こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを20年続けています。
3月は「株主優待祭り」と呼ばれている月。国内の優待導入企業は1,400超とされていますが、このうち半数超の約800の企業が3月に実施しているからです。
1年の中で優待銘柄が最も多い月となるため、選択肢は非常に豊富。そこで今回は、「食品」「外食」「おこめギフト券」「ホテル宿泊」「カタログギフト」の5つのジャンルに分けて、いつもの2倍の10銘柄を紹介していきます。
2025年3月の権利付き最終売買日は3月27日(木)、権利落ち日が翌日の28日(金)。気になる銘柄があれば、3月27日までに購入し、28日までは保有するようにしましょう。 (記事で紹介した各銘柄の株価は2025年2月21日の終値です)
最初に紹介するのが、素敵な洋菓子を贈呈する寿スピリッツ。同社は各地の特性にマッチしたブランド菓子の製造、販売を行っています。「ザ・メープルマニア」(東京)、「ルタオ」(北海道小樽)などのブランドがよく知られています。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、3,000円相当の自社グループ商品が贈呈されます。昨年は「ルタオ」のクッキー、東京駅に店舗のある「ザ・ドロス」のフィナンシェ、「KAnoZA」(島根・鳥取)の抹茶ガレットの3種類の詰め合わせでした。
どれも高級感があり、私もおいしくいただきましたが、一部を友人にプレゼントしたら、とても喜んでもらえました。同社はさまざまな種類のお菓子を作っているので、今年の優待では何が贈られてくるのかとても楽しみにしています。
寿スピリッツの株価は2月21日時点で2,397円なので、100株なら239,700円で優待が受けられます。優待利回り(1.25%)と予想配当利回り(1.17%)を合わせた総合利回りは2.42%になります。
昨年もらった3種類の洋菓子。どれも上品な味わいを楽しめました
寿スピリッツの株主優待(100株)
・3,000円相当の自社グループのお菓子(3月末)
麺類好きにうれしい優待を提供するのがミツバ。同社はクルマやバイクのモーター、スライドドアなどの電装品の開発、販売をしている企業です。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、本社のある群馬県産の食品(1,000円相当)が贈られます。
昨年は、中華そば・冷やし中華・ひやむぎ・うどん・田舎そばのセットが送られてきました。どれもおいしく、個人的には田舎そばがいちばんのお気に入りでした。また、乾麺のため賞味期限が長いのも助かりました。
現状の株価ですと7万〜8万円程度の、比較的お手ごろな資金で購入できるのもうれしい点です。
ミツバの株価は2月21日時点で787円なので、100株なら78,700円で優待が受けられます。優待利回り(1.27%)と予想配当利回り(1.27%)を合わせた総合利回りは2.54%になります。
群馬県産の麺類のセットは自宅で調理して、おいしくいただきました
ミツバの株主優待(100株)
・1,000円相当の群馬県産の食品詰め合わせ(3月末)
外食優待として人気を集めるのが王将フードサービス。同社は中華料理店「餃子の王将」を関西・関東地区でチェーン展開しています。
優待内容ですが、3月末と9月末の年2回、100株を保有していると優待券2,000円分(500円券×4枚)が贈呈されます。優待券は「餃子の王将」などで使え、テイクアウトでも利用可能です。また、3月末には100株保有で飲食代金が5%オフとなる「株主優待カード」もあわせて贈られます。
同社は2024年9月末を基準日として、「1株→3株」の株式分割を実施。分割後も100株で贈られる優待券の枚数を変更しなかったため、理論上は購入資金が3分の1となり、優待利回りは3倍にアップしました。
王将フードサービスの株価は2月21日時点で3,035円なので、100株なら303,500円で優待が受けられます。優待利回り(1.32%)と予想配当利回り(1.65%)を合わせた総合利回りは2.97%になります。
「餃子の王将」で使える優待券が年間で4,000円分もらえます
優待券はテイクアウトでも利用可能。鶏のから揚げを持ち帰りしましたが、サクッと揚がっていておいしかったです
王将フードサービス(100株)
・「餃子の王将」で使える優待券2,000円分(3月末、9月末)
ラーメン好きにうれしい優待を提供するのが力の源ホールディングス。同社は博多ラーメン専門店「一風堂」を国内はもちろん、アメリカやシンガポールなど海外にも展開する企業です。
同社は2025年1月22日に優待の拡充を発表。従来は3月末と9月末の年2回、500株を保有していると、対象ラーメンを無料で食べられる「ご賞味券」2枚(1枚で1杯、同伴者がいる場合は2杯)を贈呈するという内容でした。
しかし、2025年3月優待から、3月末と9月末の年2回、100株保有で2,000円相当の「ご賞味券」(1,000円券×2枚)贈呈に変更しました。
優待獲得に必要な最低株数が500株から100株に変更になったのは大きなメリット。さらに、どの商品にも使えるようなったのもうれしいポイントです。1年以上継続保有すると「ご賞味券」が2倍の4,000円相当(1,000円券×4枚)贈呈になるので、長期保有を検討してもよいでしょう。
力の源ホールディングスの株価は2月21日時点で1,336円なので、100株なら133,600円で優待が受けられます。優待利回り(2.99%)と予想配当利回り(1.35%)を合わせた総合利回りは4.34%になります。
以前、優待仲間に一風堂に連れて行ってもらい、とんこつラーメンをごちそうになりました。とてもおいしかったので、最近になって自分でもこの銘柄を購入。「ご賞味券」が届いたら自分で食べに行こうと思っています
力の源ホールディングス(100株)
・「一風堂」で使える2,000円分の「ご賞味券」(3月末、9月末)
続いては、価格の高止まりが話題の「お米」の購入に使える「おこめギフト券(おこめ券)」を贈呈する2銘柄を紹介します。おこめギフト券は、全国のJA、スーパー、デパートなどでお米を購入する際に、1枚につき440円の金券として使えて、有効期限もありません。
高千穂交易は店舗のセキュリティ・顔認証システムの設計、運用などを手掛ける技術商社です。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、おこめギフト券2枚が贈呈されます。また、同社は2021年3月期から4期連続増配中で、インカムゲインも狙える銘柄だと思います。
高千穂交易の株価は2月21日時点で4,005円なので、100株なら400,500円で優待が受けられます。優待利回り(0.22%)と予想配当利回り(4.00%)を合わせた総合利回りは4.22%になります。
高千穂交易の優待でもらった「おこめギフト件」
高千穂交易の株主優待(100株)
・おこめギフト券2枚(3月末)
キムラユニティーもおこめ券を贈呈する銘柄。同社は、自動車メーカーやオフィス通販事業者向けに、物流センターの運営業務などを請け負っています。
優待内容ですが、3月末と9月末の年2回、200株保有しているとおこめ券2枚が贈呈されます。同社は2025年3月31日を基準日として、「1株→2株」の株式分割を実施しますが、優待の基準は現状から変更しないため、実質的に優待拡充となります。
株式分割の効力発生日は2025年4月1日。権利付き最終売買日にあたる3月27日までに100株を購入しておけば、保有株数が2倍になるため、今年9月末の200株優待を受けられます(2025年3月末優待に関しては分割前の株式数が適用)。
同社は6期連続の増配中で、配当利回りが約4%と高水準なのも、この銘柄の魅力です。
キムラユニティーの株価は2月21日時点で1,592円なので、200株なら318,400円で優待が受けられます。優待利回り(0.55%)と予想配当利回り(3.96%)を合わせた総合利回りは4.51%になります。
キムラユニティーの優待品のおこめ券
キムラユニティーの株主優待(200株)
・おこめ券2枚(3月末、9月末)
20,000円分もの高額な商品券を贈呈するのがリソルホールディングス。同社は「ホテルリソル」のブランド名で各地にホテルを展開しているほか、リゾート施設やゴルフ場の運営も行っています。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、RESOLファミリー商品券20,000円分(2,000円券×10枚)が贈呈されます。この商品券は全国各地にある20超の「ホテルリソル」のほか、リゾート施設「Sport & Do Resort リソルの森」(千葉県)などで利用可能です。
商品券の額面が20,000円分とかなり高額なので、無料、もしくは宿泊費の大部分をカバーできるのは大きなメリットと言えそうです。
リソルホールディングスの株価は2月21日時点で5,600円なので、100株なら560,000円で優待が受けられます。優待利回り(3.57%)と予想配当利回り(1.61%)を合わせた総合利回りは5.18%になります。
100株保有で2,000円の商品券が10枚贈呈されます
前回は名古屋に遊びに行ったときに、商品券を使って「ホテルリソル名古屋」に泊まりました。駅から近く、ベッドも高級で快適に過ごせました
リソルホールディングスの株主優待(100株)
「ホテルリソル」などで使える商品券20,000円分(3月末)
続いて紹介するサンフロンティア不動産も、ホテル優待を実施しています。同社は、東京中心部で既存オフィスビルを再生したうえで販売する「不動産再生事業」のほか、ホテル運営も行っています。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、自社で運営するホテルで使える1,000円分の優待割引券が贈られます。
優待券は千葉県や京都府、沖縄県など全国約20のホテルで使えます。私は旅行が好きなので、1,000株保有し20,000円分の優待券をもらっています(300株保有で5,000円分、500株保有で10,000円分贈呈となります)。
2022年3月期から3期連続で増配中で、配当面でも魅力のある銘柄です。
サンフロンティア不動産の株価は2月21日時点で1,937円なので、100株なら193,700円で優待が受けられます。優待利回り(0.52%)と予想配当利回り(3.41%)を合わせた総合利回りは3.93%になります。
私は1,000株保有で20,000円分の優待券をもらっています
ディズニーランドに遊びに行った際、優待券を使って「日和ホテル舞浜」に泊まってきました
サンフロンティア不動産の株主優待(100株)
・自社で運営するホテルで使える1,000円分の優待券(3月末)
2025年の新設優待として注目を集めているのが、リョーサン菱洋ホールディングスです。同社はエレクトロニクス製品を扱う商社の菱洋エレクトロとリョーサンが経営統合して、2024年4月に誕生した企業。株主優待についても同年6月に導入を発表したばかりです。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、2,000円相当のギフト商品が贈られます。ギフトは和洋菓子やお肉、お米などから選べるとのことで、詳細はまだわかっていませんが、今から楽しみにしています。1株配当が140円で、配当利回りが5%超あるのも大きな魅力の銘柄です。
リョーサン菱洋ホールディングスの株価は2月21日時点で2,560円なので、100株なら256,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.78%)と予想配当利回り(5.47%)を合わせた総合利回りは6.25%になります。
リョーサン菱洋ホールディングスの株主優待(100株)
・2,000円相当のギフト商品(3月末)
最後にご紹介する淀川製鋼所は、優待品のカタログギフトが人気で、高配当な点も特徴的です。同社は家電製品や建物の内外装などに使われる鋼板を中心とするメーカーです。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、2,000円相当のカタログギフトが贈られます。3年以上継続して保有すると4,000円分にアップするので、長期保有を検討してもよいでしょう。
私は以前、こちらの優待をもらっていましたが、一時やめていました。しかし、昨年ひさびさに優待品をチェックしてみると魅力的に感じて、再度購入することに。今からカタログギフトの到着が楽しみです。配当利回りが5%台なかばと非常に高水準な点もメリットです。
淀川製鋼所の株価は2月21日時点で5,860円なので、100株なら586,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.34%)と予想配当利回り(5.68%)を合わせた総合利回りは6.02%になります。
以前の優待でもらった食品。さまざまな商品から選べるのがうれしい優待です
淀川製鋼所の株主優待(100株)
・2,000円相当のカタログギフト(3月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
新NISAも2024年1月の開始から2年目に入り、利用者も増加中とのこと。個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)など税制上のメリットも大きい制度も整ってきました。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2025年4月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。