南井正弘の「毎日走って、わかった!」

ナイキの最厚底ランシュー! お買い得感あふれる「新ズーム フライ」を試し履き

「ナイキ ズーム フライ 6」は、ナイキ最高のクッショニング技術と内蔵プレートのイノベーションを盛り込み、ランナーの練習のクオリティ向上や自己ベスト達成をサポートするためにデザインされたスーパートレーニングシューズ。「ナイキ アルファ フライ 3」や「ナイキ ヴェイパー フライ 3」といったスーパーシューズと同様のイノベーションを搭載し、トレーニングからレーシングまで使えるハイブリッドシューズとして、タフなロングランやテンポ走、レースに向けた練習からレース本番まで、一足でこなせるように作られている。

ナイキのロードレーシングシューズ「ナイキ ズーム フライ 6」。公式サイト価格は18,700円(税込)

ナイキのロードレーシングシューズ「ナイキ ズーム フライ 6」。公式サイト価格は18,700円(税込)

「ズーム フライ」最新作は、ナイキのレーシングシューズの中で最も厚底に

ナイキ史上最速のトレーニングシューズに名を連ねる「ズーム フライ」の最新作となる「ナイキ ズーム フライ 6」は、流線型のデザインで、前作よりも10%以上軽量化されたことに加え、さまざまなストーリーを残してきたナイキのランニングイノベーションの歴史を生かしたアップデートが施されている。

新しいミッドソールは、ナイキ独自の最軽量かつ反発性にすぐれた「ズームX」と「SR-02フォーム」の層の間にフルレングスのカーボンファイバー製「フライプレート」を挟み、ナイキのレーシングシューズの中で最も厚底に。この「フライプレート」は、ランナーの推進力を高めることでランニング効率を最大化しつつ、スムーズな足運びと日常のトレーニングに適切な屈曲性を実現し、一歩進むごとに最適なエネルギーリターンをランナーへと提供する。新しくなったアッパーは、2層のメッシュを用いて通気性、耐久性と軽さを損なうことなく、やわらかい靴下のような快適さを実現。新しいアウトソールは、軽量でグリップ性のある薄いラバーを網状に成型し、すべてのランにおいて最高のパフォーマンスを発揮する。

アッパーは2層のメッシュを用いて、通気性や耐久性を損なうことなく、靴下のような快適さを提供

アッパーは2層のメッシュを用いて、通気性や耐久性を損なうことなく、靴下のような快適さを提供

最軽量かつ反発性にすぐれた「ズームX」と「SR-02フォーム」の間にフルレングスのカーボンファイバー製「フライプレート」をサンドイッチしたミッドソール

最軽量かつ反発性にすぐれた「ズームX」と「SR-02フォーム」の間にフルレングスのカーボンファイバー製「フライプレート」をサンドイッチしたミッドソール

アウトソールは、軽量でグリップ性のある薄いラバーを網状に成型。ナイキ伝統のワッフルパターンは、アスファルトやコンクリートといった舗装路だけでなく、土や芝といったオフロードでも高いグリップ性を確保する

アウトソールは、軽量でグリップ性のある薄いラバーを網状に成型。ナイキ伝統のワッフルパターンは、アスファルトやコンクリートといった舗装路だけでなく、土や芝といったオフロードでも高いグリップ性を確保する

「フライプレート」がスムーズな足運びや適切な屈曲性を実現し、一歩進むごとに最適なエネルギーリターンをランナーへと提供する

「フライプレート」がスムーズな足運びや適切な屈曲性を実現し、一歩進むごとに最適なエネルギーリターンをランナーへと提供する

初代「ズーム フライ」愛用者だった筆者が実際に履いて走ってみた!

筆者にとって「ナイキ ズーム フライ」は、2018年のゴールドコーストマラソンで当時の自己最速記録をマークした際に履いていた思い出のプロダクトだ。2017年に初代モデルがリリースされたこのモデルは、カーボンプレートを内蔵した画期的な構造の厚底レーシングシューズとして大きな話題となった「ナイキ ズーム ヴェイパー フライ 4%」のスペックを踏襲したテイクダウンバージョン。蹴り出し時の「カクン」といった感じの推進力が秀逸で、2017〜2018年のランニングシューズ市場においてベストセラーの一角に食い込むこととなった。

そして初代モデルの登場から7年あまりを経て、2024年10月にリリースされたのが本作「ナイキ ズーム フライ 6」なのだが、名作の誉れ高い初代モデル以来の完成度の高さだ。

履いてみると、初代「ズーム フライ」以来の完成度の高さを実感

履いてみると、初代「ズーム フライ」以来の完成度の高さを実感

まず足を入れると、足とのフィット感の高さ、シューズの軽さを感じる。前作「ナイキ ズーム フライ 5」がクッション性を重視したあまりに300gを超える重量となってしまったのとは対照的。実際に走ってみると、ミッドソールに用いられた「ズームXフォーム」の反発性、内蔵されたフルレングスのカーボンファイバー製「フライプレート」の安定性と推進力を感じられ、蹴り出しのスムーズさは初代「ズーム フライ」を思い出させる。この蹴り出し時のすぐれた反発性は、前作では感じられなかったポイントだ。アウトソールのグリップ性も秀逸で、脚力を無駄なく路面へと伝えてくれる。

ペースアップもスムーズで、サブ4ランナーの筆者でも、1kmあたり4分50秒まで無理なく加速でき、そのスピードをしばらくの間キープできた。これならサブ3.5くらいまでのランナーは、日々のランだけでなく、レースの本命シューズとしてピックアップしてもいいだろう。

【まとめ】高スペックなのにリーズナブル! コスパ性の高い一足

「ナイキ ズーム フライ 6」は、トップアスリートの日々のトレーニング用として、また、速めのペースでマラソン練習したいランナーやフルマラソンでサブ3.5を目指すランナーに最適な一足。最近のナイキの中では、「ナイキ ペガサス プラス」も同様のユーザープロフィールであるが、プレートが入っている分、本作のほうが、より高い蹴り出し時の推進力を有していると思う。

そして日本国内における希望小売価格18,700円(税込)というプライスは、昨今のランニングシューズの値上がり傾向、そしてこのスペックを考慮すると、かなりのお買い得。それもあって11月1日の一般販売以降、良好なセールスを記録しており、店舗によっては売り切れているカラー、サイズも多いので、気になっているランナーは早めにチェックをしたほうがいいだろう。

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南井正弘
Writer
南井正弘
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年間勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆しており、ランニングギアマガジンやランニング全般のポータルサイト「Runners Pulse」の編集長も務めている。
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岡田 太(編集部)
Editor
岡田 太(編集部)
雑誌とWebでファッション/ライフスタイル系メディアの編集長を務め、「価格.comマガジン」へ。被服費&趣味関連の散財でクレジットカードを使い倒してきた経験を生かし、現在はクレカを中心としたマネー記事を担当。
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