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これがタイガーのアイアンか! 「P7TW」を隅々まで味わい尽くす

オグさんです。

今回はテーラーメイドの「P7TWアイアン」を試打する機会をいただいたのでレポートしたいと思います。

ヘッド素材/フェース素材(製法):軟鉄[S25C](鍛造)+タングステン
ロフト:#3 21°/#4 24°/#5 27°/#6 31°/#7 35°/#8 39°/#9 43°/PW 47°

タイガーとテーラーメイドが共同開発

このアイアンは、タイガー・ウッズとテーラーメイドが共同で開発したモデルで、言ってみればタイガー・ウッズのために作られたアイアンです。それだけにさまざまなこだわりがクラブから見て取れます。

特徴的なのがミルドグラインド製法と言われるヘッドの仕上げ。通常の軟鉄鍛造モデルは、機械でおおよそのヘッドの形を精製した後は、人間の手で削り、最終的な形状に仕上げていきます。そのため、どうしても微妙な個体差が出てしまうもの。しかしこのP7TWアイアンは、保存された形状データをもとに機械で最後まで仕上げるため、何度でも同じ形状のアイアンが作れるのです。

これは、クラブの使用頻度が一般ゴルファーとは比べものにならないくらい高いプロには大きなメリットとなります。せっかくフィーリングが合っていたアイアンが摩耗した場合、安心して替えることができますからね。もちろん性能的な部分も同様に管理されているようなので、このアイアンがタイガー・ウッズにとってかなりの安心材料になっているのではないでしょうか。現に彼はこのアイアンを使用して、今年のメジャータイトルを獲得しています。

このアイアンを使い、2019年のマスターズを制したタイガー・ウッズ。切れ味鋭いアイアンショットを随所で見せていました

タイガーのアイアンとほぼ同じ仕様の製品が、数量限定ですが販売されたとあってかなりの人気だと聞いています。グリップ、シャフトも1種類のみで、もちろんタイガー・ウッズと同じものが装着されています。使うとなるとかなりハードな仕様ですが、じっくり打たせてもらいたいと思います!

形状はマッスルバック。ソールもかなり薄く、シャープな印象を与えます。振り抜き方向に沿って削られたミルドグラインドソールは、ヘッドのヌケを向上させています

5番アイアン。ほぼストレートでトップブレードも細めのクラシカルな形状ですね。特徴としてはネックとフェースの間が狭くなっている部分。この部分が狭いとフェースがネック寄りに見えるので、いわゆる顔に大きな影響を与えます。印象は人によると思いますが、個人的にはとても操作性がよさそうに見えます

フェース以外の部分はミラー仕上げでアメリカンな印象。ネックは意外と短いですね

フェース以外の部分はミラー仕上げでアメリカンな印象。ネックは意外と短いですね

ミルドグラインドソールの削り跡が独特の質感を醸し出しています。現状市販されているアイアンとしては1、2を争うソール幅の薄さではないでしょうか。ヘッド内部にはタングステンが内蔵されていて、重心位置と打感の調整に効果を発揮しているようです

意外にも、そこそこ打てた!

ではいよいよ打ってみたいと思います。構えると、現在市販されているアスリートアイアンの中でもかなり小さい部類に入るサイズです。溝のある部分がボールの幅ぐらいしかありません。ネックとフェースの間、いわゆる懐も狭く、薄めのトップブレードは剃刀のような鋭い雰囲気がありますね。よく斬れそうです(笑)。

スペックは1種類のみ。タイガー・ウッズが使用するダイナミックゴールドのX100に、今では珍しくなったコード入りのグリップが装着されています。ちょっとゴルフに詳しい人だと、このアイアンを見ただけで、もう打てない!ハード!難しすぎる!! ってなっちゃいそうです。

おそるおそる打ってみたら、意外や意外、そこそこ打ててしまいました。飛距離を追求したモデルではないため、ロフトは5番で27度。飛び系アイアンの7番相当で、飛距離はそれなりですが、高さはちゃんと出るし、打ちやすかったです。打感は、やわらかいというよりは“分厚い”、芯を食うとズシっと重い感触が楽しめます。大変気持ちよかったです!

操作性はさすがといった感じ。フック、スライスはもちろん、高く上げる低く抑えるなど、テクニックのある方ほど、ボールを操作できる仕上がりです。当然、うまく当たらなければしっかり曲がるとも言えますが……。かように、ミスヒットへの許容度は、ほとんどないといっていいでしょう。芯から離れたところに当たるほど距離が落ちる感じなので、飛び過ぎのミスはほとんど出ないと思います。飛びすぎるとしたら、フライヤーか番手の選択ミスですね。

自由に操作できて、分厚い打感。練習しがいのあるアイアンです! 自分に合ったシャフトに変えて打ってみたいと思いました。もったいない気もしますが……

シャフトはダイナミックゴールドのX100、グリップはツアーベルベットコードのバックラインなしを裏刺し(ロゴを裏面に向けて装着)と、タイガーの実使用アイアンに限りなく近づけた仕様。マニア垂涎のモデルですよね

5番のデータ。私にはシャフトが合わずボールが上がりきっていませんが、使用するに十分な飛距離が出ています。右に出たドローボールでほぼ狙いどおり。スピンがしっかりと入っているのでグリーンに直接落としてもちゃんと止まってくれるはずです

ゴルファーの上達を後押ししてくれる

じっくり打たせていただいた感想としては、やはり、技術を持った人がその技術を生かすためのアイアンという印象です。思いどおりのスイングができたときはそれがボールにしっかり伝わり、反対に、ミスをすればそのとおりにボールに表れ、使い続けていけばゴルファーとしての技術がどんどん向上していく、そんなクラブだと思います。

難点は、スペックが1モデルしかないことと、数量限定だけあって大変入手困難になってしまっていることでしょうか。新品在庫は皆無に近いはずなので、中古で見かけたら即購入することをおすすめします。というか、私にご連絡ください、私が欲しいです!

写真:野村知也、テーラーメイドゴルフ

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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