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大人気ドライバー「Qi10」vs「Ai スモーク」4モデルを真っ向比較して解説!

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オグさんです。今回は2024年に発売されて今大人気のドライバー、テーラーメイド「Qi10」シリーズと、キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク」シリーズのそれぞれ4モデルを真っ向比較し、違いやどんな人に合うかなどを解説します。

どちらも2024年2月に発売された、テーラーメイド「Qi10 MAX ドライバー」(左)と、キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」(右)

どちらも2024年2月に発売された、テーラーメイド「Qi10 MAX ドライバー」(左)と、キャロウェイ「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」(右)

どちらも4種類のドライバーをラインアップ

テーラーメイド「Qi10」は、通常の金属フェースより軽量に仕上げられるカーボンフェースを採用し、その余剰重量を使って慣性モーメントを高めることで、ミスへの寛容性と直進性を大きく高めたシリーズです。

ドライバーのラインアップは4種類。ほどよい低スピン性能と、適度なやさしさを持った「Qi10」。慣性モーメントを最大限までに高め、ミスへの強さと直進性に極振りした「Qi10 MAX」。極力余計なスピンを抑え、つかまりを抑えた「Qi10 LS」。そして「Qi10 MAX」をベースに、ウェイトやシャフトを軽量化した「Qi10 MAXライト」です。

対するキャロウェイ「パラダイム Ai スモーク」は、ゴルファーから得た打点や弾道のデータをAI(人工知能)に入力し、打点がズレても飛距離ロスや曲がりを軽減する「Aiスマートフェース」を採用したシリーズです。こちらもタイプの異なるゴルファーごとに各モデルが用意されており、それぞれが専用に設計されたフェースを搭載しています。

ラインアップは、可変ウェイトを搭載し、ミスに強いフェースとアジャスト機能を持つ「パラダイム Aiスモーク MAX」、スライスや右へのミスが多いゴルファーに合わせたフェースを搭載した「パラダイム Ai スモーク MAX D」、低スピン性能と操作性をあわせ持つ「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」、そして「パラダイム Ai スモーク MAX D」をベースに、ヘッドやグリップを軽量化して専用の軽量シャフトを装着した「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」です。

【標準モデル対決】
「Qi10 ドライバー」vs「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」

ややアスリート向けの「Qi10」とアベレージ寄りの「Ai スモーク MAX」

「Qi10 ドライバー」(左)と、「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」(右)

「Qi10 ドライバー」(左)と、「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」(右)

どちらも、シリーズのど真ん中に位置するドライバーです。両者適度な低スピン性能とミスへの寛容性を持っていますが、「Qi10」のほうが少しだけ低スピンで、かつつかまりを抑えた設定。対する「パラダイム Ai スモーク MAX」は可変ウェイトを搭載していることもあり、ニュートラルポジションでは微かにつかまり、ウェイトを動かすことでつかまり幅を調整できます。低スピンではありますが、ヘッドスピードが控えめでもドロップする感じはなく、打点がズレても安定してスピンが入ります。

しっかり振っていきたいなら「Qi10」、上達しても長く使いたいならアジャスト能力の高い「パラダイム Ai スモーク MAX」がおすすめです。

【つかまりモデル対決】
「Qi10 MAX ドライバー」vs「パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー」

「Qi10 MAX ドライバー」(左)と、「パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー」(右)

「Qi10 MAX ドライバー」(左)と、「パラダイム Ai スモーク MAX D ドライバー」(右)

とにかく曲がりが少ない「Qi10 MAX」と飛距離ロスが少ない「Ai スモーク MAX D」

どちらも、標準モデルよりやさしいと認識されますが、方向性が異なります。「Qi10 MAX」は、適度なつかまり性能を持ちつつ、高い慣性モーメントによって、打点がズレても弾道のブレが少ないのが最大の特徴です。つかまりは、ニュートラルよりほんの少しつかまる程度。

対する「パラダイム Ai スモーク MAX D」は、まずまずのつかまりと、スライスや右へのミスの多いゴルファーに多い打点位置に合わせた設計のフェースにより、右方向へのミスを抑え、飛距離ロスを大きく軽減させています。

とにかく曲げたくない! という人は「Qi10 MAX」、右方向のミスを抑えたい! という人は「パラダイム Ai スモーク MAX D」がおすすめです。

【低スピンモデル対決】
「Qi10 LS ドライバー」vs「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド ドライバー」

「Qi10 LS ドライバー」(左)、「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド ドライバー」(右)

「Qi10 LS ドライバー」(左)、「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド ドライバー」(右)

どちらも強弾道低スピンだがヘッドの挙動が違う

ツアープロが好む特性の2モデルは、低スピンで左へのミスを軽減するためにつかまりを抑えてあります。違いは、ヘッドの挙動。「Qi10 LS」は、適度な慣性モーメントを持っており、穏やかなヘッドターンで力んでも左に行きにくく、高い直進性も持っています。

「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」は、慣性モーメントをいたずらに高めず、ヘッドをターンさせやすい振り抜きのよさに加え、AIが設計した専用フェースによる直進性の高さと、ミスへの強さを持っています。

大型ヘッドらしい穏やかなヘッド挙動でしっかり振っていきたいなら「Qi10 LS」、ほかのクラブとの繋がりのよいスムーズなヘッドターンを好むなら「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」がよいでしょう。

また、どちらもメーカー公式サイトおよび限定店舗での販売です。

【軽量モデル対決】
「Qi10 MAX ライト ドライバー」vs「パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー」

「Qi10 MAX ライトドライバー」(左)、「パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー」(右)

「Qi10 MAX ライトドライバー」(左)、「パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー」(右)

直進性の高い「Qi10 MAX ライト」とつかまりのよい「Ai スモーク MAX FAST」

どちらも、上記「つかまり対決」で登場したモデルの軽量版で、両モデルともにベースモデルより20g前後軽い仕上がり。それぞれ専用シャフトを装着し、ベースモデルとは異なる味付けがされています。

「Qi10 MAX ライト」は、シリーズのほかのモデルよりしなり戻りが鋭いシャフトが装着され、ヘッドスピードが高くなくても爽快に振り切れます。「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」も専用のシャフトを装着しており、こちらもほかのモデルよりしなり戻りの鋭いシャフトを装着しています。

ヘッドの特性は、ベースのモデル同様、直進性の高い「Qi10 MAX ライト」と、つかまりがよく右方向へのミスを軽減する「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」、といった違いがあります。

ちなみに、「Qi10 MAX ライト ドライバー」は「テーラーメイドセレクトフィットストア」限定販売です。

打ち比べるとわかる両社の違い

どちらのシリーズも独創的な思想で設計されており、個性があります。各モデル明確に味付けが異なり、改めて打ち比べてみるとその作り込みに驚かされます。

テーラーメイドは、フェース周りの重量を軽くできるカーボンフェースのメリットを最大限に生かした設計で、慣性モーメントが高いと振り抜きにくくなる点を大きく軽減しています。

対するキャロウェイは、フェース周りでミスへの強さや直進性を高め、慣性モーメントを極端には大きくせず、振り抜きのよさを維持しながら、性能を高めています。

私は振り抜きがよいクラブが好みなので、「パラダイム Ai スモーク トリプルダイヤモンド」が好きですね。自分にはどちらがマッチするかは、クラブに対する考え方やスイングによりますので、皆さんもぜひ両者を打ち比べてみてください。

写真:野村知也

小倉勇人
Writer
小倉勇人
ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。
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芝崎 瞬(編集部)
Editor
芝崎 瞬(編集部)
自動車専門媒体からゴルフ専門メディアを経由し、価格.comマガジンへ。クルマは左ハンドルMTに限る! と思って乗り継いでいたが翻意して今は右AT。得意クラブは、強いて言えばミドルアイアン。
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