貯める
ガソリン代の値引き、ポイント還元、ロードサービスなど”お得”が満載

プロが教える! ガソリンカードの選び方とおすすめクレジットカード9選

ここ1〜2年ほどガソリン価格の上昇が続き、1年前と比べると、なんと1リットル(以下、Lと表記)当たり約20円も値上がりしています。旅行や買い物、通勤、仕事などでクルマを利用する人にとっては、決して安くない出費のはず。そこで出番なのが、割引価格でガソリンを給油できたり、給油でポイントがたくさんもらえたりするメリット満載のクレジットカードである「ガソリンカード」です。ガソリンカードの選び方やおすすめカードを紹介しますので、クルマに乗る人はぜひ1枚、財布に入れておいてください。

今回紹介するガソリンカード
ENEOS
 1.ガソリン値引きだけじゃない「ENEOSカード S」
 2.頻繁にENEOSを利用する人向けの「ENEOSカード P」は最大還元率3%
 3.仕事でクルマを使うなど、給油頻度がさらに多い人は「ENEOSカード C」
IDEMITSU
 1.カード入会後1か月間はガソリン代が5円/L引きの「出光カードまいどプラス」
 2.「出光カード」は使い方次第でガソリンが20円/L引きに!
Shell
 1.「シェルスターレックスカード」はハイオク車がお得になるガソリンカード
 2.共通ポイントを貯めるなら「シェル-Pontaクレジットカード」
そのほか
 1.サービスステーションでポイント2倍の「楽天カード」と「dカード」

ガソリンカードとは?

ガソリンカード(ガソリン系カード)とは、石油元売り会社とカード会社などが提携して発行するクレジットカードです。「ENEOS」「コスモ石油」「出光」などのガソリンスタンド(サービスステーション)で給油する際、カードを使って代金を支払うことで、ガソリン代の値引きやポイント還元など、さまざまな特典が受けられます。

下のチャートのように、ガソリン価格は年々高くなっています。クルマを日常的に使う家庭などでは、生活費を圧迫している要因の1つかもしれません。そのため、ガソリンカードを使って給油することで、家計の節約につながるというメリットがあります。ロードサービスが受けられるなど、クルマユーザーにうれしい特典も満載です。

資源エネルギー庁調べ、レギュラー現金価格、円/リットル、全国平均

資源エネルギー庁調べ、レギュラー現金価格、円/リットル、全国平均

年々高くなるガソリン代。少しでも節約するために、どんなガソリンカードを選べばよいのでしょうか。石油元売り会社の提携カードのほか、提携カードでないのに給油でポイントをお得に貯められるクレジットカードなど9枚を紹介します。ぜひ参考にしてください。

ポイントや値引き、キャッシュバックと、特典の種類が多い「ENEOSカード」

日本に約30,000か所あるガソリンスタンド(サービスステーション)。うち10,000か所を占める「ENEOS(エネオス)」(JXTGエネルギー)でさまざまな特典を得られるガソリンカードが「ENEOSカード」です。

ENEOSカードには「ENEOSカード S」と「ENEOSカード P」、「ENEOSカード C」の3種類あります。すべてのカードが年会費1,250円(+消費税)で初年度無料ですが、「ENEOSカード S」だけは、年1回の利用で次年度年会費が無料になります。Apple Payに対応しており、カードを忘れる心配もありません。

1.ガソリン値引きだけじゃない「ENEOSカード S」

「ENEOSカード S」から紹介しましょう。このSとはスタンダードを意味し、いろいろなところでクレジットカードを利用したい人に向いています。

ENEOSのサービスステーションで利用すると1Lにつきガソリン・軽油が2円、灯油が1円値引きされるほか、サービスステーション内で洗車などカーメンテナンス商品(サービス)を買うと1,000円につき20P貯まります。一般の店舗でも1,000円で6Pもらえます(給油でポイントは貯まらない)。

貯まったポイントは1,000P=現金1,000円(利用代金との相殺)、1,000P=Tポイント700P、1,000P=ANAマイルもしくはJALマイル400マイルに交換できます。図書カードやJCBギフトカードなどにも換えられます。

そのほかに、ロードサービスがついてくるのも魅力です。レッカー移動(10kmまで)、開錠、パンク時の交換作業(30分以内)などに無料で対応してくれます。

2.頻繁にENEOSを利用する人向けの「ENEOSカード P」は最大還元率3%

「ENEOSカード P」は、ガソリン代などの値引きはなく、すべてポイントで還元されるクレジットカードです。給油やカーメンテナンス商品(サービス)などENEOSでの利用1,000円につき30P貯まり、還元率は3%。ENEOS以外の利用なら1,000円ごとに6P貯まります。

たとえば、ある月に150Lを給油した場合を想定します。ガソリン代が150円/Lであれば、「ENEOSカード S」で値引きされる金額は2円×150Lで300円。「ENEOSカード P」で貯まるポイントは、(150L×150円)×3%で675Pです。

「ENEOSカード P」は、初年度無料ではあるものの、基本的には毎年1,250円の年会費がかかります。ドライブが趣味など、給油回数が多い人であれば、年会費のもとをとりつつ高還元率のメリットも生かせるでしょう。そんなに給油回数が多くない人であれば、年1回のカード利用で翌年度の年会費が無料になる「ENEOSカード S」でしょう。

貯めたポイントの使い道は「ENEOSカード S」と同様で、ロードサービスも無料です(一部条件あり)。

3.仕事でクルマを使うなど、給油頻度がさらに多い人は「ENEOSカード C」

「ENEOSカード C」は、クレジットカードの決済代金が多いほど給油時の値引き額がアップするカードです。前の月のカード利用実績をもとに、翌月の値引き額が決まるという仕組みで、カード利用代金が7万円以上であれば、ガソリン・軽油が7円/L 安くなります。灯油はいつでも1円/L引きです。ポイントは貯まりません。

このカードのメリットを最大限に生かせる人は、メインカードに近い形で毎月まとまった金額をカード決済し、かつガソリン代もかさむなど、個人でクルマを使って営業をしているような場合でしょう。クレジットカードのポイントなどに関心がなく「とにかくガソリン代を安くしたい」というクルマ好きの人でもOKです。

ガソリン代がかなり値引きされる代わりに、どのお店で使ってもポイントが一切貯まらない点には、注意が必要でしょう。

ENEOSカード
発行元/トヨタファイナンス
国際ブランド/Visa、JCB
年会費/1,250円+消費税(初年度無料、ENEOSカード Sは年1回の利用で次年度も無料)
基本ポイント/ENEOSポイント
通常利用/1,000円=6P(ENEOSカード S、ENEOSカード P)

「IDEMITSU」を利用する人は年会費無料の「出光カードまいどプラス」がおすすめ

「出光(IDEMITSU)」(出光興産)のサービスステーションをよく利用する人には、出光クレジットが発行する「出光カード」が向いています。いくつかの種類がある出光カードのうち、年会費が無料、もしくはお手頃な2枚のカードを紹介します。

1.カード入会後1か月間はガソリン代が5円/L引きの「出光カードまいどプラス」

一番のおすすめは年会費無料の「出光カードまいどプラス」です。アメリカン・エキスプレス、JCB、Visa、Mastercardの4つから国際ブランドが選べ、出光のサービスステーションではいつでもガソリン・軽油が2円/L、灯油が1円/L引きになります。入会後1か月間はガソリン・軽油が5円/L、灯油が3円/L引きになるため、ガソリン代がかさむ行楽シーズンなどの入会がお得です。

年会費500円+消費税でオプションの「ねびきプラスサービス」に申し込むと、毎月のカード利用額に応じて、毎月100Lまで値引きされます。8万円以上で8円/L引きになります。年会費750円+消費税を支払うことでバッテリー上がりやガス欠など、走行中のトラブルに対応してくれるロードサービスも利用できます。

給油分を除くカード利用額1,000円につきカード会社のポイント「プラスポイント」が5P貯まり、貯まったポイントはマイル、Amazonギフト券、商品などと交換できます。

出光カードまいどプラス
発行元/出光クレジット
国際ブランド/Visa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレス
年会費/無料
基本ポイント/プラスポイント
通常利用/1,000円=5P

2.「出光カード」は使い方次第でガソリンが20円/L引きに!

「出光カード」は年会費1,250円+消費税で、初年度は無料。入会後1か月間はガソリン・軽油が10円/L、灯油が5円/Lなど、燃料が割引になる入会特典が付いています。利用明細をPCで閲覧できる「ウェブ明細」を利用すると、毎年4月11日から5月10日までのガソリン代がさらに値引きされるサービスもあります。

このカードには2つのコースがあります。1つは、カードの利用額が多いほどガソリンの値引き額が大きくなる「ね〜びきコース」です。決済代金10,000円ごとに「ねびきポイント」が1P貯まり、10万円を決済した場合は10P貯まって、1L当たり10円の値引きとなります(ガソリン・軽油の場合、月間150Lまで)。20Pまで貯まるため、ガソリン・軽油は最大20円/L引きとなります。

もう1つが「た〜まるコース」です。出光カードの請求金額100円につき1Pのプラスポイントが獲得でき、さまざまな商品と交換できます。ポイントをガソリン代の値引きサービスにあてることもできます。ポイントは最長3年間有効です。

コースはネットなどでいつでも変更できます。ガソリンの割引を優先させるのであれば「ね〜びきコース」を選択したほうがよさそうです。

出光カード
発行元/出光クレジット
国際ブランド/Visa、Mastercard、JCB
年会費/1,250円+消費税(初年度無料)
基本ポイント/プラスポイント(た〜まるコース)
通常利用/100円=1P(た〜まるコース)

ハイオク車ユーザーや共通ポイントを貯めたいなら「Shellカード」

出光興産と業界第2位を競う昭和シェル石油。ENEOSと比べればそれほど数は多くないですが、それでも「Shell」のサービスステーションを見かけたことがない人はいないでしょう。この「Shell」でガソリン代が値引きされるクレジットカードも多いです。そのうち、2枚を紹介します。

1.「シェルスターレックスカード」はハイオク車がお得になるガソリンカード

「シェルスターレックスカード」は、ハイオクを給油する輸入車、スポーツカーなどのユーザーにとってメリットが大きいクレジットカードです。年会費は1,250円+消費税で、初年度は無料、1年当たりの決済代金24万円以上で、翌年度も無料になります。

過去6か月間のカード決済代金が多いほど、次の6か月間に購入するガソリン代の値引き額が大きくなる仕組みです。6か月間の決済代金が60万円以上であれば、次の半年のガソリン代がハイオクは12円/L、レギュラー・軽油は7円/L引きとなり、ネット上で利用明細が確認できるサービスに登録すれば、それぞれ値引き額が1円上乗せになります。ハイオク車ユーザーにとってうれしい内容です。ポイントは貯まりません。

似たサービスの「ENEOSカード C」や「出光カード(ね〜びきコース)」の値引き額が毎月の利用金額に応じて決まるのに対し、「シェルスターレックスカード」は6か月の合計で決まるため、月々の支払額にデコボコがあってもOKです。カードでほとんど決済していない場合でもハイオクが4円/L、レギュラー・軽油は2円/L値引きされます(WEB明細未登録の場合は各1円引き)。

シェルスターレックスカード
発行元/三菱UFJニコス
国際ブランド/Visa、Mastercard
年会費/1,250円+消費税(初年度無料、年24万円以上の決済で翌年度も無料)
基本ポイント/なし

2.共通ポイントを貯めるなら「シェル-Pontaクレジットカード」

名前のとおり、共通ポイントのPontaが貯まるガソリンカードが「シェル-Pontaクレジットカード」です。給油1Lにつき2P貯まるほか、サービスステーション以外の利用でも、100円につき1Pもらえます。ローソンなどPontaの提携店舗で使えば、さらにポイントが上乗せされます。

たとえば、ガソリン価格が150円のときに100L給油すると、ガソリン代15,000円に対し貯まるPontaポイントは200P。還元率は1.3%。ガソリン価格が安いほど、還元率がアップする計算です。年会費は1,250円+消費税で、初年度は無料。サービスステーションで1回でもクレジットカードを利用すれば、翌年度も無料になります。

シェル-Pontaクレジットカード
発行元/三菱UFJニコス
国際ブランド/Visa、Mastercard
年会費/1,250円+消費税(初年度無料、年1度の利用で翌年度も無料)
基本ポイント/Pontaポイント
通常利用/100円=1P(給油では2P/L)

ガソリンカード以外でお得になるクレジットカード

ガソリンカードでなくとも、普段使いのクレジットカードを使ってサービスステーションで得する場合もあります。以下は、価格.comのクレジットカード人気ランキングでも上位なので、持っている人も多いのではないでしょうか。

1.サービスステーションでポイント2倍の「楽天カード」と「dカード」

「楽天カード」は、ENEOSでのガソリン給油で楽天スーパーポイントが2倍になる特典があります。IDEMITSUでは、2Lにつき1P貯まります。ECサイトの楽天市場をよく利用する人であれば、楽天カード1枚でネットショッピングや街での買い物で得しつつ、ドライブの際にもお得になります。

「dカード」もお得に給油できるクレジットカードです。ENEOSでの給油や洗車、エンジンオイルの交換など、サービスステーションでの支払い100円につきdポイントが2P貯まります。

楽天カード
発行元/楽天カード
国際ブランド/Visa、Mastercard、JCB
年会費/無料
基本ポイント/楽天スーパーポイント
通常利用/100円で1P(1P=1円相当)

dカード
発行元/NTTドコモ
国際ブランド/Visa、Mastercard
年会費/1,250円+消費税(初年度無料、年1回以上の利用で次年度無料)
基本ポイント/dポイント
通常利用/100円で1P(1P=1円相当)

まとめ

今回紹介したガソリンカードのガソリン代値引き額などをまとめると、以下のとおりとなります。

ガソリンカードのガソリン代値引き額など一覧

ガソリンカードのガソリン代値引き額など一覧

石油元売り各社の経営統合などで、ガソリンカードの種類は減っています。出光興産と昭和シェル石油は2019年春に経営統合すると発表しており、さらにカードの選択肢は狭まるかもしれません。とはいえ、各社はヘビーユーザー向けのカードを充実させているほか、通信系や流通系などの一般カードでもお得に給油できるクレジットカードが出てきていますから、使い勝手が増している面もあるでしょう。

特に「共通ポイントを貯めたい。サービスステーションは問わない」というライトユーザー向けには、IDEMITSUとENEOSの両サービスステーションでポイントが貯まりやすい楽天カードがおすすめですので、ぜひ検討してください。

※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

岩田昭男

岩田昭男

クレジットカード評論家・早稲田大学を卒業後、月刊誌の記者を経て独立。クレジットカードのオピニオンリーダーとして30年にわたり活動しています。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
クレジットカード・ローンのその他のカテゴリー
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る