Daddy’s Sneaker
Vol.18 リーボッククラシック「インスタポンプフューリー エックス GTX」

名作「インスタポンプフューリー」がGORE-TEX付きブーツに! 履いてみた

本企画「Daddy’s Sneaker」は、30〜40歳代のパパにとって本当に使えるスニーカーを模索する連載企画。ここで言う同世代の平均的なパパたちとは、以下のように定義づけています。

・平日はスーツ姿で出勤。休日は全身ファストブランドで無難な感じにまとめがち
・休日のお出かけは、家族や子供を連れて公園や地元のショッピングモールへ
・自由に使える1か月分のお小遣いは3〜5万円

そんなパパたちがスニーカー選びで押さえておくべきは以下の3点です。

・生活圏内でも浮かないデザイン
・公園でも子供と走り回れる機能性
・地方でも買えて、価格は2万円前後

以上の条件から導き出されるのは、「トレンドを超越したスタンダード」。履けば思わずテンションが上がり、とはいえ浮くことはない。ひと言で表すなら、“地に足のついたスニーカー”。ここでは、そのおすすめモデルと、その履きこなし方を紹介します。

★★連載「Daddy’s Sneaker」のアーカイブはこちら!★★
https://kakakumag.com/backnumber/?contents=158

第18回テーマ/そろそろアウトドアに行こうかなって時に履きたいハイテク

リーボッククラシックと言えば、名作中の名作「インスタポンプフューリー」が有名。同モデルのファミリーに、新たに仲間入りした注目のブーツタイプを紹介します!

リーボッククラシックと言えば、名作中の名作「インスタポンプフューリー」が有名。同モデルのファミリーに、新たに仲間入りした注目のブーツタイプを紹介します!

緊急事態宣言もやっと解除され、気付けば秋真っ只中。アウトドアで過ごすのにも最良の季節が到来しました。そこで、この1〜2年は大手を振ってアウトドアを楽しめず消化不良気味だったパパたちのために、今回お送りするのは特別編。「Daddy’s Sneaker」の定義である“地方でも買えて、値段は2万円前後”から少し逸脱してしまうものの(本モデルの定価は税込25,300円。しかもオフィシャルサイトでは完売状態……)、「そろそろアウトドアに行こうかな」と思っている読者諸氏の多くが注目していたであろう、Reebok CLASSIC(リーボッククラシック)の超注目作「INSTAPUMP FURY X GTX(インスタポンプフューリー エックス GTX)」をピックアップしました。

本モデルは、あの名作モデル「インスタポンプフューリー」をベースとした汎用性の高いデザインと、これからの季節に真価を発揮する最新テクノロジーの融合がポイント。ここではシューズの特徴に触れながら、どんなスタイルに似合うのか?を考えつつ、なぜ買いなのか!?を検証してみました。

そもそも「インスタポンプフューリー エックス GTX」ってどんなスニーカー?

1990年代後半に巻き起こった第1次ハイテクスニーカーブーム。その頃に、ちょうど青春期ど真ん中だったというパパ世代の脳裏に今も焼き付いているモデルと言えば、「ナイキ エア マックス 95」とともにシーンを牽引していた「インスタポンプフューリー」ではないでしょうか。

そのデビューは1994年。アッパーに内蔵されたチャンバーに空気を注入することで、フィット感を調整する「ザ ポンプ テクノロジー」を搭載したランニングシューズとして登場。そのユニークなギミックと前後独立型ソールユニットが生み出す未来的なルックスは、世界的アーティストが雑誌のカバーで着用したこともあり、ファッションシーンにおいても大きな話題となりました。

その後、リーボッククラシックの象徴として圧倒的支持を獲得している同モデル。デビュー25周年となった2019年には、プロトタイプやオリジナルカラーの復刻、さらに歴代名作モデルの配色を踏襲したスペシャルモデルも登場するなど、改めて名作としての人気とポテンシャルの高さを示しました。というわけで、前置きはこれくらいにしておいて、ここからは実物をご覧いただきながら、細部を掘り下げていきたいと思います。

ハイテク感のある先鋭的フォルムと無骨さをマッシュアップ

リーボッククラシックの「インスタポンプフューリー エックス GTX」。カラーは、ブラック/コールドグレー/ピュアグレー

リーボッククラシックの「インスタポンプフューリー エックス GTX」。カラーは、ブラック/コールドグレー/ピュアグレー

まずはルックスから見ていきましょう。

繰り返しますが、同モデル最大の特徴と言えば、アッパーに内蔵されたチャンバーに空気を注入することで、フィット感を調整する「ザ ポンプ テクノロジー」と前後独立型ソールユニット。本作でもそのDNAはしっかり継承しつつ、アイコニックなポンプボールを甲部分から側面へと移動させ、足首をスッポリと包み込むハイカットのブーツ仕様にアップデートしています。さらに、全体をブラックとグレーでまとめることで(ちなみにこちらはサンプルモデル。一般販売モデルではポンプボールもアッパーと同じブラックです)、元々の未来的デザインにタフネスなイメージを加えています。

【写真上】ハイカットになったことで、スマートなシルエットは保持しつつも、ボリュームアップしたことが一目瞭然 【写真下】後ろ姿は、より無骨な印象が強めに出ています。履き口部分のライニングが、アッパーの外に露出しているのも新鮮

【写真上】ハイカットになったことで、スマートなシルエットは保持しつつも、ボリュームアップしたことが一目瞭然 【写真下】後ろ姿は、より無骨な印象が強めに出ています。履き口部分のライニングが、アッパーの外に露出しているのも新鮮

アッパーには、撥水性と耐久性にすぐれたバリスティックナイロン素材を採用。このワードを聞いただけで、ついつい物欲センサーが反応してしまうパパ世代も多いはず(笑)。また、複数素材で構成されているため、質感の差異が生まれ、立体的な表情が楽しめます。さらにもうひとつ注目したいのが、レイヤーになったアッパーのブラッダー(空気が注入される部分)の間からのぞくブランドの象徴「ベクターロゴ」。落ち着いたグレーカラーは全体になじみ、ほどよいアクセント効果を発揮します。

カラーはこれ以外にも、清潔感のあるオフホワイト系の「ノンダイド」、元祖「インスタポンプフューリー」の1stモデルの配色を落とし込んだ「シトロン」がラインアップ。ちなみに、後者は店舗によってはまだ在庫がある可能性も!

屋内外で快適性をキープし、暖かいのに蒸れ知らず!

ここからは、細部にフォーカスしていきましょう。

フロントから見た際に目がいくのが、中央に配置されたファスナー。こちらを開閉することで、ブーツタイプの難点である脱着の面倒さを解消しています。もちろん、デザイン的な意味合いでも心躍らせるポイントと言えます。ちなみに、ファスナーを開いてみると、内側から「ゴアテックス」の文字が、こんにちは。ファスナーを開いてこの文字が出てきたら興奮しますよね、そりゃ。本当に“モノ好き”なオジサン心がよくわかってらっしゃる(笑)。また、履き口部分は、フロント外側とバック内側の2か所にタブが配されており、こちらもファスナー同様に脱着のわずらわしさをサポートしてくれるグッドディテール。

本稿の冒頭で、“これからの季節に真価を発揮する最新テクノロジー”と述べましたが、それがアッパーに使われた「ゴアテックス インフィニアム サーミアム インサレーション」という技術です。人間生理学に基づいて最も効果的とされる足先に、厚さ2mm未満の特許取得済み超薄型インサレーションを内蔵。これによって、シルエットは崩さずに保温性を獲得。冬の屋外環境では、インサレーションなしのシューズに比べて1時間長く体温を保ち、さらに内部に熱がこもりにくいため、屋内でも1日中快適さをキープ。“外では暖かいけど、屋内では暑過ぎる”なんてお悩みも、まさにどこ吹く風ってやつです。

【写真上/中】アッパーは、ブラッダーとベース部分のレイヤー構造。中央に配置されたファスナーは、ハイカットでも脱ぎ履きしやすく、フィッティングを調節する機能としても活躍 【写真下】アッパーサイドには、アッパーに空気を注入するためのポンプボールと「ゴアテックス インフィニアム」のタグが。新旧テクノロジーの共演に、往年のファンならずとも思わず胸アツ

【写真上/中】アッパーは、ブラッダーとベース部分のレイヤー構造。中央に配置されたファスナーは、ハイカットでも脱ぎ履きしやすく、フィッティングを調節する機能としても活躍 【写真下】アッパーサイドには、アッパーに空気を注入するためのポンプボールと「ゴアテックス インフィニアム」のタグが。新旧テクノロジーの共演に、往年のファンならずとも思わず胸アツ

ブーティー構造がアウトドアでのストレス問題を解消!

続いては、履き心地に直結する個所について触れていきましょう。

まずは、着用感を左右するライニングについて。本作でもオリジナルモデルと同様に、アッパーと一体化したライニングによって足を包み込むブーティー構造を採用。ウェットスーツのように伸縮する素材が使われているうえ、内側に施された面ファスナーでホールドすることにより、フィット感たるや抜群。アウトドアのシチュエーションでは、頻発する屈伸動作の際にも、足首にストレスを感じることなく運動性を強化してくれます。しかも足にフィットしているので、小石や小さな虫の侵入もしっかりとガード。簡単なようで難しい、見た目と機能性の両立をかなえています。

【写真上/下】ブーティー構造のライニングは、足の締め付けが少なく、着用時もストレスフリー。しっかりフィットして、シューズ内での足ズレを防ぐため、運動性という面でもすぐれています

【写真上/下】ブーティー構造のライニングは、足の締め付けが少なく、着用時もストレスフリー。しっかりフィットして、シューズ内での足ズレを防ぐため、運動性という面でもすぐれています

軽量性とクッション性はそのまま、ラギッドな仕様に!

これだけアッパーにこだわっているんだから、ソールにもこだわっていて当然です。

本モデルでは、先述のポンプシステムと同様に「インスタポンプフューリー」の特徴を継承。たとえば、スニーカーの命であるクッション性を生み出すために、肉厚のミッドソール内に搭載された「ヘキサライト ヘキサゴナル クッショニング」や、中足部に配された「TPUシャンクプレート」などです。これらのテクノロジーがひとつとなって、独自の前後独立型ソールユニットの根幹部分をなしています。

また、通常のブーツ仕様では、安定性を確保するために重くてフラットなソールに換装することも多いのですが、本モデルではアウトソールに耐久性とグリップ性を高めた耐摩耗性ラバーのラグソール(凹凸を大型化させて防滑性を高めたソール。ラギッドソールとも呼ぶ)を採用することで、前後独立型ソールユニットの軽量性を損なうことなく、未整地のフィールドにも対応する踏破性を獲得。要は、「インスタポンプフューリー」の魅力である軽やかな履き心地を、アウトドアでも味わうことができるというワケです。ではそろそろ、実際に着用したスタイルサンプルをご覧いただきましょうか。

アウトソールには、耐久性とグリップ性を高めた耐摩耗性ラバーのラグソールを採用。下駄を彷彿とさせる前後独立型ソールユニットを生かしながら、アウトドア仕様にアップデートされています

アウトソールには、耐久性とグリップ性を高めた耐摩耗性ラバーのラグソールを採用。下駄を彷彿とさせる前後独立型ソールユニットを生かしながら、アウトドア仕様にアップデートされています

履き心地は想像以上にライト。でも見た目はタフ!

「そろそろ肌寒くなってきたし、秋にショーツはどうなの?」なんて声も聞こえてきそうですが、せっかく足元暖かな「ゴアテックス インフィニアム サーミアム インサレーション」を搭載しているのだし、“プラマイゼロ”でしょ?ってことで、ボトムスはプロッパーのカーゴショーツをセレクト。トップスは、エトスのジップポロシャツの上に、モニタリーのミリタリージャケットを羽織って、ニューエラのニットタムを着用。メガネもかけてみちゃったりして、オリーブとブラックで統一した落ち着きのある大人(40歳)を意識してみました。では、これに「インスタポンプフューリー エックス GTX」を合わせてみると……!?

リーボッククラシックの「インスタポンプフューリー エックス GTX」の「ブラック/コールドグレー/ピュアグレー」を着用

リーボッククラシックの「インスタポンプフューリー エックス GTX」の「ブラック/コールドグレー/ピュアグレー」を着用

いかがでしょうか。

ブーツ仕様とはいえ、スタイリッシュなシルエットなので、足元における野暮ったさは皆無。むしろ、膝下の短い日本人がショートパンツにハイカットスニーカーを合わせて履いた際に、ネックとなってくるバランスの悪さも感じさせず、我々パパ世代には持ってこい。今回は「ブラック」を着用しましたが、オフホワイト系の「ノンダイド」や、色鮮やかな「シトロン」は面積が広くなる分、合わせるのにテクニックが必要。汎用性を考えるなら、「ブラック」が正解と言えるでしょう。また、肝心の履き心地はと言うと、想像以上に軽い! それと、ラグソールに変更されたことで底上げされているので、若干の足長効果は期待できるかと(笑)。

で、ここで改めて伝えておきたいのが、“サイズ選びに注意!”という点。今回着用したのは27cm。筆者の場合ですと、甲高・若干幅広で普段は27〜27.5cmを選ぶのでジャストのはずですが、こちらは思っていたよりも内部が大きめ。ブーティー構造かつ、空気の注入でフィット感の調整もできるとはいえ、運動性も考慮するならば普段より1/2〜1サイズ小さくしたほうがイイかなと感じました。逆に、アウトドア用の厚手ソックスを履きたいという人は、いつもどおりのサイズでOK。インソールをクッション入りのタイプに交換して、フィッティングを調整するのもアリですね。

【まとめ】街履きもアウトドアもイケる120点満点のアップデートモデル

というわけで、今回はリーボッククラシック「インスタポンプフューリー エックス GTX」をピックアップしました。

世のスニーカーブームも絶頂を迎え、時代を彩った名作のアレンジモデルが各ブランドから数多くリリースされていますが、「正直オリジナルのほうがよかった……」なんてモノも多々見かけます。そんな中で、筆者の個人的ヒットと言えるのが本モデルです。何がイイって、オリジナルのよさや魅力を損なうことなく、パパ世代のハートをワシづかみにする機能やディテールがプラスされているから。“正しいアップデート”の姿をここに見た気がします。皆さんも気になったらチェックしてみてください(入手困難ではありますが……)。

●撮影協力:リーボック
https://reebok.jp

TOMMY

TOMMY

メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛するアラフォー38歳。

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