本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第35回は、気温や天候が変化しやすい春季に最適な「Compact Anorak(コンパクトアノラック)」をピックアップ。外出先での急な悪天候に対応できる撥水加工を施した、アノラックタイプのウインドブレイカーで、着ない時はコンパクトに収納できる点が便利だ。
ザ・ノース・フェイス「コンパクトアノラック」(品番:NP21735)の「ニュートープ」。公式サイト価格は、13,200円(税込)
本モデルは、悪天候に対応する撥水加工を施した、アノラックタイプのウインドブレイカー。生地は、コットンライクでナチュラルな風合いながら、防風性も兼ね備えており、急な冷え込みが予想される旅先でも活躍してくれる。首部分のファスナーは、着脱のしやすさを考慮してやや長めに作られており、フロントには収納に便利な大容量のカンガルーポケットとファスナーポケットを配している。
着脱のしやすさを考慮してやや長めに設計された首部分のファスナー
フロントには、収納に便利な大容量のカンガルーポケットとファスナーポケットを配置
サイズ感は、ミドラー(中間着)と合わせやすい、ややゆとりのあるシルエット。静電気の発生を抑える静電ケアシステムも採用している。
なお、コンパクトに収納、携行できるスタッフサックが付属。バッグの中に常備しておけるので、昼夜の寒暖差が激しい今の季節にピッタリな1着と言える。
スタッフサックが付属。収納時は、350ml缶より2回りほど大きい程度のコンパクトサイズに
立体構造のフードは、頭部へのフィット感にすぐれているほか、視界も広く、長時間被っていても快適性を失わない
袖口は、ベルクロクロージャ―を配し、袖丈の調節もイージー
実際に「コンパクトアノラック」を着てみた!
ザ・ノース・フェイスのアウターは、そのブランドの生い立ちからして高機能モデルが多く、今回の「コンパクトアノラック」のようなカジュアルテイストのアウターを購入するのは、2018年春に、現在も展開中の「ザコーチジャケット」を購入して以来だ。
まず手にしてみると、ナイロン100%の生地素材「NORTHTECH Cloth ECO」は、化学繊維でありながら、コットンのような触り心地。どちらか言うと、ルーズフィットなので着脱しやく、今回はアイスブレーカーのメリノウール製長袖トップス「200オアシス ロングスリーブクルー」の上から着てみたが、まだまだゆとりがあり、腕を上げ下げしても窮屈感はまったくない。これなら、フリースやスウェット、セーターの上に着ても問題ないだろう。
使用している生地は、「20洗3級」というレベルの撥水加工が施されており、水滴を垂らすと水をしっかりと弾く。「ゴアテックス」や「フューチャーライト」を使用したハイパフォーマンスアイテムと比較すると、その撥水性は劣るが、日常生活での降水には対応できるレベルにある。着用した日に実際に雨に降られたこともあったが、小雨だったので衣類内部に雨が浸み込むことはなかった。
また、立体形状のフードは、視界をしっかりとキープしてくれるので、フードを長時間被っていても不快感とは無縁。着用しない時は付属のスタッフサックに詰め込む方式だが、生地にある程度の厚さがあるので、収納時の大きさは350ml缶よりも2回りほど大きい。個人的には、もう少しコンパクトだとありがたいと思った。
以上のことから、ザ・ノース・フェイス「コンパクトアノラック」は、気温や天候が変化しやすい春にピッタリなアウターだということがわかった。「花冷え」という言葉があるように、今の時期はまだまだ寒い日があり、1日の中の寒暖差も激しい。「昨日は20℃を超えたのに、今日は最高気温が10℃を超えなかった……」、「昼は汗ばむほどだったのに、夜桜を眺めている今は真冬に戻ったかのような寒さだ……」というようなことも珍しくない。そんな時にこのアイテムがバッグに常備されていれば、ちょっとした気温や天候の変化は恐くない。
そして、本モデルのもうひとつの魅力が、13,200円(税込)という価格設定だ。ザ・ノース・フェイスのアウターというと高価なイメージがあるかもしれないが、本モデルは1万円ちょっとで購入できるのである。その登場回数を考慮すると、セールで良品を買えた時のようなお得感を享受できるプロダクトだと思う。
カラバリは、今回購入した「ニュートープ」のほか、「ブラック」と「バンフブルー」をラインアップ
ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間50分50秒。