こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを20年続けています。
まずは優待関連のニュースから。
弁当容器などの包装資材を提供する専門商社「高速」(証券コード:7504)が2025年5月9日、創立60周年の記念株主優待を実施することを発表しました。
記念優待の内容は、同一の株主番号、なおかつ2025年6月末、9月末、12月末の3回連続で100株以上を保有していると、QUOカード3,000円分が贈呈されるというものです。
2025年6月末〜12月末まで継続して保有する必要がありますが、QUOカード3,000円分は魅力的な優待。同社は通常の優待も実施しており、3月末に100株保有でQUOカード500円分が贈られます。
また、同社は2026年3月期の第2四半期末(2025年9月末)と期末(2026年3月末)それぞれで、30円の記念配当を実施することもあわせて発表。これにより年間の予想配当は合計116円となります。
つまり、100株保有の場合、5月16日時点の終値(2,573円)で計算すると、
優待利回り:3,500円(※)÷257,300円×100=1.36%
※記念優待+通常優待
予想配当利回り:116円÷2,573円×100=4.51%
となり、総合利回りは5.87%。高水準の数字となるため、気になる方はチェックしてみてください。
それでは、2025年6月の注目優待をご紹介していきます。
6月に優待を受けられる銘柄は約140と、久々の3桁。定番の外食優待やカタログギフト、あるいは年間で50,000円ものデジタルギフトを提供する銘柄など、魅力的な銘柄がそろっています。そうした優待を中心におすすめの5銘柄を紹介します。
6月の権利付き最終売買日は6月26日(木)、権利落ち日が翌日の27日(金)。気になる銘柄があれば、6月26日までに購入し、少なくとも27日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は2025年5月16日の終値です)
最初に紹介する6月優待が、年間で50,000円相当のデジタルギフトが贈られるマーケットエンタープライズです。リユース品の買い取りに対応した「高く売れるドットコム」などを手掛ける企業です。
同社は2024年に株主優待を新設、6月末に100株保有でQUOカード500円相当を贈呈するという内容でした。しかし2024年12月には、さっそく2025年の優待を大幅に拡充することを発表しました。
拡充後の優待では、6月末と12月末の年2回、500株を保有していると25,000円相当のデジタルギフトが贈られます。デジタルギフトは、AmazonギフトカードやPayPayマネーライト、dポイントなど14種類から選べます。
〈マーケットエンタープライズの優待で選べるデジタルギフト〉
Amazonギフトカード/ QUO カードpay/ PayPayマネーライト/dポイント/ au PAYギフトカード/Visa eギフトvanilla/ 図書カードNEXT/ Uber Taxiギフトカード/ Uber Eatsギフトカード/ Google Playギフトコード/ プレイステーション ストア チケット/ DMM プリペイドカード/ すかいらーくご優待券/JALマイレージバンク
500株の保有が条件で、現状の株価で計算すると70万円超の資金が必要ですが、年間で50,000円相当のギフトが贈られるのはインパクトのある優待と言えそうです。
マーケットエンタープライズの株価は5月16日時点で1,544円なので、500株なら772,000円で優待が受けられます。優待利回りは6.48%になります(2025年6月期は無配の予想)。
Amazonギフトカードなど、1回25,000円相当のデジタルギフトが年2回贈呈されます
マーケットエンタープライズの株主優待(500株)
・デジタルギフト25,000円分(6月末、12月末)
外食優待として人気を集めるのがフジオフードグループ本社。同社は、家庭料理を提供する「まいどおおきに食堂」、串揚げ店「串家物語」などの飲食店を各地にチェーン展開しています。
優待内容ですが、6月末と12月末の年2回、100株保有していると優待品リストから1つ選択できます。
昨年の場合、
・自社店舗で使える3,000円相当の食事券(500円×6枚)
・串カツセット(計30本)
・しゃぶしゃぶ用の日南もち豚(600g)
・ビールセット(350ml×12本)
などがリストに入っていました。
私は同社が運営するタルト専門店「デリス タルト&カフェ」が好きなため、食事券をよく選んでいます。ただ、それ以外の食品も魅力的なラインアップで、近くにお店がない方も楽しめる優待だと感じています。
フジオフードグループ本社の株価は5月16日時点で1,234円なので、100株なら123,400円で優待が受けられます。優待利回り(4.86%)と予想配当利回り(0.24%)を合わせた総合利回りは5.10%になります。
1回3,000円、年間で6,000円相当の食事券が贈られます
優待券を使って、「デリス タルト&カフェ」でタルトを注文。フルーツをふんだんに使ったタルトはお気に入りのスイーツです
フジオフードグループ本社の株主優待(100株)
・3,000円相当の食事券やビールセットなどから1つ選択(6月末、12月末)
内容が拡充され、優待の魅力がアップしたのがジョイフル本田です。同社は、店舗面積の広さが特徴のホームセンターを関東圏で展開しています。
同社は従来、6月20日に100株保有していると、「2,000円分」の自社商品券、あるいは特産品のカタログギフトなどを贈呈していました。しかし、2025年からの優待では「3,000円分」にアップします。
商品券は有効期限がないため、いつでも使えるのがうれしいところ。いっぽうのカタログギフトですが、昨年の場合は「かねふくの辛子明太子(225g)」や「水戸黄門 葵ラーメン(7食入り)」など、各地のおいしそうな特産品が入っていました。
また、同社は10期連続の増配中で、2025年6月期の1株配当は64円の予想となっており、インカムゲインも期待できる銘柄です。
ただし今回紹介しているほかの銘柄と異なり、こちらの優待は6月20日(金)が権利確定日。権利付き最終売買日は6月18日 (水) 、権利落ち日は6月19日 (木)となっている点は注意しましょう。
ジョイフル本田の株価は5月16日時点で2,030円なので、100株なら203,000円で優待が受けられます。優待利回り(1.48%)と予想配当利回り(3.15%)を合わせた総合利回りは4.63%になります。
ジョイフル本田の商品券(ギフトカード)、有効期限がなく使いやすい優待品です
ジョイフル本田の株主優待(100株)
3,000円相当の自社商品券や特産品カタログギフト(6月20日)
アーバネットコーポレーションは、「優待」と「配当」を合わせた総合利回りの高さが魅力の銘柄。東京23区を中心にマンション開発などを行うデベロッパーです。
同社は2024年12月に優待を導入。6月末と12月末の年2回、500株保有しているとQUOカード2,500円分を贈呈しています。QUOカードはコンビニやドラッグストアなど、利用できるお店が幅広く、有効期限がないのが特徴。このようなプリペイドカードを年間5,000円分もらえるメリットは大きいでしょう。
また、2025年6月期の1株配当は21円の予想で、配当利回りは4%台なかば。総合利回りも6%台後半で高水準です。
アーバネットコーポレーションの株価は5月16日時点で470円なので、500株なら235,000円で優待が受けられます。優待利回り(2.13%)と予想配当利回り(4.47%)を合わせた総合利回りは6.60%になります。
年に2回、QUOカード2,500円分が贈られます
アーバネットコーポレーションの株主優待(500株)
・QUOカード2,500円分(6月末、12月末)
最後に紹介するのは、おしゃれな雑貨や化粧品など多彩なアイテムから選べる魅力があるBRUNOです。同社は、RIZAPグループを親会社に持ち、家電やトラベルグッズなどの企画・開発・販売を手掛ける企業です。
優待内容ですが、6月末に100株保有していると、RIZAPグループの9,000円相当の商品をカタログから選んでもらうことができます。
カタログの中身は毎年変わるようですが、昨年は約20のアイテムが掲載。洗顔料やシャンプーなど女性向けのアイテムが目立ちますが、ブレンダーなどの家電製品、時計やマグカップといった雑貨もあり、幅広い人が楽しめる優待内容になっています。
BRUNOの株価は5月16日時点で1,033円なので、100株なら103,300円で優待が受けられます。優待利回り(8.71%)と予想配当利回り(0.39%)を合わせた総合利回りは9.10%になります。
前回は「LOVENESS」クレンジングクリームと、「Yokibi」ヘアトリートメントを選びました。いずれも、お店で買うのをためらってしまう高価な商品のため、優待でもらえてうれしかったです
BRUNOの株主優待(100株)
・RIZAPグループの9,000円相当の商品(6月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
2024年からスタートした新NISAも2年目を迎え、投資を始めやすい環境が整ってきました。ぜひ下にある人気のネット証券やキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2025年7月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。