イベントレポート
新製品「TC-01」発表会レポート

ミズノが「トレーニング用シューズ」を発売! レジェンド葛西に“中年の鍛錬法”を教わってきた

筋トレで意外に大事な足元

中年になって運動の楽しさに少し目覚めた、運動部経験ゼロの元ファミコン少年、マリオ高野です。

数年前、メタボ対策として始めた筋トレの面白さにハマり、地味に続いているのですが、牛歩的な速度ながら扱える重量が徐々に大きくなってくると、気になるようになったのが足元。たとえばバーベルを持ち上げる際などに、足の踏ん張りを強く意識するようになりました。

レッグプレスなど足裏に荷重がかかる種目では、踏ん張りのの重要性がことさら高まることを実感しています

レッグプレスなど足裏に荷重がかかる種目では、足の重要性はことさら高まることを実感しています

デッドリフトなど、主に下半身の筋力を鍛える際はもちろん、上半身のトレーニングであるベンチプレスなどでも足を踏ん張って行うので、筋トレでは足元が意外と重要だと感じるようになっていた矢先、超タイミングよくミズノ社から「トレーニングシューズ」が発売されるとのこと! 猛烈に興味を惹かれて発表会へ行ってきました。

レジェンドは”バッシュ”でトレーニングしてた!?

発表会ではスキージャンプ界のレジェンド≠ニして有名な中年の希望の星、あの葛西紀明選手がトレーニングの実演をされるということで、「運動未経験の中年がやるべきトレーニング」や「中年がトレーニングを行うことで得られる効果」についても教えていただく好機! その模様は別途動画でご覧ください!

1972年生まれの47歳にして、現在は「土屋ホーム」スキー部の選手兼監督を務める葛西紀明選手。冬季五輪に8回出場(!!)という、常人離れした記録をお持ちです

2019年7月10日に発売される同社の「TC-01」は、足裏の感度を高めてバランス能力の向上に効果が得られるというトレーニング専用シューズです。恥ずかしながらスポーツ用品の知識がないので知りませんでしたが、トレーニング専用のシューズというのは、今までありそうでなかったのですね。あのレジェンド葛西選手も、バスケットなど球技の練習からの流れでそのままバスケットボール用のシューズでトレーニングをされていたとのこと。オリンピック選手でもそんな感じだったとは!

こちらがトレーニング用シューズ「TC-01」。イエローとブラックの2色展開

こちらがトレーニング用シューズ「TC-01」。イエローとブラックの2色展開

バランス能力を高めるトレーニング用シューズ

ミズノによると、人間の運動の土台となるバランス感覚は、使われないと眠ってしまうものながら、足裏の感覚を鋭敏にすると、眠っていたバランス感覚が呼び覚まされ、運動時の安定性を高める神経システムが活用されるようになるとのこと。「足裏感度」と呼ばれる足裏の感覚を高めることは、オリンピック選手級のアスリートから運動不足の中年まで、運動能力向上に効果的とされています。

15種目のトレーナーにミズノが独自に調査した結果、ほぼすべての競技において高い水準で必要なのが「バランス能力」との回答があったそうです。個人的にもっとも熱中している野球では、特にその傾向が強いということで、バランス感覚が悪い自分がうまくプレーできない理由のひとつがわかりました(涙)

そこでミズノは足裏からの情報伝達に注目し、新シューズの開発に着手

そこでミズノは足裏からの情報伝達に注目し、新シューズの開発に着手

「TC-01」の足裏感度向上効果が得られるキモとなるのは、ソール部分に仕込まれた「MIZUNO COB(ミズノコブ)」と呼ばれる新機能。足裏とシューズが接触するミドルソール上面に、地面と接地する部分であるアウトソールの意匠と連動した凹凸構造です。

この凹凸がこのシューズの一番のポイント「MIZUNO COB(ミズノコブ)」。地面と接地するアウトソールと連動した凹凸構造の採用により、足裏により多くの確かな情報を伝達しつつも、足への負担となる衝撃は可能な限り吸収するという、二律背反を実現しました。200以上のやわらかい突起が独立して情報伝達を行うのだとか

足裏の感覚を鋭敏にするためには、ソール部分はなるべく薄いほうが地面とのダイレクト感が増しますが、ソールが薄くなると足が痛くなるなど、足への負担が大きくなります。その難点を解消し、ダイレクト感と衝撃吸収の二律背反した目的を高い次元で実現できるのが「MIZUNO COB」というわけです。特許も取得しているとのこと。

「MIUNO COB」はミッドソールに搭載されています

「MIUNO COB」はミッドソールに搭載されています

ソール部分のグリップ感もしっかりしており、心地よい足の包まれ感も得られます

ソール部分のグリップ感もしっかりしており、心地よい足の包まれ感も得られます

筆者の専門である自動車でも、乗り心地と運動性能という二律背反の要素を両立させることをひたすら目指して開発されていますが、自動車のサスペンションと人間の足は同じ課題を抱えていたのですね。

「TC-01」を履いた状態でさまざまなトレーニングを行ったテスト結果では、被験者は足裏感度向上によりバランス能力が高まり、反応速度の向上などの成果が明確に得られたようです。

レジェンドと一緒にトレーニング!

百聞は一見にしかずということで、実際に「TC-01」を履いてレジェンド葛西選手と一緒に簡単なトレーニングを体験。まず、履いた直後の第一印象は、足裏の感覚が想像以上にダイレクトであるということ。まるで素足で立っているかのように地面の感覚がリアルに伝わります。

シューズのアッパー部分に採用されたやわらかいニット素材により、足の甲の部分がやさしく包まれるような独自のフィット感も心地よく、45年の人生の中で履いた靴では未体験の履き心地。ただ履くだけで、なんとなく、体の運動スイッチがONになったかのような気がしました。

葛西選手の指導により、スクワットや片足スクワット、ヨガの基本ポーズでよくみる片足立ちなどを軽く行いましたが、本当に足元が安定する感覚が得られてビックリ! 中年のトレーニングはまず足腰の鍛錬から。スクワットが効果的のようです。何より、葛西選手の指導を受けられるという、奇跡の至福に酔いしれました

見た目は地味ですが、体幹部を鍛えるのに大変効果的。葛西選手のバランスにご注目ください。普通の中年では腕と体、足までが一直線になりません! 葛西選手の美しさに比べると、筆者は「なんでやねん!」とツッコミ漫才をしているようにしか見えませんが、それでもフラついたりコケたりしなかったことに感動しました

今までにない感覚の胎動が……!?

筆者の場合、筋トレでスクワットはよくやるものの、片足で行うようなバランス感覚が求められるたぐいの動作はやったことがないので、この手の動作をうまくやれる自信は、控えめに言っても皆無です(涙)。

なのに、一応フラついたりコケたりすることなくできたのは、自分でもまったく意外でした。ただ履いているだけでも足元の安定性が実感できますが、片足で踏ん張るような動作を行うと、それが如実にわかります。

地面と足裏の接地面や、足裏の各部が接地している圧力の具合などがイメージできるので、自然とバランスが取りやすく感じます

足を包み込むような1枚のやわらかいニット素材を使用。シームレスなので履き心地がよく、足の運動を極力妨げないように作られている印象です

筆者は、小・中・高と、ファミコンをはじめとするテレビゲームに熱中しすぎた代償として、身体能力がまったく磨かれることなく中年になりました。42歳で始めた草野球の練習でも、その代償を痛感する毎日。スポーツはおろか、バランス感覚が求められる動作をソツなくこなすことなど、生まれ変わった来世でやり直すしかないと諦めていましたが、「TC-01」を履き続ければ、ひょっとすると自分の潜在的なバランス感覚が深い深い眠りからジワジワと覚め、少しは機能するようになるかもしれない!? そんな期待が理屈ではなく、身体で感じられるようになったのは感動的でありました。

早速、日常歩行をはじめ、ジムでの筋トレやバッティングセンターで「TC-01」を履いてさまざまな動作を行うと、やはり足元というか、下半身に今までにはなかった何かが目覚めつつある胎動のようなものを感じます。

筆者の悪癖のひとつ「極端なカカト着地」による歩行や走行を修正するための意識づけがしやすい効果も。歩き方から改革したいと考えていたので、「TC-01」による足裏感度向上効果に期待です

デッドリフトなど、主に下半身の筋力を鍛える際はもちろん、上半身のトレーニングであるベンチプレスなどでも足を踏ん張って行うので、「TC-01」がもたらす足元の安定感は、筋トレ時にも効果を発揮。足元がしっかりしていると踏ん張りやすいので、フォームも安定する気がします

「TC-01」を履くと、野球におけるバッティングでも、足裏の感覚がとても重要であることを実感。捻転差など、いつまで経っても身につかない下半身の使い方の改革にも役立ちそうです

もちろん、ただちに扱える重量が増えたりフォームがよくなったり、マトモに打てるようになったりしたわけではありません。しかし、今までは動作中に気づけなかったことや、アタマで理解しているつもりでも体で再現できなかったことなどが、徐々にできるようになるヒントが湧いてくるような感覚が得られるのは確かです。

とにかく、純粋に履いていて気持ちがよく、履くだけで運動がしたくなるモチベーションのスイッチが入るのも確かなので、積極的に「TC-01」を履いてさまざまな運動に取り組みたいと思います。

記者発表会のMCを務めたモデルの利水つばささんも、来場者と一緒に片足スクワットなどを実施。プロ野球の公式戦での始球式で見事なストライクを投げた実績を持つなど、持ち前の運動センスの高さを感じさせました。ご自身もジムなどでよくトレーニングをされているようですが、やはり「TC-01」を履くとバランスを取るのがラクとのこと

運動はキライ。でも、実はそろそろ何らかの運動を始めたいと考えている、これまで運動とは縁のなかった方々にこそ、オススメしたいシューズです。運動嫌いの中年同士諸兄も、「TC-01」の誕生を機に、体を動かす楽しさと喜びに目覚める世界に一歩足を踏み入れてはいかがでしょうか?

オリンピックメダリストの葛西選手に対しては、非常に申し訳ないほど低次元の質問ながら、「運動未経験のトレーニング初心者」にとって有意義なことについてあれこれ教えてもらいました

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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