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“エンジョイ派専用”では決してない! テーラーメイド 「ステルスグローレ アイアン」

オグさんです。今回はテーラーメイド「ステルスグローレ アイアン」の試打レポートをお届けします。

テーラーメイド「ステルスグローレ アイアン」

テーラーメイド「ステルスグローレ アイアン」

日本のゴルファーのニーズを汲んだアイアン

「ステルスグローレ」は、テーラーメイドのワールドワイドブランド「ステルス」のテクノロジーを使い、アジア専用に設計されたブランドです。日本のゴルファーのニーズや使いやすさを考慮し、やさしく飛ばせるシリーズとして開発されています。

「ステルスグローレ アイアン」には、アイアンに対する日本マーケットのニーズが色濃く反映されています。軽量で振り抜きやすいのはもちろん、ミスへの強さや飛距離性能にも妥協はありません。

こういったアイアンの市場は今や激戦区となっており、最新モデルのステルスグローレがどこまでそこに食い込めるか、非常に楽しみですね。

さっそく製品を見ていきましょう。

バックフェースに大きなバッチを装着していますが、デザイン自体は落ち着いたシックな仕上がり。余剰重量を生み出すために削られたネック「フルーテッドホーゼル」が目を引きます。ネックの重量をほんのわずかでも削り、低重心設計を強化する技術です

バックフェースに大きなバッチを装着していますが、デザイン自体は落ち着いたシックな仕上がり。余剰重量を生み出すために削られたネック「フルーテッドホーゼル」が目を引きます。ネックの重量をほんのわずかでも削り、低重心設計を強化する技術です

ヘッド素材 / フェース素材(製法)
#5〜#9:軟鉄 [8620] (鋳造) + 内蔵タングステンウェイト / クロモリ鋼 [4140] (鍛造)
PW〜SW:ステンレススチール [431SS] (鋳造)
ロフト:#5 21°/#6 24°/#7 27°/#8 31°/#9 36°/PW 41°

ボディには軟鉄、フェースにはクロムモリブデン鋼を使用。ヘッド内部にタングステンウェイトを内蔵し、低重心化と高反発化を図っています。

ロフト設定は7番で27°と、かなり立てた設定。飛距離性能を強く意識していることがわかります。どこまでボールが上がるのかが、使いやすさのひとつの基準になると思います。

「ステルスグローレ アイアン」#5

「ステルスグローレ アイアン」#5

「ステルスグローレ アイアン」#7

「ステルスグローレ アイアン」#7

「ステルスグローレ アイアン」#9ブレードはやや厚めですが、トゥとネックの処理によって鈍重さを感じさせない、絶妙な顔。長い番手から短い番手まで一貫した強めのグースネックが、このアイアンのやさしさを象徴していますね

「ステルスグローレ アイアン」#9
ブレードはやや厚めですが、トゥとネックの処理によって鈍重さを感じさせない、絶妙な顔。長い番手から短い番手まで一貫した強めのグースネックが、このアイアンのやさしさを象徴していますね

ソールから回り込むようにL型に仕上げた鍛造クロムモリブデン鋼によって、高い反発とミスへの寛容性を両立させています

ソールから回り込むようにL型に仕上げた鍛造クロムモリブデン鋼によって、高い反発とミスへの寛容性を両立させています

ボディのトゥ側を削って余剰重量を生み出す「トゥラップテクノロジー」や、フェース下部の反発性能を高める「貫通型スピードポケット」など、テーラーメイドオリジナルのテクノロジーが満載です

ボディのトゥ側を削って余剰重量を生み出す「トゥラップテクノロジー」や、フェース下部の反発性能を高める「貫通型スピードポケット」など、テーラーメイドオリジナルのテクノロジーが満載です

シャフトは、フジクラ製の50g台軽量カーボン「SPEEDER NX for TM」を始め、日本シャフト製の80g台スチール「NS PRO 790GH」、そして同じく日本シャフト製の90g台スチール「NS PRO 950GH neo」をラインアップ。

とにかく楽にプレーしたいと考えるなら、カーボンがおすすめです。力はないけれど、ある程度コントロールしたいと考えるなら「790GH」、ヘッドスピードがドライバーで38m/s程度出るなら「950GH neo」がよいでしょう。

クセがなく上級者にも愛用者が多い軽量スチールの「NS PRO 950GH neo」。幅広いゴルファーが使える、懐の広いスチールシャフトです

クセがなく上級者にも愛用者が多い軽量スチールの「NS PRO 950GH neo」。幅広いゴルファーが使える、懐の広いスチールシャフトです

意外と控えめな“つかまり”性能

初めて構えたときは、「イカツイのにスッキリしている……!?」という感じで、ちょっと困惑しました。ブレードがある程度厚く、打点のズレに強そうな印象を受けるのですが、ネックがスッキリしていてメリハリが効いています。それでいていびつに見えないのが、このアイアンのすごいところ。

お借りしたスペックは、80g台スチール「790GH」のSフレックス。ドライバーで38m/sぐらいのヘッドスピードを意識して試打をスタートしました。“中弾道と高弾道の間”ぐらいの打ち出し角で、直進性の高い球が飛んでいきます。ロフトが27°の割りには、かなりの高さが出ますし、ミスへの強さも十分。打点が左右にズレても曲がりは少なく、飛距離ロスもわずかな印象。半面、球筋の操作はほとんどできません。

つかまり性能は意外と控えめで、少〜しつかまる程度です。個人的には、こういった味付けのほうが幅広いゴルファーにとって使いやすく感じると思います。

打感は、前作「SIMグローレ」よりもやわらかく感じます。クロムモリブデン鋼特有のはじき感のなかに、フェースにのる感触が追加された感じです

打感は、前作「SIMグローレ」よりもやわらかく感じます。クロムモリブデン鋼特有のはじき感のなかに、フェースにのる感触が追加された感じです

ハードヒッターにとってはヤワいかも……?

ヘッドスピードを高めていくと、弾道がやや高くなり、距離が伸びていく感じです。直進性の高さ、ミスへの寛容性は変わらず。ロフトの割りにバックスピンは入るほうなので、左右のコントロール性をあまり重要視しない上級者なら十分使えるでしょう。

ただ、ヘッドスピードがかなり速めのプレイヤーにとっては、最も重い「950GH neo」でも物足りなさを感じるかもしれません。

トゥ側のボディをくり抜き、バッチで埋めることによって余剰重量を生み出す「トゥラップテクノロジー」。ここで生まれた余剰重量を使って重心位置を低くすることで、ロフト以上の高さを生み出しています

トゥ側のボディをくり抜き、バッチで埋めることによって余剰重量を生み出す「トゥラップテクノロジー」。ここで生まれた余剰重量を使って重心位置を低くすることで、ロフト以上の高さを生み出しています

7番のデータですが、う〜ん……飛び過ぎ(笑)。直進性の高いモデルにありがちな、“打ち出した方向に真っすぐ飛び出す感じ”は希薄で、わずかながら右に出たドローが打てました。高さとバックスピン量がこれだけあれば、多少締められたグリーンでも止められるでしょう

7番のデータですが、う〜ん……飛び過ぎ(笑)。直進性の高いモデルにありがちな、“打ち出した方向に真っすぐ飛び出す感じ”は希薄で、わずかながら右に出たドローが打てました。高さとバックスピン量がこれだけあれば、多少締められたグリーンでも止められるでしょう

「ステルスアイアン」とも競合する!

「ステルスグローレ アイアン」は、日本のアベレージゴルファーがアイアンに求めるニーズをうまく形にしながら、中上級者も使える扱いやすさをあわせ持ったアイアンでした。操作性さえこだわらなければ、競技などでも十分使えると思います。

ライバルモデルは、ミズノ「Mizuno Pro225」、同「JPX923 フォージド」、ヤマハ「インプレス ドライブスター」などで、同門の「ステルスアイアン」も十分ライバルになると思いますね。

昨今の飛距離性能の高いアイアンは、つかまり性能を極端に高めず、扱いやすさを重視しているモデルが増えています。これら“飛び系アイアン”はエンジョイゴルファーだけのものと決めつけず、腕に自信のあるゴルファーにも打ってもらいたいですね。「リシャフトして使いたい〜!」という気持ちにきっとなるはずです!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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