だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!

ザ・ノース・フェイスのトレイルランニングシューズ「アンペッツォ」で山を走ってみた!

今回は、初心者からトップアスリートまで幅広く対応するトレイルランニングシューズをじっくりレビュー!

今回は、初心者からトップアスリートまで幅広く対応するトレイルランニングシューズをじっくりレビュー!

現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」。第5回は、抜群の衝撃吸収性と安定性により、初心者からトップアスリートのロングレースまで幅広く対応するトレイルランニングシューズ「アンペッツォ」をピックアップした。

「アンペッツォ」(品番:NF01901)の公式サイト価格は、15,200円(税込)

「アンペッツォ」(品番:NF01901)の公式サイト価格は、15,200円(税込)

本連載第2回で紹介した「フライトトリニティ」を始めとして、ザ・ノース・フェイスのトレイルランニングシューズが良好なセールスを記録している。

軽量性と反発性を追求し、どちらかというと速いペースでのランに向く「フライトトリニティ」に対し、すぐれたクッション性と安定性を確保することで、上級ランナーが100マイル(約160km)のようなロングレースを走っても最小限のダメージでゴールできるように設計されたプロダクトが、今回紹介する「アンペッツォ」だ。

本モデルも「フライトトリニティ」同様、以前は多くのザ・ノース・フェイスのフットウェアに採用されていた、テントのジオデシック構造をモチーフにしたアッパーサイドのサポートデザインが採用されておらず、昔からのザ・ノース・フェイス愛用者は違和感を覚えるかもしれない。

しかし、前足部から中足部にかけて補強パーツに覆われたアッパーデザインは、今までになくスタイリッシュ。また、「フライトトリニティ」ではミッドフットに配されたブランドロゴも、本モデルではヒール部分に移動されている。補強パーツを多用したデザインのため、一見するとかなり重く感じられるが、サイズ27cmで309gと、決して重くはない。ちなみに軽量性を追求した「フライトトリニティ」は、同サイズで279gだから、その差は30gしかないのだ。

アッパーの前足部から中足部にかけては、補強パーツに覆われており、しっかりと足が包まれている感覚の履き心地を提供。激しく動いても、足をシューズ内部の正しい位置にキープしてくれる

新たなアッパーデザインは正しい位置に足をしっかり保持!

足を入れてみると、前足部から中足部に補強パーツを多く配したことから、しっかりと足が包まれている感覚の履き心地。かといって窮屈な感じはまったくない。かかと部分のフィット感も良好だ。

立っている状態でも、ミッドソールの厚みを感じられ、その場でジャンプしてみると内蔵された「エクストラフォーム」の抜群のクッション性を感じることができた。

すぐれた衝撃吸収性を誇る素材「エクストラフォーム」をミッドソールに搭載

すぐれた衝撃吸収性を誇る素材「エクストラフォーム」をミッドソールに搭載

今回テストしたのは、愛知の実家から近い低山。実際に走り始めてみると、最初に感じるのは安定感だった。その履き心地は、トレッキングシューズに通ずるものがあり、「フライトトリニティ」よりも明らかに足の保護性が高い。これならトレイルランニング初心者にもすすめられる。

上りでは、グリップ性にすぐれたアウトソールが1歩1歩脚力を路面に伝えてくれ、下りでジグザグに走った際も、フィット感にすぐれたアッパーデザインとトラクション性能にすぐれたアウトソールのコンビネーションにより、足をシューズ内部の正しい位置にキープしてくれて、50分ほどのトレイルランニングを楽しく終えることができた。途中、傾斜のあるアスファルト舗装の林道をかなりのペースで下ることもあったが、先述の「エクストラフォーム」のおかげで脚へのダメージはほとんどなかった。

「フライトトリニティ」に似たアウトソールパターンは、あらゆるタイプの悪路で高いグリップ性を発揮

「フライトトリニティ」に似たアウトソールパターンは、あらゆるタイプの悪路で高いグリップ性を発揮

今回トライしたトレイルもさまざまなサーフェスだったが、そのいずれにも「アンペッツォ」は対応してくれた

今回トライしたトレイルもさまざまなサーフェスだったが、そのいずれにも「アンペッツォ」は対応してくれた

【まとめ】上級ランナーだけでなく、トレイルランニングビギナーにもすすめられる1足!

筆者は普段、ロードを走っており、トレイルを走るのは1か月〜1か月半に1度ほど。あまり使わない筋肉を使うことから、山を走った翌日は、臀部や大腿部に筋肉疲労が残っていることも多いが、「アンペッツォ」を履いて走った翌日は、その衝撃吸収性と安定性の高さからか、そのようなことはなかった。

また「アンペッツォ」は、ミッドソールの厚みがしっかりとあり、アウトソールの剛性も高いことから「フライトトリニティ」と比較すると足裏感覚はあまりない。そのために、クイックな足さばきで、山道を駆け下りたいというランナーよりも、上りは歩いて、下りも自分のペースでゆっくり走りたいというユーザーにも最適な1足。トレイルランニングだけでなく、ちょっとした山歩きにもピッタリだと思う。

南井正弘
Writer
南井正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年間勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆しており、ランニングギアマガジンやランニング全般のポータルサイト「Runners Pulse」の編集長も務めている。
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牧野裕幸(編集部)
Editor
牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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