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扱いやすい素直な挙動! ヤマハ「RMX」FW&UTを試打

オグさんです。

今回はヤマハ「RMX(リミックス)」シリーズから、フェアウェイウッド(以下、FW)とユーティリティー(以下、UT)の試打レビューをお届けします。

RMXのFW(左)とUT(右)

RMXのFW(左)とUT(右)

飛距離と直進性重視に舵を切った新生RMX

RMXは、ヤマハのアスリートブランドであり、同社が契約する藤田寛之プロや谷口徹プロの意見が随所に反映されたシリーズ。2019年に発表された今作で大きく舵を切り、過去の形状や操作性、フィーリングといった感性に訴える部分を第一にしてきたクラブ作りを捨て、飛距離と直進性という“結果”を第一にしたクラブ作りに変わった印象があります。

今作のドライバーは、つかまりのよさと直進性の高さを持ち、ある程度ミート率の低いゴルファーでも結果が出しやすい「RMX 220」と、技術のあるゴルファーが使うことで扱いやすさを感じさせつつ、直進性を高めた「RMX 120」の2タイプをラインアップしています。FWとUTはそれぞれ1タイプずつで、どちらのドライバーと組み合わせても相性のよい統一したコンセプトで設計されていますね。

今回のRMXシリーズの共通点は慣性モーメントの高さ。慣性モーメントが高いと芯を外してもヘッドがブレにくく、余計なスピンが入りづらくなるので曲がりにくく、そして距離のバラつきも少なくなります。ドライバーはもちろん、FWやUTも慣性モーメントを高めることで少々のミスを許容し、曲がりが少ないモデルに設計されています。

それでは個別に見ていきましょう。

■RMX FW

FW(3番)のソール。ブラックとミラー仕上げで精悍さと高級感を両立したデザイン

FW(3番)のソール。ブラックとミラー仕上げで精悍さと高級感を両立したデザイン

アスリート向けとしては、投影面積は大きめ。フェース面は無塗装のシルバーで、クラウンとのコントラストによって目標に対して正確に構えやすい仕上がり

ヘッド内部には「ブーストリング」と呼ばれるテクノロジーを搭載。フェースすぐ裏のヘッド内部をぐるっとつなぐようにリブを設け、フェース周りの剛性を高めることでエネルギーロスを抑え、余計なスピンを発生させないように設計されています

■RMX UT

UTのソール。デザインはドライバーを含めたウッド類と共通

UTのソール。デザインはドライバーを含めたウッド類と共通

UTもオーソドックスなヘッドサイズ。奇をてらわないきれいな顔です

UTもオーソドックスなヘッドサイズ。奇をてらわないきれいな顔です

UTもFW同様「ブーストリング」を採用し、打点のミスに強く、直進性の高いモデルに仕上がっています

UTもFW同様「ブーストリング」を採用し、打点のミスに強く、直進性の高いモデルに仕上がっています

シャフトはFW、UTともに純正のオリジナルカーボン「TMX-420」シリーズと、カスタムでフジクラの「スピーダーエボリューションVI」のFW用が用意されています。オリジナルカーボンはFWとUTでそれぞれ特性に合わせて重さと設計が専用にチューニングされています。スピーダーエボリューションVIは、FWは50g台のS、UTは60g台のSを用意。クセがなく誰でもタイミングが取りやすいのが純正カーボン、シャキッとした振り心地で強振してもしっかりついてきてくれるスピーダーエボリューションVIといった感じです

【FW試打】ブレが小さく曲がりも少ない

まずはFWから。アスリートモデルのFWですが、投影面積は適度にあり、気楽に構えられますね。形状はトゥ側と後方側に少し角を持たせてあり、黒いボディとシルバーのフェースというコントラストと合わせて、目標に対してスクエアに構えやすい形に仕上がっています。

打ってみた感想は、クセがなく非常に扱いやすかったです。狙った方向に打ち出しやすく、直進性の高い弾道が打てました。少々打点を外しても曲がりは少なかったですね。弾道の高さはロフトなりといったところ。慣性モーメントが大きいからなのか、ブレが小さい分曲がりも少なく操作性はそれなりですが、やってできないことはないですね。つかまりはニュートラルなので逆球も出にくいし、とても好感が持てました。

アスリートモデルにしては少し大きめのサイズですが、ソールに船底のような丸みを持たせることでヌケのいいヘッドに仕上げています

3W・TMX:純正カーボンTMX-420フレックスSでの#3(ロフト15°)データ。クセがなくつかまり性能が適度にあるシャフトのおかげで、右に打ち出してしっかりと戻ってくる弾道が打てています。ティーアップなしの弾道としてはロフトなりの高さですかね。シャフト全体がしなるような印象ですが頼りなさはなく、タイミングが取りやすかったです

3W・エボVI。スピーダーエボリューションVI FW装着モデルでの数値。同じように振ったのですが、打ち出した方向に強い弾道でまっすぐ飛んでいきました。シャフトのつかまりは少し抑えられている印象で、強振してもフックはかからなそうですね。つかまえられる技術がある方にはとても安心できる組み合わせだと思います

【UT試打】極端に飛ぶわけではないが、距離がばらつきにくい

UTもFWと同様の印象で、クセがなくとても扱いやすかったです。極端に飛ぶわけではありませんが、縦、横の距離がばらつきにくく、グリーンを狙うクラブとしては非常にバランスがいいですね。

FW、UTともにRMXのどちらのドライバーと組み合わせても問題ないでしょう。重ささえ気を付ければほかのブランドのドライバーと組み合わせてもよさそうな、バランスの高さが光るクラブに仕上がっています。

UTはリーディングエッジ(フェースの刃の部分)に丸みを持たせることでボールを拾いやすくする工夫がなされています。ラフなどの悪いライからのショットに効果を発揮します

適度なはじき感とやわらかさを感じさせる気持ちのいい打感もRMXシリーズの長所のひとつ。芯を外すと曲がりは少ないのですが、少し硬めの感触のフィードバックはちゃんとあります

#5・TMX:純正カーボンでの数値。フレックスSでU5(ロフト22°)。狙ったところに打ち出しやすいのはとてもいいですね。それに曲がりも少ないです。アスリートモデルとしては球の高さは標準的で、さらに高さを求めるならほかのモデルかロフトの多い番手をおすすめします。直進性が高く、UTにライナー性の弾道を求める方にはとてもいいモデルでしょう。純正カーボンはFW同様適度にタイミングが取りやすく、まずまずのつかまり性能を持っていて扱いやすい仕上がりです

#5・エボVI:こちらはエボリューションVI FW装着モデルの数値。こちらもFW同様、ややドロー狙いでしたが、狙ったところには打ち出せるものの、強い弾道でそのまままっすぐ飛んでいく印象。シャキッとした振り心地で安心して強振できました。ミスをすると右に外すことが多くなりそうですね

球の高さに注意して選びたい

RMXシリーズのFWとUTは、単体のクラブとして非常にバランスがよい仕上がりだと感じました。打点のミスへの強さ、ニュートラルのつかまり具合はRMXシリーズのドライバーに限らず、シャフトと重量に気を付ければ、どんなドライバーと組み合わせてもいい結果を出せると思います。

気を付けたいのは高さでしょうか。高さが出やすいモデルではないので、もし試打できるようであれば、実際の打ち出し角や最高到達点をチェックし、低めだと感じたらひとつ下の番手のモデルもチェックしつつ、飛距離と高さのバランスのいいところを選ぶとよいでしょう。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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