丈夫で耐久性のある道具やウェアを意味する「HEAVY DUTY(ヘビーデューティー)」という言葉は、1960年代から70年代にかけてアウトドア志向の若者たちの間で広まりました。過酷な自然環境での活動に耐えうるタフさと機能性を持つ製品を求めた彼らは、やがてそれらを日常生活にも取り入れはじめ、その結果、「ヘビーデューティー」はライフスタイルとしてのひとつのムーブメントとなっていきました。
そんな「ヘビーデューティー」の精神を現代に受け継ぎながら、ファッションに新たな息吹を吹き込むブランドがチャンピオンです。同ブランドが展開する今季のコンセプトラインは、「シンプルさと機能美の両立」がテーマ。そのラインアップの中で、特に目を引くのが、今回紹介する「コーチジャケット 24FW」です。
チャンピオン「コーチジャケット 24FW」。「チャンピオン公式HP」での販売価格は、15,180円 (税込)
「コーチジャケット 24FW」は、単なるアウターの枠を超えた革新的なアイテムです。最大の特徴は、手回り品や本などを気軽に持ち運べる「バックパック機能」を搭載していること。背中に大きなフラップ付きポケットが備わっていて、そのうえ、ジャケット内側にショルダーストラップを内蔵しているため、背負うこともできるのです。デザイン性と同時に、機能性・利便性を高次元で追求し、ファッションとギアの垣根を取り払った逸品に仕上がっています。
背面に大胆に縫い付けられた大きなフラップ付きポケットは、収納力にすぐれており、日常的な小物からちょっとした本まで難なく収められます
ジャケットの背面内側にはサポート用のショルダーストラップが縫い込まれています
ストラップを両肩に掛ければバックパックのように背負うことが可能。背面のポケットに重い荷物を入れていても、ジャケットと体がしっかりとフィットするため動きやすさが確保できます
本アイテムの魅力は、機能性だけではありません。ディテールにまでこだわり抜いたデザインが、シンプルなコーチジャケットにこなれた雰囲気をプラスしています。特に注目したいのが、ネームタグやスナップボタンに施されたヴィンテージ加工で、まるで長年使い込んだかのような風合いが表現されています。これが過度に目立つことのない絶妙なバランス感で、さりげなくクラシックで落ち着きのある印象を醸成。コーディネートする際にも、幅広いアイテムと良好なマッチングを発揮してくれます。
タグには少し色褪せたような加工が施されていて、どこか懐かしさを感じさせる風合い
マットな質感のスナップボタン。新品でありながら、まるでヴィンテージショップで見つけたアイテムのようです。経年変化により、さらに自分だけのスタイルに育てていく楽しみも
アウトドアシーンで培われた「ヘビーデューティー」の思想を継承するチャンピオン「コーチジャケット 24FW」は、単なるおしゃれアイテムではありません。ファッション性と機能性が融合した、“着るギア”としても言っても過言でない一着です。シンプルながらもユニークさを備えたデザインでコーディネートをブラッシュアップしつつ、バッグを持たずに手ぶらで出かけられて実用面でもお役立ち! 街で、レジャーで、また日常のちょっとしたお出かけでと、さまざまなシーンで重宝すること請け合いです。
ほかのジャケットとは一線を画す、チャンピオンならではのデザインフィロソフィが生きています
●取材協力/「ヘインズブランズ ジャパン」