新傑作ウォッチで令和を刻む

「セイコー アストロン」の新作「ネクスター」は、次世代リーダーの手元によく似合う

「セイコー アストロン(SEIKO ASTRON)」は、セイコー(1881年、東京・銀座で創業)が、1969年12月に世界初のクォーツウォッチとして世に送り出したエポックメイキングなモデル「クオーツ アストロン」をオマージュし、その栄えある名を継ぎつつ展開しているブランド。今年2022年は、2012年に世界初のGPSソーラーウォッチを発売してから10年を迎える重要な年です。

今回、取り上げる「ネクスター(NEXTER)」は、次世代を担うモデルとして2022年5月13日に発売された注目作。現在、GPSソーラーモデルの「SBXC」と、ソーラー電波モデル「SBXY」の2型で展開されていますが、ここでは、そのうちの「SBXC」のブルーグレー文字盤「SBXC109」をフューチャーし、サブ情報として「SBXY」についても触れながら、「ネクスター」シリーズの“見どころ”を紹介していきます。

「セイコー アストロン ネクスターシリーズ GPSソーラーウォッチ SBXC109」。公式サイト価格は、286,000円(税込)

「セイコー アストロン ネクスターシリーズ GPSソーラーウォッチ SBXC109」。公式サイト価格は、286,000円(税込)

元祖「アストロン」誕生の背景と、その影響力

140年以上もの長きにわたり、数々のイノベーションを成し遂げてきたセイコーですが、「クオーツ アストロン」は金字塔ともいうべきものであり、その誕生は時計史におけるエポックメイキングだと言えます。ということで、「セイコー アストロン ネクスターシリーズ」を深掘りする前に、クォーツウォッチのマスターピースたる「クオーツ アストロン」について少し学んでおきましょう。

クォーツ(quartz)とは、二酸化ケイ素結晶の鉱物である石英(せきえい)のこと。水晶(rock crystal)は、そのうちの無色透明のものを指すのですが、一般的には「クォーツ=水晶」と認識されているようです。そして水晶には、交流電圧をかけると規則的に周期振動する性質があり、クォーツウォッチは、その「水晶の性質を時間調速(時間の運針を一定の速さに保つこと)のための振動子として利用した腕時計や懐中時計」ということになります。ちなみに、振動子とは振動する物質のことで、水晶のほかに音叉、柱時計の振り子、自動巻きムーブメントのテンプなどもこれに含まれます。

この振動子が、ある一定の時間内に振れる回数のことを振動数(beet)と呼び、その数値が高いほど、基本的に精度(時間の刻みに対する安定性の度合いのこと)が高いことになるのですが、実は手巻きや自動巻きの機械式とクォーツ式では精度において、とんでもなく大きな差があるのです。

たとえば、かつて機械式の一般的な振動数は18,000振動/時程度でした。いっぽう、水晶結晶の固有振動は32,768振動/秒ですので、両者の数値を1分間当たりの振動数に換算しますと、機械式は300振動で、クォーツは1,966,080振動に。つまり、クォーツは一般的な機械式に比して、1分間の精度が「6553.6倍高い!」のです。現在では、技術や部材の進化により、これよりも高振動の機械式ムーブメントは珍しいものではなくなったものの、それでもなお、クォーツムーブメントの精度にははるかに遠く及ばず、両者の精度差はケタ違いなわけです。

クォーツ時計は、1927年、カナダ出身の物理学者ウォーレン・アルビン・マリソン氏らにより、米・ニューヨークで誕生しました。それは、タンスほどもある大きなものでしたが、そうしたクォーツクロックは次第に小型化が図られていき、セイコーも1963年にコンパクトな卓上型クォーツクロック「クリスタルクロノメーター」を完成させて市販しています。また、その翌年1964年に開通した東海道新幹線において、運転台に設置するための小型クォーツクロックを納めています。

1969年発売の「クオーツ アストロン」。径36mmのクッション型ケースは18Kイエローゴールドの無垢で、45万円という当時の中型車並みの価格で販売されました

1969年発売の「クオーツ アストロン」。径36mmのクッション型ケースは18Kイエローゴールドの無垢で、45万円という当時の中型車並みの価格で販売されました

1950〜1960年代、欧米の複数のメーカーが腕時計の高精度化を競うようになり、対象が機械式のみに留まらず、音叉式などの電子式腕時計を出現させるに至りました。そうしたなか、クォーツクロックで実績を得たセイコーは、クォーツウォッチの開発に挑みました。その難題としては、水晶振動子の一層の小型化とともに、省電力化があげられたそうですが、同社は音叉型水晶振動子とオープン型ステップモーターを開発することでこの課題をクリア。こうして1969年12月25日、世界初となるクォーツウォッチ「クオーツ アストロン」が世に送り出されたのでした。

「クオーツ アストロン」の出現は、長い時計史においても最大級のジャイアントステップでした。当時、世界中の人々がいかに衝撃をもってこの出来事を受け止めたのかは、先述した機械式と比較したときの圧倒的精度差からも推察できることでしょう。ちなみに、当時の日本では、こうしたクォーツ時計は「水晶発振式時計」と呼ばれていたそうです。

セイコーが特許権利化した技術を公開したことから、他社が次々と追随してクォーツウォッチ市場に参入。やがて腕時計業界は、日本のクォーツ勢が市場を席巻することとなり、欧米の時計メーカーは一様に大打撃を受け、とりわけ米国の時計産業はほぼ壊滅状態に陥りました。そして、このクォーツショックから脱し、機械式の再興が図られるようになるには1980年代末まで待たねばならなかったのです。

精度のさらなる追求が生み出した「セイコー アストロン」

「クオーツ アストロン」は、セイコーの精度に対する追求から生み出された革新でしたが、その挑戦はたゆむことはなく、現在、高精度ウォッチとして、いわゆる電波時計が広く普及しています。これは、標準時を作り出す「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)」において、時間信号のベースがアクティブ型の水素メーザー原子時計に基づく標準電波を受信することで高い精度を発揮するものですが、実は、その電波を発信する地上基地局があるのは世界で数か国に限られており、標準電波が届かない地域では正確な時刻情報が得られないという弱点があります。

そこでセイコーが着目したのが、標準電波に代えて、上空約2万kmを運行する人工衛星が発しているGPS電波を受信する方法でした。カーナビでは主として、自車位置の確認などでこうしたGPS電波が利用されていますが、それを時間修正に活用し、ソーラー充電機能を組み合わせることで「世界中どこでも正確な時間を刻む、とまらない時計」を目指して開発を進めたのです。

こうして2012年に誕生したのが、GPSソーラーウォッチとして世界初となる「セイコー アストロン」でした。かつてクォーツウォッチの開発によって時計の精度を飛躍的に進歩させ、時計市場の様相を一変させたセイコーが、超高精度を実現した「セイコー アストロン」をもって、この年、再び、時計史に“第2の革命”とも称すべき偉業を打ち立ててみせたのでした。

彫りの深いフェイスとソリッド感あるケースの妙なる結合

さて、ここからはいよいよ、「ネクスター」の紹介です。先にも述べたとおり、「セイコー アストロン」はGPSソーラーウォッチと、ソーラー電波ウォッチを展開するブランドですが、同時に、グローバルに活躍するビジネスパーソンをターゲットとする腕時計でもあります。このことは、「ネクスター」においても変わりはありませんが、そのうえで昨今のビジネスキーワードでもある「次世代のリーダー」に焦点を定め、そうした層に向けた新たなデザインを提案するものとして、このシリーズは誕生しました。

ちなみに、「NEXTER(ネクスター)」というシリーズ名には、こうしたコンセプトのもと、「次なる者」、「次に来るべき者」といった意味が込められているのだろうと思われます。

「SBXC109」のブルーグレー文字盤は、光の調子によって、その色合いを繊細に変えてみせます

「SBXC109」のブルーグレー文字盤は、光の調子によって、その色合いを繊細に変えてみせます

これも前述したことですが、「ネクスター」にはGPSソーラーモデルの「SBXC」と、ソーラー電波モデル「SBXY」の2型が存在します。そして、そのうちのシリーズのフラッグシップ的存在である「SBXC」は、GPS衛星電波受信による高速タイムゾーン修正機能など、多彩な先端機能が搭載された、「アストロン」史上最高性能を誇るモデルに仕上がっています。

光の反射を約99%抑える独自技術「スーパークリア コーティング」が施されたサファイアガラスの風防越しにうかがえる文字盤は、外周リングの立ちが高く、アリーナ部分は奥まっており、そこに配置されたインデックスも非常に立体感に富んだデザインです。また、写真上の「SBXC109」では文字盤カラーに、既存の「アストロン」でも人気の高いブルーをベースに、そこにニューノーマル時代のトレンドカラーであるグレーを含ませた、いわゆるブルーグレーを採用。光の調子によって、くすみを帯びたブルーにも、シックで知的な印象のグレーにも変化する、美しく繊細な色合いが楽しめます。しかも、得てしてぼやけた印象になりがちな、この色に、インダイヤルやインデックス、外周リングのブラックを組み合わせたことで、引き締まった表情を演出している点にも要注目です。

風防のみならず、ベゼル上面にもサファイアガラスが使われており、これがラグジュアリー感ある輝きを放ちながら、このモデルの風格あるたたずまいにほどよい優美さを添加。ケースでは、ヘアライン仕上げの面を多く設けつつ、エッジにポリッシュ仕上げを施すことでソリッド感を強調しています。

なお、ケース&バンドは軽量でサビにくく、肌にやさしいチタン製。その表面には、金属に高耐傷性と輝きをもたらす、セイコー独自の表面加工技術「ダイヤシールド」が施されています。

ここで、もうひとつの「ネクスター」である「SBXY」の外観についても少し触れておきましょう。なお、下の写真のモデルは、そのうちのブラック文字盤×ブラック硬質コーティングケース&バンドの「SBXY041」です。

ブラック文字盤にベゼルなどのブルーが美しく浮き立つ「SBXY041」。チタンのケース&ブレスレットには、ブラック硬質コーティングが施されています。公式サイト価格は、198,000円(税込)

ブラック文字盤にベゼルなどのブルーが美しく浮き立つ「SBXY041」。チタンのケース&ブレスレットには、ブラック硬質コーティングが施されています。公式サイト価格は、198,000円(税込)

「SBXC」が3つ目モデルなのに対し、「SBXY」の文字盤は2つ目構成で、このうち、9時位置に配置された曜表示用のレトログラードダイヤル(扇状の文字盤)は特に印象的で、このモデルのアイコン的役割を果たしています。視認性がよく、力強さとニュアンスに富んだ文字盤は「SBXC」と同様の立体的デザインで、ケースからバンドへとスムーズに続く一体型フォルムは洗練されていることがわかります。

GPSソーラーのほか、ワールドタイムなど多彩な機能を搭載

では、再び「SBXC」に話を戻して、ここでは「SBXC109」の文字盤の写真と照らし合わせながら、このモデルに搭載されているムーブメント「5X53」や各種の機能について触れてみたいと思います。

複雑顔に見える「SBXC」ですが、実は絶妙設計によって操作はシンプルで、各表示の読み取りもスムーズです。写真は「SBXC109」

複雑顔に見える「SBXC」ですが、実は絶妙設計によって操作はシンプルで、各表示の読み取りもスムーズです。写真は「SBXC109」

「SBXC」は、言うまでもなく光発電で駆動するGPSソーラーウォッチです。文字盤の下(背後)にあるソーラーセルが太陽光や蛍光灯などの光を電気エネルギーに換え、それを蓄電することで時計を駆動させるため、急な電池切れの心配も、定期的な電池交換の必要性もありません。また、搭載ムーブメントの「5X53」はGPS衛星電波受信機能により、タイムゾーンが異なる場所におもむいた際、ワンプッシュで衛星から位置情報と時刻情報を受信し、高速で現地時間に切り替えることが可能。あわせて、自動時刻修正機能「スーパースマートセンサー」も搭載されています。

各インダイヤルについて触れておきましょう。3時位置は「曜」表示で、その左下のミニダイヤルは「午前・午後」を示します。日付は、4〜5時位置の表示で確認できます。また、6時位置は、デュアルタイム機能作動時に第2時間を表示する24時間表示の小時計です(詳細は、本稿の次の段落にて解説)。そして、9時位置のインダイヤルは、通常ではエネルギー残量を知らせるパワーインジケーターとして機能しますが、さらにGPS受信を拒否する機内モードの設定や、受信結果表示機能、捕捉衛星数表示機能、サマータイムの設定などでも活躍します。

ところで、このモデルには、デュアルタイム表示(タイムゾーンの異なる2地域を同時に表示すること)のワールドタイム機能が備わっています。そこで一例として、今、ロンドンにいながら、東京の現在時刻を確認すると仮定しましょう。ベゼルを見ますと、そこにUTC(世界協定時)と、そこからの各時差を示す数値が記されているのがわかります。ロンドン時間は「UTC+0」で、東京はそれよりも9時間先行しますので「UTC+9」。ということで、りゅうずを引き出して回し、秒針を目的地のタイムゾーンに合わせ、押し戻します。これにより、「時」「分」「秒」「日付」「曜」がすみやかに東京の現在時刻に切り替わるのです。ちなみに、その場合でも、ホームタイム(この例ではロンドン時間)は6時位置にある小時計(24時計)で確認ができますし、「タイムトランスファー」機能により、ホームとローカルタイムを瞬時に切り替えることも可能です。

「SBXY」の文字盤は、「時」「分」「秒」「日」「曜」「デュアルタイム」の6表示に特化したシンプルな構成です

「SBXY」の文字盤は、「時」「分」「秒」「日」「曜」「デュアルタイム」の6表示に特化したシンプルな構成です

では、「ネクスター」のもうひとつの「SBXY」には、どのような機能が備わっているのでしょうか。「セイコー アストロン」には、「SBXC」のようなGPSソーラーウォッチのほかに、標準電波受信のソーラーウォッチもラインアップしており、「SBXY」は後者に含まれます。また、「SBXC」のムーブメント「5X53」に比し、「SBXY」が搭載する「8B63」はよりシンプルなムーブメントで、たとえばワールドタイム機能では前者が39タイムゾーン対応なのに対し、後者は25タイムゾーン対応。また、「8B63」には、「5X53」が併載する「スーパースマートセンサー」や機内モード、サマータイムモード、「タイムトランスファー」といった付加機能も省略されています。とはいえ、実用面において不都合な点はなく、文字盤はシンプルゆえにさらに視認性が高く、価格はより買いやすいものに設定されているのです。

6時位置のインダイヤルは、ワールドタイム機能に対応する小時計(24時計)で、9時位置はレトログラード式の曜表示。3時位置の小窓が日付表示です。なお、ケース幅は「SBXC」とほぼ同寸で、「スーパークリア コーティング」加工のサファイアクリスタル風防や、チタン製のケース&ブレスレット、日常生活強化防水(10気圧)といったスペックも両モデル共通です。

暗所でも視認性は上々! 腕への装着感は快適

漆黒の環境下でも、「ルミブライト」が時/分/秒針&インデックスを鮮やかに浮かび上がらせます

漆黒の環境下でも、「ルミブライト」が時/分/秒針&インデックスを鮮やかに浮かび上がらせます

さて、また、「SBXC」に話題を戻しましょう。本モデルには、暗闇でも確実に時刻が確認できるよう、時/分針とインデックスに、セイコー独自の「ルミブライト」が塗布されています。これは、太陽光や照明器具などの明かりを短時間で吸収して蓄え、暗所で長時間、高い輝度で発光する高輝度蓄光塗料。無機質のため、劣化が少なく、半永久的に使用できます。

狭めピッチ×H形のコマで構成されたブレスレットは、腕にしなやかにフィットします

狭めピッチ×H形のコマで構成されたブレスレットは、腕にしなやかにフィットします

ケースと同様、「ダイヤシールド」加工が施されたチタン製のブレスレットは、ケースと一体感をもたせたデザインで、各ブレスコマの斜面にポリッシュ仕上げを施すことで、ソリッドな表情を強調しています。また各コマには、ピッチを狭めたH形状タイプを採用。これによってコマ同士の可動がなめらかなものとなり、装着感が高まるのです。

なお、バックルの中留(バンドの12時側と 6時側を連結するパーツのこと)には、セイコー独自の「スマートアジャスター」を導入。この機構は、バンドを最大約5mmまでクイックに微調整できるというもので、たとえば汗でべとついて、肌と時計の密着具合が気になると感じた際、その場で簡単にゆるめられる便利な仕様です。なお、「ルミブライト」、およびこの「スマートアジャスター」は「SBXY」にも採用されています。

「セイコー アストロン」の既存モデルにはなかったブルーグレー文字盤が、手元に上品で知的な印象を与えます

「セイコー アストロン」の既存モデルにはなかったブルーグレー文字盤が、手元に上品で知的な印象を与えます

ここで「SBXC109」を試着してみますと……、第1印象としては「時計単体で見るときよりも、少し大きい」と感じました。もっとも、これは筆者の腕が細いからで、ケース幅42.7mmは、いわゆるオーバーサイズというほどではありませんし、むしろ、手が大きめの人、指が長い人、腕が太い人にはちょうどいいサイズだと思います。ちなみに、「やや大きい」とはいえ、ケースやブレスレットの素材にチタンを採用したことで、実は軽量。重厚な時計に見えますが、手に持っていると、その軽さに驚かされます。しかも、低重心構造ケースに、狭めピッチ&H形コマのブレスレットが相まって腕なじみがよく、装着感からストレスを感じません。

「SBXC109」のブルーグレー文字盤は、シックでありながらも若々しさがあり、品性も感じられる絶妙な色合い。「ネクスター」のメインターゲット「次世代のリーダー」のイメージを見事に体現するカラーリングだなと、大いに納得しました。

「ネクスター」2型は色違いタイプも魅力的!

これまで、メインモデルとして、GPSソーラーモデル「SBXC」からブルーグレー文字盤の「SBXC109」を、ソーラー電波モデル「SBXY」からブラック文字盤&ブラックケースの「SBXY041」を選んで紹介しました。

しかし、「ネクスター」は現在、「SBXC」と「SBXY」ともにレギュラーモデルとして各3色をラインアップしており、さらに両モデルそれぞれに2022年限定モデルも存在しています。ということで以下では、すでに紹介済みの「SBXC109」と「SBXY041」を除いた計6色を紹介していきます。

「SBXC109」と同型&カラー違いの「SBXC」2タイプ。左/「SBXC107」はホワイト文字盤×ブラックインダイヤルの、通称「パンダ文字盤」タイプ。右/粋を心得る大人の手元にふさわしいブラック文字盤の「SBXC111」。公式サイト価格は各286,000円(税込)

「SBXC109」と同型&カラー違いの「SBXC」2タイプ。左/「SBXC107」はホワイト文字盤×ブラックインダイヤルの、通称「パンダ文字盤」タイプ。右/粋を心得る大人の手元にふさわしいブラック文字盤の「SBXC111」。公式サイト価格は各286,000円(税込)

「SBXY041」と同型&カラー違いの「SBXY」2タイプ。ともに、ケース&ブレスレットは「ダイヤシールド」加工のチタン製です。左/「SBXY037」ではブルーグレー文字盤を採用。落ち着きある色合いですが、「SBXC109」のブルーグレー文字盤よりも青みが強いトーン。右/「SBXY039」は精悍な印象のブラック文字盤&ベゼルタイプ。公式サイト価格は、各198,000円(税込)

「SBXY041」と同型&カラー違いの「SBXY」2タイプ。ともに、ケース&ブレスレットは「ダイヤシールド」加工のチタン製です。左/「SBXY037」ではブルーグレー文字盤を採用。落ち着きある色合いですが、「SBXC109」のブルーグレー文字盤よりも青みが強いトーン。右/「SBXY039」は精悍な印象のブラック文字盤&ベゼルタイプ。公式サイト価格は、各198,000円(税込)

力強さを強調する「ホリゾンタルストライプパターン」を文字盤に取り入れた「セイコー アストロン ネクスタ― 2022 限定モデル」は数量限定での展開。左/「SBXC109」と同型の「SBXC113」は、世界限定1500本(うち国内500本)。公式サイト価格は286,000円(税込)。右/「SBXY041」と同型の「SBXY043」は、国内限定500本の展開。公式サイト価格は198,000円(税込)

力強さを強調する「ホリゾンタルストライプパターン」を文字盤に取り入れた「セイコー アストロン ネクスタ― 2022 限定モデル」は数量限定での展開。左/「SBXC109」と同型の「SBXC113」は、世界限定1500本(うち国内500本)。公式サイト価格は286,000円(税込)。右/「SBXY041」と同型の「SBXY043」は、国内限定500本の展開。公式サイト価格は198,000円(税込)

【まとめ】 「ネクスター」は「アストロン」を過去から未来へとつないでいる

時計において最も重要なこと……、それは「正確に時間を知らせること」に尽きます。つまり、時計としての本来の役割を果たすには高い精度が求められるわけです。本稿ではまず、「クオーツ アストロン」が腕時計の精度をケタ違いの高みへと押し上げたことを述べました。安価なものも含め、クォーツウォッチがあまりにも広く普及していることもあって忘れられがちですが、時計の本懐とも言える「精度」において、セイコーが「クオーツ アストロン」で成し遂げたことがいかに偉業であったかについて、ここで改めて確認したいと思い、それを本稿の冒頭で紹介させてもらいました。

それに続いて、「セイコー アストロン」が「アストロン」というビッグネームを“継ぎ”、「クオーツ アストロン」の精度追求の姿勢も“継ぐ”ブランドだということもお話ししました。そして、このことを踏まえたうえで、「ネクスター」という存在を見据えたいと考えました。

「ネクスター」は、やがてリーダーのポジションを“継ぐ”であろう若いビジネスパーソンに向けて開発されたモデル。と同時に、「セイコー アストロン」のあるべき姿を“継ぎ”ながら、来たるべき時代の「セイコー アストロン」を先んじて体現して見せた存在と解しました。そうであれば、「ネクスター」は、単なるセイコーの新作のひとつに留まるものではなく、「クオーツ アストロン」の栄光を“継ぐ”ブランドたる「セイコー アストロン」を明日へと“継ぐ”モデルなのだと思うのです。

●写真/篠田麦也(篠田写真事務所)

【SPEC】
「セイコー アストロン ネクスターシリーズ SBXC109」
●駆動方式:クォーツ(GPSソーラー)
●キャリバー:「5X53」
●防水性能:10気圧(日常生活用強化防水)
●主な機能:時・分・秒表示、日付表示、曜表示、デュアルタイム、ワールドタイム(39タイムゾーン)、GPS衛星電波受信によるタイムゾーン修正、「スーパースマートセンサー」(自動時刻修正)など
●ガラス材質:サファイアガラス(スーパークリア コーティング)
●ケース&バンド材質:チタン(ダイヤシールド)
●ケースサイズ:42.7(横)×12.2(厚さ)mm
●重量:約105g

山田純貴

山田純貴

東京生まれ。幼少期からの雑誌好きが高じ、雑誌編集者としてキャリアをスタート。以後は編集&ライターとしてウェブや月刊誌にて、主に時計、靴、鞄、革小物などのオトコがコダワリを持てるアイテムに関する情報発信に勤しむ。

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