南井正弘の「毎日走って、わかった!」

アディダス「アディゼロ SL2」試走レビュー! この走行性能にしてはかなりお買い得だった

「アディゼロ SL(ADIZERO SL)」は、日々のジョグに軽さを求めるランナーのために開発されたランニングシューズ。足への負担を軽減する軽量設計と、反発を効率的に推進力に変えるミッドソールが特徴で、トップアスリートのペース走から、初・中級ランナーのフルマラソンまで対応する万能モデルだ。その第2弾モデル「アディゼロ SL2」は、軽量性と安定性を両立させた万能ランニングシューズとして、前作から大幅に刷新されているという。

アディダス「アディゼロ SL2」の「フットウェアホワイト/コアブラック/オレンジ」(品番:IF6745)。公式サイト価格は14,300円(税込)

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圧倒的に軽い低密度高反発ミッドソールを採用!

「アディゼロ SL2」は、アッパーに通気性の高い「エンジニアード モノメッシュ」を採用。ゴールまで駆け抜けるために安定感が必要な個所は、サポート性を高めている。

ミッドソールには、圧倒的な軽量性を誇る低密度高反発ミッドソール「ライトストライク プロ」をつま先からかかとまで搭載。着地の安定性からスムーズな蹴り出しまで一連の走行動作を支える。

アウトソールには、すぐれた耐摩耗性のある「アディウェア ラバー」を用い、長期間繰り返されるトレーニングにおいても安定したパフォーマンスに貢献。アウトソールパターンは、アスファルトやコンクリートといった舗装路はもちろんのこと、土や芝生といったオフロードでも高いグリップ性を発揮する。

以上のことから、中級以上のランナーの日々のトレーニングに最適なスペックを結集しているようだ。

アッパーは、ソフトな「エンジニアード モノメッシュ」が足全体をやさしく包み込んでいる。レース、トレーニング、ジョグのあらゆるシーンやペースにおいて、高いフィット性を実現

アッパーは、ソフトな「エンジニアード モノメッシュ」が足全体をやさしく包み込んでいる。レース、トレーニング、ジョグのあらゆるシーンやペースにおいて、高いフィット性を実現

ミッドソールは、圧倒的な軽量性を誇る低密度高反発ミッドソール「ライトストライク プロ」をフルレングスで搭載

ミッドソールは、圧倒的な軽量性を誇る低密度高反発ミッドソール「ライトストライク プロ」をフルレングスで搭載

耐摩耗性が高い「アディウェア ラバー」をアウトソールに採用。長期間繰り返されるトレーニングにおいて安定したパフォーマンスに貢献する

耐摩耗性が高い「アディウェア ラバー」をアウトソールに採用。長期間繰り返されるトレーニングにおいて安定したパフォーマンスに貢献する

【試走レビュー】軽さ、フィット感、グリップ力が前作より大きく向上していた!

「アディゼロ SL2」を実際に履いて走ってみた!

「アディゼロ SL2」を実際に履いて走ってみた!

製品名の「SL」とは、アディダスの歴史的なプロダクト「SL72」や「SL76」にも付けられていたが、「Super Light」のイニシャルを取ったもの。その名のとおり、「アディゼロ SL2」も超軽量性を誇る。

最初に履いたのは、「駒沢陸上競技場」で行われたトライオンイベント。陸上トラックをゆっくりペースから4分/km台という自分にとっては速いペースでも走ったが、いずれのペースでもその走行性能の高さを体感できた。

特に感じたのは、シューズの軽さとアッパーのすぐれたフィット感、そしてアウトソールのグリップ力の高さだ。そのいずれもが前作の「アディゼロ SL」から大きく向上しており、そのイベントに参加していた新谷仁美選手も、このシューズのパフォーマンス性能の高さを認め、普段のトレーニングにおいてヘビーローテーションで愛用しているシューズだと語っていた。同選手のようなトップランナーに対応するシューズは、一般ランナーには使いづらかったりすることも珍しくないのだが、このシューズに関しては、それは当てはまらない。筆者のようなサブ4ランナーが普段走る5分20秒〜6分10秒/km程度でも走りやすかった。対応するペースのレンジがかなり広い一足に仕上がっているわけだ。

【まとめ】走行性能を考慮するとかなりお買い得!

以上のように、アディダスの「アディゼロ SL2」は、上級ランナーのレベルの高いトレーニングにも対応する高機能プロダクトではあるが、一般ランナーにとっても扱いやすい一足に仕上がっていた。

また、価格が14,300円(税込)という、その走行性能を考慮するとかなりお買い得な価格設定なのもうれしいポイント。

さらに、アウトソールに耐久性の高い素材を使用しているので、長く付き合っていけそうなのも、ランニングギアに使える予算が限定されるランナーにはありがたい限りだ。

本連載で前回紹介した「ナイキ ペガサス41」もそうだが、2024年の夏は

・速めのペースを快適に走りたい!
・走行性能は妥協したくないが、できればリーズナブルな価格だとうれしい!
・シューズの反発性に頼りきるというより、ある程度自分の脚力で走っている感覚のシューズが欲しい!

といったランナーにピッタリなランニングシューズが例年以上に揃ったと言える。

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南井正弘
Writer
南井正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年間勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆しており、ランニングギアマガジンやランニング全般のポータルサイト「Runners Pulse」の編集長も務めている。
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牧野裕幸(編集部)
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牧野裕幸(編集部)
アイテム情報誌「GetNavi」や映像エンタメ情報誌「DVD&Blu-rayでーた」(当時)の編集者を経て「価格.comマガジン」へ。スティック&ロボット掃除機、コーヒーメーカー、扇風機、電動歯ブラシ、電気ケトルなどの白物家電のほか、AV機器や加熱式タバコを担当しています。LOVE, LINKIN PARK.
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