こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。
まずは優待関連の気になったニュースから。
ソフトバンク(証券コード:9434)が2024年4月25日、株主優待を導入することを発表し、優待投資家から注目を集めています。優待の内容は3月末時点で100株を1年以上継続保有していると、PayPayポイント1,000Pを贈呈するというもの。2026年3月末が優待の初回となり、2025年3月末から26年3月末まで100株以上の継続保有が条件となります。
また、同社は優待導入と同時に、2024年9月30日を基準日として「1株→10株」とする株式分割を行うことも発表。つまり分割前に、単元未満株取り引きで10株購入し、そのまま26年3月末まで保有を続けていれば優待の対象になります。
2024年5月17日時点の株価(終値1,919円)で計算すると、優待利回りは5%超。2年弱の長期保有となる点には留意する必要がありますが、ソフトバンクは配当利回りが4%超ある高配当株としても知られており、興味のある方はチェックしてみるとよいでしょう。
ソフトバンクの株主優待では、PayPay利用時に使えるPayPayポイント1,000Pが贈呈されます
さて、2024年6月に優待を受けられる銘柄は110超。4月、5月と銘柄数が少ない月が続きましたが、6月はさまざまなジャンルの優待から選ぶことができます。そんな6月優待の中から、食事券、金券、特産品などが贈呈されるおすすめの5銘柄を紹介します。
6月の権利付き最終売買日は26日(水)、権利落ち日が翌日の27日(木)。気になる銘柄があれば、6月26日までに購入し、少なくとも27日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は5月17日の終値です)
最初に紹介するのが、外食優待の中でも高い人気を誇るすかいらーくホールディングスです。同社は「ガスト」「バーミヤン」「夢庵」など、洋食、中華、和食など多彩なジャンルのファミリーレストランを各地に展開しています。
優待内容ですが、6月末と12月末の年2回、100株を保有していると優待カード2,000円分が贈られます。優待カードはすかいらーくグループの各店で使え、500円単位で割引きを受けることができます。テイクアウトの際も利用可能です。
おつりは出ませんが、すかいらーくアプリのクーポンや、店舗で配布されている割引券と併用できるのはうれしい点です。
すかいらーくホールディングスの株価は5月17日時点で2,215円なので、100株なら221,500円で優待が受けられます。優待利回り(1.81%)と予想配当利回り(0.45%)を合わせた総合利回りは2.26%になります。
すかいらーくグループの各店で使える優待カード。割引券などと併用できるのもメリット
落ち着いた雰囲気のカフェ「むさしの森珈琲」はよく行くお店。注文した「海老のドリアプレート」は海老がたっぷり入っていて、満足感の高いメニューでした
すかいらーくホールディングス(100株)
・すかいらーくグループの各店で使える優待カード2,000円分(6月末、12月末)
今、注目を集める新設の優待がデュアルタップです。同社は、東京23区を中心に投資用ワンルームマンションなどを企画・開発し、個人投資家に販売する事業を手掛けています。
同社は2024年4月に株主優待の新設を発表したばかり。その内容ですが、毎年6月末に100株保有していると、QUOカード4,000円分が贈呈されるというもの。1年以上の継続保有で5,000円分にアップします。QUOカードの優待は数多くありますが、通常は100株保有に対して500円〜1000円分贈呈で、優待利回りは0.5〜2%程度の水準であることが一般的です。
その点、デュアルタップの場合、QUOカード4,000円分が贈られ、現状の株価でみると優待利回りは3%超とほかのQUOカード優待の銘柄を大きく上回る水準となっています。
ただし、金券であるQUOカード優待は、自社製品や自社店舗での割引券よりも、廃止や改悪のリスクが高いとも言われています。長期保有する際はこうした状況も念頭に置いておいたほうがよいでしょう。
デュアルタップの株価は5月17日時点で1,209円なので、100株なら120,900円で優待が受けられます。優待利回り(3.31%)と予想配当利回り(1.03%)を合わせた総合利回りは4.34%になります。
コンビニをはじめ、さまざまな店舗で使えるQUOカード4,000円分が贈られます
デュアルタップの株主優待(100株)
・QUOカード4,000円分(6月末)
続いてご紹介するのも、新設されたばかりのトラストホールディグスの優待です。福岡県に本社を置く同社は、九州を中心に全国各地で駐車場の開発、運営を手掛けています。
同社は2024年5月10日に優待新設を発表しました。それによると、毎年6月末に300株を保有すると、8,000円相当の九州の特産品が贈呈されるという内容。下記に記載した、九州各地の10種類の特産品からひとつ選ぶことができます。8,000円相当とあって、かなり魅力的なラインアップになっており、私も取得を検討している銘柄です。
・もつ鍋、つみれ鍋セット(福岡県)
・博多明太子セット(福岡県)
・A5ランク佐賀牛セット(佐賀県)
・新米夢しずく(佐賀県、5s×4袋)
・高級白身魚干物セット(長崎県)
・馬刺しセット(熊本県)
・りゅうきゅうセット(大分県)
・地鶏セット(宮崎県)
・うなぎの蒲焼き(鹿児島県)
・ご当地ワッフルセット(九州各県)
トラストホールディングスの株価は5月17日時点で757円なので、300株なら227,100円で優待が受けられます。優待利回り(3.52%)と予想配当利回り(2.11%)を合わせた総合利回りは5.63%になります。
魅力的な九州の特産品の中からひとつ選択可能です(画像は同社公式サイトより)
トラストホールディングスの株主優待(300株)
・8,000円相当の九州の特産品(6月末)
穴吹興産も地場の特産品を優待品とする銘柄です。香川県に本社を置く同社は、四国・中国地方を中心にマンション・戸建ての分譲事業を展開しています。
優待内容ですが、6月末に100株保有していると、同社の営業エリアである、四国・中国・九州の3,000円相当の特産品が贈られます。昨年は「半生うどんセット」「冷凍きつねうどんセット」「一夜干しセット」「ドリップパックとフルーツパウンドケーキセット」「長崎県産牛肩ロース350g」「教育基金への寄付」というラインアップの中からひとつ選択する形でした。
うどんセットはコシのある「さぬきうどん」で、うどん好きの私は例年こちらを選んでいました。しかし、昨年は新しいものにしてみようと、「長崎県産牛肩ロース350g」をチョイス。脂身が少ないのにやわらかくて、すき焼きに使ったらとてもおいしかったです。配当利回りが約3%と、比較的高水準なのもメリットに感じている銘柄です。
穴吹興産の株価は5月17日時点で2,185円なので、100株なら218,500円で優待が受けられます。優待利回り(1.37%)と予想配当利回り(3.11%)を合わせた総合利回りは4.48%になります。
長崎県産の牛肩ロースはお肉のうまみを堪能できる逸品でした
穴吹興産の株主優待(100株)
・3,000円相当の四国・中国・九州地方の地場産品(6月末)
最後に紹介するのが、優待利回りが高い点で人気があるビジョンです。同社は、海外旅行や国内旅行・出張の際のWi-Fi機器のレンタルサービスを展開しています。
優待内容ですが、6月末と12月末の年2回、100株保有していると、自社関連サービスの利用券6,000円分(3,000円券×2枚)が贈られます。利用券は下記のサービス・施設で使うことができます。
(1)海外・国内用Wi-Fiのレンタルサービスの利用時
(2)山梨県と鹿児島県にある自社運営のグランピング&温泉施設の宿泊時
(3)(2)の温泉水をベースに製造された、スキンケアシリーズ「KO SHI KA(こしか)3点セット」と交換(利用券2枚必要)
旅行をよくする方や対象の温泉施設が近くにある方は、(1)や(2)を選択するのもよいと思いますが、私は前回、(3)の化粧品優待を選びました。「KO SHI KA3点セット」の定価は10,692円と、かなり高価な化粧品だったのでお得感があり、肌がしっとりして満足度が高い優待品でした。さらに、同社は初の配当を行うことを発表しており、この点も魅力に感じました。
ビジョンの株価は5月17日時点で1,238円なので、100株なら123,800円で優待が受けられます。優待利回り(9.69%)と予想配当利回り(2.02%)を合わせた総合利回りは11.71%になります。
前回は利用券を使って、温泉水をベースにしたローション、ミルク、ジェルの3点セット(10,692円相当)と交換しました
ビジョンの株主優待
・自社関連サービスの利用券6,000円分贈呈(6月末、12月末)
※利用券は「海外・国内用Wi-Fiルーターのレンタルサービス」「山梨県と鹿児島県にある自社運営のグランピング&温泉施設」「スキンケアシリーズ KO SHI KA3点セットと交換」のいずれかで利用可能
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
新NISAが2024年1月からスタートしているほか、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)など税制上のメリットも大きい制度も整ってきました。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2024年7月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。