最近のストリート&ランニングシーンで熱い注目を集めているブランドと言えば、「On(オン)」です。
オンは、スイス発のパフォーマンスシューズブランドで、世界特許を取得した「CloudTec(クラウドテック)」ソールを武器に、高いクッショニング性と反発性を兼ね備えたパフォーマンスモデルを多数展開しています。もちろん、デイリーユースのモデルも展開していて、そのエッジのきいたルックスから、ストリートファッションに取り入れている人も多く見られます。
そんなオンは、2020年7月から、プロテニスプレイヤーのロジャー・フェデラーと共同開発した「ザ・ロジャー」シリーズを展開しており、世界中で多くのファンを獲得しています。今シーズンは、その第3弾「ザ・ロジャー アドバンテージ」が登場したので、実際に履いて魅力をチェックしてみました。
オン「ザ・ロジャー アドバンテージ」の「White/Mulberry」。公式サイト価格は、15,180 円(税込)
本作は、まるで定番のコートシューズのようなシンプルなルックスながらも、オンならではのソール形状「クラウドテック」システムと、 強い蹴り出しを生み出すカーボンプレート「Speedboard(スピードボード)」が内蔵されているなど、同社がこれまでに培ったランニングシューズのテクノロジーとノウハウが組み込まれています。それらのおかげで、クッション性は抜群ながら、重量285g(メンズ 28cm)という軽さも実現しています。
ミッドソールは、横から見るとシンプルなデザイン。まるでローテクスニーカーのように、合わせるスタイルを選びません
しかし、底面から見ると一転、オンが誇る「クラウドテック」システムと「スピードボード」が内蔵されているのがわかります
「ザ・ロジャー アドバンテージ」は、最新技術を搭載するだけにとどまりません。
本作のアッパーに使用されているのは、ソフトな履き心地の「ビーガンレザー」。一般的な天然由来のレザーと比べ、環境負荷を約30%軽減しているもので、「ハイパフォーマンスとサステナビリティの共存」と言う同社のフィロソフィーを具現化しています。
ちなみに、シュータンと履き口周りには、ソフトなメッシュ生地で切り替えており、高い通気性としなやかな履き心地も提供してくれます。
アッパーには、「ビーガンレザー」を使用。まるで天然皮革のようなシボ感が表現されており、高級感あふれる質感に仕上げられています
メッシュ生地を使用した履き口は、羽織もの状になっており、足をやわらかく包み込んでくれます
しなやかなビーガンレザーと足を包み込むようなライニングのコンビネーションで、まるでソックスのようなフィッティング
オンが得意とするソールテクノロジーと、世界が今注目しているサステナビリティを融合させた「ザ・ロジャー アドバンテージ」は、まさにオンの真骨頂と言える1足。さらに、ロジャー・フェデラーが共同開発したことを連想させる、コートシューズライクなルックスも秀逸です。一見すると、ローテクシューズのようなシンプルでスタイリッシュなテイストにもかかわらず、実際に履いてみると、軽くて弾むような履き心地でビックリ。これは、1度試してほしい逸品です。