2019年3月8日、フィットビットは、スリムなフィットネスバンド「Fitbit Inspire HR」「Fitbit Inspire」、スマートウォッチ「Fitbit Versa」の「ライトエディション」、そして6歳以上の子ども向けフィットネスバンド「Fitbit Ace2」の4製品を発表した。
「Fitbit Inspire HR」「Fitbit Inspire」「Fitbit Versa ライトエディション」は2019年3月15日に、「Fitbit Ace2」は2019年4月下旬に発売される。
「ブラック」と「ホワイト」が「Fitbit Inspire HR」で、真ん中の「サングリア」が「Fitbit Inspire」
スマートウォッチ「Fitbit Versa ライトエディション」
キッズ向けトラッカー「Fitbit Ace2」
「Fitbit Inspire HR」は、2017年4月に発売された、同社史上最もスリムなフィットネスバンド「Fitbit Alta HR」の後継機。スリムなボディに心拍センサーを内蔵しており、心拍数および心拍ゾーンの計測や、睡眠の質の分析などが可能だ。
スポーツに関しては、ランニング、水泳、自転車などのアクティビティを自動的に認識して、時間や距離、消費カロリーなどの活動量を計測できる。また、連携するスマートフォンのGPSを利用すれば、ペースや距離をリアルタイムで閲覧可能だ。なお、防水性は水深50mまでの耐水仕様で、バッテリーライフは、最大5日間。充電は専用のUSBケーブルで行う。
「Fitbit Inspire HR」のメーカー希望小売価格は21,470円(税込)。本モデルは、心拍センサー非搭載モデル「Fitbit Inspire」もラインアップしており、メーカー希望小売価格は11,790円(税込)となる。
タッチスクリーンは、バックライト付きの有機 EL ディスプレイを採用。表示はモノクロだ。なおサイズ感は、かなりコンパクトでスリムな印象。ベルトも一部薄くなった
トラッカーのパーツは、厚みが少々あるように見えるが、装着してみるとうまいこと手首のくぼみにハマるため、着け心地は悪くない。ボタンは「戻る」操作や「設定」画面へのクイックアクセスに使用
カラバリは、「Fitbit Inspire HR」が「ブラック」「ホワイト」「ライラック」の3色展開で、「Fitbit Inspire」が「ブラック」と「サングリア」の2色展開。付け替えられる別売のベルトは、柄プリントが施されたシリコンタイプのほか、レザータイプやステンレススチールタイプを用意する。
「Fitbit Versa ライトエディション」は、2018年6月に発売されたスマートウォッチ「Fitbit Versa」の廉価版。先述の「Fitbit Inspire HR」の機能に加え、独自OS「Fitbit OS」によって数百種類のアプリを利用したり、女性の排卵日の予測アラート機能が搭載されていたりする。
なお、「Fitbit Versa」に搭載されていた以下の4つの機能は搭載されていない。
・「Fitbit Coach」によるGIFアニメによるトレーニングのコーチングメニューを閲覧
・300曲以上の音楽データを再生
・水泳中のラップ数を測定
・上った階段の段数を測定
バッテリーライフは4日以上で、充電は専用のUSBケーブルで行う。
「Fitbit Versa ライトエディション」のメーカー希望小売価格は25,290円(税込)。
アルマイト処理されたアルミ素材のウォッチケースと、最大輝度1000nitのカラー液晶のタッチスクリーンを搭載。液晶画面はCorning社の「Gorilla Glass 3」を採用しており、傷がつきにくい
左が先述の「Fitbit Inspire HR」で、右が「Fitbit Versa ライトエディション」
左が従来の「Fitbit Versa」で、右が「Fitbit Versa ライトエディション」。サイズ感や見た目はほぼ同じ。しかし、「Fitbit Versa」は右側にクイックアクセスなどに使うボタンが2つ付いているが、「Fitbit Versa ライトエディション」は左側にボタンひとつのシンプルデザインに仕上げられている
カラバリは、「ホワイト」「ライラック」「チャコール」「マルベリー」「マリーナブルー」の5色展開。付け替えられる別売のベルトは、シリコンタイプのほか、レザータイプやステンレススチール、ウーブンハイブリッドタイプなど、豊富にラインアップする。
従来の「Fitbit Versa」ではケースに「シルバーアルミニウム」か「ローズゴールドアルミニウム」を採用していたが、「Fitbit Versa ライトエディション」には「マリーナブルー」と「マルベリー」が追加された
「Fitbit Ace2」は、6歳以上の子どものためのアクティビティトラッカー。歩数やアクティブな時間(分)、睡眠時間を記録する。記録データは、バックライト付きのタッチスクリーンで閲覧可能だ。防水性は水深50mまでの耐水仕様で、水遊びや飲みこぼしも気にせず使えるのがうれしい。なお、心拍センサーは非搭載で、バッテリーライフは最大5日間。充電は専用のUSBケーブルで行う。
また、子どもの保護者は、自分のスマホのアプリ「Fitbit」内で子どもの活動量を確認できるのもポイントだ。
「Fitbit Ace2」のメーカー希望小売価格は11,790円(税込)で、カラバリは「ウォーターメロン」と「ナイトスカイ」の2色で展開される。
「Fitbit Inspire HR」は、前モデル「Fitbit Alta HR」と比べると、防水性が向上し、デバイスやベルトがスリムになっている。そのいっぽうで、バッテリー持続時間は最大7日から5日減少した。
また、価格.comの「ウェアラブル端末・スマートウォッチ 人気売れ筋ランキング」で1位(2019年3月8日時点)につける同社フィットネスバンド「Fitbit Charge 3」と比べると、同機に搭載されている、Androidスマホと連携したクイック返信機能や、上った階数の記録機能は、「Fitbit Inspire HR」には搭載されていない。バッテリーの持ちも「Fitbit Charge 3」のほうが最大7日と長い。
「Fitbit Versa ライトエディション」は、「Fitbit Versa」の廉価版。しかし、「Fitbit Versa」の価格.com最安価格は2019年3月8日時点で25,041円と値下がりしているため、現時点では価格の開きはない。ちなみに、「Fitbit Versa」が発売された2018年6月当時のメーカー希望小売価格は28,490円(税込)。「Fitbit Versa ライトエディション」の購入はタイミングを見たほうが賢明かもしれない。
以上を踏まえ、現行のFitbitデバイスを機能の多い順に並べてみた。
【スマートウォッチタイプ/カラー液晶】
・「Fitbit Ionic」……GPS機能を搭載するハイエンドモデル。
・「Fitbit Versa」……GPS非搭載のハイエンドモデル。
・「Fitbit Versa ライトエディション」……「Fitbit Versa」の廉価版。上昇階数の記録や音楽再生、GIFアニメによるコーチング機能がなし。
【フィットネスバンドタイプ/モノクロ液晶】
・「Fitbit Charge 3」……フィットネスバンドの最上位モデル。上昇階数の記録はできるが、OSを搭載していないのでアプリは利用できない。
・「Fitbit Inspire HR」……スマートな本体が魅力。クイック返信と上昇階数の記録機能がなし。
・「Fitbit Inspire」……心拍センサー非搭載。
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