ゴルフの楽しさ伝えます
大人気のパターブランド

《2020年》オデッセイ・パターの選び方〜プロ好みの大型マレットが大豊作!

オグさんです。
今回はオデッセイのパター、2020年モデル(7月初旬時点)の中からいくつかをピックアップしてお借りしましたので、試打レポートをお届けしたいと思います。

人気のパターブランド、オデッセイのいくつかのモデルをピックアップ

人気のパターブランド、オデッセイのいくつかのモデルをピックアップ

ユーザーの細かい好みに対応するブランド

「オデッセイ」は、ツアープロからアベレージゴルファーまで、多くのゴルファーに支持されているパターブランド。過去に多くのヒットモデルを生み出し、いまだにプレミア価格で取引きされるモデルもあります。

また、オデッセイはヘッドのバリエーションが非常に多く、自分の好みに合ったモデルを探しやすいという特徴があります。さらに、同じヘッド形状でネックのバリエーションを複数用意することで、ユーザーの細かい好みにも対応しています。だからたくさんのゴルファーから愛されるんですね。

もちろん性能も折り紙付き。構えやすさ、振り心地、ボールの転がりなど、パターに求められる性能をしっかりと磨いたモデルばかりです。
今回は「ストロークラボ」と「トリプルトラック」、2つのシリーズをお借りして試打させてもらいました。

近年のオデッセイのメインテクノロジーのひとつである、「ストロークラボシャフト」。これはカーボンと金属を組み合わせたハイブリッドシャフトで、パターに求められる硬さやフィーリングなどの性能を高めながら軽量化することで、ヘッドとグリップの両端に重さを集中させ、振り心地を向上させることに成功しています

2020年のメインモデルであるトリプルトラックシリーズは、ヘッドに刻まれたサイトライン「トリプル・トラックアライメント」が特徴。これは飛行機の滑走路にも使われる技術で、赤と青の3本のラインによって目標にまっすぐ構えやすい効果があります。同じラインが刻まれたボールと併用すれば、さらに効果が高まります

大型マレットがメイン

ヘッド形状は、大型マレットがメインとなっています。これは近年USPGAツアーで大型マレットを使用して優勝しているプロが増えていることの影響でしょう。日本のツアーでも大型マレットを愛用しているプロは一定数います。打点のミスに強く、安定した転がりを得るには大型マレットが一番適していますからね。

ウェイトを後方の両サイドに設置した「テン」というモデルです。ストロークラボシリーズ、トリプルトラックシリーズ、どちらにも同じヘッド形状がラインアップされています

テンはネックのバリエーションが豊富です。上の写真で、左からベントネック、センターシャフト、ショートスラントの順。ネックの違いで操作性やインパクトのタイミングが微妙に変わります。細かい好みで選べるのは、ユーザーにとってとてもありがたいですね

さらにテンでは、サイトラインにも複数のバリエーションが用意されています。より正確に構える必要があるパッティングでは、サイトラインの違いが意外と大きな影響を及ぼします。サイトラインなど目から入る情報が多いほうが正確に構えやすいという方もいれば、情報が多すぎるとかえってどこを見てよいかわからなくなるといった方もいます。ですので、こうやって同じ形状のヘッドで試せるのはありがたいです!

上がベントネックで下がセンターシャフトのモデル。どちらもヘッドを中に浮かせた状態でシャフトを手で支えたときにフェースは真上を向く「フェースバランス」のモデルですが、意外と大きな違いがあります。そのひとつがFP値、つまりシャフトに対してのフェースの位置です。ベントネックはセンターシャフトと比べてフェースが後方に下がっているので、ボールを右足寄りに置きたい人に向いています。インパクトのタイミングが遅くなるのでフェースがターンする時間を稼げ、右へのミスがしづらくなります。反対に左足寄りにボールを置きたい人や左へのミスが嫌な方は、センターシャフトがよいでしょう

「マイクロヒンジインサート」と呼ばれる、樹脂に金属のプレートを埋め込んだインサートを採用。打点がズレても転がりの差が少ない印象です。トリプルトラックシリーズ(左)は「ホワイト・ホット・マイクロヒンジ★インサート」、ストロークラボシリーズ(右)は「マイクロヒンジ★インサート」と、微妙に違います。どちらもやわらかな感触の中に、ボールをはじく感触もしっかりとある絶妙な打感となっています。個人的には、トリプルトラックシリーズのほうが微妙にやわらかく感じました

それではトリプルトラックシリーズから個別のモデルを見ていきましょう。

■トリプルトラック テン

特徴的なサイトライン「トリプル・トラックアライメント」がヘッドを貫くように描かれたモデル

特徴的なサイトライン「トリプル・トラックアライメント」がヘッドを貫くように描かれたモデル

オートマチックな大型マレット

ウェイトを後方に搭載したミスに強い大型マレットヘッドに特徴的なサイトラインを大きくヘッドに描いたオートマチックなモデル。目標に対して正確に構えやすいのは、アドレス時の不安がなくていいですね! ベントネックを採用し、ボールのつかまりがよく、振り子のようにストロークすると安定したパッティングができます。アップライトに、ヘッドを吊るように構えて使うと、より安定した転がりが打てました。

■トリプルトラック テンS

テンのネック違いのモデル。ショートスラントネックを採用し、ミスに強い特性をそのままにフェースの開閉をさせやすくした仕様

ヘッド開閉できる大型マレット

ヘッドの特性はテンと同じですが、ネックをショートスラントに変更したモデル。フェースの開閉を抑えたベントネックのフェースバランスから、ヘッドを開閉させやすい特性になっています。こうすることで打点のミスへの強さや構えやすさを維持しつつ、ストローク中にフェースを開閉させたい方に使いやすくなっています。実際に打ってみると、フェースが自然と開閉するような感じがあり、それに逆らわずストロークするとテンポが取りやすく、狙ったところにかなりの高確率で打ち出せました。反対に、急激に動かそうとすると、狙ったところに打てませんでした。

■トリプルトラック セブン

トゥ、ヒールにツノのような形状を持たせたマレット。投影面積が大きいが重心は浅めで意外と操作性を持っています

アライメント性能を強化した人気の形状

“ツノ”とか“イカ”などの愛称で呼ばれるオデッセイの人気の形状に、最新のトリプル・トラックアライメントを搭載したモデル。ベントネックでフェースバランスなので、基本はオートマチック。振り子のようにストロークする方にマッチしますが、ウェイトがソール前方に搭載されており、投影面積は大きめなのですが、意外にとっさのアジャストに対応してくれます。目標への構えやすさと操作性、そしてやさしさも兼ね備えた、非常にバランスのよいモデルと言えます。

■トリプルトラック セブンS

セブンにショートスラントネックを組み合わせ、操作性をさらに高めたモデル

セブンにショートスラントネックを組み合わせ、操作性をさらに高めたモデル

ブレードモデル並みの操作性

基本はセブンと同じヘッド性能で、ネックをショートスラントにしたモデル。フェースが開閉しやすくなっているため、構えやすさはそのままで、ブレードタイプ並みの操作性を持っています。ブレードタイプが使いたいが目標にうまく構えられない、なんて方にはピッタリのモデルです。反対に、マレットのオートマチック感を期待してこのモデルを打つと、ちょっと敏感に感じてしまうかもしれません。ミスに強いマレットが欲しいならテンのほうがおすすめです。

■トリプルトラック 2ボール ブレード

オデッセイの大ヒットモデル「2ボール」シリーズのブレードタイプを、最新のトリプル・トラックアライメントで復活させたモデル

往年の名器が最新アライメントを搭載

クランクネックとブレードタイプ形状の組み合わせに、2ボールアライメントとトリプル・トラックアライメントを組み合わせた、最新のテクノロジーと往年の名器のいいとこどりモデル。適度な操作性、ボールのつかまりのよさ、構えやすさと、パターに求められる性能がすべて詰まっていると言っても過言ではないですね。ブレードタイプが好きだけど、うまく構えられない。やさしいブレードタイプが欲しい、なんて方には強くおすすめできるモデルです。

続いて、ストロークラボシリーズをご紹介します。同シリーズは「ストロークラボ・ブラックシリーズ」と「同・シルバーブラックシリーズ」があり、ヘッドのラインアップに違いがあります。今回はブラックシリーズの中からお借りしたモデルを紹介していきますね。

■ストロークラボ ブラック テン

シリーズをまたいで設定されるミスに強い大型マレット。太めのサイトラインが特徴的

シリーズをまたいで設定されるミスに強い大型マレット。太めのサイトラインが特徴的

黒いボディの構えやすさ

上記トリプルトラックにも設定されるテンのヘッドを、つや消しのブラックで仕上げた精悍(せいかん)なモデル。インサートはマイクロヒンジ★インサート。適度なやわらかさを持つ感触で、安定した転がりを生んでくれます。深い重心で打点のミスに強く、ベントネックによるフェースバランスでオートマチックに振りやすいのはシリーズが異なっても変わりません。黒いボディは、フェースのインサートが作る白いラインと太めのサイトラインとのコントラストにより、フェースの向きがわかりやすくなっています。

■ストロークラボ ブラック テン CS

サイトラインが隠れないように工夫されたネックを持つモデル。サイトラインがシャフトに隠れない秀逸な設計

サイトラインが隠れないように工夫されたネックを持つモデル。サイトラインがシャフトに隠れない秀逸な設計

凝ったネックのセンターシャフト

ブラック テンとネック違いのモデル。いわゆるセンターシャフトの性能を持つモデルですが、とても凝ったネックになっています。通常のセンターシャフトはボディのフェースより真ん中の部分にシャフトが装着されるので、サイトラインがシャフトに隠れてしまうケースが多いのですが、このモデルは小さなネックを工夫して付けることで、サイトラインを隠さずに構えやすいセンターシャフトを実現しています。ラケットやバットのように、握るシャフトの延長線上に芯があるので、直感的に打ちやすいモデルです。

■ストロークラボ ブラック テン ツアーライン
ショートサイトライン/スリードット

「ツアーライン」と呼ばれるモデルで、サイトラインをシンプルに小さく仕上げることで、あえて情報を少なくしたモデル。細めの短いライン(ショートサイトライン・上)と、ドット3つにした仕様(スリードット・下)の仕様があります

ツアープロの意見で作られたサイトライン

サイトラインを、小さめでシンプルな3つのサイトドットや、細く短いラインにすることで、あえて情報を少なくしたモデルです。フェースインサートとの白色と黒いボディが作るコントラストが際立ち、フェースのラインを合わせるときに余計な情報がなくて構えやすそうです。これらのモデルはツアープロの意見を参考にしたラインアップ。性能はストロークラボ ブラック テンと差はなく、ミスに強い大型マレットです。

■ストロークラボ ブラック セブン

投影面積が大きく重心の浅めのマレット。かつて大ヒットした「#7」の形状によく似ています

投影面積が大きく重心の浅めのマレット。かつて大ヒットした「#7」の形状によく似ています

大人気の#7を復刻

2ボールとともに人気を博した#7(ナンバーセブン)の形状を、ストロークラボのシリーズで復刻したモデル。比較的大きい投影面積で構えやすさを演出しながら、ウェイトをソール前方に搭載することで操作性を適度に持たせています。ヘッド後方のくぼみはボールと同じ幅になっており、構えやすさはもちろん、ボールを拾い上げるときに重宝します。

■ストロークラボ ブラック ダブルワイド

ブレードタイプの後方を伸ばしたようなヘッドに、フェースバランスになるベントネックを組み合わせたモデル

ブレードタイプの後方を伸ばしたようなヘッドに、フェースバランスになるベントネックを組み合わせたモデル

ブレードとマレットのいいとこ取り

ブレードタイプとマレットタイプのいいところ取りをしたモデル。おなじみのトゥ・ヒールの形状でフランジを広く取り、構えやすさと重量配分によるミスへの強さを両立。これにベントネックを採用することで、オートマチックに振りやすく設計されています。大型マレットと比べると重心は浅めなので、とっさのアジャストを受け付けてくれますね。パターに求められる性能すべてを、平均点以上で形にしているモデルだと思います。

■ストロークラボ ブラック ワン

伝統的なブレードタイプをストロークラボシリーズのインサートで作り上げたモデル

伝統的なブレードタイプをストロークラボシリーズのインサートで作り上げたモデル

ミスに強いブレードタイプ

パターの代名詞的な形状であるブレードタイプをストロークラボシリーズのテクノロジーで作り上げたモデルです。オデッセイの作るブレードタイプは割と細身でシャープなモデルが多いのですが、これはやや厚みがある印象。ですが黒いボディのおかげでボテっとした感じは皆無。トゥ、ヒールに搭載されたウェイトのおかげでブレードタイプの中ではかなりミスに強い仕上がりになっています。

■ストロークラボ ブラック ビッグセブン トウアップ

かつて話題を巻き起こした「バックストライク」と「トウアップ」、両シリーズを統合したような個性の強いモデル

究極のオートマチックパター

ヘッドを宙に浮かせた状態でシャフトを支えるとトゥ側が上を向く、オデッセイでいう「ストロークバランス」という仕様のモデル。ストローク中にヘッドが開閉する動きがほとんどない独特の設計が特徴です。自分がフェースの向きを動かさない限り、狙ったところに確実に打ち出せるという究極のオートマチックモデルと呼べるパターです。フェースがかなり前方に出ているので最初は構えからとまどいますが、使っているとパッティングがとてもシンプルになりますね。パッティングにお悩みの方は一度試してみる価値はあると思います。

ストロークバランスと呼ばれる、ストローク中にフェースの向きがはほとんど変わらない設計になっています

ストロークバランスと呼ばれる、ストローク中にフェースの向きがはほとんど変わらない設計になっています

ほとんどのパターはテークバックではフェースが開こうとし、切り返しからフォローまではフェースが閉じようとする動きが発生します。このパターにはその動きが発生しないため、自分が向きを変えない限り狙ったところに打ち出しやすいんです

新作をチェックする価値あり!

オデッセイは世界中で愛されるパターブランド。その理由は、常に進化するテクノロジーに加え、多彩なヘッドバリエーションでユーザーを飽きさせないという点にあると思います。今年のシリーズは、性能はもちろん構えたときの見た目を凝ったモデルが多いです。

正確に構えやすいモデルがどれなのかは人それぞれですので、ぜひパターコーナーでいろいろと構えてみてください。オデッセイは人気のヘッド形状を、シリーズをまたいで採用していますが、シリーズによって微妙に形を変えています。以前のシリーズで似た形を持っているという方も、新作をチェックする価値が大いにあると思います!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る