節約
「ちょっとの間使いたい」「急に必要に」。そんなニーズに対応

車に自転車、駐車場や充電器、傘も! 知れば得する6つのシェアリングサービス

インターネットを通じて、個人間でモノやサービスを共有(シェア)し、利用した分だけ対価を支払うシェアリングサービス。「所有から利用へ」といった言葉に表されるように、シェアリングサービスは「モノを持たずに必要なときだけ使う」という発想から、利用者が増えています。さまざまな分野でサービスが展開されていますが、今回はそのうち、知っておくと生活に役立つ6つのシェアリングサービスをピックアップ。お得な使い方を紹介します。

さまざまな分野で広がりを見せているシェアリングサービス

さまざまな分野で広がりを見せているシェアリングサービス

【1】カーシェアリング:短時間、急に車が必要なときに

シェアリングサービスの中で、代表的なのがカーシェアリングです。普段の移動は公共交通機関で済むものの、「雨の日や土日の買い物に」「ケガをしている子どもの送迎に」といった、短時間・特定期間、車を使いたいニーズから利用者が増えています。利用料金には、自動車保険料やガソリン代も含まれており、6時間を下回る利用ならレンタカーより割安になるのが一般的です。また、入会手続きを済ませていれば、24時間365日、スマホやパソコンから予約可能で、空きがあればすぐに利用できるのも利点になります。

タイムズカーシェアの利用料金は15分220円から

全国に約12,000のステーションを持つカーシェア王手の「タイムズカーシェア」(運営企業:タイムズモビリティ)を例に、使用方法と料金を紹介します。

【利用方法】
(1)インターネットや店舗で入会(最短即日〜5営業日、運転免許証が必要)
(2)アプリ、公式サイトからステーションを検索、希望の車種を選び、日時を予約
(3)予約日時にステーションまで出向き、会員カードをセンサーにタッチし解錠。車内にあるキーを使って利用開始
(4)利用後は元のステーションに戻し、カードで施錠すれば返却手続きが完了

【料金】
入会時:1,650円(カード発行手数料)
月額基本料金:880円(個人プランの場合には880円分の無料利用クーポンが発行)
利用料金:220円〜/15分(車種により異なる)
距離料金:16円/1km(6時間未満の利用では発生しない)
※「タイムズカーシェア」では2020年2月29日までの期間限定で、カード発行手数料を無料、月額基本料金を2か月無料とするキャンペーンを実施中

予定時間より30〜60分程度、余裕をもって予約を入れるのがコツ

「タイムズカーシェア」を含め、各社のサービス拠点、車両は増加傾向にあり、ユーザーにとっての利便性はますます高まることが予想されます。注意点としては、予定の返却時間に遅れそうな場合、早めに延長手続きをすることが必要になりますが、直後に別の人の予約が入っていると、そもそもこの手続きができません。延長手続きなしに遅れると、ペナルティとして通常料金の2倍相当の超過料金が発生するのが一般的です。そのため、あらかじめ返却予定時間の30〜60分程度、余裕をもって予約を入れるとよいでしょう。

また、雨の日など利用希望者が多いときは、予約が取れないことも少なくありません。月額費用はかからず、利用時のみ料金が発生するというサービスもあります。予約が取れないことも想定して、複数のカーシェアサービスと契約しておくと、使いたいときに便利です。

車を持たずに必要なときだけ利用できるカーシェアリング

車を持たずに必要なときだけ利用できるカーシェアリング

参考:「タイムズカーシェア」公式サイト

【2】シェアサイクル:都市部での短距離の移動に活躍

ここ数年、街中で目にする機会が多くなったのが、自転車を共有して利用するシェアサイクル。観光地で展開されるレンタサイクルとは異なり、都心部を中心に短距離の移動を目的としたサービスです。レンタサイクルでは、借りたお店に返却する必要がありますが、シェアサイクルでは同じ事業者であれば、A地点のサイクルポート(駐輪場)で借りて、移動先のB地点のサイクルポートへ返却することも可能。また、会員登録を済ませておけば、スマホやアプリで原則24時間365日予約可能で、原則すぐに利用できます。

ドコモ・バイクシェアは、最初の30分の利用が165円

シェアサイクル大手の「ドコモ・バイクシェア」(運営企業:ドコモ・バイクシェア)は、東京都内を中心に、自治体と連携して電動アシスト自転車のシェアサービスを提供しています。こちらを例に、料金体系、使用方法を紹介します。

【使用方法】
(1)専用サイトで氏名やクレジットカード情報などを登録
(2)使用したいサイクルポートを検索し、車両を予約
(3)該当のサイクルポートに行き、予約時に発行されたパスコードを入力してロックを解除
※予約後20分以内に解錠しないとキャンセル扱いになる
(4)返却時は任意のサイクルポートで自転車を止めて手動でロックし、操作パネルの「ENTER」ボタンを押すと手続き可完了
※ICカードを登録しておけば、パスコードの入力なしでの貸出も可能

【料金】
入会時:会員登録無料
利用料金:「1回会員」→基本料金無料、最初の30分が165円(30分を超過すると110円/30分)
「月額会員」→基本料2,200円、30分以内なら何度利用しても無料(30分を超過すると110円/30分)
「1日パス」→1,650円/1日+専用ICカード発行料550円
※ICカードでの支払いとなる無人窓口では、専用ICカード発行料は不要

東京都内の10区なら相互貸出、返却が可能

「ドコモ・バイクシェア」は東京都の千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、大田区、渋谷区の10区でサービスを提供しており、上記の区では相互貸出、返却が可能です(練馬区でも利用が可能ですが、隣接した区でサービスの提供がないため、貸し出し、返却ともに練馬区内に限定)。

最寄り駅から距離がある場所への移動や、乗り換え時間を考慮すると自転車を利用したほうが時間短縮につながる場合に有効活用できそうです。1日パスで観光地巡りのような使い方も可能です。上記の東京都の自治体のほかにも、横浜市や大阪市や仙台市などでも事業を展開しており、一度会員登録しておけばこれらの都市でも利用することができます。

事前予約はできますが、予約後20分以内に利用しないと自動的にキャンセルされる点は注意が必要です。また、電動アシスト自転車のため、バッテリーの残量を乗車前に確認しておきましょう。

都市部での移動の際に活躍するシェアサイクル

都市部での移動の際に活躍するシェアサイクル

参考:「ドコモ・バイクシェア」公式サイト

【3】駐車場シェア:目的地付近の駐車場を確実にキープ

車で出かけた際に困るのが「駐車場がない、埋まっている」というケース。こういうときに役立つのが、駐車場シェアサービスです。こちらは、個人宅や企業などが使っていないスペースを駐車場として貸し出し、会員登録したユーザーがそれを借りることができるサービスです。「事前に駐車場を確保できる」「一般的なコインパーキングより割安な場合が多い」「駐車場によっては最低15分単位で借りられる」などのメリットがあります。

akippaは個人宅や企業の空きスペースを活用。最短15分単位での駐車も可能

約150万人以上の登録会員がいる、駐車場シェア大手の「akippa(アキッパ)」(運営企業:akippa)では以下の手順で利用できます。

【使用方法】
(1)専用サイト、アプリで氏名やクレジットカード情報などを登録
(2)希望する場所周辺の駐車場を検索
(3)予約時間(15分単位or1日単位)、車種、ナンバーなどを入力
(4)指定したクレジットカードなどで決済し、予約完了
(5)当日、予約した駐車場へ入庫

筆者も「akippa」の公式サイトから、渋谷駅周辺で検索してみると、商業施設やマンション、個人宅などの駐車スペースを1日あたり2,000円程度で貸し出す事例が出てきました。各駐車場のページには、24時間入出庫が可能なのかどうかや車高などの条件に加え、「縦列駐車で軽(自動車)でないと厳しい」「駐車場に入る道が狭い」などと参考になるレビューも記載されています。なかには破格とも言える値段で出されている駐車場もありますが、自分の車が条件に合致するのかをしっかりと確認しておく必要がありそうです。別途オプションで先行予約会員となれば、通常会員よりも早く予約することができます。

駐車場シェアのサービスでは、個人宅の駐車場が登録されていることも

駐車場シェアのサービスでは、個人宅の駐車場が登録されていることも

参考:「akippa」公式サイト

【4】スマホ充電器をシェア:移動しながら充電し、都合のよい場所で返却可能

連絡や検索機能はもちろん、決済機能も搭載可能なスマートフォン(スマホ)は今や、外出時に欠かせないツールとなっています。それだけに、スマホの電池の充電残量が残り少なくなってきて、焦った経験のある方もいらっしゃることでしょう。そんなときに役立つのが、スマホ充電器のシェアリングサービスです。据え置き型で、その場で充電しなければならない従来型と異なり、借りた場所と異なる場所で返却することができるので、移動しながら充電することが可能です。

ChargeSPOTは48時間までなら330円

全国47都道府県にレンタルスポットを設置している「ChargeSPOT(チャージスポット)」(運営企業:INFORICH)の使用方法、料金は以下のとおりです。

【使用方法】
(1)アプリで氏名やクレジットカード情報などを登録
(2)アプリでマップを開いて、現在地から近いスポットを検索
(3)希望のスポットまで行き、QRコードをアプリで読み取ればレンタル可能に
(4)返却時は最寄りのスポットを検索し、空いているスロットに差し込めば返却完了

【料金】
入会時:無料
利用料金:1時間165円、48時間まで330円。3日目以降、1日ごとに165円が加算。7日間で最大1,155円
※料金は返却時に確定

渋谷区や山梨県など、協定を結ぶ自治体では災害時に無料で利用可能

ChargeSPOTは、百貨店や家電量販店、一部のコンビニや銀行、郵便局などにスポットを設置しています。またハワイやタイ、台湾などにも設置しているので、国内で借りて、これらの国で返却することも可能です。AndroidとiPhone、双方のスマホに対応。渋谷区や山梨県など、協定を結ぶ一部の自治体のスポットでは災害時に無料でレンタルができます。

借りる際は当然、充電器が余っていなければなりませんが、返却の際も充電器を差し込むためのスロットが空いていないと返却手続きができないので、そちらも確認しておきましょう。また、料金は7日間で最大1,155円ですが、7日間を過ぎると2,508円の支払いが発生することも留意しておきましょう。

ChargeSPOTでは、スマホ充電器を借りた場所と異なる場所で返却することが可能

ChargeSPOTでは、スマホ充電器を借りた場所と異なる場所で返却することが可能

参考:「ChargeSPOT」公式サイト

【5】荷物の保管スペースをシェア:事前予約可能で、スーツケースにも対応

「日帰り旅行で荷物が重い」「ホテルをチェックアウトした後、観光したいけど荷物が負担に」。
そんなとき、真っ先に思い浮かぶのはコインロッカーですが、都心の駅では埋まっていることも多々あります。そんな「コインロッカー難民」とも言える人たちのニーズに応えるサービスが、「ecbo cloak(エクボクローク)」(運営企業:ecbo)。荷物を預かるスペースを持つ店舗や企業と、荷物を預けたい人をつなげるシェアリングサービスです。事前に予約でき、対応しているコインロッカーが限られているスーツケースでも預けられるメリットがあります。

ecbo cloakはバッグサイズで1日400円、スーツケースなら700円で預けられる

「ecbo cloak」の使い方と料金は以下のとおりです。

【利用方法】
(1)専用アプリをインストールし、氏名やクレジットカードなどを登録
(2)アプリ上で、駅名や預ける日時、荷物の個数を入力し、施設・店舗を検索
(3)預け先の施設・店舗の詳細を確認し、問題がなければ、決済を済ませ予約が完了
(4)当日、予約した施設・店舗を訪れ、預ける荷物をスタッフに撮影してもらう
※撮影した写真はアプリ内でユーザーと共有され、荷物を引き出すときに提示します

【料金】
入会時:無料
利用料金:バッグサイズ 400円/1日(最大辺が45cm未満の荷物、リュック、ハンドバッグなど)
スーツケースサイズ 700円/1日(最大辺が45cm以上の荷物、スーツケース、ベビーカーなど)

2017年1月のサービス開始以来、預け先の施設・店舗は増えており、現在では1,000以上。郵便局や百貨店、カフェ、カラオケチェーンなど業種も多岐にわたります。東京が圧倒的に多くはなりますが、大阪や名古屋、札幌などでも利用可能です。なお、預けた荷物が破損や盗難などの被害にあった際には、運営会社が加入している保険から最大20万円まで補償されます。

ただ、駅のコインロッカーでは原則、始発から終電まで出し入れが可能ですが、こちらのサービスの場合、利用可能な時間は施設・店舗の営業時間によって異なります。このほか、予約の変更、キャンセルは予約日の前日まで可能ですが、当日になると返金されないので注意が必要です。

ecbo cloakでは、預け先によってはスーツケースも預かることができる

ecbo cloakでは、預け先によってはスーツケースも預かることができる

参考:「ecbo cloak」公式サイト

【6】傘をシェア:急な降雨にも1日70円で貸し出し

急な雨に降られ、ビニール傘を買うハメに。
こうした経験は多くの方がお持ちだと思いますが、コンビニでビニール傘を買えば600円前後かかり、積み重なればバカになりません。こうした、ちょっとしたムダな出費を解消してくれるのが、傘のシェアリングサービス「アイカサ」(運営企業:Nature Innovation Group)です。もちろん、借りた場所と異なるところで返却することも可能です。「アイカサ」の利用方法と料金は以下のとおりです。

借りた場所と異なるところで返却することが可能

【利用方法】
(1)LINEで専用のアカウントを登録し、氏名やクレジットカードの情報を登録
(2)LINEの画面上で傘立てのあるスポットを検索
(3)希望のスポットまで行き、傘の柄についてあるQRコードを読み取る
(4)LINEに送られてくる暗証番号を入力し、傘のロックを解除しレンタル開始
(5)返却時はスポットのQRコードを読み取り、傘をたたんで戻せば手続き完了

【料金】
入会時:無料
利用料金:70円/1日(24時間)。1日ごとに70円加算。6日以上使っても1か月の課金の上限は420円でストップ
※1か月何度でも借りられる「使い放題継続プラン」は280円/1か月

当然ですが、「アイカサ」を利用するにあたって気になるのは、生活圏内に利用可能な傘立てがあるかどうかでしょう。「アイカサ」は首都圏の鉄道会社と提携し、駅や百貨店、飲食店、役所など700か所のスポットに傘立てを設置しています。今後オフィスでの設置が進めば、さらに利便性が高くなりそうです。東京以外では福岡市内でサービスを行っています。

「アイカサ」では故意の破損でなければ、傘の修理費用を負担する必要はありません。ただ、紛失してしまった場合は、買取金額として880円が必要になる点は留意しておきましょう。

突然の降雨に見舞われコンビニで傘を購入。こうした出費を解消してくれるアイカサのサービス

突然の降雨に見舞われコンビニで傘を購入。こうした出費を解消してくれるアイカサのサービス

参考:「アイカサ」公式サイト

まとめ

以上、紹介した各サービスの概要を表にまとめました。

シェアリングサービスは、所有のコストを省けるほか、普段は不要でも「急に使いたい」といったニーズに応えられるというメリットがあります。シェアリングエコノミー協会は、2018年度のシェアリングサービスの経済規模を1兆8800億円、2030年度には11兆円に達すると推計しています。今後もさまざまな分野で新しいサービスが登場してくることが予想されます。

賢く使えばムダを省け、経済的に利用することができるシェアリングサービスですが、注意点もあります。たとえば、カーシェアは利用時間が短ければ、相対的に低コストで利用できるサービスですが、一定時間を超えればレンタカーのほうが有利になります。「akippa」「ecbo cloak」は、取引の相手が個人になることもあるので、レビューなども参考にしながら、自分の大事な荷物や車を預けるのに適した条件なのか確認しておくことが大事になります。このほか、カーシェアでは、利用後のゴミを車内に置いたままにしておくなどの問題も聞かれます。自分のモノではなく、他人と共有している、という感覚で利用するように心がけましょう。

西村有樹

西村有樹

オフィスクイック代表。1990年より編集・ライターとして出版業界に携わる。リクルート、小学館、講談社ほか多数の出版社の各媒体にて、主に企業取材、企業人インタビューを手がける。1999年の金融ビッグバンを機に金融・保険を自身の専門分野として確立。ユーザーの視点からの、わかりやすい記事を多数執筆。

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