヘッドサイズは同じなのですが、黒いカラーリングとクラウン後方の模様?のおかげかヘッドが小さく見えて、イレブンよりはシャープな印象を与えてくれます。想定ヘッドスピード41m/sを意識して振ると、こちらもライナー性の弾道が飛び出しました。違うのはつかまり具合。シャフトがSフレックスということを差し引いても、シャキッとした振り味で、かなり強く振っても応えてくれそうなしっかり感があります。

このシャフトの効果か、つかまりが適度に抑えられていて、キャッチコピーのとおり、気持ちよく振り切れますね。クラブ総重量もフレックスが違うとはいえXのほうが23gも重いため、結構ハードヒットしても大きく吹きあがるようなことはありませんでしたね。

どちらにも搭載されている目玉技術の「ウェイト・プラス・テクノロジー」は、ドライバーほど振り心地に違いは感じませんでした。全然別のクラブと打ち比べればわずかな差異を感じる程度で、言われないと気付かない人もいるでしょう。効果が合って違和感がないならそれに越したことはありませんからね。

ドライバー同様、甲高くも心地よいカキーンとした打球音が気持ちよく響き、適度なはじき感のイレブンの打感、その心地よい音の余韻を抑えて、よりシャープな演出をしているのがX。どちらも打っていて爽快です

11代目のゼクシオの目玉「ウェイト・プラス・テクノロジー」。グリップエンド側に重さを集約することで、トップでコックがたまりやすく、安定した理想のトップが作りやすくなるのだとか

イレブン・#3:ヘッドスピードが低いため高弾道とは言えませんが、ライナー性でランのよく出る強い弾道が打てています。適度につかまり少ないパワーで楽に安定して飛ばすという観点からすると、かなり高いバランスに仕上がっていると思います

X・#3:右にしっかり打ち出して強めに戻ってくると思いきや、ほぼ狙ったところに戻ってくるよいドローボールに。軽やかに振れるのにシャフトが結構しっかりしており、かなりの強振も受け止めてくれるのですが、その分つかまりも抑え気味に。補正力が適度な分、上級者でも気持ちよく、そしてやさしく使えそうな仕上がりです

ドライバーと同じシリーズの「#5」「#4、#7」がおすすめです

ゼクシオ イレブンFWは、従来と同じくシニア層のゴルファーが安心してゴルフを楽しめるモデルとして非常に完成度が高いです。ミスへの補正力を極端に持たせていないことで、本当に幅広いゴルファーが使える仕上がりです。

それに対してゼクシオ X FWは、ドライバーもそうだったのですが、ミスへの許容度を維持しつつもつかまりを抑えてしっかり振っていけるため、エンジョイ派が気持ちよく振り回していけるモデルになっています。

選び方としては、基本はドライバーと同じシリーズを選ぶのがいいでしょう。番手に関しては、イレブンが#3、4、5、7、9、Xが#3、4、5、7までとラインアップが多いのもゼクシオシリーズのいいところ。#3はやはり飛距離に特化した番手ですから、狭いホールのティーショットや芝からできるだけ距離を稼ぐ必要があるコースのメンバーさんなどにいいと思います。グリーンを直接狙うクラブとして考えるのであれば、#4以降で、1本なら「#5」、2本入れたいなら「#4、#7」の組み合わせがおすすめ。ユーティリティーやアイアンで高さが出ない方は「#9」をぜひ試してみてください。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る