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レノボがGIGAスクール構想第2期に向け新端末と統合パッケージを発表

レノボ・ジャパン合同会社(以下レノボ)は2025年2月6日、GIGA (Global and Innovation Gateway for AII)スクール構想第2期(GIGA2.0)に向けた新端末3モデルと、教育のDXを促進する各種ソリューションの統合パッケージ「Lenovo GIGA School Edition」を発表しました。

■GIGA1.0での課題を踏まえて改良を施した新端末

今回発表された新端末は以下の3モデルです。GIGAスクール構想第1期での課題を踏まえ、堅ろう性やバッテリー性能などを強化しました。

■発表された機種
・Lenovo Duet Chromebook EDU G2 Chromebook、脱着式
・Lenovo 500e Chromebook Gen 4s Chromebook、コンバーチブル
・Lenovo 300w Yoga Gen 4 Windows PC、コンバーチブル

Lenovo Duet Chromebook EDU G2

「Lenovo Duet Chromebook EDU G2」は10.95型脱着式マルチモードのChromebookです。CPUにはMediaTek「Kompanio 838」を搭載し、重量は約1.1kg(キーボードおよびケース装着時)。本体収納可能なタッチペンや800万画素のアウトカメラも搭載しています。後述の「ペンシルタッチ」には対応しませんが、本体に収納可能なタッチペンが用意されています。

バッテリー駆動時間は最大約12時間。米軍調達基準(MIL-STD-810H ※以下MIL規格)22項目に準拠するほか、児童生徒の使用を想定したレノボ独自のテスト「Lenovo DuraSpec」も実施しています。ディスプレイには傷などに強い「Corning Gorilla Glass3」を採用するなど、堅ろう性への強いこだわりが感じられます。

画面側が本体となるため比較的厚みがあります

画面側が本体となるため比較的厚みがあります

着脱式のためキーボードはシンプルな構造

着脱式のためキーボードはシンプルな構造

タッチペンは本体に収納できます

タッチペンは本体に収納できます

Lenovo 500e Chromebook Gen 4s

「Lenovo 500e Chromebook Gen 4s」は11.6型コンバーチブルタイプのChromebook。大きな特徴として通常の鉛筆(2B以上)をスタイラスペンとして使用できる「ペンシルタッチ」機能を搭載しているほか、バッテリー不要で低コストな「ハードペンシル(別売り、600円/本)」が利用可能で、ペンの破損や紛失時にも1/10程度のコストでペンを交換可能としています。ディスプレイには「Corning Gorilla Glass3」を採用し、本体もMIL規格22項目準拠および「Lenovo DuraSpec」を実施し、高い堅ろう性を実現しています。

CPUにはインテル「N100」を搭載。PD対応のUSB Type-Cポート×2、さらにHDMI出力などを備えています。重量は約1.33kg〜。最大駆動時間15.5時間のバッテリーは、ユーザーが取り外し可能な設計となっています。

「ペンシルタッチ」機能により2B以上の鉛筆でスタイラスペンのように描画が可能なので、タッチペン紛失時にも代替が容易です

「ペンシルタッチ」機能により2B以上の鉛筆でスタイラスペンのように描画が可能なので、タッチペン紛失時にも代替が容易です

本体左側面にUSB Type-C×2(写真上)、右側面にはHDMI出力やUSB Type-A(写真下)などの外部インターフェイスを搭載しています

本体左側面にUSB Type-C×2(写真上)、右側面にはHDMI出力やUSB Type-A(写真下)などの外部インターフェイスを搭載しています

Lenovo 300w Yoga Gen 4

今回唯一となるWindowsノートPC「Lenovo 300w Yoga Gen 4」は、360度回転する11.6型ディスプレイを搭載。タブレットモード、テントモード、スタンドモードなど状況に応じて多彩なモードで利用できます。主なスペックは、CPUがインテル「N100」、メモリーが8GB、ストレージが128GB。バッテリー駆動時間は最大14.4時間、重量は1.25kg。こちらも「ペンシルタッチ」機能に対応しています。堅ろう性についてもMIL規格24項目に準拠に加え、「Lenovo DuraSpec」を実施しているほか、ディスプレイに「Corning Gorilla Glass 3」を採用しています。

今回唯一となるWindowsノートPC「Lenovo 300w Yoga Gen 4」は、360度回転する11.6型ディスプレイを搭載。タブレットモード、テントモード、スタンドモードなど状況に応じて多彩なモードで利用できます。主なスペックは、CPUがインテル「N100」、メモリーが8GB、ストレージが128GB。バッテリー駆動時間は最大14.4時間、重量は1.25kg。こちらも「ペンシルタッチ」機能に対応しています。堅ろう性についてもMIL規格24項目に準拠に加え、「Lenovo DuraSpec」を実施しているほか、ディスプレイに「Corning Gorilla Glass 3」を採用しています。

左側面にUSB Type-C×1、USB Type-A×1、HDMI出力、コンボジャック(写真上)。右側面にUSB Type-A×1(写真下)を備える

左側面にUSB Type-C×1、USB Type-A×1、HDMI出力、コンボジャック(写真上)。右側面にUSB Type-A×1(写真下)を備える

■GIGA2.0に向けた各種ソリューションの統合パッケージ「Lenovo GIGA School Edition」

端末とあわせて発表されたのがGIGA2.0に向けた統合パッケージ「Lenovo GIGA School Edition」です。「堅牢性:壊れにくいこと。」「利活用:先生も生徒も使いたくなること。」をコンセプトとし、以下のような内容となっています。

1.持続可能な教育の実現
質の高い教育を受けられるためのメタバース学習や、電子図書館サービスを提供。

2.効率的な予備機運用をサポート
必要な予備機を各学校が保管し、残りをレノボが専用倉庫で保管・管理し、大日本印刷、日本郵便、佐川急便と連携することで、必要な際に迅速に予備機を提供する。

3.豊富な採用実績を生かした堅ろう設計と信頼性
GIGA1.0での実績を基にした堅ろう性や信頼性の向上による長期にわたる端末の安定運用。

4.エコパートナーとの協業による充実したコンテンツとサービス
ポプラ社、新学社、テクノホライゾンなどとの連携により、教育現場に役立つ多彩なコンテンツやサービスを無償で提供する。

柴田崇志(編集部)
Writer / Editor
柴田崇志(編集部)
モノ雑誌で10年弱編集を経験した後、カカクコムに入社。前職ではAV家電やカメラを中心に幅広い製品を担当。スペックからわかりづらい製品の違いをわかりやすく説明したいです。
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