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スリクソンの2020年モデル

外ブラとはひと味違う顔がイイ! スリクソン「ZX5」「ZX7」ドライバー

オグさんです! 今回はスリクソンの「ZX」シリーズから、「ZX5」「ZX7」のドライバーの2モデルを試打させていただきましたのでレポートしたいと思います!

スリクソン「ZX5 ドライバー」(左)、同「ZX7ドライバー」(右)

スリクソン「ZX5 ドライバー」(左)、同「ZX7ドライバー」(右)

松山英樹が早々にバッグに入れた注目作

「スリクソン」は、住友ゴム(旧ダンロップスポーツ)が展開する、アスリートに向けたワールドワイドブランドです。今回試打させていただいた「ZX」シリーズの前身である「Z」シリーズは2012年に誕生。ドライバーのラインアップは、直進性の高さとミスへの寛容性を重視した「5シリーズ」、操作性を重視した「9シリーズ」、その中間的な性能の「7シリーズ」の3つを用意していました。各モデルに脱着式の可変ウェートや、ネックに弾道調整機能を搭載するなど、基本性能はもちろんプレーヤーへのアジャスト機能を高めた、まさにアスリートが結果を出すためのモデルとして、国内だけでなく、世界中で高い評価を得ました。

そして今年2020年にZシリーズからZXシリーズへと進化。クラブが完成して早々に、契約プロである松山英樹が最新の「ZX5」、「ZX7」両方のドライバーを試合でテストして好成績を残すなど、大きな話題となっています。

契約プロなんだから使用するのが当たり前だと思いがちですが、松山選手はメーカーに結果を第一に考えるよう言われているのか、他社製ドライバーを手にすることが多々ありました。それが、今回のモデルは完成した早々に手に取り、なおかつ試合にも投入して結果も出している! これは話題になって当然なわけです!!

さて、クラブにこだわる松山選手が手に取ったドライバーはどんな性能なのか、早速見ていきたいと思います!

■ZX5 ドライバー

前作の「5シリーズ」の計思想を引き継いだモデル。重心深度を深く設計し、慣性モーメントを高めてミスへの寛容性と飛距離を追求した設計になっています。

黒いボディにシルバーとレッドのカラーをアクセントに使用したデザイン。ソール後方に交換可能なウェートがひとつ搭載されています。ネックの弾道調整機能は引き続き搭載されていますが、従来採用してきた駆動部の四角いネジは、ZXシリーズからは一般的な星型の駆動部になりました

黒いボディにシルバーとレッドのカラーをアクセントに使用したデザイン。ソール後方に交換可能なウェートがひとつ搭載されています。ネックの弾道調整機能は引き続き搭載されていますが、従来採用してきた駆動部の四角いネジは、ZXシリーズからは一般的な星型の駆動部になりました

どちらのモデルにもクラウンに軽量のカーボンを使用。低重心化と、余剰重量を生み出すのに大きな効果があります

どちらのモデルにもクラウンに軽量のカーボンを使用。低重心化と、余剰重量を生み出すのに大きな効果があります

トゥと、後方ややヒール寄りにやわらかな角を持っている、独特のシェイプをしていますね。まっすぐテークバックしやすい効果を狙った形状だそうです

トゥと、後方ややヒール寄りにやわらかな角を持っている、独特のシェイプをしていますね。まっすぐテークバックしやすい効果を狙った形状だそうです

アスリートモデルらしい、ディープフェースに筋肉のような厚みのあるヘッドが特徴的。ヘッド後方が下がったシャローバックではありますが、適度に高さを残してあり奥行きもそれほど深くはありませんね

アスリートモデルらしい、ディープフェースに筋肉のような厚みのあるヘッドが特徴的。ヘッド後方が下がったシャローバックではありますが、適度に高さを残してあり奥行きもそれほど深くはありませんね

高い反発性能を生む新技術

今回の目玉テクノロジーは「リバウンド・フレーム」。ボディに、剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配置して大きなたわみを生み出し、高反発性能を向上させる技術だそうです。

フェースを薄く設計することでたわみを大きくし、フェース周辺部は剛性を高く設計、またフェースの折り返し部分は薄くすることで剛性を低くしてたわみやすくさせ、高い反発性能を発揮するエリアを広げることに成功しているとのこと。

このリバウンド・フレームはZX5、ZX7両方に搭載されていますが、両者の違いは、ヘッド形状とシャフトを含めた重量設定、そして重心位置の設定によるヘッドの挙動となっています。

■ZX7 ドライバー

前作「7シリーズ」の設計思想を引き継いだモデル。従来より慣性モーメントを高めてミスへの強さを向上させつつも、重心距離は適度に浅く、高いコントロール性能を維持した設計になっています。

デザインはZX5とほぼ共通。相違点は、ウェートがひとつだったZX5に対して、ZX7では、ソールのヒール側とトゥ側後方の2つ搭載されています

デザインはZX5とほぼ共通。相違点は、ウェートがひとつだったZX5に対して、ZX7では、ソールのヒール側とトゥ側後方の2つ搭載されています

やや角を持っていたZX5に比べてZX7は丸い輪郭を採用しています。クラウンはこちらもカーボン素材

やや角を持っていたZX5に比べてZX7は丸い輪郭を採用しています。クラウンはこちらもカーボン素材

テクノロジーのキモ「リバウンド・フレーム」を共通で搭載。あおるスイングイメージを持たせないよう、ZX7のほうがヘッド後方に厚みを持たせたディープバック形状になっています

テクノロジーのキモ「リバウンド・フレーム」を共通で搭載。あおるスイングイメージを持たせないよう、ZX7のほうがヘッド後方に厚みを持たせたディープバック形状になっています

純正シャフトは三菱ケミカルの「ディアマナ」ブランドを冠したオリジナルの「ディアマナ ZX for SRIXON」。ZX5には、40g台の重さに仕上げた「ZX50」。ZX7には、50g台の「ZX60」が用意されています。表示よりは軽めに仕上げ、中間と先端の間の剛性を下げることで振り抜きのよさを高めた設計になっています

純正シャフトは三菱ケミカルの「ディアマナ」ブランドを冠したオリジナルの「ディアマナ ZX for SRIXON」。ZX5には、40g台の重さに仕上げた「ZX50」。ZX7には、50g台の「ZX60」が用意されています。表示よりは軽めに仕上げ、中間と先端の間の剛性を下げることで振り抜きのよさを高めた設計になっています

シャフトは上記の「ディアマナ ZX」のほかにも用意されます。
「ディアマナ TB」は適度な剛性感があり、素直なしなり戻りでタイミングが取りやすいモデル。
「ツアーAD HD」は、ゆったりとしなり戻ってたたける挙動を持ちながら、インパクト付近で適度にヘッドが加速してくれるような動きをするモデル。
ディアマナのZXとTB、カラーリングは似ていますが、TBのほうがややしっかりしていて少しハードに感じるかもしれません。つかまり性能としては同じぐらいで、タイミングの取りやすさに違いがあります。

[ZX5試打]
直進性が高く左のミスを減らせそう

構えてみると、操作ができそうな適度なサイズ感という印象です。海外ブランドに多い、投影面積の大きなデカヘッドではなく、一見すると操作性重視なのかなと思わせます。形状はやや丸い三角形を思わせるシェイプで、ややヒール寄りにボリュームがあるように見えます。好き嫌いが分かれる形状だと思いますが、個人的には目標に対して構えやすいと感じました。

お借りしたスペックはZX50シャフトのフレックスS、ヘッドは9.5°。打ってみると、軽やかにはじく感触で初速の速い弾道がライナーで飛んでいきます。打ち出し角はロフトに対してやや高め、低スピンの弾道でかなり飛距離が期待できる球筋です。

非常に強い弾道が打てるクラブではあるのですが、個人的には見た目よりつかまらない弾道にちょっととまどいました。慣れれば全く問題にならないのでマイナスにはならないのですが、最初はびっくりしましたね。操作性は、直進性とのトレードオフにより、高いコントロール性能で細かい制御が可能といった感じではありません。狙った方向に打ち出して、直進性の高い強い弾道で飛ばしていくといった仕上がりです。小ぶりなヘッドで左にボールを打ち出したくないといったゴルファーにはいいモデルだと思います。

リバウンド・フレームの効果なのか、打感はとても軽やかにはじく感触で、爽快感のある気持ちよさがあります。芯を食ったときはスパーンッと振り抜けてとても気持ちよかったです!

リバウンド・フレームの効果なのか、打感はとても軽やかにはじく感触で、爽快感のある気持ちよさがあります。芯を食ったときはスパーンッと振り抜けてとても気持ちよかったです!

ZX5はウェートをソール中央の後方にひとつだけ搭載。単体では可変できませんが、別売りのウェートを購入することでヘッドバランスや重量を調整することができます

ZX5はウェートをソール中央の後方にひとつだけ搭載。単体では可変できませんが、別売りのウェートを購入することでヘッドバランスや重量を調整することができます

結構強めにつかまえた弾道で軽いドロー。つかまりを抑えた特性のため、気を抜くと右に出てそのまま滑っていく弾道が出やすかったです。左のミスが嫌なゴルファーにはとても頼りになる味付けだと思います

結構強めにつかまえた弾道で軽いドロー。つかまりを抑えた特性のため、気を抜くと右に出てそのまま滑っていく弾道が出やすかったです。左のミスが嫌なゴルファーにはとても頼りになる味付けだと思います

[ZX7]試打
球筋をコントロールしたいプレーヤー向き

ZX5と比べるとやや丸顔で、トゥ寄りに少しだけボリュームがあるように見える、いわゆる洋ナシ形状。適度につかまりが抑えてあるような印象を与えてくれ、アスリートには安心できる顔です。

お借りしたスペックはZX60シャフトにフレックスS、ロフトは9.5°です。打ってみると打感は変わらず、軽やかな爽快感のあるはじく打感で気持ちいいです! ZX5とはただ飛んでいく弾道だけが違います。芯でとらえるとZX5よりもさらに前に飛ぶ低スピンの球質で、強い弾道が打てました。

半面、芯を外すとややスピンが増えてちょっと高く上がる感じでした。芯を外すと球質は変わるのですが、意外とミスにならないのがいいところですね。

操作性はZX7のほうが明らかに高く、インパクトでフェースをスクエアに戻すのはこちらのほうがやりやすいです。初めから右に飛び出す、振り遅れ傾向のあるゴルファーなら、ZX7のほうが目標方向に打ち出しやすいと思います。どちらもサイドスピンは少なめですが、比べると若干ZX7のほうがかかりやすいです。これは操作性とのトレードオフなので、仕方のないところでしょう。操作性は適度にあるので、ボールをコントロールしたい方は断然こちらでしょう!

ZX7はヒール側とトゥ側にそれぞれウェートを搭載しており、入れ替えることで重心位置の調整が可能。別売りのウェートを購入すれば、さらに幅広い調整が可能になっています

ZX7はヒール側とトゥ側にそれぞれウェートを搭載しており、入れ替えることで重心位置の調整が可能。別売りのウェートを購入すれば、さらに幅広い調整が可能になっています

しっかり右に打ち出してつかまえられる操作性のよさが出た弾道。ちょっとつかまりすぎていますが……。スピンは少なめ、しっかりと高さも出ています。技術のある方ならいろいろな弾道が打てるモデルです

しっかり右に打ち出してつかまえられる操作性のよさが出た弾道。ちょっとつかまりすぎていますが……。スピンは少なめ、しっかりと高さも出ています。技術のある方ならいろいろな弾道が打てるモデルです

デカヘッドが苦手なアスリートゴルファーにおすすめしたい

新しいZXシリーズのドライバーは、比較的シャープな形状ながら、昨今のプロが求める性能をしっかりと詰め込んだ今風の味付けを持つモデルだと感じました。つかまりを抑えて直進性の高い強い弾道を打ち出せるZX5。そこに操作性を加味したZX7と作り分けをしていますが、どちらも打点のズレのミスへの強さをかなり重視して設計している印象がありますね。

最新の海外ブランドの主流である、投影面積が大きいモデルに匹敵すると思います。あえてデカヘッドにせず適度な投影面積で仕上げてきたところにメーカーの考え方が現れているのかもしれません。飛距離や球質は同等以上だと思いますので、デカヘッドが苦手なアスリートゴルファーにはぜひ試してもらいたいですね!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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