選び方・特集

《2021年》今使うべき、おすすめ加湿器をタイプ別に厳選!

寒さが増し、暖房器具を使う冬場は空気の乾燥対策が大切。空気中の湿度が低くなると肌が乾燥するほか、喉の粘膜も乾燥するため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるといいます。そこで用意したいのが、加湿器。「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式」という加湿器のタイプ(加湿方式)を解説するとともに、タイプ別のおすすめモデルを紹介します。

加湿器のおもな種類

加湿器には、加湿方法の異なる「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式/加熱超音波式)」というタイプがあります。くわしくは後述の「タイプ別で選ぶ、おすすめ加湿器」で解説しますが、ざっくり説明すると次のようになります。

【スチーム式】

しくみ:ヒーターで水を沸騰させ、蒸気で加湿
いいところ:煮沸消毒されるので、雑菌がわきにくい/シンプルな構造のモデルが多いので手入れがラク
ネックな部分:ヒーターを使用するため、消費電力が高い/吹出口が熱くなる

【気化式】

しくみ:水を含ませたフィルターに風を当てて、加湿
いいところ:消費電力が低い
ネックな部分:加湿スピードが遅め/吹出口から出る空気が冷たい/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある

【超音波式】

しくみ:水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:消費電力が低い/小型でデザイン性にすぐれるモデルが多い
ネックな部分:タンク内の水に雑菌が繁殖しやすく、放出されるミストに雑菌が混ざる可能性がある/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることもある/こまめな手入れが必要

【ハイブリッド式(温風気化式)】

しくみ:気化式にヒーターを組み合わせたもの。ヒーターで温めた風を、水を含ませたフィルターに当てて加湿
いいところ:温風を利用するので、気化式よりも効率よく加湿できる
ネックな部分:ヒーターを利用するため、気化式よりも消費電力は高くなる/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある

【ハイブリッド式(加熱超音波式)】

しくみ:超音波式にヒーターを組み合わせたもの。ヒーターで温めた水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:ヒーターで加熱するため、超音波式の課題である雑菌が繁殖しにくい
ネックな部分:ヒーターを利用するため、超音波式よりも消費電力は高くなる/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることもある/こまめな手入れが必要

加湿方式によって大きな差が出てくるのは、消費電力とお手入れ。ヒーターを使用するものは消費電力が高く、使わないタイプは低くなるといった具合です。たとえば、タイプごとに加湿能力300mL/hの製品を1台ピックアップして比べみると、次のような差が出ました。

加湿能力300mL/hの加湿器の電気代比較例

上の表は一例なので、製品により消費電力の差異はありますが、ヒーターを利用するスチーム式、ハイブリッド式(温風気化式/加熱超音波式)は電気代が高くなるというように傾向を読み取ることはできます。20倍近く差が出ることもあるので(別の製品では30倍以上の差が出ることも)、長時間稼動させる場合は電気代を考慮したほうがいいでしょう。このように、電気代だけで考えるとヒーターを使用するタイプは不利ですが、加湿能力が高く、加湿スピードも速いというメリットがあります。また、ヒーターで水を加熱しない超音波式は雑菌が繁殖しやすく、衛生面が懸念されることも。気化式は超音波式ほど雑菌の放出を心配する必要はありませんが、フィルターにカビやカルキがつきやすいので定期的なお手入れやフィルターの交換は必須です。電気代、加湿能力、手入れなどから、何を優先して選ぶかを吟味し、自分にピッタリの加湿方式を決めてください。

部屋にあった加湿能力を選ぼう

加湿方式を選んだあとは、加湿能力(1時間に放出される水分量)をチェックしましょう。「○mL/h」という数値で表される加湿量が大きいほど、加湿能力が高くなります。また、加湿能力に適した部屋の広さが、日本電機工業会の規定にもとづき制定されているので、「適用床面積」の数値を見れば、加湿器を設置する部屋にぴったりのモデルが選べるはずです。

ただ、乾燥が激しい、天井が高いような部屋であれば、適用床面積よりも少し大きめの製品を選んだほうが快適に過ごせるかもしれません。加湿し過ぎになりそうな気がしますが、多くのモデルが湿度をセンサーで検知して快適な湿度(50〜60%)にキープする機能を搭載しているので、結露やカビの心配も問題なし! 今回、価格.comマガジン編集部が選んだ加湿器は、すべてセンサーで湿度を制御する機能を備えています。

タイプ別で選ぶ、おすすめ加湿器

「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式)」「ハイブリッド式(加熱超音波式)」の5つのタイプ別に、これぞという加湿器を厳選してみました。

【スチーム式加湿器】すばやく手間なく加湿できる

「スチーム式」の加湿器は電気ポットでお湯を沸かすようなイメージで、ヒーターで水を沸騰させ、発生する蒸気で加湿するというもの。水を加熱するため、雑菌が繁殖せず衛生的であることにくわえ、加湿スピードが速いことがメリットですが、ヒーターを使用するので電気代が高くなるのがネック。また、吹出口から出る蒸気が熱いので、小さな子どものいる家庭では注意が必要なほか、室温が上昇しやすいことも懸念点です。ただ、操作やお手入れは複数ある加湿方式の中でダントツにラク! フィルターや水トレイ、タンクをこまめに掃除したくない人はスチーム式を選ぶと安心かもしれません。なお、スチーム式の中にはファンを利用し、蒸気を効率的に拡散するモデルもあり、このタイプのほうが消費電力は抑えられます(「スチームファン式」と称されていることもあります)。

1.象印「EE-RR35/EE-RR50」

電気ポットと同じ構造となっており、フタを空けたところに給水するので水入れもラクラク! 使用中はお湯を沸かす際にポコポコという音がしますが、運転音は約39dB(沸騰時)なので実環境においてはそれほど気になりません。どうしても沸騰音が気になる際には、水の温度をゆっくり上げることで湯沸し音を抑える「湯沸し音セーブモード」を選択しましょう。肝心の加湿性能については、温度センサーと室温センサーで加湿量をコントロールする機能を搭載しているので、おまかせで最適な湿度をキープしてくれます。沸騰させたお湯を約65℃まで冷ましてから加湿するので、吹出口の蒸気は比較的低めなうえ、本体が転倒した際にお湯がもれるのを最小限に抑える機構やチャイルドロック機能など安全への配慮もバッチリ。

「EE-RR35」(左写真)と「EE-RR50」(右写真)はサイズや加湿能力が違うだけで、基本構造は同じ。6時間後に運転が始まる「入タイマー」、2時間後に運転が停止する「切タイマー」を搭載しており、「入/切」タイマーを組み合わせて使うこともできます

「EE-RR35」(左写真)と「EE-RR50」(右写真)はサイズや加湿能力が違うだけで、基本構造は同じ。6時間後に運転が始まる「入タイマー」、2時間後に運転が停止する「切タイマー」を搭載しており、「入/切」タイマーを組み合わせて使うこともできます

加湿方式:スチーム式
適用床面積の目安(木造和室/プレハブ洋室):6畳/10畳(EE-RR35)、8畳/13畳(EE-RR50)
加湿能力:350mL/h(EE-RR35)、480mL/h(EE-RR50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-RR35)、985W/410W(EE-RR50)
水タンク容量(EE-RR35/EE-RR50):2.2L/3L
連続加湿時間(強/弱):6時間/27時間(EE-RR35)、6時間/24時間(EE-RR50)
運転音(沸騰時):39dB
サイズ(EE-RR35/EE-RR50):24(幅)×26(奥行)×27.5(高さ)cm/24(幅)×26(奥行)×31.5(高さ)cm
重量(EE-RR35/EE-RR50):2.3kg/2.4kg

2.象印「EE-DC35/EE-DC50」

仕組みや構造は前述の「EE-RR35/EE-RR50」と同じですが、水を入れるタンク容量を大きいため、1度の給水で長い時間加湿できるのが特徴。「切」タイマーが1/2/4時間、「入」が4/6/8時間で設定できるので、より便利に使えそう。また、前モデルではラインアップされていなかった定格加湿能力350mL/hLのモデル(EE-DC35)も追加されました。給水の手間を減らしたい人は、「EE-DC35」や「EE-DC50」を選ぶほうがいいでしょう。

「EE-DC35」(左写真)と「EE-DC50」(右写真)には、どちらもグレーとホワイトの2色が用意されています

「EE-DC35」(左写真)と「EE-DC50」(右写真)には、どちらもグレーとホワイトの2色が用意されています

加湿方式:スチーム式
適用床面積の目安(木造和室/プレハブ洋室):6畳/10畳(EE-DC35)、8畳/13畳(EE-DC50)
加湿能力:350mL/h(EE-DC35)、480mL/h(EE-DC50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-DC35)、985W/410W(EE-DC50)
水タンク容量(EE-DC35/EE-DC50):3L/4L
連続加湿時間(強/弱):8時間/32時間
運転音(沸騰時):39dB
サイズ(EE-DC35/EE-DC50):24(幅)×27.5(奥行)×32.5(高さ)cm/24(幅)×27.5(奥行)×36.5(高さ)cm
重量(EE-DC35/EE-DC50):2.7kg/2.9kg

3.山善「SteamCUBE KSF-L303」

山善「SteamCUBE KSF-K283」も水タンクの水を一度に加熱するタイプで、発生した蒸気をファンを送り出す仕様となっています。給水は本体上部のフタを開けて注ぎ入れるだけと簡単で、水タンク(内釜)が着脱式となっているので、取り外してお手入れも可能。加湿量を3段階(強/中/弱)で設定できる加湿運転と、室内を設定した湿度(70/60/50%)に保つ自動運転の2つが搭載されています。

切タイマー(1/2/4時間)も完備

切タイマー(1/2/4時間)も完備

加湿方式:スチームファン式
適用床面積の目安:木造和室10畳/プレハブ洋室17畳
加湿能力(弱、中、強):200mL/h、400mL/h、600mL/h
消費電力(強/中/弱):200W/360W/500W
タンク容量:3L
連続加湿時間(弱/中/強):15時間/7.5時間/5時間
運転音:非公表
サイズ:22.5(幅)×29.4(奥行)×28.5(高さ)cm
重量:3.7kg

4.三菱重工「roomist(ルーミスト) SHE60VD」

水タンクに入れた水すべてを加熱するスチーム式加湿器の場合、大量の水を沸騰させるため、どうしても蒸気が出るのに時間がかかりますが、本製品は必要な水だけを加熱する仕組みを採用。水タンクから水受け皿に給水した水を蒸発布で吸い上げ、その吸い上げた水分だけをヒーターで加熱することで、素早い立ち上がりと省エネを実現しました。水受け皿に溜まっている水は常温水なので、万が一転倒しても熱湯の量が少ないという安心もあります。さらに、吹出口から出る蒸気は、送風ファンで空気と蒸気がミキシングされて55℃以下の低温になるので、やけどの心配もありません。加湿性能については、センサーで室温と湿度を検知し、加湿量を調整してくれる機能にくわえ、設定湿度に到達すると湿度を一定にキープするインバーター制御も搭載しており、安定した湿度の維持が望めそう。このほか、プラズマイオンを放出するとともに、吸込口に配置されたBIOフィルターがウイルスや浮遊菌の働きを抑制し、水タンクのキャップに施した抗菌剤で雑菌の繁殖を防ぐなど、清潔性も徹底的に配慮されています。

水道水に含まれるミネラル分などの発生を一定期間抑制する「イオンフィルター」や、加湿とともにアロマも楽しめるアロマトレーも標準装備。なお、基本的な機能はほぼ同じで、プラズマイオンは非搭載となる「SHE35VD」(主に6畳用)もラインアップされています

水道水に含まれるミネラル分などの発生を一定期間抑制する「イオンフィルター」や、加湿とともにアロマも楽しめるアロマトレーも標準装備。なお、基本的な機能はほぼ同じで、プラズマイオンは非搭載となる「SHE35VD」(主に6畳用)もラインアップされています

加湿方式:スチームファン式
適用床面積の目安:木造和室10畳/プレハブ洋室17畳
加湿能力:600mL/h
消費電力:最小220〜最大440W
タンク容量:4L
連続加湿時間:7時間以上
運転音:27dB
サイズ:22.1(幅)×29.7(奥行)×30.8(高さ)cm
重量:4kg

>>価格.comでそのほかのスチーム式加湿器をチェックする

【気化式加湿器】長時間稼動させても電気代を抑えられる

多くの加湿空気清浄機に採用されている方式で、水で湿らせたフィルター(加湿フィルター)に風を当て、その湿気で室内を加湿します。洗濯物に扇風機などで風を当てるようなイメージだと思ってもらうとわかりやすいでしょう。超音波式同様にヒーターを使用しないので消費電力が抑えられる点は魅力ですが、吹出口から出る空気が冷たく、適正な湿度まですばやく加湿するのは苦手です。また、構造上、本体が大きめで、急速に加湿をしようと風量をアップさせると運転音も大きくなる傾向も。定期的にフィルターの交換やメンテナンスを行わねばならず、手間もある程度かかりますが、消費電力が低いので(3〜20W程度)、長時間使用する人に選ばれる傾向にあります。

5.パナソニック「FE-KXU07」

DCモーターを搭載することで、効率のよい加湿を実現。ファンを高速回転させることで加湿スピードを早める「お急ぎモード」で運転すれば、室温20℃、湿度30%の部屋の湿度を50%まで高める時間が、「強」運転よりも8分短い29分に短縮できます。加湿量の多いお急ぎモード(800mL/h)は、ここで紹介した加湿器の中で一番高い加湿能力でありながら、消費電力はわずか19W。もっとも消費電力の高い状態で比べても、本製品の省エネ性は圧倒的です(スチーム式は400W、超音波式は55W)。さらに、少し高めの湿度設定(60〜65%)で加湿する「のど・肌モード」や、運転音15dBの「静かモード」と22dBの「弱モード」を切り替え、入眠をじゃませず、快適な湿度(60%)をキープする「おやすみモード」も用意。加湿とともに放出すれば、肌の水分量が大幅にアップする「ナノイー」も搭載されています。加湿フィルターは1か月ごとの洗浄が推奨されていますが、交換は10年不要。

適用床面積がプレハブ洋室14畳(木造和室8.5畳)の「FE-KXU05」もラインアップされています。本体サイズや水タンクの容量はFE-KXU07と同じで、定格加湿能力は500mL/h、連続加湿時間は8.4時間

適用床面積がプレハブ洋室14畳(木造和室8.5畳)の「FE-KXU05」もラインアップされています。本体サイズや水タンクの容量はFE-KXU07と同じで、定格加湿能力は500mL/h、連続加湿時間は8.4時間

加湿方式:気化式
適用床面積の目安:木造和室12畳/プレハブ洋室19畳
加湿能力(静か、弱、中、強、お急ぎ):150mL/h、330mL/h、500mL/h、700mL/h、800mL/h
消費電力(静か/弱/中/強/お急ぎ):4W/5.5W/8W/14W/19W
タンク容量:4.2L
連続加湿時間:6時間
運転音(静か/弱/中/強/お急ぎ):15dB/22dB/31dB/39dB/44dB
サイズ:37.5(幅)×19.6(奥行)×37.5(高さ)cm
重量:5.2kg

6.バルミューダ「Rain」

ボタンやタンクを廃し、加湿器には見えないデザインを実現した「Rain」は、一見、デザイン性にのみ目がいってしまいますが、使い勝手も細部にわたって計算されており、本体に直接水を注ぎ入れるタンクレス構造は水タンクの持ち運びでポタポタと水がたれるストレスを解消。給水すると本体上部の有機ELディスプレイが水量を表示し、給水が終わると風量や湿度などを表示する通常表示に自動で切り替わるムダのない操作性も洗練されています。もちろん、加湿性能も上々で、消費電力23Wで600ml/hの加湿能力を実現。本体内に取り込む空気は溶菌酵素をコーティングされたプレフィルターを通過するため、雑菌やホコリがほとんど含まれず、そのキレイな空気で気化させるので、加湿に使用する水の劣化も抑制できるといいます。Wi-Fi機能を利用すれば、連動させたスマートフォンで外出先から運転のオン/オフ、設定湿度・風量の変更も可能。

Rainは人が快適だと感じる約50%の湿度を目指して加湿してくれます

Rainは人が快適だと感じる約50%の湿度を目指して加湿してくれます

加湿方式:気化式
適用床面積の目安:17畳まで
加湿能力(風量1、風量2、風量3、風量4、風量5):150mL/h、250mL/h、400mL/h、500mL/h、600mL/h
消費電力:2〜23W
給水ボウル容量:4.2L
連続加湿時間:6〜25時間
運転音:6〜42dB
サイズ:35(直径)×37.4(高さ)cm
重量:5.7kg

7.シャープ「HV-P30」

寝室や子ども部屋など小さめの部屋にも気化式加湿器を設置したいなら、適用床面積(プレハブ洋室)8畳のシャープ「HV-P30」がよさげ。DCモーターを搭載することで、「強」運転でも9Wの省エネを実現しており、プラズマクラスターイオンが加湿とともに放出されるので、空気浄化や消臭、除電の効果も期待できます。また、水タンクの口が広く、手を入れて清掃できるなど、お手入れもしやすそうなのも高評価。

水タンクに取り付けることで、タンクやトレーのぬめりやニオイを抑制する「Ag+イオンカートリッジ」が別売されています

水タンクに取り付けることで、タンクやトレーのぬめりやニオイを抑制する「Ag+イオンカートリッジ」が別売されています

加湿方式:気化式
適用床面積の目安:木造和室5畳/プレハブ洋室8畳
加湿能力(静音、強):145mL/h、290mL/h
消費電力(静音/強):2.5W/9W
タンク容量:2.4L
連続加湿時間(静音/強):16時間/8.2時間
運転音(静音/強):22dB/38dB
サイズ:32.2(幅)×15.9(奥行)×31.6(高さ)cm
重量:2.8kg

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【超音波式加湿器】インテリア性と静音性はダントツ!

超音波振動で水を霧状のミストにして放出する「超音波式」の加湿器は、ヒーターを使用しないため電気代が安く、運転音も静かなのが最大の特徴です。そのいっぽうで、水を加熱で除菌しないため、水タンクやトレイの手入れをおこたると雑菌が繁殖し、その雑菌がミストとともに部屋に放出されてしまうおそれも。さらに、水道水に含まれるミネラル(カルシウム)などで、部屋が白い粉(ホワイトダスト)で汚れる懸念もあります。このような課題を解決すべく工夫しているメーカーもありますが、小型で安価な製品ではこれらの対策がなされていないことも多いので、マメなお手入れや設置場所に気をつけるなど、少し配慮が必要。ただ、デザイン性が圧倒的に高く、アロマが楽しめるモデルなども多いのは間違いなく超音波式です。

8.カドー「STEM 630i」

水タンクとミストを放出する筒が並ぶ縦長構造の「STEM 630i」は、洗練されたデザインを狙っただけでなく、高い位置に吹出口を設けることでミストを遠くまで届けられるようにしています。そして、超音波式の課題「衛生面」を解消したののポイント。水トレーに細菌を99.9%まで除去する抗菌プレートを配置するとともに、水タンクにカルシウムを除去する材料(イオン交換樹脂)を装備することで、水道水に含まれるカルシウムを99%除去できるといいます。無線LAN機能も搭載しているので、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンでリモート操作したり、室内の空気の状態を確認することも可能。

給水は上から注ぐスタイル

給水は上から注ぐスタイル

加湿方式:超音波式
適用床面積の目安:木造和室10畳/プレハブ洋室17畳
加湿能力(間欠、弱、強、急速):30mL/h、200mL/h、400mL/h、600mL/h
消費電力(間欠/弱/強/急速):3W/22W/31W/42W
タンク容量:2.3L
連続加湿時間(弱/強):11時間/5時間
運転音(間欠/弱/強/急速):40dBA/38dBA/40dBA/42dBA
サイズ:27(直径)×85.5(高さ)cm
重量:4.3kg

9.ダイソン「Dyson Hygienic Mist」

水を煮沸消毒できない超音波式の雑菌問題を解決するため、ダイソンはUV-Cライト(殺菌効果のある紫外線)を水に照射することで99.9%のバクテリアを除菌し、キレイな水を微粒子に分解して放出します。また、吸気の際に周囲の空気を巻き込み、気流を増幅させてパワフルな気流を生み出す“羽根のない扇風機”「エアマルチプライヤー」に採用されている送風技術を応用しているのもポイント。ムラのない風を放出することで、遠い場所まで部屋中を均一に加湿できるといいます。また、加湿が必要ない時期には送風運転だけにもできるので、送風機としても1年中利用できます。

カラーの異なる3モデルがラインアップされていますが、「ブラック/ニッケル」(右写真)は直販限定モデルとなっています

カラーの異なる3モデルがラインアップされていますが、「ブラック/ニッケル」(右写真)は直販限定モデルとなっています

加湿方式:超音波式
適用床面積の目安:木造和室5畳/プレハブ洋室8畳
加湿能力:300mL/h
消費電力(加湿モード 最小/最大):35W/55W
タンク容量:2.84L
連続加湿時間:10〜18時間
運転音(ファンモード 最小/最大):22.7dB/46.6dB
サイズ:24(幅)×22.2(奥行)×57.9(高さ)cm
重量:2.84kg(「ブラック/ニッケル」は3.53kg)

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【ハイブリッド式加湿器(温風気化式)】加湿スピードを速めた気化式

消費電力の低い「気化式」がいいけれど、加湿スピードが遅いのがネックと不満を感じているなら、気化式にヒーターを組み合わせた「ハイブリッド式(温風気化式)」が最適。ヒーターで温めた風を加湿フィルターに当てるため、普通の気化式よりも加湿効率が高く、スチーム式のように水を沸騰させるワケではないので電気代も抑えられます。さらに、ハイブリッド式の大半のモデルが、湿度が低い時にはヒーターをオンにし、十分な湿度に達するとヒーターをオフにするというように自動で切り替えを行うため、過度に電気代がかかる心配はありません。とはいえ、気化式と比べると少々電気代は高くなります。一例を挙げると、加湿能力700mL/hの気化式加湿器の消費電力(「強」運転時)は13Wですが、ハイブリッド式加湿器は285Wとなっており、1日10時間、1か月間使用すると電気代は気化式が約109円、ハイブリッド式が約2,385円と大きな差が。もちろん、ずっと「強」運転で稼動させるわけではないので、ここまで電気代はかかりませんが、気化式よりもハイブリッド式のほうが電気代がかかるのは間違いありません。

10.ダイニチ「HD-RXT521」

「RXTシリーズ」は、水を溜めるトレイに使い捨てのトレイカバーを装着しておけばトレイの洗浄をしなくていいのがポイント。ワンシーズンに1回トレイカバーを交換すればOKと、お手入れの手間が軽減されます。加湿運転に関しては、必要なタイミング(湿度が低い時)にヒーターがオンになり、設定した湿度に近づくとヒーターをオフにして一般的な気化式に切り替わるので、消費電力は必要最小限で抑えることが可能。搭載されている運転モードなどはシンプルですが、最初の1時間は最小運転音(13dB)で稼動し、その後、「静音」モードに切り替わり、設定した湿度(50/60/70%)をキープできるように加湿する「おやすみ快適」や、設定湿度に到達するまで通常よりも加湿量を15%アップしてすばやく加湿する「ターボ運転」といった、あると助かる機能をしっかり搭載。水タンク内の雑菌の繁殖を抑え、ぬめりを防ぐAG+抗菌アタッチメントも標準装備されています。

RXTシリーズには適用床面積がプレハブ洋室19畳(木造和室12畳)の「HD-RXT721」、プレハブ洋室24畳(木造和室14.5畳)の「HD-RXT921」もラインアップ。HD-RXT721とHD-RXT921はショコラブラウン(左写真)とサンドホワイト(中央写真)の2色展開となります

RXTシリーズには適用床面積がプレハブ洋室19畳(木造和室12畳)の「HD-RXT721」、プレハブ洋室24畳(木造和室14.5畳)の「HD-RXT921」もラインアップ。HD-RXT721とHD-RXT921はショコラブラウン(左写真)とサンドホワイト(中央写真)の2色展開となります

加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
適用床面積の目安:木造和室8.5畳/プレハブ洋室14畳
加湿能力(標準、静音、おやすみ快適、eco、のど・肌、ターボ):500mL/h、400mL/h、400mL/h、370mL/h、500mL/h、570mL/h
消費電力(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌/ターボ):163W/161W/161W/12W/163W/170W
タンク容量:5L
連続加湿時間(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌):10時間/12.5時間/12.5時間/13.5時間/10時間
運転音(最小/最大):13dB/35dB
サイズ:37.5(幅)×17.5(奥行)×37.5(高さ)cm
重量:4.6kg

<関連記事>使い捨てのトレイカバーの仕組みは従来モデル(別シリーズ)の発表会レポート記事でチェック!

11.シャープ「HV-P75」

タンクレス構造にすることで、加湿器の使用における給水のわずらわしさを軽減したのが最大の特徴。本体上部から水を注いで継ぎ足すか、バケツのような形状の水トレーを取り外してシンクで入れるかの2つのスタイルで給水できます。運転は、室温と湿度の変化に合わせて風量を切り替え、最適な湿度に調整してくれる「おまかせ」モードや、ヒーターを使用せずに消費電力を抑えて運転する「エコ」モードなどを搭載。加湿とともにプラズマクラスターイオンが放出されるほか、プラズマクラスター単独運転もできるので、通年で活躍してくれるでしょう。また、温風を利用して加湿フィルターを乾燥できる機能が用意されていたり、水や風の通り道にあるパーツがすべて外して洗浄できるようになっているなど、衛生面での気配りがなされているのも魅力。水タンクに装着することでヌメリや菌の繁殖を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」も付属されています。

適用床面積がプレハブ洋室15畳(木造和室9畳)の「HV-P55」もラインアップされています

適用床面積がプレハブ洋室15畳(木造和室9畳)の「HV-P55」もラインアップされています

加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
適用床面積の目安:木造和室12.5畳/プレハブ洋室21畳
加湿能力(静音、強):200mL/h、750mL/h
消費電力(エコ[強]/静音/強):34W/12W/335W
タンク容量:4L
連続加湿時間(静音/強):19時間/5.3時間
運転音(静音/強):23dB/41dB
サイズ:27.2(幅)×22(奥行)×45.5(高さ)cm
重量:5.2kg

<関連記事>くわしい構造は従来モデルの発表会レポート記事でチェック!

12.コロナ「UF-H5021R」

「UF-H5021R」の大きな特徴は、加湿フィルターが回転すること。加湿フィルターを定期的に回転させることでまんべんなくフィルターが濡れ、しっかりと加湿できるのだそう。また、この加湿フィルターは運転停止時には水に浸らないよう水平な状態となるため、カビの繁殖が抑制でき、清潔さもキープされます。さらに、加湿フィルターが水に浸っていない状態で温風を当てることで、フィルターを乾燥させてケアする機能を搭載しているほか、水トレイには銅メッシュ除菌材が装着されており、水中の雑菌の発生を防ぎます。水タンクの口が直径82mmと広く、内側まできちんと掃除しやすいのも便利。

適用床面積がプレハブ洋室20畳(木造和室12畳)の「UF-H7221R」もラインアップされています

適用床面積がプレハブ洋室20畳(木造和室12畳)の「UF-H7221R」もラインアップされています

加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
適用床面積の目安:木造和室8.5畳/プレハブ洋室14畳
加湿能力(静音、パワフル):160mL/h、500mL/h
消費電力(静音/パワフル):11W/180W(60Hz)
タンク容量:4L
連続加湿時間(静音/パワフル):25時間/8時間
運転音(静音/パワフル):23dB/39dB
サイズ:35.5(幅)×16.5(奥行)×36.2(高さ)cm
重量:3.9kg

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【ハイブリッド式加湿器(加熱超音波式)】雑菌問題をクリアにした超音波式

超音波式の中にも、ヒーターを組み合わせたハイブリッド式加湿器があります。ヒーターで水を加熱するため、超音波式の課題である雑菌が抑制できるところが大きなメリット。電気代は少々かかりますが、超音波式のメリットに安心面をプラスしたいならハイブリッド式を選ぶべきでしょう。デザイン性も高い製品が多いので、見た目で選べるのも楽しいポイントです。

13.アイリスオーヤマ「UHK-500」

加熱した水で加湿するため、一般的な超音波式よりも清潔に使えるのはもちろん、水タンクには抗菌銀カートリッジを搭載し、使用する水にも雑菌が繁殖しないように配慮。加湿量は3段階で切り替えられ、湿度は40〜70%の範囲で5%単位で設定できます。吹出口の方向を360°回転させられるので、設置する場所に合わせて調節可能。また、UHK-500は水タンクを外して水を入れるほか、本体上部から直接水を注ぐこともできる2AWYスタイルの給水方法が特徴です。

1〜9時間の範囲で1時間単位で設定できる切タイマーや、表示パネルやLEDを消灯させる「おやすみモード」も搭載

1〜9時間の範囲で1時間単位で設定できる切タイマーや、表示パネルやLEDを消灯させる「おやすみモード」も搭載

加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
適用床面積目安:木造和室8.5畳/プレハブ洋室14畳
加湿能力:550mL/h
消費電力:110W
タンク容量:4.5L
連続加湿時間:9時間
運転音:非公開
サイズ:20.2(幅)×21.8(奥行)×32.3(高さ)cm
重量:2.8kg

14.スリーアップ「FOG MIST HB-T2153」

インテリアに調和しやすそうな、ウッド調のフタと脚を採用したデザイン。操作部などのある本体の上に水タンクが配置された構造となっていますが、給水は水タンクを取り外して行う方法となっています。加湿運転は、部屋の湿度が50%以上で「Lo(弱)」、30〜50%で「Mi(中)」、30%未満で「Hi(強)」に切り替わる自動運転のほか、急速に湿度を上げる「ウォーム運転」を搭載。加湿量を3段階で切り替えでき、2/4/6時間で設定できる切タイマーも完備されています。

ミストとともにアロマの香りを放出する機能も搭載されています

ミストとともにアロマの香りを放出する機能も搭載されています

加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
適用床面積の目安:10畳
加湿能力:350mL/h
消費電力(ウォームモード時):23W
タンク容量:3.5L
連続加湿時間(ミスト最大時):9時間
運転音:非公開
サイズ:23.2(直径)×25.8(高さ)cm
重量:1.6kg

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価格.comマガジン編集部

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