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スコア直結の大事な1本! ”パター”No.1メーカー「オデッセイ」の世界

パター大好きオグさんです。今回は私の好きなパターで、大変大きなシェアを持っているブランド「オデッセイ」のお話です。オデッセイはもともとオデッセイ・スポーツ社という単独のメーカーでしたが、97年にキャロウェイに買収され、現在はキャロウェイゴルフのパターブランドとして製品を展開しています。

パターといったらオデッセイを思い浮かべるゴルファーも多いはず

パターといったらオデッセイを思い浮かべるゴルファーも多いはず

オデッセイの特徴は、ヘッドのタイプが豊富に用意されていること。これはゴルファーにとってとても魅力的であり、ありがたいことだなと感じます。スイングするクラブもそうですが、パターは実際のクラブを見て、構えて、握って、そして打ってみないと自分に合っているかどうかを判断するのが難しいのです。オデッセイのようにさまざまなヘッド形状、ネック形状を用意してくれていれば、自分はどんなパターを使うと目標に打ちやすいのか、構えやすいのかを確認することができます。

自分に合うパターの探し方のポイント

以前別のコラムでご説明しましたが、自分に合ったパターの探し方を簡単にご説明しておきましょう。ゴルファーの多くは、パターに合わせて構えや打ち方を変えています。しかしそれでは自分が気持ちよく動ける形になりづらく、結果再現性が低い打ち方になってしまいがち。自分が気持ちよく構えられて、気持ちよくストロークできる形にパターを合わせて選ぶことが大切です。選ぶ基準になる細かい部分は過去のコラムを読んでくださいね〜。

過去記事 → "今より入る"パターの探し方#1

【ポイント その1】
前傾の度合い

まずは構え方。気持ちよく打ちやすいのは、構えの前傾角度が浅めか深めか。前傾の浅い方は、ブレードタイプやL字タイプのような重心角が大きいモデル、前傾が深い方は、ベントネックやセンターシャフトなど重心角が小さめかフェースバランスのモデルを使うといいですね。

前傾が浅い(左)と肩の回転軸が横方向に動きやすくなるのでヘッドの軌道が弧を描くアークタイプになりやすく、前傾が深い(右)と肩の回転軸が縦方向に動きやすくなるのでヘッドの軌道が平行に動くストレートタイプになりやすいです

【ポイント その2】
シャフトの傾き具合

次に構えたときの「シャフトの傾き具合」をチェック。地面とシャフトを垂直に構える人は、アッパーブローのヘッド軌道を描くストロークがやりやすく、シャフトを目標方向に傾けてハンドファーストに構える人は、フォローでヘッドを低く長く出す、ややダウンブロー気味のストロークがやりやすくなります。

シャフトを垂直に構える方は、フェースがあまり後方に引っ込んでいないオフセットの小さめのモデル、ハンドファーストに構える方は、フェースが後方に引っ込んだモデルが動きと形状がマッチします。

換言すると、低く長くフォローを出したい、もしくはそのほうが気持ちよくストロークできるという方はハンドファーストに(右)、アッパーブローにフォローを取りたい、もしくはそのほうがスムーズにストロークできるという方は、シャフトを垂直に(左)構えるべきです

ストロークタイプは、よほど手で操作しないかぎり最初の前傾の深さとリンクします。前傾が浅いとヘッドは弧を描くアークタイプに、前傾が深いとヘッドは平行に動くストレートタイプになります。前述のとおり、アークタイプは重心角が大きいタイプ、ストレートタイプは重心角が小さいタイプがマッチします。

前傾が浅い方がナチュラルに振るとヘッドは弧を描くアークタイプになります

前傾が浅い方がナチュラルに振るとヘッドは弧を描くアークタイプになります

前傾が深い方がナチュラルに振るとヘッドはストレートに動きます

前傾が深い方がナチュラルに振るとヘッドはストレートに動きます

オデッセイにはスゴいところがいっぱい

このように、パターは打ち方や構えに合わせて選ぶべきなのですが、ゴルファーのさまざまな打ち方にほぼすべて対応しているのがオデッセイというスゴいブランドなのです。日本ツアーでの使用率が男女合わせて60%を超える数値を記録したのもうなずけます。

以下、オデッセイのスゴいところをお話していきましょう。

【スゴいところ その1】
豊富なネック形状

オデッセイはヘッドのバリエーションもさることながら、振り心地に大きく影響する「ネックのタイプ」も数多く用意されています。ブレードタイプに多いオーソドックスなクランクネックから、シャフトを直接曲げてヘッドに装着するベントネック、ヘッドの芯に向かって真っすぐシャフトが刺さったセンターシャフト、さらには最近流行しているショート(スラント)ネック、オーセンティックなL字ネックに加え、ちょっと特殊なトゥ・アップ(ネック)など、説明する立場からしても覚えるのが大変です……汗

これらネックの違いは、重心角とオフセットの大きさに関わってきます。重心角は次項で説明しますので、ここではオフセットの話を簡単に。下記左の写真はオフセットが大きい、いわゆるフルオフセットのタイプであるクランクネックです。右の写真はオフセットしていないタイプのセンターシャフト。簡単にいうと、構えたときにシャフトの右サイドのラインとフェースの位置がそろうのがフルオフセット、シャフトの左サイドのラインとフェース位置がそろうのがオフセットなしです。ちなみにシャフトの軸線、つまりシャフトの真ん中のラインとフェースがそろうハーフオフセットも存在します。

2つのパターはよく似ていますが、振り心地は大きく違います

2つのパターはよく似ていますが、振り心地は大きく違います

このオフセット違いはインパクトのときに表れます。同じようにストロークしたとき、フルオフセットはフェースが”引っ込んでいる”ためインパクトのタイミングが遅れます。オフセットなしは、フェースが引っ込んでいないので早めにインパクトを迎えます。この違いが、打ち出し方向に小さくない影響を与えるんです。

それぞれのオフセットはそのパターの起こりやすいミスを軽減するように設計されています。ですが、使い手の打ち方によってそれがマイナスに作用することもあります。だからさまざまなモデルを試し、再現性の高い打ち方ができ、かつ狙った方向に打てるパターを探したいわけです。ヘッドのバリエーションだけでなく、ネックのバリエーションもたくさん用意しているオデッセイではそういったモデルが探しやすい。だからオデッセイはスゴいんです!

【スゴいところ その2】
多種多様な「重心角」

すでにたくさん出てきている「重心角」というワードですが、簡単にいってしまえば、大きいほどテークバックでフェースが開きたがり、切り返しからフェースが閉じたがるといった感じ。何に影響するかといえば、ストロークのしやすさとタイミングの取りやすさでしょうか。

振り心地に大きく関わる重心角。ヘッドを浮かせて机などの平らな面にクラブを寝かせるとチェックできます。ヘッドのトゥ側が下を向くほど重心角は大きめです。一番右はトゥが上を向く特殊なネック、トゥ・アップ(後述)

重心角の大きいパターは開いて閉じる動きが大きいので、ヘッドが弧を描きやすい。だから前傾の浅い構えの人(アークタイプのストローク)にマッチします。また、重心角が大きいほどフェースの開閉する動きが顕著なので、その動きに逆らわないようにストロークすると小さな振り幅でもタイミングが取りやすくなります。操作性がよいパターは重心角の大きいモデルに多いのですが、パターが開閉しようとする力を利用するから操作がしやすいんですよ。

重心角の小さいパターを自分で操作しようとすると、ヘッドにはターンしようとする力がないため、使い手がすべてをコントロールしないと思わぬミスにつながってしまうんです。重心角が小さいほど、ストローク中のヘッドはターンしようとする力がなくなるので、ヘッドを真っすぐ動かすストレートタイプの軌道にマッチします。できるだけ操作しないほうがヘッドもねじれず、狙った方向に打ち出しやすい。重心を深く設計してミスヒットしてもブレにくいネオマレットのようなパターが重心角の小さくなるネックを多く採用しているのは、そういった事情も影響しています。

オデッセイには重心角の異なるモデルが多数あり、そういった違いも自身で触って試すことができるんです。

【スゴいところ その3】 
グリップも多種

オデッセイはグリップにも力を入れています。軽くて太いモデルを採用したり、反対にウェイトをセットして手元側を重くすることもできたりするようなモデルをラインアップしています。形状も、シリーズに合わせたターゲット層に合わせさまざまなタイプを用意しているんです。

グリップが変わると振り味も大きく変わります。最近はグリップ内部にウェイトを入れ、振り味を調整できるモデルもあります

グリップもパターの振り心地に大きく影響します。グリップが軽ければヘッドの重さを感じやすくなり、ゆったりとしたリズムでストロークしやすくなります。反対に重ければ、ヘッドを軽く感じるので、クイックなリズムで打ちたい方や、パチンとボールをヒットするような打ち方をしたい人にマッチするんです。

太さは操作性に影響します。グリップが太ければ操作性は希薄になってオートマチックに振りやすく、細ければ操作性が上がっていろいろな打ち方がやりやすくなるんです。

【スゴいところ その4】
新しいヘッド形状を創出

今では定番となった大型マレットパター、その先鞭(せんべん)をつけたのはオデッセイだといっても過言ではないでしょう。今までなかった形状のパターを提案し、ツアープロが認め、徐々に市民権を得ていきました。その筆頭が「2ボール」パター。ヘッドにボールと同じ直径のディスクを2個横に並べるように搭載し、実際のボールと合わせ3つを揃えることで、正確に構えやすくなるというもの。なおかつ白いディスクがストローク時にヘッドの残像がわかるので、ヘッドアップもしづらい。このようにいいこと尽くめのパターで、大ヒットを記録しました。宮里藍ちゃんが長く使っていましたね。

アドレス時にボールを3つ並べるようなイメージで構えると目標に構えやすい。いい意味でのアバウトさを持ったパターです

もう1つの大ヒットモデルは「#7(ナンバーセブン)」と呼ばれるモデル。「ツノ」とか「カニ」とか「クワガタ」とか、みんな好き勝手な愛称で呼んでいます(笑)。このモデルは大型サイズでありながら、重心をいたずらに深めず、操作性を適度に残しています。アライメントの取りやすい形状と適度なやさしさ、操作性をも持ち合わせた#7は女子プロを中心にこれまた大ヒットを記録。ほかのメーカーが同じような形状を作るぐらい、大型マレットのベンチマークになっていますね。

投影面積は大きいのに重心が浅め、操作性に優れた形状の#7

投影面積は大きいのに重心が浅め、操作性にすぐれた形状の#7

最近のラインアップで衝撃的だったのがトゥ・アップシリーズ。重心角を確認するときに、ヘッドを宙に浮かせた状態でシャフトを支えるのですが、ほかのパターはフェースが上を向くかもしくはトゥ側が下を向くのですが、このパターは「トゥ側が上を向く」んです。上を向くとどうなるかというと、ヘッドがまったく倒れようとしないんです。ストローク中にヘッドが回転しようとしないので、自分で余計な動きを足さないかぎり、フェースの向きは変わらないわけです。ちょっと特殊な振り心地ではありますが、パターが苦手という人には結果の出しやすいモデルであることは間違いありません。こんなモデルもさらっと(開発には大変なお手間がかかっていると思いますが……)ラインアップするオデッセイの開発力はやっぱりものスゴいんですよ。

ヘッドを浮かせたときにトゥ側が上を向く トゥ・アップ アイシリーズ。振り味がちょっと特殊ですが、結果は得られやすいパターです

【スゴいところ その5】
さまざまなインサートを開発

忘れてはならないオデッセイの特徴に「インサート」があります。インサートとは樹脂や金属を使用して作られた板のこと。それをフェース面に装着し、ボールの転がりや打感をコントロールします。オデッセイは複数のインサートを開発していて、その時代のボールや、ターゲットとなるゴルファーに求められるフィーリングに沿ったものを用意しています。

本来、打感の柔らかいパターは衝撃が吸収されて転がりが抑えられるものなのですが、ショートしがちなゴルファーに向け、打感を柔らかくしつつ転がりのよいインサートを用意したり、インパクト直後にすぐ順回転が掛かるようにし、狙ったラインに乗せやすくなるインサートもあったりするなど、多種多様です。

マイクロヒンジインサート。樹脂の中に金属を組み合わせたプレートで、柔らかい打感と転がりのよさを両立させています

最新のホワイト・ホットマイクロヒンジインサート。マイクロヒンジのボールの転がりのよさとホワイト・ホットのソフトでありながらソリッドな打感、打球音を両立。個人的な印象としてはマイクロヒンジより少し硬めの打感で、距離感がより出しやすくなったと思います

こちらも新開発の、ホワイト・ホット RX インサート。適度な柔らかさがあります

こちらも新開発の、ホワイト・ホット RX インサート。適度な柔らかさがあります

オデッセイ大ヒットの立て役者の1つであった、ホワイト・ホットインサート。適度な打感や転がりのよさが多くのゴルファーに受け入れられました

樹脂系のインサートは柔らかめの打感のものが多かったのですが、最新モデルでは「柔らかくも打ちごたえのある感触」に変わってきている印象を持ちました。進化し続けるボールとのマッチングを考えてのことのようです

オデッセイの注目モデルを試打

オデッセイのポピュラーなモデルや注目すべき製品をいくつか試打してみました。試打のポイントは、同一銘柄のボールで打つこと。ボールが替わってしまうと試打したパターのフィーリングの変化がつかめないからです。

【1】オー・ワークス ブルー #1

オーソドックスなブレードタイプ。T字になっているサイトラインがフェースの向きを確認しやすいです。打感が柔らかく転がりのよいマイクロヒンジインサートを搭載! このマイクロヒンジの搭載されたモデルはミスがショート気味の人におすすめです。爽やかなブルーのカラーもいいですね!

【2】オー・ワークス ブルー #1W CS

#1と比べてヘッドに奥行きがあるセンターシャフト。ややミスに強くなっていて、センターシャフトにありがちなヘッドの敏感さをうまく緩和したモデルです。パチンとボールをヒットしたい方や、センターシャフトは難しそうという印象を持っているストレートなストロークタイプのゴルファーに試してもらいたいですね。

【3】オー・ワークス ピンク #1W SH

#1よりも若干奥行きが広くなっていて、ネックが斜めに立ち上がっているスラントネックが特徴。#1よりも重心角が若干大きくなっており、よりアークタイプのゴルファーに合います(強めの弧を描くストロークの人)。かわいい色をしていますが、操作性を程よく持っていて、やさしさ一辺倒のモデルではないんですよ。

【4】オー・ワークス #9

石川遼選手が使用して大ヒットを飛ばしたL字マレットタイプ#9の最新モデル。L字だけあって操作性はよく、奥行きがあるぶん少々のミスヒットは緩和してくれます。コントラストの強い黒と白とのヘッドに入った赤いサイトラインによって向きも確認しやすくなっています。決してやさしくはありませんが、使いやすさを追求した1本だと思います。

【5】ストローク・ラボ アイ #5

こちらの#5も人気の高いロングセラーモデル。小ぶりなマレットで操作性も高く、どんなゴルファーでもそこそこ扱える汎用(はんよう)性の高いパターです。ストローク・ラボ アイシリーズは、パターフィッティングでさまざまなデータをチェックし、より個々にフィットさせるチューニングができるように設計されています。

【6】オー・ワークス ピンク 2-BALL

名器2ボールを最新のテクノロジーでリニューアルしたモデルです。持ち味である抜群の構えやすさはそのままに、最新のマイクロヒンジインサートを装着。柔らかい打感に転がりのよさがプラスされています。

【7】オー・ワークス レッド #7S

アライメントの取りやすさ(フェースを目標に合わせやすい)に、操作性とミスへの許容性を併せ持つ#7。登場してからずっと#7にはベントネックが組み合わされてきましたが、このモデルはショートネックと合わせることで操作性を高めています。マイクロヒンジインサートなので転がり、打感もいいですよ。

【8】ホワイト・ホット プロ2.0 #7

オデッセイの人気を不動のものにしたといっても過言ではないのが、過去に発売されたホワイト・ホットシリーズ。適度な柔らかさで気持ちのいい打感のインサートが爆発的な人気を得ました。そのインサートを復刻させ、リーズナブルな価格で販売しているのがこのシリーズ。コストパフォーマンスが非常に高いんですよ。これはフェースバランスになるベントネックを採用していて、オートマチックに打てる#7タイプ。ちなみに#7の形状やサイズはシリーズごとにちょっとずつ変わっているので、気になる方は比べてみるとよいでしょう。

【9】トウ・アップ アイ #1

上述の。ちょっと特殊なお助けパター。ストローク中にフェース面の向きが変わらないので、自分で何かをしないかぎり、向いた方向にボールを簡単に打ち出せます。「パターが苦手で……」 という方は一度試す価値のあるモデルですよ〜。

【10】EXO(エクソー) セブンS

黒い部分に重めのステンレス、赤い部分に軽めのアルミを使い、外側に重さを集中させることでさらに慣性モーメントの高い、ミスに強いパターに仕上がっています。インサートも最新のホワイト・ホットマイクロヒンジインサートとなって、いい転がりはそのままに、ややソリッドな打感になっています。ショートネックなので操作性も備えています。

【11】Red Ball(レッドボール)

革新的なモデルを出すのが得意なオデッセイらしいモデル。ヘッドの中心にある赤いボールをスコープと呼ばれる円の中心から見えるように構えることで、毎回再現性の高いアドレスを実現できるというパターです。パッティングのミスが一定しない(左右どちらへも外す、など)場合、アドレスが毎回変わってしまっている可能性が高いので、そういった方には絶大な効果を発揮すると思います。パターとしてはオートマチックで、ミスに強い仕上がりです。

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いかがでしたか、オデッセイの世界。ヘッド形状、ネック形状の豊富さは改めてスゴいと感じます。最近はカラーバリエーションを増やしていて、これも流行りそうな勢い。オデッセイは、スコアに直結するパターというクラブの可能性を広げてくれるものスゴいブランドなのです!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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