カシオ計算機は、耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」の定番「5600」シリーズをベースに、各パーツを組み合わせることで、約190万通りから自分好みのG-SHOCKが作れるカスタマイズサービス「MY G-SHOCK」を、2021年10月20日14時より同社Webサイトにてスタートする。
価格は、15,400円(税・送料込み)から。
「MY G-SHOCK」のトップページ。組み合わせ数約190万通りは、限定カラー「FIRST COLOR」を含むサービス開始時点のもので、シングル遊環を選択したケース。もしトリプル遊環を選択した場合、その組み合わせ数はなんと約6億5,800万通りに!
G-SHOCKは、1983年に初号機「DW-5000C」を発売して以降、世界中のファンに愛され、世界累計出荷個数1億3,000万個を達成した耐衝撃ウォッチのブランド。今回の「MY G-SHOCK」は、「ユーザーと新しいG-SHOCKを共創」することを目的としており、同社では初の腕時計カスタマイズサービスとなる。
★G-SHOCKの2021年8〜10月発売の新作モデルはこちら!
【10月】「G-SHOCK」2021年秋冬新作17本! 初代「アナデジ」フルメタル化や「5600」初期カラー復刻に注目
https://kakakumag.com/hobby/?id=17437
【9月】「G-SHOCK」9月発売モデルを一挙紹介! 紫の「フルメタルスクエア」に刮目せよ
https://kakakumag.com/hobby/?id=17301
【8月】「G-SHOCK」本日解禁の10本一気見せ! 人気最薄“カシオーク”にメタルモデルが誕生
https://kakakumag.com/hobby/?id=17194
「MY G-SHOCK」においてカスタマイズできるベースモデルは、G-SHOCK初号機から引き継ぐスクエアデザインに、航空機の機体にも使用されるカーボン素材を生かした耐衝撃構造「カーボンコアガード構造」を採用する「DWE-5610」。このモデルのベゼルやフェイス、バンド、遊環などのパーツの色を自由に選択して、自分好みのモデルが作れる。選べるパーツの種類は、以下のとおり。
限定カラー「FIRST COLOR」を含む、サービス開始時点のカラー数
ベゼルやバンド、遊環は、サービス開始時の限定カラーを含めると、それぞれ19種類以上のバリエーションを取り揃えており、約190万通りの組み合わせから選べる。さらに、3つのループで構成されるトリプル遊環を選択すれば、約6億5,800万通りの組み合わせが可能だ。
19種類のベゼル。左上3つは、限定カラー「FIRST COLOR」で、各パーツ(遊環以外)限定500個を提供する
バンドのカラーバリエーションは、19種類。長いほうと短いほうで異なるカラーを選ぶこともできる。スケルトン仕様が用意されているのもうれしい
上2段が、シングル遊環のカラーラインアップ。3段目に並んでいるのが、2種類の美錠(バックル)。限定カラーは、ブラックIPが施されている。下2段がトリプル遊環のカラバリで、上中下それぞれで好きなカラーが選べる
フェイスは、限定カラーが3種類と、定番の白と黒のガラスと、通常の液晶と反転液晶を組み合わせた4種類の合計7種類を揃える
「MY G-SHOCK」は、カスタマイズや注文をすべてWebサイト上で行う。トップ画面には、ベースとなるカラーの組み合わせ例が用意されており、好きなモノを選んでカスタマイズをスタートする。まっさらな状態から始めたい人は、オールホワイトの組み合わせからスタートするとよいだろう。
トップ画面の組み合わせ例。ローンチ時には、G-SHOCKのデザイナーや外部のプロダクトデザイナーが手がけたものを含め、全9種類が用意されている。写真の上段右の3モデルが、限定500個で販売される「FIRST COLOR」。もちろん、これらをカスタマイズすることも可能だ
ベースにオールホワイトの組み合わせをセレクトした場合のカスタマイズ画面。右に並ぶパーツアイコンを選ぶと、それぞれ選択できるカラーが表示され、カラーを選ぶとそれが左のベースモデルの画像に反映される
ちなみに、パーツの中には追加料金がかかるものもある。スケルトンのベゼルを選んだ場合は+550円、スケルトンのバンドは短いものが+220円、長いものが+330円、そしてトリプル遊環は+110円だ。
好みのデザインにカスタマイズできたら、あとは注文するだけ。注文後、3〜5週間で完成品が自宅に届く。
今回、サービスローンチ前にWebサイトを触らせていただく機会があり、Webサイト上でカラーを組み合わせたものを、実際に組み立ててもらった。
左が、筆者が組み合わせたデザインの完成品。限定カラーのフェイスに、イエローのベゼルとグレーのバンドを合わせた。トリプル遊環は上下にイエローを選び、中央にアクセントとしてブルーを挿入。右は、別のスタッフがカラーを選んだ完成品。フェイス周りはオールホワイトで、無色スケルトンのバンドに、ブラックのシングル遊環を合わせた。どちらも唯一無二なカラーリングで、まさに“MY G-SHOCK”感がムンムン!
完成品のパッケージは、ペーパークラフトが楽しめる特別仕様
実際にWebサイト上で試してみて感じたのは、カスタマイズの操作が想像以上にシンプルで、直感的にデザイン変更が楽しめるということ。もちろんPCの性能やネット環境にもよるだろうが、カラーを次々と切り替えて、納得が行くまでとことんデザインをイジることができる。G-SHOCK好きな筆者としては、色の組み合わせをいろいろと試すだけでも楽しかった。
その時ひとつ思ったのは、思いつくままに色を組み合わせるのもアリだが、何か好きなモノのテーマカラーを思い浮かべながら進めたほうが、スムーズにデザインできそうだということ。「青・白・赤・黄」の組み合わせで「ドラえもん」を、「赤・白」でプレミアリーグ「アーセナル」のチームカラーをイメージしたデザインに仕上げるなど、可能性は無限大だ。季節やファッション、使用シーンに合わせたカラーリングを考えるのもよいだろう。
気になる点をあげるとすれば、完成品の色味の問題。Webサイト上で見ていた色と、実際に購入した製品の色が異なっていたというのは、ネット通販ではありがちなことだが、そこはご安心を。カシオの「MY G-SHOCK」の開発担当者によると、Webサイトを閲覧する端末の環境にもよるが、Webサイト上に表示させているパーツの色は、できるだけ実物の色と同じようになるように調整しているため、イメージどおりの完成品が手に入れられるとのことだ。
また、このカスタマイズサービスの面白いところは、カスタマイズしたG-SHOCKのデザインデータをダウンロードしたり、それをシェアボタンで人と共有することができるという点。これは、先述の「ユーザーと新しいG-SHOCKを共創」するという「MY G-SHOCK」の目的に合った機能と言えるが、ユーザーとしても、自分がカスタマイズしたデザインをデータとしてコレクションできるのは楽しいだろう。
ちなみに、同サイトは、スマートフォンのブラウザーでも利用できる。
腕時計やスニーカーのカスタマイズサービスは、他社からいろいろと提供されているが、今回ついにモンスターブランド「G-SHOCK」が参入した。本当に自分だけの“オンリーワンG-SHOCK”が作れる本サービスは、ファンをより満足させるに違いない。また、自分のためではなく、家族や友人へのプレゼントとして作るのもよさそうだ。
1点覚えておいてほしい点は、限定カラーのパーツは各500個しか用意されないということ。サービス開始後、すぐに完売する可能性があるので、これらを選びたい人はお早めに。ちなみに、限定カラーの「ファーストモデル」は、素材は多少異なるが、完成品が販売されているので、それを入手するのもひとつの手だ。
「MY G-SHOCK」での限定カラーとして登場する「FIRST COLOR」は、完成モデルも発売される。これらは、「5600」シリーズの初期カラーを現在にリバイバルさせたモデル。「イエロー」のモデル(写真右)は、1987年にG-SHOCKで初めてカラーモデルとして発売され、人気を博した「DW-5600C-9BV」を、「カーキ」(写真左)と「ブルー」(写真中央)のモデルは、1991年に発売された「DW-5600B-3V」と「DW-5600B-2V」をベースモデルに採用している。ちなみに、こちらも各500本の数量限定販売
「MY G-SHOCK」は今後、パーツの新色やシーズンごとのスペシャルテーマ、タイアップ先とのコラボなど、ラインアップも拡充していくという。個人的には、ベースモデルに「MT-G」や「G-STEEL」シリーズが加わることを期待している。
なお、本稿では各パーツの実物を触らせていただいたが、実際はそういうタッチ&トライの場所は用意されないので、ご了承いただきたい。
【ベースモデル「DWE-5610」の主な仕様】
●構造:耐衝撃構造
●防水性能:20気圧防水
●ストップウォッチ:1/100秒、1秒、24時間計、スプリット付き
●タイマー:セット単位/1秒、最大セット/24時間、1秒単位で計測、オートリピート
●アラーム:マルチアラーム、時報
●そのほかの機能:フルオートカレンダー、12/24時間制表示切替、ELバックライト(残照機能付き)、報音フラッシュ機能(アラーム/時報/タイマー連動発光)
●常温携帯精度:平均月差±15秒
●使用電源/電池寿命:「CR2016」/約2年
●サイズ:48.9(横)×43.8(縦)×13.7(厚さ)mm
●質量:約54g
注:Webサイトの写真は、すべてテスト環境のものです。仕様が変更になる可能性があります
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。