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RMXの2021年モデルが登場

ドライバーさえ曲がらなければ…と思うなら、ヤマハ「RMX VD59」を試すべし!

オグさんです。今回は、10月に発表になったヤマハの新モデル「RMX VD59 ドライバー」に関して、発売に先立って試打する機会をいただきましたのでさっそくレポートしたいと思います!

ヤマハ「RMX VD59 ドライバー」

ヤマハ「RMX VD59 ドライバー」

慣性モーメントを変えずに弾道を調整できる

ヤマハのアスリート向けブランドRMXシリーズがモデルチェンジを果たし、「RMX VD」(リミックス ブイディー)シリーズとして生まれ変わりました。VDのVは向きやベクトルを表す「Vector(ベクター)」、Dは方向を表す「Direction(ディレクション)」のそれぞれ頭文字から取られており、ヤマハがNo.1ゴルフブランドになるべく、直進安定性に重要な慣性モーメントを追求したという意欲作です。

RMX VD59ドライバーは、ヤマハが「圧倒的な直進性をすべてのゴルファーに」という思いのもとに開発したモデル。ルール限界値に迫る慣性モーメントを持ちながら、可変ウェート搭載による弾道調整機能を装備しています。

従来の可変ウェート搭載モデルは、ウェート位置を変えると慣性モーメントの値も変化してしまいますが、このVD59ドライバーは、ウェートの可動域を重心の同心円上に配置することで、慣性モーメントの値を変化させることなく、ボールのつかまりを左右する重心角を調整できるようになっています。つまりは、直進性の高さを損なうことなく、ボールのつかまりを調整できるようにした今までにないドライバーなのです。

もちろんクラブとしての性能もしっかりと追求。”人の感性”を独自に研究し、最もエネルギー効率のいい打点に誘導するヘッド形状やデザインを採用しています。インパクト時のヘッドのたわみを均一にし、エネルギーロスを防ぐ独自の「ブーストリング」テクノロジーに加え、フェースを軽量化することでボール初速を最大級まで高めているといいます。

デザインも大幅に変更され、ひたむきに性能を追求した新RMXシリーズの一翼を担うモデル。さっそく実物を見ていきましょう!

前作のRMXシリーズと比べ、ひと目でそれとわかる大胆なカラーリングとデザインに変更。スポーティーでカッコイイですね!

前作のRMXシリーズと比べ、ひと目でそれとわかる大胆なカラーリングとデザインに変更。スポーティーでカッコイイですね!

性能を追求するため、クラウンにカーボンを採用。つかまり性能を高めるため、フェースをできるだけ後方に下げています

性能を追求するため、クラウンにカーボンを採用。つかまり性能を高めるため、フェースをできるだけ後方に下げています

ややヒール寄りに設置されたフェースは非常にディープで、上下左右の打点ミスに強そう。ヘッド後方を限界まで低く仕上げたシャローバック形状で、高い打ち出し角を追求しています

ややヒール寄りに設置されたフェースは非常にディープで、上下左右の打点ミスに強そう。ヘッド後方を限界まで低く仕上げたシャローバック形状で、高い打ち出し角を追求しています

シャフトはRMX VDシリーズ用に開発された50gの三菱ケミカル「Diamana YR」を純正モデルとして、同「Diamana PD」50gのSをカスタムシャフトとしてラインアップ。クセがなく、ヘッドを効率よく走らせてくれるYRに対し、剛性感のある振り味でしっかりたたいていけるPDといった違いがあります。

三菱ケミカル「Diamana YR」

三菱ケミカル「Diamana YR」

三菱ケミカル「Diamana PD」

三菱ケミカル「Diamana PD」

適度なスピン量の中高弾道が出た!

構えてみると、曲がらなそうだなぁ……という感じを受けました。ややヒール寄りにボリュームのあるヘッドシェイプにオフセットを抑えた顔は、ほどよくつかまりそうな印象があって安心感があります。それでいて、ポンと置いてもフェースが左を向かないのが、アスリートブランドっぽくていいですね。

まずはいつものように、ヘッドスピード40m/s程度で何球か打ってみました。直進性をセールスポイントにしているだけあって、ドーンと真っすぐな弾道が飛び出します。適度なスピン量の球質で、打ち出し角は中高弾道といったところ。安定したキャリーと方向性が期待できます。

私の場合、こういった直進性の高いモデルは、ややプッシュ気味に打ち出すことが多いのですが、このVD59は狙ったところに打ち出せました。打ち出し方向がちょっとズレる場合に重宝するのが可変ウェート。ヒール側に動かせばヘッドがターンしやすくなるため右への打ち出しを抑制し、反対にトゥ側にウェートを動かせば左への打ち出しを抑制できます。

ウェートを動かしても慣性モーメントの値は変わらないため、直進性を維持したまま調整ができるわけです。これならどんなミスの傾向のゴルファーでもアジャストしやすく、誰が打っても安定したドライバーショットが期待できますね。

打感は軽やかにはじく爽快な感触。打音はやや高音の混ざる耳障りのよい音で、さすがヤマハといった仕上がりです

打感は軽やかにはじく爽快な感触。打音はやや高音の混ざる耳障りのよい音で、さすがヤマハといった仕上がりです

直進性が高いモデルは芯に当てづらい印象がありますが、VD59は芯に当てやすかったです。クラブとしてのバランスがよいのでしょう

直進性が高いモデルは芯に当てづらい印象がありますが、VD59は芯に当てやすかったです。クラブとしてのバランスがよいのでしょう

とにかく曲がらない!

ヘッドスピードを43m/s程度まで高めて打ってみると、球の高さは変わらず、ライナー性の弾道で飛距離だけが伸びる感じの弾道になりました。とにかく曲がらない!

このVD59ドライバーの慣性モーメントの値は5820g・cm2。ルールの上限は5900g・cm2ですから、かなりギリギリの数値です。これだけとがった性能を持ちながらクラブとしてのバランスを崩さずに、なおかつアジャスト能力を持たせているという、結構びっくりなクラブに仕上がっています。

操作性は期待できませんが、打ち出し方向だけ管理できれば非常に安定したティーショットが打てるでしょう。結果を求める競技ゴルファーから楽しくプレーしたいエンジョイゴルファーまで、使い手を選ばないドライバーといえます。

ウェートを動かすことで、つかまり度合いを変化させる重心角を調整できますが、重心角が変わっても慣性モーメントの値が変わらないというのがVD59ドライバーの目玉の技術です(慣性モーメントの数値が大きいほど直進性の強い弾道が打てるが、従来のドライバーではウェートを動かすと慣性モーメントの値は変化してしまう)。特許申請も行っているようですよ

ウェートを動かすことで、つかまり度合いを変化させる重心角を調整できますが、重心角が変わっても慣性モーメントの値が変わらないというのがVD59ドライバーの目玉の技術です(慣性モーメントの数値が大きいほど直進性の強い弾道が打てるが、従来のドライバーではウェートを動かすと慣性モーメントの値は変化してしまう)。特許申請も行っているようですよ

弾道図がほぼ1本の線に見えるぐらいの直進性! サイドスピンが入りづらいので、わざと曲げようと思っても曲がりません。個人的にはちょっと物足りないぐらい曲がりません(笑)

弾道図がほぼ1本の線に見えるぐらいの直進性! サイドスピンが入りづらいので、わざと曲げようと思っても曲がりません。個人的にはちょっと物足りないぐらい曲がりません(笑)

ヤマハの本気度を感じる!

新しいRMXシリーズからは、ヤマハの本気度がひしひしと感じられました。メーカーみずから直進性に重要な慣性モーメントを追求したと公言し、非常に曲がりの少ないクラブを完成させています。それでいてちゃんと芯に当てやすい扱いやすさもあり、ゴルファーの好みに合わせたアジャスト能力もあるという、かなりの完成度です。意図せぬ曲がりに長年悩まされている方でも、シャフトやスペックをちゃんと合わせれば、コース内に収めるショットを打つことができるでしょう。

ライバルモデルは、ピン「G425 MAX」。こちらも直進性の極めて高いドライバーですが、ミートしやすさは後発のVD59のほうが高い印象です。ピンの強みは、選べるシャフトが多いことですね。

とにかく曲げたくない!という方はぜひ試してみてください。試打する価値は大いにありますよ!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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