だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!
本格的な山岳トレイルレース向けのトレイルランニングシューズをレビュー!

ザ・ノース・フェイスの新トレランシューズ「Vectiv Infinite」は安定性抜群だった!

本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第31回は、本格的な山岳トレイルレース向けに開発されたトレイルランニングシューズ「Vectiv Infinite(ベクティブ インフィニティ)」をピックアップ。アッパー素材に高強度ケブラー糸を使用した「Matryx(マトリックス)」を用いることで、トレイルレースに必要な耐摩耗性と軽量性を高次元で両立している。

「ベクティブ インフィニティ」(品番:NF02101)の「TNFホワイト×TNFブラック(WK)」。公式サイト価格は、21,890円(税込)

「ベクティブ インフィニティ」(品番:NF02101)の「TNFホワイト×TNFブラック(WK)」。公式サイト価格は、21,890円(税込)

トレイルに対応する機能が満載!

2021年2月、ザ・ノース・フェイスの最新技術を結集したトレイルランニングシューズの最高峰モデル「Flight VECTIV(フライト ベクティブ)」(https://kakakumag.com/sports/?id=16623)を紹介したが、今回ピックアップした「Vectiv Infinite(ベクティブ インフィニティ)」は、トップモデルの機能性を継承しつつ、幅広い層のランナーにも履きやすいスペックを採用したプロダクト。アッパー素材には、高強度ケブラー糸を用いた素材「Matryx」を採用し、トレイルレースに必要な耐摩耗性と軽量性を両立している。

ソールユニットには、歩行や走行時のエネルギー効率を、安定性、推進力、グリップ力で追求する「VECTIV」システムを搭載。「3D Pebaxプレート」によって運動時のブレを軽減して安定性を高めているほか、ロッカー構造の「軽量2層EVA圧縮成型ミッドソール」によって推進力の向上を図っている。

アッパーには、高強度ケブラー糸を用いた「Matryx」を採用。激しいアクティビティ時でも、足をシューズ内の正しい位置に保持してくれる。オレンジ色のパーツが「3D Pebaxプレート」。運動時のブレを軽減し、安定性をもたらす

アッパーには、高強度ケブラー糸を用いた「Matryx」を採用。激しいアクティビティ時でも、足をシューズ内の正しい位置に保持してくれる。オレンジ色のパーツが「3D Pebaxプレート」。運動時のブレを軽減し、安定性をもたらす

アッパーの随所に配された補強パーツは無縫製で、足と一体化したかのようにしっかりフィット。横方向に激しく動いた際でも、足をサポートする

アッパーの随所に配された補強パーツは無縫製で、足と一体化したかのようにしっかりフィット。横方向に激しく動いた際でも、足をサポートする

ゆりかご状のロッカー構造を採用した「軽量2層EVA圧縮成型ミッドソール」は、着地から蹴り出しまで転がるような動きを提供し、推進力の向上に寄与

ゆりかご状のロッカー構造を採用した「軽量2層EVA圧縮成型ミッドソール」は、着地から蹴り出しまで転がるような動きを提供し、推進力の向上に寄与

アウトソールには、さまざまな路面状況にすぐれたグリップ力で対応するラバー素材の「Surface Control」を使用。トレーニングからレースまで幅広いシーンで使える、ロングディスタンス対応の高機能シューズに仕上がっている。

アウトソールには、さまざまな路面状況に対応する「Surface Control」を使用。ラグの深さは3.5mmなので、トレイルではもちろん、アスファルトやコンクリートといった路面での使用にも対応する

アウトソールには、さまざまな路面状況に対応する「Surface Control」を使用。ラグの深さは3.5mmなので、トレイルではもちろん、アスファルトやコンクリートといった路面での使用にも対応する

走行安定性はトップモデルよりも上

実際に履いて走ってみた!

実際に履いて走ってみた!

まず足を入れてみると、「Matryx」のアッパーの引張強度が高く、激しい運動時でも足がズレなさそうだと感じた。足長はどちらかと言うと長めだが、気になるほどではなかったので、普段のランニングシューズのサイズ選びで問題ないだろう。

立っている状態では、ゆりかご状のロッカー構造のミッドソールがやわらかくも硬くもない適度な硬さなのがわかった。着地から蹴り出しまでの動きをスムーズにすることで、一般的なランニングシューズよりも推進力の向上を図っていることが実感できた。

そして、今回もいつもどおりに、東京・青梅市の「青梅丘陵ハイキングコース」でテストを行った。

実際に走り始めると、オレンジ色の「3D Pebaxプレート」は、「Flight VECTIV」に内蔵されたカーボンファイバープレートよりもクセが少なく、反発性よりも着地時のブレの軽減と安定性を求める傾向にあることが体感できた。先述のロッカー構造もあいまって、特に下りで高いレベルの推進力を感じられたが、推進力の部分のみで比較すると、トップモデルの「Flight VECTIV」のほうが勝る。いっぽうで、走行安定性に関しては、「Vectiv Infinite」のほうが上だと思った。

また、「3D Pebaxプレート」は、ヒール部と前足部のサイド方向に巻き上げられた形状だというのが外側からも視認できるが、この形状は足の横方向や斜め方向への動きをサポートするもの。オンロードランニングではあまり必要とされない機能だが、ジグザグに走ることも珍しくないトレイルランニングでは重要視される機能。スピードをキープしたままの下りのカーブなどで、このスペックのありがたさを特に感じることができた。

ラグの深さ3.5mmのアウトソールは、落ち葉が敷き詰められたフラットな土の路面から、岩がむき出しとなった凸凹の斜面まで、さまざまなサーフェスで高いグリップ性を発揮。岩の斜面でも、前足部に突き上げを感じることはなく快適だった。足裏の保護性能に関しては、最上位モデル「Flight VECTIV」よりも「Vectiv Infinite」のほうが高いと思う。「Flight VECTIV」よりも幅広い層のトレイルランナーが、このシューズの高い機能性を享受することができそうだ。

さらに、「Flight VECTIV」と同タイプのアウトソールパターンを採用している「Vectiv Infinite」は、岩場などのテクニカルな場所よりも、ゆるやかなアップダウンを走り続けられるトレイルコースにピッタリなシューズ。レースかトレーニングかは問わずに、こういった感じのコースを自分の好きなペースで走ったら、最高に楽しめる1足だ。

また、「Flight VECTIV」もそうだったが、アウトソールの刻みが3.5mmと深くないので、舗装路の走行でも不快な感じはまったくなし。価格を考慮すると、メインのオンロードシューズとして使用するのは現実的でないかもしれないが、たとえばオンロードランニングとトレイルランニングの両方を楽しめる旅先に1足持っていくとしたら、本モデルはピッタリなプロダクトと言える。

【まとめ】機能性と汎用性の高さを考慮すると、納得の価格

以上のように、ザ・ノース・フェイスの「Vectiv Infinite」は、同社のトレイルランニングコレクションのトップモデル「Flight VECTIV」の機能性を継承しつつ、幅広い層のトレイルランナーにも扱いやすくした点に好感が持てる。3万円近い「Flight VECTIV」よりは安価なものの、2万円台前半とまだまだ高価な部類ではあるが、その機能性と汎用性の高さを考慮すると納得の価格設定だ。

カラバリは、今回紹介した、プロ野球球団「読売ジャイアンツ」のチームカラーを想起させる「TNFホワイト×TNFブラック」のほか、「サルファースプリンググリーン×TNFブラック」(2021年春夏カラー)と「メルドグレー×クロロフィルグリーン」(2021年秋冬カラー)の全3色で展開

カラバリは、今回紹介した、プロ野球球団「読売ジャイアンツ」のチームカラーを想起させる「TNFホワイト×TNFブラック」のほか、「サルファースプリンググリーン×TNFブラック」(2021年春夏カラー)と「メルドグレー×クロロフィルグリーン」(2021年秋冬カラー)の全3色で展開

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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