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HS40m/sまでなら「ゼクシオ 12」、直進性の高さに磨きがかかった!

オグさんです!今回は、ダンロップ「ゼクシオ 12(トゥエルブ) ドライバー」の試打レポートをお届けします!

ダンロップ「ゼクシオ 12 ドライバー」

ダンロップ「ゼクシオ 12 ドライバー」

歴代ゼクシオが人気を博した理由

「ゼクシオ(XXIO)」は、2,000年に誕生し、以来20年間売り上げNo.1を記録している、日本のゴルファーなら必ず一度は聞いたことがあるであろう超メジャーブランドです。日本のゴルファーの中で最も層の厚い団塊の世代をターゲットに開発され、2年ごとにモデルチェンジをしながら進化を重ねることで、高い人気を維持してきました。

ゼクシオが高い人気を誇ったのには、いくつか理由があります。
ひとつは、時代に合わせたトレンドを取り入れながら、メインターゲットである団塊の世代のゴルファーの加齢に合わせてクラブを進化させていったこと。2010年以降のゼクシオは、軽量化を図りつつ、トータルバランスを重視した設計になっています。そのコンセプトが評価され、「ゼクシオなら安心」という、ユーザーからの絶対的な信頼を獲得しています。

また、極端にコンセプトを変えず、”ゼクシオらしさ”を大切にしていたことも長い人気を維持できた理由のひとつにあげられるでしょう。何代か前から最新のゼクシオへ買い替えても違和感がほとんどなく、スムーズに移行できるからです。

さらに、横峯さくらや古閑美保など、人気の女子プロがゼクシオで活躍したことも、ゼクシオのブランド力アップに寄与しました。

そんな圧倒的ブランド力を誇ったゼクシオですが、メインターゲットの高齢化が影響してか、11代目のモデルチェンジで大きな動きを見せます。ユーザーのヘッドスピードなどを細分化し、スタンダードな「11(イレブン)」と、ヘッドスピードが速めのエンジョイゴルファーに向けた「X(エックス)」の2シリーズのラインアップになったのです。

そして今回の12代目も、「12(トゥエルブ)」(以下、12)と「X-eks-(エックス)」の2シリーズで展開。「X-eks-(エックス)」のドライバーは先にレビューしておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

<関連記事>
12代目はこちらがメイン!? 「ゼクシオ X-eks-ドライバー」を打ってみた!

採用された2つの目玉テクノロジー

12代目のゼクシオには、目玉となるテクノロジーが2つあります。
ひとつ目は、空力をコントロールするための「アクティブウイング」。クラウンのヒール側に設けた突起が、スイング中の空気の流れをコントロール。遠心力によって起こる過度なトゥダウンなどの悪影響を軽減し、安定したインパクトを実現するテクノロジーです。これにより、従来より打点のバラつきが17%、フェース角のバラつきが23%も軽減されるのだそうです。

もうひとつは、反発性能を高めるための「リバウンド フレーム」。ヘッドのたわむエリアと、支点となる硬いエリアを交互に配置することで、反発性能を高めるテクノロジーです。この「リバウンド フレーム」は、松山英樹選手をはじめとしたダンロップ契約プロの多くが使用する、スリクソン「ZXシリーズ」のドライバーにすでに採用されています。

安定したインパクトを生むテクノロジーと高い反発性能を実現するテクノロジーが搭載された新生ゼクシオは、期待通りの仕上がりなのでしょうか?

クラブをジックリ見ていきましょう!!

深みのあるブルーを基調にゴールドのアクセントを用い、従来のゼクシオらしさを継承したカラーリング。さわやかな?高級感がありますね

深みのあるブルーを基調にゴールドのアクセントを用い、従来のゼクシオらしさを継承したカラーリング。さわやかな?高級感がありますね

丸形のヘッドシェイプは輪郭がきれいです。投影面積を適度な大きさに抑えてあり、誰でも自然と構えられるように作られた優等生的ヘッド。クラウンのヒール側に搭載されている「アクティブウイング」は存在を主張しつつも、見た目のじゃまにならないようになっています

丸形のヘッドシェイプは輪郭がきれいです。投影面積を適度な大きさに抑えてあり、誰でも自然と構えられるように作られた優等生的ヘッド。クラウンのヒール側に搭載されている「アクティブウイング」は存在を主張しつつも、見た目のじゃまにならないようになっています

ネイビーのほかにレッドもラインアップ。ヘッドだけでなく、シャフトのカラーもコーディネートされています

ネイビーのほかにレッドもラインアップ。ヘッドだけでなく、シャフトのカラーもコーディネートされています

たわむフェースのすぐ後ろ側を硬いエリアに仕上げ、その後ろにたわむエリアを作り、一番後ろのボディは堅ろうに。「軟・剛・軟・剛」の4層構造が高い反発性能を生み出す「リバウンド フレーム」は、同社のアスリートブランド「スリクソン」ですでに高い効果が立証されている技術。高い反発性能が期待できます

たわむフェースのすぐ後ろ側を硬いエリアに仕上げ、その後ろにたわむエリアを作り、一番後ろのボディは堅ろうに。「軟・剛・軟・剛」の4層構造が高い反発性能を生み出す「リバウンド フレーム」は、同社のアスリートブランド「スリクソン」ですでに高い効果が立証されている技術。高い反発性能が期待できます

ソール内側に見えるリブが、ボディ剛性を高め、インパクト時のパワーを受け止めます

ソール内側に見えるリブが、ボディ剛性を高め、インパクト時のパワーを受け止めます

カップフェース構造を採用。フェース中央部の肉厚を薄く大きく設計することでたわみやすさを上げ、フェース全面の反発性能を向上させています

カップフェース構造を採用。フェース中央部の肉厚を薄く大きく設計することでたわみやすさを上げ、フェース全面の反発性能を向上させています

シャフトは、専用に設計されたカーボンシャフト「ゼクシオMP1200」を採用。Rフレックスで36g、Sフレックスで41gと、フレックスに合わせて重量を変化させた非常に凝ったシャフトです。しなやかに大きくしなる中調子といった感じで、クセがなくミートしやすくなっています。

直進性の高さにビックリ!

軽くグラデーション加工されたブルーのヘッドが非常に美しく、ソールのブランド刻印を見なくてもそれとわかるゼクシオさしさが、12代目にもしっかりと継承されています。個人的にゼクシオの好きなところは、特筆すべき性能をあえて追求していない点です。飛距離を追求した「ゼクシオ クロス」や、シニアゴルファーに特化した「ゼクシオ プライム」といった派生モデルはありますが、今作トゥエルブなどのナンバリングモデルは、トータルバランスを常に追求している印象です。誰が打ってもやさしいと感じてもらえるクラブを目指しているのでしょう。

いつものようにヘッドスピード40m/s程度から試打を開始。「キーン」という高く澄んだ金属音を響かせて気持ちよさそうに球が飛んでいきます。相変わらず、ゼクシオは気持ちいい打感を響かせますね。球質は、高弾道低スピンで、非常に効率のよい”飛ぶ弾道”が安定して打てます。

先にレビューしたゼクシオ エックスでも感じたことですが、今作のゼクシオは直進性が非常に高くなっています。少々芯を外しても、打ち出し方向がややブレる程度で、曲がりがとても少ないです。安定して一定のエリアに運ぶことができました。

手元重心設計のシャフト、軽量化しつつグリップエンドに重さを集中させたグリップを組み合わせた「ヘッドスピードアップテクノロジー」の効果で、非力な方でも振り抜きやすくなっています

手元重心設計のシャフト、軽量化しつつグリップエンドに重さを集中させたグリップを組み合わせた「ヘッドスピードアップテクノロジー」の効果で、非力な方でも振り抜きやすくなっています

HS43以上ならエックスを

ヘッドスピードを43m/s程度まで高めてみると、さすがにスピンが多くなりました。吹き上がるとまではいきませんが、さすがに飛距離をロスしている印象。スピンが増えても曲がりがさほど増えないのはすごいと感じましたが、さすがにアンダースペックですね。
43m/s以上のヘッドスピードを安定して出せるゴルファーは、ゼクシオ エックスのほうがよいでしょう。

ミート率向上効果のある「アクティブウイング」。打っていて、確かにミートしやすかったです

ミート率向上効果のある「アクティブウイング」。打っていて、確かにミートしやすかったです

ちょっとびっくりするぐらいの弾道が出ました。まさに「高弾道低スピン」の、非常に効率のよい弾道です。ヘッドスピードを無理やり高めるようにインパクトを強めて打つよりも、等速で振り切ったインパクトのほうが効率よい弾道が打てそうです

ちょっとびっくりするぐらいの弾道が出ました。まさに「高弾道低スピン」の、非常に効率のよい弾道です。ヘッドスピードを無理やり高めるようにインパクトを強めて打つよりも、等速で振り切ったインパクトのほうが効率よい弾道が打てそうです

ライバルはプロギア「LS」

12代目ゼクシオ、12は、今までのゼクシオのよさを継承しつつ、さらに高まった直進性により、期待を裏切らない仕上がりでした。どのゼクシオから持ち替えても大きな違和感を覚えることなく、進化を体感できるでしょう。

ゼクシオ エックスとは、正直かなりテイストが異なります。エックスはシャキッとしたシャフトでミートしやすく、一発の飛びも期待できますが、トゥエルブは、しなりが大きめのシャフトでタイミングが取りやすく、安定した飛びを実現してくれる仕様という違いがあります。シリーズによって対象ヘッドスピードが異なりますが、40〜42m/sあたりのヘッドスピードだとどちらも行ける印象ですね。

弾道をとにかく安定させたいならトゥエルブ、力いっぱい振っていきたいと思うならエックスがよいでしょう。
他社のライバルをあげるなら、コンセプトの近いプロギア「LS」ですね。

できるだけ安定したゴルフをしたいと考えるなら、今回のゼクシオはチェックすべきクラブですよ!

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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