高機能なインナーシャツ&タイツを特集!
酷寒の日々が続いている。
こんなとき、下着のチョイスを間違えて外出すると、寒さを防ぎきれないことがある。かといって、ただやみくもに重ね着するだけでは、ゴワゴワして動きづらく見た目も美しくないし、部屋の中と室外の気温の変化に合わせて、いちいち着脱しなければならない手間もあったりする。そんなときに便利なのが、アウトドア用の高機能ベースレイヤーだ。
ベースレイヤーとは、登山などのアウトドアアクティビティの際に、下着のようにいちばん下に着る服のこと。ユニクロの「ヒートテック」などが有名だが、アウトドアで使うことを想定したベースレイヤーは、快適さや動きやすさがより追求された高機能なものが多く、さまざまな環境でしっかりと寒さから身体を守ってくれる。
今回は、1枚持っておくと便利なアウトドアブランドの高機能ベースレイヤーを厳選。寒い日のアウトドアアクティビティのときだけでなく、普段着の下やスーツの下に着ても大活躍間違いなしのモデルが勢ぞろいした。
【目次】
・ファイントラック
・アイスブレーカー
・モンベル
・バートン
・ミズノ
神戸で生まれた日本のアウトドアブランド「ファイントラック」は、「遊び手が創り手」というコンセプトのもと、さまざまなアウトドアアクティビティに対応する画期的なアイテムを展開している。なかでも、シーンに応じてウェアを5枚重ねる5レイヤリング(アウターシェル、ミッドシェル、ミッドレイヤー、ベースレイヤー、ドライレイヤー)は、多くのアウトドアファンに支持されている。
同社独自の素材「メリノスピンサーモ」は、「天然メリノウール」と高機能ポリエステルのハイブリッドベースレイヤー。保温性や調湿性の高い「未防縮メリノウール」と、吸汗速乾性のある高機能なポリエステルを合わせており、高い保温性を持ちながらも蒸れにくく汗が乾きやすいのが特徴だ。生地は2層の「袋編み構造」を採用しており、層の間に暖かい空気を含むことによって保温性を高めている。
さらに、一般的なウールよりも縮みにくく、繰り返しの洗濯でもヘタらないタフさも持つ。また、天然ウールの持つ抗菌消臭機能も備えており、長時間着用してもニオイの発生を軽減してくれる。
そんな「メリノスピンサーモ」を使用したベースレイヤーを2種類紹介しよう。
「メリノスピンサーモロングスリーブ」は、「メリノスピンサーモ」を使用したクルーネック。どんな服装の下にも着用できるオーソドックスなタイプだ。
動きやすくフット感のある立体裁断「トルネードスリーブ」を袖に施しており、着心地も◎
本格的な雪山登山やスキー&スノーボードなどのアクティビティに向いているのが、「メリノスピンサーモフーディー」。襟口の高いフードが隙間なくフィットし、顔周りもしっかりと守ってくれる。ファスナーが胸元まで開くので、暑くなればフードを脱いで調節できるほか、着脱もラクな作りに仕上がっている。
本格派にピッタリなフード付きタイプで、上半身をしっかりと防寒してくれる
ニュージーランドのアウトドアウェアブランド「アイスブレーカー」は、ニュージーランド産メリノウールが持つ保温性、通気性、防臭機能、軽量性などを生かした、肌触りのいい高性能なウェアを展開。また、メリノウールによるレイヤリングシステムを世界で初めて開発したことでも知られ、なかでもベースレイヤーは、メリノウールのベストアイテムとして世界中にファンを持つ。
「260ゾーン ロングスリーブ ハーフジップ」は、高い保温力を持つ厚手のメリノウールに、伸縮性をプラスしたベースレイヤー。メリノウールの特性を生かしつつ、ライクラ混にすることで身体にフィットしやすいのが特徴だ。さらに、通気性確保のために背中と脇下部分をメッシュにするなど、部位によって機能の異なる素材を使い分けることで、着用時の快適性に配慮している。
首まで温かいハイネックと、親指を出して手の甲までが入る長い袖で、しっかりと身体を包む
「200 オアシス デラックス ラグラン ロングスリーブ クルー」は、シーズンやシーンを問わない汎用性が高いベースレイヤー。素材はメリノウールを100%使用しているが、チクチクしにくいやさしい肌触りが特徴だ。また、寒いときは温かく、暑いときは涼しくなるウールの調温調湿機能により、快適に長時間着続けられる。
バックパックに干渉しにくい「ラグランスリーブ」を採用しているので、本格的なアウトドアシーンはもちろん、日常の保温着としても幅広く活用できる。
ボディのボーダー柄デザインが特徴的。厚さはちょうどよくて汎用性が高い
日本のアウトドアメーカーのリーダー的存在として世界中にファンを持つ「モンベル」。「FUNCTION IS BEAUTY(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトとした、使いやすく高性能なアウトドア用品は、多くのアウトドアフリークだけでなく、一般の人にも広く愛用されている。
そんなモンベルのベースレイヤーの中で紹介したいのが、「ジオラインEXP. ラウンドネックシャツ」だ。
「ジオライン」は、モンベルが開発した化学繊維の素材。高い保温性を持ちながら、高い速乾性で汗冷えから身体を守ってくれる。また、制菌加工によって防臭したり、縫い合わせ部分にカーボン繊維を使って静電気を抑えたりと、快適性や機能性、安全性をとことん追求している。
「EXP.(エクスペディション)」は、同製品の生地ラインアップの中で最も厚手の生地を採用しているモデル。放射熱で身体を芯から温めるとともに、3層構造のふっくらとした空気層によって温かさを保つ。厳寒地での着用を前提としたベースレイヤーではあるが、軽量でストレッチ性にもすぐれているため、重ね着にも最適だ。
使い勝手のいいオーソドックスなデザインのラウンドネックシャツ
軽量でストレッチ性にすぐれる「ジオライン」シリーズの「ジオラインEXP. タイツ」は、厚手でも足の動きをじゃましない動きやすさがウリ。ウエスト部分には、薄くてほどよい伸縮性を持つゴムが使用されているので、重ね着の際のごろつきも少ない。また、直接肌に触れることが考慮し、縫い目をすべて平らに仕上げられた「フラットシーマー」仕様により、着ていて不快感が少ないのもうれしいポイントだ。
温かく動きやすい「ジオライン」の厚手タイツ。冬季登山やスノースポーツ時の着用に最適
「バートン」は、米国・バーモント州のスノーボードブランド。設立以来、世界のスノーボードシーンを牽引し、画期的なスノーボードギアやウェアを展開している。その絶対的人気と確かな機能性はスノーボードだけでなく、アウトドアフィールドにも活用されており、近年では雪のない場所でもバートン愛用者を見かけるようになっている。
「エクスペディション1/4ジップ ベースレイヤー」は、猛吹雪の中でも活躍する「1/4ジップ」が搭載されたヘビーウェイトのベースレイヤー。透湿性と吸汗性にすぐれた素材「ドライライド ウルトラウィック」を使用しており、汗をすばやく吸収して乾かすだけでなく、「AGION」防臭加工により嫌な臭いも軽減してくれる。スノーボードで使用することが前提のため、ストレッチ性が高く動きやすいうえに、かがんだ際に背中が出ないように丈が長めに設定されている。
ソフトなフリースライナーと、やわらかい縫い目によって着心地が抜群にいい
「ミッドウェイト ベースレイヤー クルー」は、速乾性、保温性、防臭性にすぐれた多目的レイヤー。ミッドウェイトの素材「ドライライド ウルトラウィック」を使用し、常にドライで温かく、シーズンを通して使える。紫外線を防ぐ繊維が素材に織り込まれているほか、ストレッチ機能や防臭加工など、さまざまな機能が備わっているので、スノーボードはもちろん、さまざまなアウトドアシーンで活躍してくれる。
豊富なカラーバリエーションもバートンアイテムの魅力のひとつ。「ミッドウェイト ベースレイヤー クルー」は6色で展開される
日本の総合スポーツ用品メーカーとして有名な「ミズノ」。世界中のトップアスリートが使用するスポーツ用品やウェアを提供していることでも知られ、取り扱うジャンルは広い。そんなミズノも、スノースポーツをはじめ、登山やアウトドアで活躍するアイテムには定評があり、長きにわたり多くの人に愛用されている。
「ブレスサーモ」は、誕生から25年という歴史を持つ同社独自の吸湿発熱素材。身体から発生する水分を吸収し、その吸着熱を利用して温度を上昇させるメカニズムにより、衣服内をドライで暖かい状態にキープしてくれる。
「ブレスサーモ ウールヘビーウエイト クルーネック長袖シャツ」は、「ブレスサーモ」を使用した極寒地対応モデル。「ブレスサーモ」の量を増やすことで発熱量をアップ。また、袋編みと裏起毛の重層化構造を採用しており、保温性が高く肌触りがいいため、直接肌に触れるベースレイヤーとして最適だ。
着るだけで温かくなる発熱アンダーウェア。ベースレイヤーとしての汎用性も高い
極寒地対応モデル「ブレスサーモ ウールヘビーウエイト ロングタイツ」は、寒い時期のパンツやスラックスの下に履いたり、スノースポーツ時のベースレイヤーとして使える高機能タイツ。ストレッチ性が高く動きやすいので、防寒対策として日常的に使用するのもあり。また、「ブレスサーモ」シリーズは汗の臭いを抑える消臭効果もあるので、長時間の使用も安心だ。
発熱アンダーウェアなので、あまり動かない釣りやキャンプなどで使っても温かさを感じられる