ここ数シーズン、アイビーやプレッピースタイルが改めて注目を浴びている。その流れとともに人気を再燃させているアイテムが、アメリカントラッドのシンボルと言うべき紺ブレ(ネイビーブレザー)。
では、紺ブレに似合うG-SHOCKは存在するのか? ――答えはイエス。新たにフルメタルシリーズにラインアップされた「GMW-B5000D-3JF」がその筆頭候補だ。
レジメンタルストライプのタイなど、アメトラなアイテムとの相性は抜群
なぜ、本作が紺ブレに似合うのか? その理由のひとつとなるのが角型フォルムにある。おさらいしておくと、角型フォルムのルーツは1983年にデビューしたG-SHOCKの初号機「DW-5000C-1A」にある。中空構造とウレタンカバーによるショック吸収性能を備えたこのモデルはアメリカ市場で人気を獲得した。
続いて1987年には「DW-5600C-1V」が登場。映画「スピード」の主人公がこの腕時計を着用していたことから、世界的なヒット作となった。本作の角型フォルムは、そんな「DW-5000C-1A」と「DW-5600C-1V」の伝統を受け継いだもの。そう、G-SHOCKのクラシックスタイルであるがゆえに、アメトラの代名詞である紺ブレにも似合うというわけだ。
ガラス面に蒸着加工されたグリーンがフレッシュなイメージを醸し出す
そんな本作には、角型フォルム以外にも、紺ブレに似合う要素が備わっている。まずはフルメタルシリーズの最大の特徴であるベゼルとケースの素材だ。メタリックシルバーのステンレススチールのソリッドな質感は、樹脂製とはひと味違う高級感を醸し出し、紺ブレと違和感なく調和する。
極めつきは配色の妙。ダイヤルにあしらわれたグリーンはガラス面に蒸着加工を施したもの。グリーンと言えば、近年のウォッチトレンドのキーカラーであると同時に、アイビーやプレッピースタイルにおける定番色のひとつだ。そう、このシルバーメタリックのボディに映えるグリーンが紺ブレに似合う決め手となる。
ディンプル加工が施されたメタル製のバンドピースも、初号機の樹脂製バンドのデザインを継承している
では、タフさはどうか? この点もステンレス素材のメタルベゼルと本体ケース部の間にファインレジン緩衝体を挟むことで、耐衝撃構造を実現。スクリューバックにもDLC処理を施すことで、耐摩耗性を高めている。
機能面もぬかりはない。ダイヤルはフィルムソーラーセルやSTN-LCD(液晶)を用いることで視認性が高められている。ほかにも、標準電波(マルチバンド6)による時刻修正システムをはじめ、タフソーラーによる安定駆動、高輝度なフルオートLEDバックライト、ワールドタイム、6か国語の曜日表示を搭載する。
Bluetooth通信にも対応しており、専用アプリと接続して正確な時刻情報を取得できる
実際に紺ブレとコーディネートしてみる。トラッドな紺ブレの色は濃紺が多いため、ともすると、重苦しい印象になることも。その点、このモデルなら、ステンレススチールケースのメタリックシルバーやダイヤルのグリーンが差し色効果を発揮し、重厚感をやわらげられる。
濃紺のブレザーの腕元に、ステンレススチールのメタリックシルバーとダイヤルのグリーンが映える。クラシックな角型フォルムゆえに、紺ブレの雰囲気を損なうこともない
本作と紺ブレがいかに似合うかをおわかりいただけただろうか。「紺ブレに似合う」ということは、アイビーやプレッピーといったアメトラな着こなし全般にマッチするということ。また、ソリッドかつ端正なフルメタルシリーズの角型フォルムは、ジャケパンやセットアップ、キレイめカジュアルとの相性もよさそうだ。
旬の紺ブレスタイルを格上げする切り札として、グリーンが映える“アメトラG-SHOCK”はいかがだろう?
伝統の角型フォルムを持つG-SHOCKが、フルメタルボディとグリーンをまとうことで“アメトラG-SHOCK”へと進化
【SPEC】
カシオ「G-SHOCK GMW-B5000D-3JF」
ガラス:無機ガラス
防水性:20気圧防水
ケース・ベゼル材質:ステンレススチール
バンド材質:ステンレススチール
ケースサイズ:43.2(横)×49.3(縦)×13.0(厚さ)mm
写真/坂下丈洋(BYTHEWAY)
スタイリング/押条良太