レビュー
手首の上でスポーツや仕事を楽しむ!

「Wear OS」搭載のスマートウォッチ「スント7」を2週間着けてテストしてみた!

SUUNTO(スント)は、北欧フィンランドのアウトドア用計測機器ブランド。同社のスポーツウォッチは、高機能でありながら高いデザイン性を持ちあわせていることで定評があり、日本ではセレクトショップで取り扱われていることも少なくない。そんなスントからリリースされたスマートウォッチ「スント7」を、2週間ほどテストしてみた。

テストで使用したモデルは、「スント7」の「オールブラック」。公式サイト価格は、64,900円(税込)

テストで使用したモデルは、「スント7」の「オールブラック」。公式サイト価格は、64,900円(税込)

スント製品で初めて「Wear OS by Google」を搭載した最新モデル

スントは、ランニングやトレイルランニング、登山、トライアスロンなど、スポーツシーンに強みを持つスマートウォッチを多くリリースするブランド。同社のスマートウォッチは、ガーミンやポラールといった他社のスポーツウォッチと比べると、そのデザイン性の高さから普段の生活でも着用しているユーザーが多いブランドとも言えるだろう。今回、同社で初めて「Wear OS by Google(旧称:Android Wear)」を搭載したモデルをリリースしたことで、これまで以上にスポーツ好き以外のユーザーにも使用される可能性が高まった。

セルラーモデルは用意されていない「スント7」は、Wi-Fi、もしくはスマホを通じてネットに接続。本体でも「Google Play Store」が利用でき、「Wear OS by Google」用のさまざまなアプリを本体に直接ダウンロードできる

ウォッチフェイスの変更は、スマートウォッチの機能としては珍しいことではないが、「Google Play Store」を利用することで、多種多様なラインアップから好きなものを選べる。デジタル表示からアナログ表示まで揃っており、本体にダウンロードしておけばウォッチフェイスを長押しするだけで簡単に変更できるので、スポーツやビジネスシーンなど、状況に合わせて切り替えられるのがうれしい。

プリインストールされているウォッチフェイス(上段)のほか、「Google Play Store」でダウンロードできるもの(下段)も多数ラインアップされている

アプリ「Google翻訳」も本体に直接ダウンロード可能。音声認識にも対応しているので、スマホを取り出さなくても翻訳してくれる。使い方はスマホ版「Google翻訳」と同じで、「マイク」のボタンを押してから話すと数秒後に翻訳が完了する

「Spotify」などの音楽アプリを本体にダウンロードすれば、そのコントローラーとして使用できる。「Spotify」はスマホと連動するアプリのため、ランニング中はスマホを携帯する必要があるが、いちいちスマホを取り出さなくても手首上で選曲などが行えるのはうれしい

「Spotify」には、「スント7」ユーザーに向けたプレイリストも用意されている

「Spotify」には、「スント7」ユーザーに向けたプレイリストも用意されている

ガラスとケースはスントらしい堅牢な作り

サイズは50(横)×50(縦)×15.3(厚さ)mmで、重量は70 g。比較的大きめなサイズではあるが、フィット感がよいため軽く感じる

「スント7」は、スントのほかのモデルと同様、堅牢性や耐久性も高い。腕時計はうっかりどこかにぶつけてしまうことも少なくないが、「スント7」はレンズに「Gorillaガラス」を採用しているため傷がつきにくいのがうれしいポイント。また、ケースの素材にはステンレススチールを採用しているため、多少荒めに使用するようなアウトドアアクティビティにおいても安心して着けていられる。

ベルトは交換式で、今回レビューで使用しているのはシリコンストラップ。これは水や汗で濡れても滑りにくいものだが、シーンによってはレザーや布製のストラップに簡単に交換可能だ。カラーも豊富にラインアップされているので、好みの組み合わせを探すのも楽しい。

なお、心拍数のデータは、ケース裏に搭載されたセンサーで計測する。ただし注意したいのが、ワークアウトを行っている時は常時計測するが、それ以外は常時計測ではないということ。「バックグラウンドでの1日計測」モードに設定しても、10分ごとの計測を24時間続けるという意味のようで、現在の心拍数が知りたい時は「心拍数を測定」を押して計測を開始させる必要がある。日常生活の中で心拍数をそこまで気にする人はあまりいないかもしれないが、筆者の場合、安静時の心拍数をチェックして自身の疲れ具合などを確認しているので、少し残念だった。

ケースの裏側には、心拍数センサーを搭載。スポーツ時以外の心拍データも収集可能

ケースの裏側には、心拍数センサーを搭載。スポーツ時以外の心拍データも収集可能

平常時の心拍数は、スントのアプリではなく、「Wear OS by Google」に搭載されているアプリ「Google Fit」を使用して確認する

ランニングやサイクリングで使用してみた!

「スントアプリ」でワークアウトする場合は、70種類以上あるスポーツモードから選択可能

「スントアプリ」でワークアウトする場合は、70種類以上あるスポーツモードから選択可能

ワークアウトを行う際には、あらかじめインストールしてある「スントアプリ」を使用する。今回は時節柄、ランニングや近場でのサイクリングでしか使用しなかったが、スイミングやトレッキング、ウエイトトレーニング、セイリングなど、あらゆるスポーツを網羅している。ランニングなどの移動をともなうスポーツの場合は、内蔵のGPS機能によって正確な位置情報が記録できる。

「START」のバーを左にフリックすると、「スポーツモード」がスタート

「START」のバーを左にフリックすると、「スポーツモード」がスタート

ランニング中には、「現在時刻」「走行距離」「心拍数」など、5種類の項目が表示される

ランニング中には、「現在時刻」「走行距離」「心拍数」など、5種類の項目が表示される

ワークアウトの詳細データは、スマホ用アプリ「スントアプリ」でチェックできる

ワークアウトの詳細データは、スマホ用アプリ「スントアプリ」でチェックできる

ワークアウト中の画面表示は、字のフォントやサイズが絶妙で見やすく、走りながらでも確認しやすかった。また、画面をスワイプすると現在地周辺のマップが表示されるが、解像度454× 454の有機ELディスプレイのおかげで、ランニング中でも表示が見やすかった。

マップ上には、現在地と走ったルートが表示されるので、初めての場所でも迷いにくい

マップ上には、現在地と走ったルートが表示されるので、初めての場所でも迷いにくい

マップ機能でもうひとつ便利なのは、トレイルランやトレッキング、登山に強いスントらしく、スマホが手元になくてもオフラインでマップが確認できるところ。あらかじめ本体に周辺のマップをダウンロードしておけば、現在地を確認できる。

あらかじめマップをダウンロードしておけば、スマホなしのオフライン状態でも表示可能

あらかじめマップをダウンロードしておけば、スマホなしのオフライン状態でも表示可能

ちなみに、本機を使っていて少し残念に感じたのは、心拍数のデータが計測されにくいこと。本体の着け方を変えたり、きつく締め付けたり、左右の腕を変えて着けたりしてみたが、自分の腕の形状が合っていなかったのだろうか、時々計測されないことがあった。ただ、GPSのデータに基づく距離や速度は、ほかのスポーツウォッチと比べても差異が少なかったため、正確に記録されていると考えてよさそうだ。

いっぽうで、時計本体用とスマホ用の「スントアプリ」は、ともに使い勝手はよかった。スント製スポーツウォッチでは共通のアプリのため、以前よりブラッシュアップされ続けていることもあり、時計とアプリのBluetooth接続も、マニュアルなしでも行えるほど直感的に操作できた。

【まとめ】ライトユーザー向けスポーツウォッチとしての完成度は高い!

率直な感想としては、スポーツウォッチとしての完成度は高いが、「Wear OS by Google」関連の機能は「まだこれから」という印象だった。「Google Play Store」には、仕事効率化やカレンダー、ゲームなどのアプリが準備されているが、実際使ってみると、少々扱いづらいものが多かった。

もうひとつ気になったのは、バッテリーだ。フル充電からGPSトラッキングモードで1時間ほどランニングするだけで、20%ほど減少。充電せずにそのまま就寝すると、翌朝の表示は残り40%ほどに。1時間くらいのトレーニングを行った場合は、1日2回くらい充電しなくてはいけなかった。なお、公式カタログ上の連続使用時間は、通常使用で最大48時間、GPSトラッキングモードでは最大12時間とされている。個体差は多少あると思うが、2つの同じモデルで何度かテストした結果なので、購入の際は少し考慮したほうがよさそうだ。

筆者としては、今後のファームウェアのアップデートで以上の問題が解消されていくことを期待したい。計測数値の信頼性が高いことに加えて、スント製品のデザインはやっぱりかっこいい! 本機も、腕に着けて3日で愛着を感じるようになったのだが、それが“スントらしさ”なのかもしれない。

今 雄飛

今 雄飛

ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
スマートフォン・携帯電話のその他のカテゴリー
ページトップへ戻る