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マッスルバックのいいところを凝縮! 「Mizuno Pro 221 アイアン」

オグさんです! 今回は、最新のマッスルバック、ミズノ「Mizuno Pro 221 アイアン」の試打レポートをお届けいたします!

ミズノ「Mizuno Pro 221 アイアン」

ミズノ「Mizuno Pro 221 アイアン」

ミズノ独自の軟鉄鍛造製法

ミズノのアイアン作りの歴史は古く、最初のモデルは1933年に誕生しています。1980年には、「Mizuno Pro」のルーツとも言える「ミズノスタッフ MSシリーズ」が、そして1986年には、今でもアイアンの名器として語り継がれる中島常幸モデル「TN-87」が誕生しました。ミズノのアイアンは、今も昔も打感がよく品質が高いと、プロアマ問わず長く愛されています。

ミズノは、軟鉄鍛造モデルに特に強いこだわりを持っており、手間が多くかかるため、ほかのメーカーが行わない独自の製法を採用しています。「グレインフローフォージド」と呼ばれるその製法は、素材となる軟鉄から厳選するという徹底ぶり。

鍛造された金属にはその工程の中で、「鍛流線(たんりゅうせん)」と呼ばれる繊維状の流れが生まれるのですが、ミズノは厳選された1本の丸棒から、この鍛流線を、ヘッドからネックまで途切れることなく成形するのです。同じ素材で作ったヘッドとネックを後から溶接すれば簡略化できる工程なのですが、この鍛流線を途切れさせないために、ミズノはそうしていません。
なぜなら、性能はもちろん、打ったときのフィーリングを少しでもよくしたいから。
このような手の込んだ製法が、しなやかで曲げ剛性に強く、なおかつ余計な振動を生みにくいヘッドを生み出し、多くのゴルファーを魅了しているのです。

「Mizuno Pro」は、ミズノの培ってきた技術の集大成と呼べるシリーズ。ツアープロや上級者が求める性能はもちろん、フィーリングや所有感といったクラブに求められる付加価値をも集約した、最高峰のクラブに仕上がっています。

今回ご紹介するMizuno Pro 221アイアンは、シリーズ中で最高の打感を目指したというマッスルバックモデル。ミズノの歴史とこだわりを肌で感じられるモデルと言ってよいでしょう!

同時に発表された「Mizuno Pro 223」と「Mizuno Pro 225」も先にレポートしていますので、ぜひそちらもご覧ください!

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どんな仕上がりか、とても楽しみです!
クラブを見ていきましょう!!

肉厚なバックフェースが美しい、シンプルなデザイン。深く刻印されたランバードマークが印象的です

肉厚なバックフェースが美しい、シンプルなデザイン。深く刻印されたランバードマークが印象的です

Mizuno Pro 221・#5

Mizuno Pro 221・#5

Mizuno Pro 221・#7

Mizuno Pro 221・#7

Mizuno Pro 221・#9<br>ヘッドは小ぶりで、いかにもヌケがよさそうですね。番手が短くなるごとにトップブレードに丸みを持たせています。これにより、長い番手はシャープに振り抜けるイメージが、短い番手はボールを包み込むようなイメージが、それぞれわきやすくなっています

Mizuno Pro 221・#9
ヘッドは小ぶりで、いかにもヌケがよさそうですね。番手が短くなるごとにトップブレードに丸みを持たせています。これにより、長い番手はシャープに振り抜けるイメージが、短い番手はボールを包み込むようなイメージが、それぞれわきやすくなっています

タングステンなどを一切使っていない、軟鉄のみのフォージドヘッド。少しでも打感をよくするために銅下メッキを採用。細部まで突き詰めて設計している、ミズノならではの仕様です

タングステンなどを一切使っていない、軟鉄のみのフォージドヘッド。少しでも打感をよくするために銅下メッキを採用。細部まで突き詰めて設計している、ミズノならではの仕様です

ブレードは、各番手ごとに厚さを変化させた番手別設計になっており、スイートスポットの高さを役割に合わせて調整。ことさら操作性を重視しているだけあり、ソール幅は狭め。シビアなコントロールを可能にするヌケのよさを追求しています

ブレードは、各番手ごとに厚さを変化させた番手別設計になっており、スイートスポットの高さを役割に合わせて調整。ことさら操作性を重視しているだけあり、ソール幅は狭め。シビアなコントロールを可能にするヌケのよさを追求しています

ロフト:#5 27°/#6 30°/#7 34°/#8 38°/#9 42°/PW 46°

ロフト設定は、7番で34°。クラシカルロフトと呼ばれる昔ながらの設定です。ボールをコントロールして、狙う性能を重視したモデルならではの設定と言えます。

シャフトは129gのスチール、「ダイナミックゴールド HT S200」を標準装着。アスリートに向けたモデルだけに、シャフトは重量級のスチール一択となっています。手元側にキックポイントがあって粘るような挙動を持ち、ボールをダウンブローにとらえやすいシャフトです。

アスリートご用達の重量系スチールシャフト。強い弾道が打ちやすいと、愛用者の多いモデルです

アスリートご用達の重量系スチールシャフト。強い弾道が打ちやすいと、愛用者の多いモデルです

さすがの打感が味わえる

構えた顔は、小顔でシャープ。ミスに強いアイアンを使用されている方にとっては、かなりのプレッシャーを感じる鋭さがあります。“セミグース”と言えるか言えないかくらいの微妙な感じですが、FP(フェースプログレッション)値をわずかに低くしたおかげで、中級者ぐらいならなんとか打てそうな雰囲気は持っています。

ウォームアップを兼ねて、ドライバーでのヘッドスピード40m/sくらいを目安に試打をスタート。飛距離はそれなりですが、これくらいのヘッドスピードでも高さは十分出ますね。ヘッドの操作性がよく、ドロー・フェードを気持ちよく打ち分けられます。打ち出し角の調整も難なくできました。

つかまりに関しては完全なニュートラルといった印象。自分でボールをつかまえる意識を持って打たないと、ドロー系の弾道は出てくれません。常に弾道のイメージを持って打つ必要があります。

打感は、さすがのひとこと。芯で打つとボールのつぶれる感触と、収まりのよい短い振動が手に伝わってきます。非常に気持ちのよい打感です。

芯を外したときの、音や手に伝わる感触でわかる情報量の多さもいいですね。フェースのどこで打ったかを、明確に教えてくれます。

ヘッドの良好な操作性が、スイングにシャープさをもたらせてくれます。芯でとらえると味わえる、フェースにボールが乗っている感触がたまりません

ヘッドの良好な操作性が、スイングにシャープさをもたらせてくれます。芯でとらえると味わえる、フェースにボールが乗っている感触がたまりません

予想に反したミスが出ない

体が暖まったので、自身のヘッドスピード(ドライバーで43m/s程度)でいろいろ試してみました。いや〜、楽しい!
上下左右の打ち分けはもちろん、細かな調整もできる、非常にコントローラブルなモデルです。個人的にいいと思った点は、ミスしたときに逆球が出たりや予想に反したミスになったりしないところ。ミスへの強さを高めたモデルはそれがあだになってイメージにないミスが出てしまうことがあるのですが、221はそれが一発もありませんでした。

半面、ミスすれば飛距離のロスは大きめ。個人的に、ミスしたときに飛距離が出てしまうとケが大きくなってしまうと感じるので、これはマイナスにはなりません。どんなショットであれ飛距離が欲しいと考える方には、221はもちろんのこと、マッスルバックアイアン全般はおすすめできません。

弾道をおさえたり、インテンショナルに曲げたりと、イメージ通りの弾道が打てます! 楽しくて練習量が自然と増えますね!

弾道をおさえたり、インテンショナルに曲げたりと、イメージ通りの弾道が打てます! 楽しくて練習量が自然と増えますね!

7番でのデータです。スピン量が多いため飛距離は出ませんでしたが、イメージ通りの弾道でした

7番でのデータです。スピン量が多いため飛距離は出ませんでしたが、イメージ通りの弾道でした

Mizuno Proは、アスリートの要望に応えたシリーズ

ミスに強いとされるキャビティバックや中空構造のアイアンは、重量をヘッドの外周や後方、下部に配置しています。そうすることで、芯を外したときのヘッドのブレを抑え、ミスを軽減させているのです。ですが、ヘッドの操作性が確実に減ってしまいます。

マッスルバックは、使用者のイメージ通りにヘッドが動かしやすく、芯でとらえやすい。これが一番のよさだと私は考えています。

Mizuno Pro 221は、そんなマッスルバックのよさを凝縮したモデルでした。扱いやすく、ボールをコントロールしやすいし、ミスしても飛びすぎない。スキルのある方がスコアを追求するには、やはりこういったアイアンが最適だと私は思います。

とはいえ昨今はツアープロの要望も変わってきており、223や225など、アスリートも使えて操作性とミスへの強さを持ったモデルや、直進性を高めたモデルも彼らから高い評価を得ています。

それぞれのゴルファーが、自身のイメージするスタイルにピッタリのモデルを選ぶことができるのはとてもすばらしいことだと思います。Mizuno Proはまさに、アスリートゴルファーの要望に応えたシリーズと言ってよいでしょう。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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