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”非常識”なクラブの新アイアン

飛距離系アイアンの最右翼! 「egg 」「eggフォージド」比較試打

オグさんです。
今回はプロギア(PRGR)のアイアン2モデル「egg アイアン」「egg フォージドアイアン」を打ち比べてみました。

eggアイアン(上)、eggフォージドアイアン(下)

eggアイアン(上)、eggフォージドアイアン(下)

eggアイアン


<ヘッド素材(製法)>
ボディ:マレージング鋼 AM355P(精密鋳造)
フェース:マレージング鋼 AM355P(精密鋳造)

<ロフト角>
7I:25°
8I:28°
9I:32°
P:37°

egg フォージドアイアン


<ヘッド素材(製法)>
ボディ:軟鉄 S45C(鍛造+削り出し CNC加工)
フェース:ニッケルクロムモリブデン鋼 SAE8655(圧延)

<ロフト角>
7I:26°
8I:29°
9I:33°
P:38°

とにかく飛ばす「egg」と、狙える「eggフォージド」

「egg」とは、「従来の概念にとらわれない⇒殻を破る」という発想から生まれたブランドで、ネーミングもそこ(卵=egg)から来ています。eggアイアンは代々、飛距離とやさしさを追求した設計になっており、楽に飛んでくれるアイアンとして早くから一部のファンに強烈に支持されていました。

性能をギリギリまで追求するため、歴代モデルの中にはアイアンとは呼びにくい形を採用したモデルもありました。本作では、とにかくやさしく飛距離を出すための「eggアイアン」(以下、eggと表記)と、飛距離とやさしさを追求しつつも、フィーリングおよび狙う性能も大事にした「eggフォージド」(以下、フォージドと表記)の2タイプが用意されています。

eggとフォージドの違いはかなり大きく、ヘッドの素材から構造、形状、ロフト角の設定まで多岐に渡ります。標準のカーボンシャフトこそ同じものを使用していますが、フォージドはほかにスチールシャフトを2種類用意するなど、比較的アスリートを意識した設定になっていますね。

eggアイアン(左)、eggフォージドアイアン(右)eggはブレードが厚く当たり負けしなそうな雰囲気で、いかにもやさしそうな顔。対するフォージドは一見するとアスリートモデルのようなシャープな形状をしています。サイズとしてはどちらもやや大きめの部類に入ります

eggアイアン(左)、eggフォージドアイアン(右)eggはミスに最大限強くするため、形状のしばりをほとんど設けていません。アイアンは一般的に構えたときトップブレードの右側からボディが見えないように設計されることが多いのですが、eggは低重心、深重心を実現するため、がっつり張り出しています(上記アドレス時の比較写真参照)。対するフォージドは見た目も大事にするアスリートの気持ちになって設計されているのか、見えないギリギリのところを狙いつつ、低重心、深重心に設計されています

eggアイアン(上)、eggフォージドアイアン(下)フェース高にも違いがあります。少しでも重心を低くするためにeggはフェース高が低くなっており、フォージドは形状を大事にするため適度なフェース高に設計されています

どちらのモデルにも標準カーボンシャフトとして、egg専用に設計されたシャフトを使用しています。軽量でシャキッとした振り心地で、とてもミートしやすいシャフトです。ちなみにプロギアはシャフトのフレックスに「M-●●」という独自の表記を用いています。数字の部分がドライバーのヘッドスピードを表しており、写真のM-40なら40m/s程度の方に合わせて設計していることを示しています(一般的なメーカーのフレックス表記に当てはめるとSRぐらいです)。ほかにもM-37(R相当)、M-43(S相当)があり、モデルによってはM-35やM-30も存在します

【egg試打】
軽く振ってもヘッドスピードが上がる!

今回お借りしたのは7番アイアン。シャフトはどちらも標準カーボンのM-40です。

まずはeggから。カキッ!というやや硬質な打音とともに、勢いよくライナー性の弾道が飛んでいきました。一般的なアスリートモデルの7番より10°近く立ったロフト角は25°、長さは5番よりも長い38.25インチ。さすがに多少の長さは感じますが、大きめのヘッドサイズと安心感のある形状でロングアイアンのような緊張感は皆無です。軽く振っているつもりでも楽にヘッドスピードが上がるため、自然と飛距離が出てくれます。

打感は強いはじき感があるソリットな感触。正直、フェースのどのへんで打ったかわからなくなるくらいフェース全体が強くはじきます。かなり芯を外したところでヒットしてもこのはじき感は変わらず、ミスへの強さを肌で感じる部分ですね。芯からの少々のズレはほとんど許容し、大きく芯を外すと高さは出にくくなりましたが、初速はほとんど変わりませんでした。

つかまり具合は、ほぼニュートラル。アウトサイドインに振るとかなりまっすぐに補正されますが、微妙にスライス方向へ曲がるボールにはなります。逆球にならないのがいいですね。最近はこういった、補正しすぎない特性を持ったクラブが増えた気がします。

eggのフェースはやや長めに設計されていて、急激なヘッドターンを軽減するようになっています。こうすることで左右の曲がりが少なくなり、直進性の高い弾道が打ちやすなります

eggのヘッドはいわゆるポケットキャビティ構造。eggは偏肉の高い反発のフェースに加えて、ポケットを深く広くとり、さらにタングステンウェイトを使うことで非常に深く低い重心を実現させています

egg#7
ライナー性の弾道でありながら、一般的な7番アイアンに近い高さが確保できています。このときのヘッドスピードはドライバーで42m/sぐらいのイメージ。長さがあるのでいつもより高めに出ますね。それにしてもよく飛び、直進性も高いです!

【フォージド試打】
球の上がりやすさはeggを上回る

こちらフォージドは、eggと比べてやわらかな打感と、高くなった弾道が大きく違う部分。素材も構造も違うのですが、基本的にはいライナー系で直進性の高い弾道です。フォージドのほうが球はやや上がりやすく、グリーンではより止まりそう。

打感はフェースにしっかり乗った後にはじき飛んでいく印象でなかなか気持ちよく、eggほどではないが打点のミスにもかなり強い仕上がりです。直進性は同じぐらい高いのですが、ヘッドがちょっと小ぶりな分、ヘッドの返しやすさはあるので、ちょっとしたアジャストはフォージドならできますね。一番の違いはソールの形状によるヌケのよさ。ソールはフォージドのほうが薄めに作られており、ラフからのショットなどは抵抗が少なくヘッドがスパッと抜けますね。

フォージドも同じくポケットキャビティ構造ではありますが、ボディに軟鉄を採用することでロフト、ライ調整を可能にしつつ、打感などのフィーリングをも追求した設計になっています。偏肉フェースや構えたときの違和感が生じないよう形状を大事にしながら最大限の低深重心化を図ることで、飛距離とミスへの強さを両立させています

左がeggで右がフォージドです。eggのほうがソールが厚くダフリにも強いのですが、ラフからのショットだとヘッドが大きいため抵抗が大きくなります。フォージドはソールが少し薄くなっている分ヌケがよかったです(実際にコースで試打させてもらったときに試しています!)

シャフトは共通なので、振り味は同じ。シャキッとした振り味で頼りなさはなし。スイング中、しっかりヘッドの存在を感じさせてくれ、手打ちの方でもミートさせやすく仕上がっています

フォージド#7
フォージドも同様にドライバーで42m/sぐらいのイメージで振ったのですが、弾道としてはほぼ同じ感じと飛びざま。違うのはやわらかな打感ぐらいです。これが芝の上になるともう少しフォージドのよさが光ってきます

ライバルはヤマハの「UD+2」

私が試打した感じでは飛距離性能はほぼ互角でした。もう少しヘッドスピードを落として打てばeggのほうが飛距離は出ると思います。しかし、ボールを上げてグリーンを狙うという点を考えると、フォージドに分がありますね。とはいっても普通(?)のアイアンと比べると1〜2番手は確実に飛ぶので、少しでもスコアをまとめたいならフォージドがおすすめです。

ライバルモデルはヤマハの「インプレスUD+2」ですね。UD+2はつかまり性能が非常に高く、スライス系に悩む方でも飛距離を出しやすいモデルです。eggシリーズはつかまりがニュートラルなので、スライスに悩むならつかまえて飛ばすUD+2か、もしくは安定したスライスで飛ばせるeggがいいでしょう。ある程度ボールをつかまえられる方はeggフォージドがいいと思います。

もう少し飛べば、ゴルフが変わる!なんて考えている方は迷わずeggシリーズを試すべきですね。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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