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「ST」シリーズに追加の2モデル

シリーズ4本から最適な1本を! ミズノ「ST-X」「ST-Z」ドライバー

オグさんです!
今回は、ミズノの最新ドライバー、「ST-X」と「ST-Z」をお借りしてきましたので、その試打レポートをお届けします。

ミズノのドライバー、「ST-X」(左)と「ST-Z」(右)

ミズノのドライバー、「ST-X」(左)と「ST-Z」(右)

STシリーズの“追加”モデル

「ST」シリーズはミズノが展開するワールドワイドブランド。ミズノは世界的にアイアンが評価されており、特定のメーカーと契約していないトッププロが好んで使うアイアンのメーカーとして有名です。そんなミズノが、強い弾道が打てるとして海外で高い評価を受けていたSTシリーズのウッドを、2020年から日本でも発売するようになりました。それが「ST200」シリーズです。

ST200シリーズはすでにレポートしておりますので、よろしければご覧ください。

最近のドライバーが合わない…ならばミズノ「ST200」シリーズを試すべし!

今回お借りしたST-XとST-ZはSTシリーズの追加モデルとなり、ST200シリーズは引き続き販売されています。好みに合わせ、より細かくモデルを選べるようになったかたちですね。

まずはST-Xから詳しく見ていきましょう。

■ST-X ドライバー

ST-Xはボールの初速にこだわったモデルで、強い弾道が特徴。重心をやや短めに設計することで、ヘッドがターンしやすく、ボールがつかまりやすくなっています。

フルブラックの塗装が精かんな印象。カーボン模様を残したり、大小の溝を見えるようにデザインしたりと、ハイテク感も感じられますね

フルブラックの塗装が精かんな印象。カーボン模様を残したり、大小の溝を見えるようにデザインしたりと、ハイテク感も感じられますね

低重心化に効果のあるカーボンクラウンを採用。ヘッドシェイプはトゥとヘッド後方にやや角がある形状になっています

低重心化に効果のあるカーボンクラウンを採用。ヘッドシェイプはトゥとヘッド後方にやや角がある形状になっています

フェースには硬度があり、たわみやすい「フォージドβチタン」という素材を使用。「コアテックフェースデザイン」という独自の肉厚設計により、高い反発性能を発揮します。ヘッド後方が低いシャローバックにはなっていますが、フェースはかなり厚めになっています

フェースには硬度があり、たわみやすい「フォージドβチタン」という素材を使用。「コアテックフェースデザイン」という独自の肉厚設計により、高い反発性能を発揮します。ヘッド後方が低いシャローバックにはなっていますが、フェースはかなり厚めになっています

純正シャフトには軽量の「MFUSION」を装着。R/39g、SR/44g、S/49gと、硬くなるごとに5gずつ重くするという凝った作りのシャフトです。しなりを感じつつも適度に張りがあって、クセの少ない印象です

純正シャフトには軽量の「MFUSION」を装着。R/39g、SR/44g、S/49gと、硬くなるごとに5gずつ重くするという凝った作りのシャフトです。しなりを感じつつも適度に張りがあって、クセの少ない印象です

ボール初速の向上を狙ったシリーズ

“飛ぶ”と言われる最近のドライバーのトレンドをしっかりと押さえながら、ミズノならではのこだわりを詰め込んだSTシリーズ。たわみの大きい素材をフェースに使用し、フェース周辺にもたわみを持たせる「WAVEテクノロジー」などで、ボール初速の向上を狙っています。

細かい部分は進化していますが、基本的にST200シリーズと同じコンセプトになっており、重心位置やフェースアングルなどの味付けを変えた4つのヘッドを用意することで、ゴルファーのニーズにより細かく応えられるシリーズになっています。このST-Xは、適度なつかまりを持たせた仕様です。

自然に“棒球”が打てた!

ヘッドを地面にポンと置くと素直にフェースが目標を向き、ほぼスクエアなフェースアングルと相まって、大変構えやすいですね。先行して発売されているST200シリーズは、つかまる「ST200X」がやや左を向き、たたける「ST200」がやや右を向くといった見た目と性能が一致するよさがありましたが、それがあまり受け入れられなかったのかもしれません。

お借りしたスペックはMFUSIONのSフレックス。いつものように、最初は軽めに40m/s前後のヘッドスピードで打ってみました。楽に振っているのにもかかわらず、ボール初速が出ますね。スピンが少なめの、いわゆる“棒球”が、頑張って振らなくても自然と打てます。

ヘッドの重さを感じながらサラッと振ると、ヘッドスピード以上に強い球が飛び出し、距離も出ていました。アスリートシニアが好みそうな味付けです。打感は適度にはじく感触で、気持ちのいいもの。このあたりはさすがミズノといったところでしょうか

ヘッドの重さを感じながらサラッと振ると、ヘッドスピード以上に強い球が飛び出し、距離も出ていました。アスリートシニアが好みそうな味付けです。打感は適度にはじく感触で、気持ちのいいもの。このあたりはさすがミズノといったところでしょうか

次に、ヘッドスピードを速めて打ってみると、スピンがちょっと増えた印象。これは軽量のシャフトによるところもあると思います。MFUSONは、ミートしやすいシャフトですが、振り回すより40m/sあたりで打ったほうが効率よい弾道が打てますね。

つかまりに関して、個人的にはニュートラルな印象を受けました。つかまるというよりは、狙ったところに打ち出しやすく、直進性が高く感じました。

適度に張りがありながらしっかりとしなりも感じられるオリジナルのシャフトMFUSON。パワーのない方が飛ばすのに適した特性です

適度に張りがありながらしっかりとしなりも感じられるオリジナルのシャフトMFUSON。パワーのない方が飛ばすのに適した特性です

ちょっとスピンが多めで飛距離はあまり出ませんでしたが、狙ったところに真っすぐ飛んでいく感じが個人的にクラブの印象と合っていたので、このデータを掲載しました。シャフトを替えれば後述のST-Zと飛距離性能は変わらないでしょう

ちょっとスピンが多めで飛距離はあまり出ませんでしたが、狙ったところに真っすぐ飛んでいく感じが個人的にクラブの印象と合っていたので、このデータを掲載しました。シャフトを替えれば後述のST-Zと飛距離性能は変わらないでしょう

■ST-Z ドライバー

ST-Xと同じテクノロジーを用いながら、ボール初速にこだわったモデル。ST-Xと比べて重心位置を深めに設定することで、直進性をより高めた仕様になっています。

ST-Xとの主な違いは、ウェートの位置とロゴ。それとヒール側の一部がカーボンになっています。余剰重量を増やして、搭載できるウェートの重さをより大きくしています。重心位置を深くするための工夫ですね

ST-Xとの主な違いは、ウェートの位置とロゴ。それとヒール側の一部がカーボンになっています。余剰重量を増やして、搭載できるウェートの重さをより大きくしています。重心位置を深くするための工夫ですね

ヘッドシェイプはST-Xとほぼ同じ。輪郭のボリュームを比べても、差はほとんど感じられませんでした

ヘッドシェイプはST-Xとほぼ同じ。輪郭のボリュームを比べても、差はほとんど感じられませんでした

フェースの厚さやシャローバックの形状においても、ST-Xとの差は感じられませんでした。大きく違うのはライ角の設定。標準59°のST-Xに比べ、このST-Zは56.5°とかなりフラットに設定されています(フラットになるとボールのつかまりは抑えられる)

フェースの厚さやシャローバックの形状においても、ST-Xとの差は感じられませんでした。大きく違うのはライ角の設定。標準59°のST-Xに比べ、このST-Zは56.5°とかなりフラットに設定されています(フラットになるとボールのつかまりは抑えられる)

ST-Zの純正シャフトは、グラファイトデザイン社製の「TOUR-AD GM-200」。フレックスはSのみで、ややねばる挙動を持っています

ST-Zの純正シャフトは、グラファイトデザイン社製の「TOUR-AD GM-200」。フレックスはSのみで、ややねばる挙動を持っています

ST-Xよりもパワーヒッター向け

ST-Xと同じテクノロジーを使って高初速低スピンを狙う基本性能を元に、重心を深く設計。ミスに強く、直進性を高めたのがこのST-Z。重心設計以外にもライ角やロフト設定、純正シャフトの設定に差異があり、こちらのほうがややパワーヒッター向けとなっています。

ミスを右方向に固定しやすい

このST-Zもポンと置くと目標にスクエアに向き、フェースアングルもほぼスクエアに見えます。クラウンに小さくモデル名が記載されているのでどちらのモデルかは判別できますが、形状や大まかなデザインからはどちらのモデルか判別できませんね。

お借りしたスペックは、GM-200のSフレックス。こちらも最初は40m/sぐらいから打ってみました。ロフト設定が1°立っているというのもあるのですが、ST-Xよりさらに低スピンで前に飛ぶ印象。このくらいのヘッドスピードでは性能を生かし切れていないようで。ボールはちょっとドロップ気味でした。ヘッドスピードを高めると、低スピン性能はそのままで適正な弾道になり、振れば振るだけ距離につながっていく印象。強くたたける人ほど飛距離を大きく伸ばせる可能性があると思います。

最も違いを感じたのがつかまり具合。このST-Zはつかまりをかなり抑えた印象で、ストレートボールを意識してもフェード系の弾道が出ます。ちょっと大きめにフェースローテ―ションをしてしまうと右に打ち出してしまうぐらい……。左のミスを嫌がる方には強くおすすめできますが、ドロー系をイメージしている方にはST-Xのほうがよいと思います。

左を気にせず安心して振り回せるのがこのST-Zの魅力! 個人的にはもうちょっとつかまってもいいかなと思います

左を気にせず安心して振り回せるのがこのST-Zの魅力! 個人的にはもうちょっとつかまってもいいかなと思います

感心したのはミスへの強さ。ヒール、トゥどちらに外してもつかまり具合が変わりにくく、スピン量もほとんど増えませんでした。安定して強いフェードが打てますね。ミスショットを右方向に固定しやすいので、上級者が結果を出すのによいと思います。

ST-Xでも十分ミスに強いと思っていたのですが、芯を左右どちらに外しても弾道が変わりづらかったのがST-Z。深い重心の効果が現れていますね。それでいてスピンが増えにくいのはすごい性能だと思います

ST-Xでも十分ミスに強いと思っていたのですが、芯を左右どちらに外しても弾道が変わりづらかったのがST-Z。深い重心の効果が現れていますね。それでいてスピンが増えにくいのはすごい性能だと思います

頑張ってつかまえようとして、やや引っかけています。それでもほとんどフック回転がかからない……汗。“絶対に左に飛ばさないマン”になれる、競技指向の味付けになっています

頑張ってつかまえようとして、やや引っかけています。それでもほとんどフック回転がかからない……汗。“絶対に左に飛ばさないマン”になれる、競技指向の味付けになっています

ST200シリーズも含めての選び方

新しく追加されたSTシリーズの2本は、結果重視の扱いやすさと弾道を持ったモデルに仕上がっていました。下記の表はミズノのウェブサイトに載っているSTシリーズ4本のマトリックスですが、個人的な感想は、新たな2本はこの表よりもややつかまりを抑えてある印象です。

新しい2本はこれよりももう少しつかまりが抑えられた印象があります。飛距離性能はどれも高いですよ!

新しい2本はこれよりももう少しつかまりが抑えられた印象があります。飛距離性能はどれも高いですよ!

・ST200X…オートマチックにつかまえてくれて楽にドローが打てる
・ST-X…ニュートラルで狙ったところに打ち出しやすく、直進性が高い
・ST200…つかまりを抑えつつ、適度な操作性がある
・ST-Z…とにかく左へのミスを抑えた強弾道仕様

といった感じでしょうか。

どれも弾道調整機能を搭載していて微調整はできますが、これだけ明確な味付けの違いがあると選びやすいですね。個人的には、カスタムで選べるシャフトがもう少し増えると魅力がもっと伝わりやすい気がします。個人的に使うならST-Xですね!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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