ゴルフの楽しさ伝えます
欲張りさんのためのアイアンセット

飛び・打感・直進性を備えた欲張りアイアン 「JGR HF3」試打

オグさんです。

今回はブリヂストンゴルフの「TOUR B JGR HF3 アイアン」を試打させていただきましたのでレポートしたいと思います。

ボディ素材/製法:軟鉄・ポリマー/鍛造
フェース素材:Ultimate Strong Metal2.0
ロフト:#6 25°/#7 28°/#8 33°/#9 38°/P 44°

“飛び系”に分類されるのだが……

「TOUR B JGR」は、ミスに強いアスリートモデルとして確固たるポジションを築いたブランド。この連載でもレポートした「JGRドライバー」は、アマチュアはもちろんプロにも評価が高く、数名のプロがトーナメントで使用しています。

さて、今回試打させてもらった「HF3アイアン」は、ひと言で言えば“飛び系アイアン”に分類されます。番手設定が5番までしかありませんし、ロフト角も7番で28°(一般的なアスリートアイアンのロフトが33〜34°)と飛距離をかなり重視した設定になっています。

ですが飛び一辺倒ではないのがこのモデルの特徴。「サスペンションコア」というヘッド内部に充填されたポリマーが反発と打感を向上。さらに、ミスヒット時の許容性を高めるディンプルフェースなどを搭載し、フィーリングとミスへの強さにも注力したモデルになっています。

最近はこういったモデルが増えてきていて、キャロウェイの「X-フォージドスターアイアン」やテーラーメイドの「M5アイアン」、フォーティーンの「TC560」などが直接のライバルになります。

キャビティバック構造に見えますが、中空構造になっています。デザインは比較的シンプルでいいですね

キャビティバック構造に見えますが、中空構造になっています。デザインは比較的シンプルでいいですね

#7

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適度な厚さがあり、直線的なトップブレードの影響でかなりカチッとしたイメージがある形状。ブレードがやや長めに設計されており、直進性を重視しているのが顔からも伝わってきます

ソール後方が面取りされているとはいえ、かなり幅広いソール面を持っています。ソールが広ければそれだけ重心が下げやすくなるので、かなりの低スピンで高弾道のボールが打てそうですね

今回試打させてもらったシャフトは2タイプ。純正カーボンの「TG2-IR」(上)と日本シャフトのスチール「N.S.PRO950GH neo」(下)。TG2-IRはRフレックスで60gと軽量ですが、しなりの中に芯のある挙動でタイミングが取りやすいモデル、950GH neoはSフレックスで98g、シャキッとしていてシャープに振れるモデルです

スチールシャフトのほうが曲がりは少ない

パッと構えると、曲がらなそうだな〜という印象を強く持ちます。ブレードが長く、堅ろうなイメージのトップブレードが、少々芯を外しても真っすぐ飛ばしてくれそう。サイズは比較的大きめで安心して構えられますね。このHF3アイアンは、冒頭で飛び系のアイアンと述べましたが、飛距離最優先のモデルとは違い、クラブを特別長くはしていません。ミート率の低下を引き起こしかねない長尺化はせず、ヘッドの性能のみで飛距離を追求する。そのへんからも飛距離だけでなく、“狙う”というアイアン本来の性能を損なわないように設計しているのだと思います。

最初に試打したのは純正カーボンのRフレックスの7番。ゆったりとしなりつつ剛性感のあるシャフトです。8割程度のパワーで振ると、7番アイアンらしい高さで飛び出し、低スピンで前に飛んでいく球が出ました。28°というロフトを考えるとかなり高い打ち出し角だとは思います。

直進性は非常に高く、インパクトでしっかりフェースを戻すことさえできれば、安定したショットが打てそうです。芯を前後左右に外して打ってもみましたが、どこで打っても曲がりは少なかったです。打点のミスで特に強いのがフェース下部。少々下側でもスピンはさほど増えず、高さも出てくれて、ほとんどミスになりませんでした。

次にスチールの950GH neoを打ってみました。振り味はシャキッとしていて強振にもしっかりついてきてくれるシャフト。シャフトのせいなのか、打点のミスにはさらに強くなった印象で、曲がりの少なさという点ではこちらのほうが上ですね。

フェース面に、いわゆる“バネ鋼”を使用しているのですが、サスペンションコアの効果なのか、軟鉄っぽいやわらかめの打感で、重い感触を味わえます。飛んでやさしいアイアンが欲しいけど、打感が硬いのは嫌い、なんて人にはかなり喜ばれるんじゃないでしょうか。

ヘッド内に充填されているポリマー「サスペンションコア」。やわらかい打感と反発にも効果があるそう

ヘッド内に充填されているポリマー「サスペンションコア」。やわらかい打感と反発にも効果があるそう

“マッスルバック並みの打感!”とはいきませんが、かなりやわらかく重い感触を味わえます

“マッスルバック並みの打感!”とはいきませんが、かなりやわらかく重い感触を味わえます

カーボン:できるだけストレートのイメージで振ったのですが、適度につかまえてくれて、しっかり高さも出してくれます。クラブの長さは長くないのにこの距離と打ち出し角はすごいですね

スチール:スチールにしても弾道の質はほとんど変わりませんでした。ただスチールのほうが速いヘッドスピードでも球質が変わらず、コントロールはしやすかったです。カーボンで強く振ると縦の距離にややばらつきが出ました。振れる人はスチールがおすすめです

飛ばしたいけど曲がるのはイヤ、という人に!

JGR HF3アイアンは飛距離を追求しながらもミスへの許容性、そして打感を追求した欲張りなモデル。アイアンの距離は欲しいけど、曲がりが大きくなるのは避けたい、打感が悪いクラブは嫌だ、なんていうわがまま(笑)なゴルファーに強くおすすめできます。ただ、直進性が高い半面、球の操作はほとんど受け付けないので、操作性も欲しいという方はほかのモデルがいいでしょうね。

ヘッドスピードがドライバーで40m/s前後で、とにかく曲げたくないという方なら950GH neoがおすすめです。純正カーボンはパワーがない方が飛距離を稼ぎやすいように仕上がっていますよ。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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