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3つのヘッド、どう違う?

飛距離の間を埋めるクラブ、テーラーメイド「GAPR」の選び方

オグさんです。

今回は、テーラーメイドのユーティリティー(以下、UT)「GAPR」を試打しましたのでレポートしたいと思います。

ヘッド素材/フェース素材:ステンレススチール[450SS]/ ステンレススチール[C300]
ロフト:[LO] #2 17°/#3 19°/#4 22°/#5 25°[MID] #3 18°/#4 21°/#5 24°[HI] #3 19°/#4 22°/#5 25°

3タイプあるヘッドの違いは?

このGAPRは「ギャッパー」と読むのですが、その名のとおり、番手間の飛距離の“ギャップを埋める”クラブとして作られました。まさにUTのど真ん中といったコンセプト。UT専用の独立ブランドとして誕生しただけあり、かゆいところに手が届く、クラブ作り、ラインアップになっています。

3タイプのヘッドが用意され、重心が浅く、アイアンのように操作性がよい「LO」、ワイドソールを採用し、重心を下げてミスヒットへの強さと操作性を両立させた「MID」、重心を低く深くし、ボールを上げやすく寛容性も求めた「HI」です。好みに合わせて選択肢が多いのはユーザーにとって非常にありがたいですね。

ヘッド細部を、HI、MID、LOの順で見ていきましょう。

■GAPR HI

形状はいわゆるウッド型ユーティリティーのフォルム。ウェイトをソール後方に設置し、重心を低く深くしようとしている意図が見えますね。フェース下部のミスヒットに効果を発揮するテーラーメイド独自の技術「スピードポケット」の溝も確認できます

ウッド型UTとしては小ぶりなサイズです。クラウン上部を凹ませるようにカットしてあり、サイトラインを追加してあります。これにより目標に構えやすくなっています

ウッド型UTとしては比較的フェースの高さもあり、上下の打点のミスにも強そうですね

ウッド型UTとしては比較的フェースの高さもあり、上下の打点のミスにも強そうですね

ウッド型UTにありがちな“強い出っ歯感”が抑えられており、フェアウェイウッド全般が苦手な人でも違和感なく使えるでしょう。形状としてはあまりシャローバックにはなっていませんがウェイトの効果で適正な重心位置に設計できているのだと思います

■GAPR MID

ぱっと見はアイアン型UTといったフォルムですね。黒いボディが精悍でカッコいいです

ぱっと見はアイアン型UTといったフォルムですね。黒いボディが精悍でカッコいいです

構えたときにバックフェース側も見えるのですが、見える部分にサイトラインを入れて構えやすさを狙った、ちょっと珍しい処理をしていますね。違和感はなくとてもいいアイデアだと思います

一般的なアスリートアイアンと比べると若干フェース長は長くなっていますが、それ以外は普通のアイアンと変わらない形状。ネックは弾道調整機能を搭載している関係でやや太めです

ウェイトを表すビスとスピードポケットが確認できますね。トゥ側のフォルムはアイアンタイプとしては重心がとても低そうに見え、ボールがよく上がりそうです

■GAPR LO

MIDではソールに配置されていたウェイトがバックフェース側に装着されています。それ以外はMIDとほぼ同じデザインです

MIDと比べるとトップブレードも少し細めになっており、よりシャープなアイアンの顔になっています。アドレス時に番手によっては少しだけバックフェースが見えますがほとんど気になりません

ちょっとネックが太いアイアンといった感じ。ほとんどアイアンと変わりません

ちょっとネックが太いアイアンといった感じ。ほとんどアイアンと変わりません

ウェイトをバックフェース側に装着しているため、スピードポケットの溝があるだけのソール。幅はアイアン型UTとしてはかなり狭めですが、アイアンとしてみたらアベレージ向けアイアンぐらいの幅があります

左からLO、MID、HI。顔を並べてみると違いがよく分かりますね。顔の形状も苦手意識などでミスの原因になりますから、当たりそうだと思う形から試してみるのもいいと思います

ソールを並べてみると幅の広さがかなり違いますね(左からHI、MID、LO)。ソール幅が広いほど設地したときに滑りやすくなりますから、ダフリのミスに強くなります

ヘッドの中には「SPEEDFORM」と呼ばれる独自の素材が充填されていて、打感や打音を調整しています。細かい気配りですね

カーボンとスチール、シャフト2種を打ってみた

このGAPRはクラブとクラブの間を埋めるクラブだけに、今使っている自分のクラブに合わせたスペックを選びたいところ。メーカーにも複数のシャフトが用意されているのでどのシャフトが一番間にしっかりハマるのかを見極めて購入しましょう。

今回はラインアップの中からカーボンとスチールの2種類のシャフトを打ってみました。

上はグラファイトデザイン社製のユーティリティー用シャフト「HY」シリーズ。下はおなじみ日本シャフト製のアイアン用シャフト「NSプロ950GH」

ユーティリティー用シャフトとアイアン用シャフトの違いは、モデルによっても異なりますが、おおむね、ユーティリティー用のほうがしなりが大きめで軽い重量帯がラインアップされています。方向性を重視するならアイアン用、飛距離を重視するならユーティリティー用のシャフトがオススメです。

このGAPRは、ユーティリティー用シャフトのほかにアイアン用シャフトも装着が可能なので、シャフトにはかなりの選択肢があります。どのヘッドも番手によってロングアイアンの代わりにも、その上の飛距離を打つクラブにもなるので、アイアンのようにシャープに振りたいのか、ウッドのようにある程度アバウトに振りたいのか、好みでシャフトを選ぶといいでしょう。

強くはじいて曲がらなそうな、とにかくしっかりした打感。球離れが早く感じました

強くはじいて曲がらなそうな、とにかくしっかりした打感。球離れが早く感じました

3本に共通するのは、強めの弾き感でつかまりはニュートラルな印象。自分のスイングの傾向がボールに表れやすいので、実戦で使っても予想外のミスは出なそうです。飛距離を追求しているクラブではなく、グリーンを狙うクラブだという印象も持ちました。どのタイプも弾道の違いはあれど、適度なスピンが入り、グリーンで止まってくれそうです。

LO・22°(NSプロ950):高さの出るやさしいロングアイアンといった印象でした。アイアン用シャフトが装着されているだけにヘッドのコントロールもしやすかったですね。飛距離よりも弾道操作を優先したいならアイアン用シャフトがオススメです

MID・21°(NSプロ950):LOと比べると数値上の打ち出し角は変わっていませんが、見た目は1段階高弾道でした。直進性が高く、こちらもグリーンで十分止まってくれそうです

HI・22°(HY-95S):きれいなドローボールが安定して打てました。多少芯を外しても球質はあまり変わらないやさしさがありますね。多少のアバウトさが欲しいならこの組み合わせがいいでしょう

ウッドが苦手ならMIDやLO、ロングアイアンが苦手ならHI

ヘッドタイプが3種類あり、番手もそれぞれ3種類用意されているGAPR。シャフトも選択肢が多く、スペックを細かく指定して購入できるカスタムクラブですから、いざ買おうと思ったときに迷う方もいらっしゃるでしょう。

UTというジャンルはこのGAPRのコンセプトそのものですから、自分が埋めたいと思うクラブのギャップ部分を明確にしてから選ぶといいですね。それは、飛距離でも苦手な番手でもいいです。飛距離ならその前後のクラブのスペックを確認し、それに近いロフト角や長さのモデルをチェックするといいでしょう。苦手な番手から選ぶなら、ヘッドタイプから入るといいかもしれません。

高さが出ない方はHIがオススメですがMIDでも十分上がりやすいので、ウッドが苦手ならMIDやLO、ロングアイアンが苦手ならHIを選び、それぞれ打ちたい距離にあわせて番手をチョイスするといいかと思います。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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