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位置付けは「iBlade」の後継

操作性とやさしさが高次元で両立してしまった……!! ピン「i59」試打レビュー

オグさんです! 今回はピンの最新作「i59 アイアン」をお借りしましたので、インプレッションをお届けしたいと思います!!

マッスルバック風の外観を持ち、「FORGED」の刻印が光るi59。一見するとシャープな印象ですが、実際の性能は如何に?

マッスルバック風の外観を持ち、「FORGED」の刻印が光るi59。一見するとシャープな印象ですが、実際の性能は如何に?

位置付けは「iBlade」の後継モデル

ボディは刻印通りフォージド(鍛造製法)で作り上げ、比重の軽いアルミ・コア・インサートを搭載。最適な重心位置と、ソリッドで心地よい打感と打音を追求しています

ボディは刻印通りフォージド(鍛造製法)で作り上げ、比重の軽いアルミ・コア・インサートを搭載。最適な重心位置と、ソリッドで心地よい打感と打音を追求しています

一見するとマッスルバックに見えるシャープなボディ形状。分類は、中空ともコンポジットマッスルとも呼べる新しい構造になっています

一見するとマッスルバックに見えるシャープなボディ形状。分類は、中空ともコンポジットマッスルとも呼べる新しい構造になっています

i59・#5

i59・#5

i59・#7

i59・#7

i59・#9<br>中上級者向けのアイアンだけあってヘッドサイズはかなり小さめです。トップブレードは薄めでシャープ。どの番手も、いかにも操作性がよさそうと感じられる雰囲気を持っています

i59・#9
中上級者向けのアイアンだけあってヘッドサイズはかなり小さめです。トップブレードは薄めでシャープ。どの番手も、いかにも操作性がよさそうと感じられる雰囲気を持っています

ソールの幅は比較的狭め。ですが、一般的なアスリートモデルと比べてバウンスが強めに設定されているので、見た目よりダフりのミスには強い設計になっています。トゥ側に見えるネジは、メーカー側が装着シャフトによってヘッド重量を調整するためのもの。ユーザーが調整できるものではありません

ソールの幅は比較的狭め。ですが、一般的なアスリートモデルと比べてバウンスが強めに設定されているので、見た目よりダフりのミスには強い設計になっています。トゥ側に見えるネジは、メーカー側が装着シャフトによってヘッド重量を調整するためのもの。ユーザーが調整できるものではありません

フェース面にはステンレススチールを採用。溝の間隔と角度を最適化させ、溝の本数はiBladeの13本から17本に増やしています。これにより、ぬれた状態やラフなど悪条件からでも安定したスピン量を確保できるように設計されているといいます

フェース面にはステンレススチールを採用。溝の間隔と角度を最適化させ、溝の本数はiBladeの13本から17本に増やしています。これにより、ぬれた状態やラフなど悪条件からでも安定したスピン量を確保できるように設計されているといいます

シャフトは2021年にカタログモデルとして新たに発売される、日本シャフトの「NS PRO MODUS3 TOUR115」というモデルを採用。適度な重量を持ちつつ、スイング中の“間”を作りやすいシャフトです

シャフトは2021年にカタログモデルとして新たに発売される、日本シャフトの「NS PRO MODUS3 TOUR115」というモデルを採用。適度な重量を持ちつつ、スイング中の“間”を作りやすいシャフトです

形状と表面仕上げに特徴アリ

最初に手に取った印象は、シャープでカッコイイ! 余計な装飾を排除したシンプルなバックフェースに薄めのトップブレード、小ぶりなヘッドサイズと、いかにも上級者が好みそうなヘッドに仕上げられています。特に気に入ったのが、「ハイドロパールクローム」という仕上げ。水が付着しにくい疎水性を高めた機能的な表面仕上げになっており、反射率を適度に抑えてあるので日光に当てると鈍い光を放ちます。しっかりとした作り込みで、物欲をくすぐられますね。
 
構えてみると、これまたシャープで美しい”顔”です。トップブレードの頭頂部がややとがったクラシカルな形状で、いろいろな弾道がイメージしやすい形状をしています……が、この表現だけだとミスに弱そうな難しそうな印象を受けてしまうかもしれません。ですが、ブレードが少しだけ引っ込んだセミグース形状によって、実物はそこまで難しそうとは感じられないと思います。

今までにない新しい打感が心地いい

お借りしたスペックはNS PRO MODUS3 TOUR115の「S」が装着されたモデル。まずは7番をテストしました。何球か打って感じたのが、球の高さ。打ち出しから高く、楽にボールが上がってくれます。それもそのはず、i59アイアンのロフト設定は7番で34°と、市販のアイアンの中では最大級に寝ている設定。いわゆるクラシカルロフトというやつで、「BLUE PRINT」と同じ設定になっています。

このロフトはBLUE PRINTとのミックスも考えられてのことのようです。ちなみにピンの名器と名高い「i210」アイアンのロフト設定は7番で33°と、1°立った設定になっています。

印象的なのは打感でした。メーカーがソリッドというだけあって確かにソリッドなのですが、余計な振動が少ないというか、振動自体が少なめに抑えられています。軽やかなはじき感をともなった、今までにあまり感じたことのない気持ちいい打感です。

BLUE PRINT(左)とi59は同じロフト設定。安定性とミスへの強さが欲しい長い番手にi59、緻密にボールをコントロールしていきたい短い番手にBLUE PRINTを組み合わせるといったコンボセッティングも可能になっています。実際、両モデルのコンボセッティングを試しているツアープロもいるのだとか

BLUE PRINT(左)とi59は同じロフト設定。安定性とミスへの強さが欲しい長い番手にi59、緻密にボールをコントロールしていきたい短い番手にBLUE PRINTを組み合わせるといったコンボセッティングも可能になっています。実際、両モデルのコンボセッティングを試しているツアープロもいるのだとか

上達をうながしてくれる

ヘッドの特性はニュートラルな印象。スイング通りの弾道になりやすく、予想外のミスはほぼありません。その素直な特性の中にミスへの強さがあり、飛距離ロスや曲がりを抑えてくれるといった感じです。ちゃんと操作性も確保されていて、上級者にとってとても扱いやすいアイアンに仕上がっています。

では「初中級者が使うとどうなのか?」 というならば、“上達をうながしてくれるアイアン”と言えるでしょう。スイング通りの弾道になりやすいので、狙った弾道を打つにはどうしたらよいかをクラブが教えてくれます。ミスヒットを打感や弾道で教えてくれつつ、そのミスの幅を抑えてくれる、とても完成度の高いアイアンだと思います。

今までのアスリート向けフォージドアイアンは、打感のやわらかさを売りにしたモデルが多いのですが、i59アイアンは、ソリッドでありながら爽快な打感を追求しています。これはこれで気持ちいい!!

今までのアスリート向けフォージドアイアンは、打感のやわらかさを売りにしたモデルが多いのですが、i59アイアンは、ソリッドでありながら爽快な打感を追求しています。これはこれで気持ちいい!!

旧モデルのiBlade(左)と比べると、つかまりがおさえられてニュートラルになり、ミスへの強さが高まったという感じ。操作性を比較するとiBladeのほうが若干高い気がしますが、扱いやすさとしては断然i59が優勢ですね

旧モデルのiBlade(左)と比べると、つかまりがおさえられてニュートラルになり、ミスへの強さが高まったという感じ。操作性を比較するとiBladeのほうが若干高い気がしますが、扱いやすさとしては断然i59が優勢ですね

7番での打球データ。しっかりと高さが出ていますが、昔ながらのマッスルバックよりは半番手ぐらい距離が伸びています。操作性の高いモデルでないと打ちづらい、右に出て目標方向に戻ってくるドローボールが楽に打てますね。完成度は非常に高いと思います

7番での打球データ。しっかりと高さが出ていますが、昔ながらのマッスルバックよりは半番手ぐらい距離が伸びています。操作性の高いモデルでないと打ちづらい、右に出て目標方向に戻ってくるドローボールが楽に打てますね。完成度は非常に高いと思います

ネックはちょっと高めな価格だけ

ピンの(アスリート向け)アイアンのラインアップには、最も操作性が高いBLUE PRINTと、バランスのよさでプロアマ男女問わず人気の高いi210があります。i59はその中間に位置する仕上がりで、操作性を欲する昔ながらの上級者にも、直進性も重視する今風の上級者にもマッチする、幅広い性能を持ったモデルだと言えます。

ライバルとなるモデルは、テーラーメイド「P770」、キャロウェイ「APEX PRO」といったところ。どれも小ぶりなヘッドにテクノロジーを詰め込んで、ミスへの強さと操作性を両立させるべく開発されたアイアンです。個人的な感想としては、最も操作性が高いのがi59だと思います。

唯一のウィークポイントを上げるとすれば、定価で1本4万円という価格ですかね……。非常に凝ったヘッドですし、性能も高いので、納得できる方も多いと思います。しかし、アイアン1本の単価とすればかなりの高価格帯と言える設定です。とはいえ、ピンはどの番手でも1本ずつ単品で購入できるので、必要最低限の番手だけを購入すると考えれば、そんなに高いとは感じないかもしれません。

もはや「ヘッドサイズ=やさしさ」なんて考えは捨てないといけない時代になってきたなぁ……と感じさせるアイアンでした。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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