こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。
今月もまずは優待新設のニュースから。
スマホやPC向けに占いコンテンツを配信する「メディア工房」(証券コード:3815)が2024年6月19日、優待の導入を発表しました。内容は8月末に100株保有していると(初回は2024年8月)、QUOカードPay4,000円分を贈呈するというもの。QUOカードPayはデジタルギフトで、利用にあたってはスマホが必要となります。また、通常のQUOカードとは利用できる店舗が異なるので注意しましょう。
参考HP:「QUOカードPayが使えるお店」
6月28日時点の終値(632円)で計算すると優待利回りは6.33%。利便性の高い金券優待でありながら、優待利回りが高水準となることから、SNSなどではこの新設優待は結構な話題となっています。
ただ、同社は特別損失の計上や業績予想の下方修正、配当予想を無配(従来は1株3円)とすることもあわせて発表しています。一般的に利回りの高い優待、とりわけ金券優待は業績の状況によっては改悪や廃止のリスクが相対的に高いとの指摘もあり、投資をする際はこうした点も留意しておきましょう。
それでは、2024年7月の注目優待をご紹介していきます。7月に優待を受けられる銘柄は40弱。100超あった6月と比べると半分以下となりますが、魅力的な優待も少なくありません。そんな7月優待の中から、焼き鳥チェーンや大型書店で使える優待券のほか、人気水族館の入場券などが贈られるおすすめの5銘柄を紹介します。
7月の権利付き最終売買日は29日(月)、権利落ち日が翌日の30日(火)。気になる銘柄があれば、7月29日までに購入し、少なくとも30日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は6月28日の終値です)
最初に紹介するのが、7月優待の定番銘柄、エターナルホスピタリティグループです。「定番」と言いつつ、この社名を初めて聞く方も多いと思いますが、従来の社名は「鳥貴族ホールディングス」。2024年5月に社名変更を行ったばかりです。同社は全商品370円均一の焼き鳥チェーン「鳥貴族」を全国に600店舗以上、展開しています。
優待内容ですが、7月末と1月末の年2回、100株を保有していると「鳥貴族」や「TORIKI BURGER」で使える優待食事券(電子チケット)1,000円分が贈られます。
鳥貴族はドリンク含め全商品370円(税込)均一のためコスパがよいのはもちろんですが、このお店の焼き鳥はお肉が大きくて食べ応えがあるので気に入っています。お店は全国各地にありますが、とりわけ関西や関東、東海に多く出店しているので、近所にお店がないかチェックしてみるとよいでしょう。
参考HP:鳥貴族「お店を探す」
エターナルホスピタリティグループの株価は6月28日時点で3,720円なので、100株なら372,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.54%)と予想配当利回り(0.32%)を合わせた総合利回りは0.86%になります。
300株〜499株の保有で、電子チケットは3,000円分にアップします
鳥貴族の焼き鳥は国産鶏肉を使用しているとのことで、ボリュームも十分です
エターナルホスピタリティグループ(100株)
・鳥貴族やTORIKI BURGERで使える電子チケット1,000円分(7月末、1月末)
健康食品に興味がある方におすすめなのがティーライフです。静岡県に本社を置く同社は、健康茶や健康食品などを自社のECサイトやカタログを通じて販売しています。
優待内容ですが、7月末に100株保有していると、ECサイトやカタログ販売などで使える優待券1,000円分が贈られます。ECサイトでは、プーアール茶や青汁といった健康食品やダイエット食品のほか、サプリメントやスキンケア商品なども扱っています。
このほか、株主だけが購入できる1商品1,000円の特選商品も用意されています。緑茶やルイボスティー、ほし黒豆などのラインアップとなっており、私は例年こちらから選んでいます。また、通常5,000円未満の商品購入時には550円の送料がかかってきますが、優待券を使った場合は、購入金額にかかわらず送料無料となるのもうれしい点です。
ティーライフの株価は6月28日時点で1,429円なので、100株なら142,900円で優待が受けられます。優待利回りは0.70%で、予想配当利回りは3.22%と高水準です。両者を合わせた総合利回りは3.92%になります。
株主限定の特選商品の中から、私は前回「ほし黒豆」をチョイス。甘さ控えめで黒豆本来の味をしっかり楽しめました
ティーライフの株主優待(100株)
・自社ECサイトやカタログ販売などで使える優待券1,000円分(7月末)
本好きな方にうれしい優待を提供するのが、丸善CHIホールディングスです。同社は「丸善」「ジュンク堂」などの大型書店を全国展開しているほか、大学などの教育機関や図書館向けに書籍販売を行っています。
優待内容ですが、7月末に100株保有していると、丸善やジュンク堂書店で使える500円相当の商品券が贈られます。これらの店舗では、書籍はもちろんのこと、万年筆などの文房具や事務用品も取り扱っており、こうした商品の購入にも使うことも可能です(一部商品は不可)。現状の株価だと必要資金が3万〜4万円程度で、初心者の方も購入しやすい優待銘柄です。
丸善CHIホールディングスの株価は6月28日時点で344円なので、100株なら34,400円で優待が受けられます。優待利回り(1.45%)と予想配当利回り(0.87%)を合わせた総合利回りは2.32%になります。
本好きなので、毎年楽しみにしている優待です
丸善CHIホールディングスの株主優待(100株)
・丸善やジュンク堂書店で使える500円相当の商品券(7月末)
稲葉製作所も7月優待で人気のある銘柄。同社は物置で国内トップのシェアを持つ企業で、「100人乗っても大丈夫」というキャッチコピーのCMをご存じの方も多いのではないでしょうか。
優待内容ですが、7月末に100株保有していると、図書カード1,000円分が贈られます。同社は1月にも優待を実施していますが、こちらは1,000株保有で図書カード1,000円分。100株で同額の優待を受けられる7月のほうが有利な内容となっています。
なお、同社の7月優待では300株保有すると「図書カード3,000円分」、もしくは「地域の特産品」のどちらかからひとつを選ぶ内容にグレードアップします。どこのエリアの特産品となるかは毎年異なり、昨年は福岡県と沖縄県。辛子明太子や沖縄そばなど、魅力的な内容でしたので、興味がわいています。
稲葉製作所の株価は6月28日時点で1,927円なので、100株なら192,700円で優待が受けられます。優待利回り(0.52%)と予想配当利回り(1.66%)を合わせた総合利回りは2.18%になります。
オリジナル図書カード1,000円分が贈呈されます
稲葉製作所の株主優待
・オリジナル図書カード1,000円分(7月末、100株)
・オリジナル図書カード1,000円分(1月末、1,000株)
最後に紹介するのがウエスコホールディングス。関西・四国方面にお住まいだったり、旅行したりする際に活用できる優待を提供しています。岡山県に本社を置く同社は、道路やトンネルの整備に関連し、設計や測量などを手掛ける総合建設コンサルタントです。
優待内容ですが、7月末に100株保有していると、神戸市の水族館「アトア」、あるいは香川県にある「四国水族館」の入場券1枚が贈られます。「アトア」は2021年に開業したばかりで、魚とデジタルアートを融合させた展示方法が特徴的。レーザーで彩られた球体の水槽など、「映える」スポットとして人気を集める施設です。私も近くに遊びに行ったときに、この優待券を使って楽しんできたいと思っています。
「アトア」は日本最大規模の球体水槽などがあり、写真映えするスポットとして人気があるとのことです
ウエスコホールディングスの株価は6月28日時点で680円なので、100株なら68,000円で優待が受けられます。「アトア」のチケット料金は2,600円(大人1人、通常期)、これを基に計算すると優待利回りは3.82%。予想配当利回り(2.94%)を合わせた総合利回りは6.76%になります。
「アトア」、もしくは「四国水族館」の入場券が贈られます
ウエスコホールディングスの株主優待
・神戸市の水族館「アトア」、あるいは香川県の「四国水族館」の入場券1枚(7月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
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2024年8月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。