だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!

ザ・ノース・フェイスの「定番バックパック」が売れている理由がわかった!

本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスがユーザーから選ばれる理由を検証する企画。

第14回は、長きに渡るバックパック部門のベストセラーシリーズ「BCヒューズボックス 2」をピックアップ。ボックスデザインによる使いやすさとスタイリッシュさに定評があり、カラーバリエーションも豊富に取り揃えているプロダクトだ。

写真は「BCヒューズボックス 2」の「ホワイト」(品番:NM82000)。公式サイト価格は、17,600 円(税込)

写真は「BCヒューズボックス 2」の「ホワイト」(品番:NM82000)。公式サイト価格は、17,600 円(税込)

「ヒューズボックス」という名前を聞いたことはなくても、実物や写真を見れば、「あっ、これが『ヒューズボックス』なんだ!」とか「そのバックパックなら見たことある!」と思う人は少なくないだろう。本シリーズはそれほどポピュラーな存在である。現在、「ヒューズボックス」の名を冠したプロダクトは、トートデザインの「BCヒューズボックストート」や容量21Lのキッズ向けモデル「BCヒューズボックス 2(キッズ)」もラインアップされているが、キーとなるモデルは、今回紹介する「BCヒューズボックス 2」。容量30Lのボックス型デイパックで、本稿執筆時の2020年5月14日時点では、公式オンラインストアの「バックパック/リュックサック」部門において売り上げNo.1に君臨していた。

以下では、そんな人気モデルの実際の使い心地をレビューする。

何度か使ってみただけで売れている理由を実感

まず、外観からチェック。一般的な形状のデイパックよりも縦寸は短く、横幅は広い。ボックス型のデイパックを使うのは初めてなので、「背負いにくくないのかなぁ……」と危惧していたが、実際に背負ってみるとそのようなことはなかった。

ボリューム十分のパッドが入った背面構造とショルダーハーネスを組み合わせることで、長時間の使用でも快適な背負い心地をキープ。上端には手持ち用のハンドルが付属する

本体はマテリアルに、「1000D TPEファブリックラミネート(ポリエステル100%)」を採用しており、汚れのほとんどは濡らした布やウェットティッシュで落とせる。防水構造ではないので、内部への雨の侵入を完璧には防いでくれないが、ちょっとした雨なら弾いてくれるだろう。

次に荷室をチェック。まず印象的なのが、30Lの容量とは思えないほど広大なメインコンパートメントだ。他ブランドの35〜38Lクラスと同じくらい広く感じる。試しに衣類を入れてみると、Tシャツ、ランニングショーツ、ウインドジャケット、下着類、ランニングシューズなど、春夏シーズンであれば2泊できる程度の荷物が収容できた。

メインコンパートメントの背面側には、パッド付きのPC用スリーブを装備。15インチまでのノートPCを安全に収納できる

メインコンパートメント内の前面側に配されたオーガナイザーは取り外し可能。これ単体でも使用できる

メインコンパートメント内の前面側に配されたオーガナイザーは取り外し可能。これ単体でも使用できる

フラップ裏には、ファスナー付きのメッシュポケットを装備

フラップ裏には、ファスナー付きのメッシュポケットを装備

また、荷物を出し入れしていて思ったのが、内部も直線で構成されているため、ティアドロップ型などの従来の形状のデイパックよりも荷物の出し入れがしやすいうえに、モノが探しやすく、さらにデッドスペースも少ないことで、荷室内部を有効に使えるということだ。収納ポケットの数が多いのもありがたい。

本体正面には、ファスナー付きのポケットが配され、出し入れの多いものはここに入れると便利

本体正面には、ファスナー付きのポケットが配され、出し入れの多いものはここに入れると便利

両サイドのポケットは、ドリンクの持ち運びに最適。一般的な500mlペットボトルはもちろん、写真のようにハイドロフラスクのステンレスボトル18オンス(532ml)タイプも収納できた

レビュー期間中に1度、駅のコインロッカーに本製品を預けなければならないことがあり、「ここでいちばん小さいサイズのロッカーに入るのかな?」と心配になったが、横幅もちょうどぴったりと入るサイズで、斜めに傾けたりする必要はなかった。

「BCヒューズボックス 2」の外寸は、33(幅)×46(高さ)×15(奥行)cm。写真のように駅のコインロッカーの一般的なサイズにも対応した。ロッカー内部にはまだまだスペースに余裕があったので、大きな買い物袋なんかも追加で入れられそう

何度か使ってみただけで、「なるほど、これは売れるよなぁ」という感想を持った。「BCヒューズボックス 2」は、それほどユーザーのことを考えてデザインされているのだ。

【まとめ】複数のカラーを購入するリピーターの気持ちが理解できた

実際に使うまでは、「老若男女問わず、使っている人が本当に多いなぁ……」と不思議に思っていたが、以上で紹介してきたように、「BCヒューズボックス 2」にはベストセラーとなる機能がいくつも結集されており、リピーターになるユーザーが多いということも理解できた。

現在は、10以上のカラーバリエーションがラインアップされており、最初は無難な「K」と表記される「ブラック」を選ぼうとしたが、最終的にはポップさとベーシックさを兼ね備えた「ホワイト(WH)」をセレクトした。ビジネスマンなら「ブラック」が使いやすいし、リゾートシーンをメインに使うなら「ペルシアンオレンジ(PO)」や「ミスターピンク(MP)」といったビビッドなカラーリングがオススメだ。複数のカラーを購入するユーザーもいるらしいが、このプロダクトの使い勝手のよさを考慮すると、それも十分に納得できる。

南井正弘
Writer
南井正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年間勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆しており、ランニングギアマガジンやランニング全般のポータルサイト「Runners Pulse」の編集長も務めている。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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