夏の外出に欠かせないアウトドアサンダルは、耐久性や防滑性、そして歩きやすさにすぐれるうえ、ファッション性も高いことから、アウトドアシーンはもちろん、街履きとしても活躍してくれる定番アイテムだ。
今回は、人気ブランドから登場している、2023年夏おすすめのサンダルを一挙紹介。ソールやストラップなど、各ブランドのこだわりが詰まった一足をピックアップした。
ザ・ノース・フェイスやキーンなどの人気ブランドから、最新サンダルをピックアップ
ザ・ノース・フェイス「ストレイタム レペンテ II」は、1本のメインストラップと可動式バックルでフィット感を調節するミニマルモーションストラップ構造を採用したストラップサンダル。
「ストレイタム レペンテ II」(品番:NF52351)。写真のカラーは「TNFブラック×TNFブラック」
リサイクル素材を使用した軽量のウェビングストラップは、メインバックルのプルタブを引き上げることで、簡単に好みのフィット感に調節でき、着脱も簡単。可動式のヒールストラップと、プラスチックパーツを最小限にしたミニマルなデザインで、足当たりがいいのも特徴だ。
ミッドソールには、やわらかい足当たりと高い反発力を両立したバイオベースの軽量EVAフットベッドを採用。また、着地時のかかとのブレを抑える「クレイドルテクノロジー」も内蔵している。
プルタブ付きのメインストラップにより、ワンタッチでフィット感の調節や着脱が可能
ザ・ノース・フェイスらしい豊富なカラーバリエーションで、ファッションアイテムとしても人気が高い
テバ「ハリケーン XLT2 アンプソール」は、ブランドを象徴するロングセラーサンダル「ハリケーン XLT2」をアップグレードした最新モデル。軽さと快適性を兼ね備えるボリューミーなミッドソールを採用している。
「ハリケーン XLT2 アンプソール」(品番:1131251)。メンズモデルのカラーは、写真の「ダークオリーブ」と「ブラック」の2色で展開される
速乾性にすぐれたストラップには、再生素材「REPREVE」を100%使用した再生ポリエステルウェビングを使用。面ファスナーなので着脱と調節も簡単だ。再生素材を30%使用した厚みのあるEVAミッドソールは軽量でクッション性が高く、再生素材50%のラバーアウトソールは耐久性とグリップ性が高い。
ちなみに、本モデルは環境に配慮した再生素材を使用しているだけでなく、同社のプログラム「TevaForever」を通じてリサイクルも可能だ。
ファッションアイテムとしても使いやすい、厚さ約45mmのボリューミーなミッドソールが特徴
2本のコードと1枚のソールから編み上げられた、ユニークなハイブリッドフットウェア「ユニーク」の新色。下の写真は、井浦新氏がディレクションを手掛けるウェアブランド「ELNEST CREATIVE ACTIVITY」とのコラボモデルで、鹿児島県・屋久島からインスパイアされたカモフラージュ柄が特徴だ。
「ユニーク」(品番:1028133)。このほかカラバリも豊富だ
3mmのリサイクルPET製ラウンドポリエステルコードとマイクロファイバーアッパーによる涼しく開放的なアッパーは、2本の伸縮コードが足の動きに合わせて変形することで足にしっかりとフィット。また、バンジーシューレースによるインターロッキングコードシステムによって、脱ぎ履きしやすいのも特徴だ。
踏み跡を残さず、耐摩耗性とグリップ性にすぐれたノンマーキング仕様のアウトソールは、接着面から水を押し出すことで高いグリップ力を発揮するレーザーサイピングが施されている。
ノーマーキング仕様のアウトソールは、濡れた路面でもグリップ力を発揮
さらに、反発性の高いポリウレタン素材のミッドソールはクッション性が高く、足裏の形状に合わせて立体成形された軽量ポリウレタン製のフットベッドによって素足のような履き心地を楽しめる。
チャコの「ボーディー」は、足に合わせてウェービングを調節できる同ブランドのアイコンモデル「Zサンダル」のDNAを受け継ぎつつ、デザインをシンプルにしたトウループタイプのサンダル。
「ボーディー」(品番:12366169)。カラーは全4色展開で、写真は鮮やかなカラーが特徴的な「ティール アボカド」
リサイクルポリエステル製のジャガードウェビングは、足に合わせてフィット感を調節できるほか、鼻緒部分のウェビングも可動調節ができる。
PUのミッドソールには、着用し続けることで足の病気予防や健康維持につながるとして、「アメリカ足病医学協会」に認定されている独自開発の成形フットベッド「ラブシート」を採用。ラバーのアウトソールには、トラクション性とグリップ性の高い「Chaco grip」のラバーアウトソールを使用している。
ラバーコンパウンドのアウトソールには、高いトラクション性とグリップ性を持つ、3mm溝のノーマーキング「Chaco grip」を採用
デザインは、「Zサンダル」の耐久性と機能性を保ちつつ、厚さと重量を半分ほどにしたシンプルなものに仕上げている。
コロンビアの「クスコピア サンダル ツー」は、さっと手軽に履ける、同ブランドで毎シーズン人気のコードタイプのサンダル。
「クスコピア サンダル ツー」(品番:YU0113)。カラーは全3色展開で、写真のカラーはブルー系の「マウンテン」
編むように組まれたコードによるアッパーは、かかとのアジャスターによって全体のフィット感を調節でき、歩きやすいように足元をしっかりとホールドする履き方のほか、脱ぎ履きの多いシーンではスリッパのように履くこともできる。
本体はラバー製のアウトソールが貼られた軽量なEVA製で、やわらかいコードによるストレスフリーな履き心地が特徴。真夏のビーチやアウトドアシーン、タウンユースと幅広いシーンで活躍する。
かかとのアジャスターを使えば、コード全体を好みのフィット感に調節できる
モンベルの「ソックオンサンダル」は、同社独自のS字形状の鼻緒によって、ビーチサンダルのような感覚でソックスをはいたまま履ける、フィット感にすぐれた軽量アウトドアサンダル。
「ソックオンサンダル」(品番:#1129476)。公式サイト価格は3,850円(税込)。写真のカラーは「タン」で、そのほかカラーバリエーションも多数あり
チューブ状に織られたポリエステルテープの中に、水を吸わない丸い断面のフォームが内蔵された鼻緒は、肌当たりがよく、足をしっかりとホールド。開放的でありながらも歩行時にかかとが浮き上がりにくく、ストレスフリーな履き心地だ。
軽量EVAの本体は、フットベッド部分が足裏の凹凸に合わせた立体構造で、表面に細かい無数のくぼみ加工が施されているため、蒸れにくく滑りにくいのが特徴。ラバー製のアウトソールは、水はけとグリップ力にすぐれたパターンを採用している。
独自のS字形状の鼻緒によってしっかりと足をホールドするため、裸足でもソックスをはいた足のままでもビーチサンダルのような感覚で履ける
シャカの「ネオバンジー EX」は、同ブランドの定番スポーツサンダルとして人気の高い「ネオバンジー」の新型モデル。長時間履いていても疲れにくく、快適で軽快な歩行をサポートするオリジナルソール「EXソール」を採用している。
「ネオバンジー EX」(品番:SK-238)。カラーは写真の「デニム」ほか、「ブラック」「トープ」の全3色で展開
甲2か所、足首1か所の計3か所でフィット感を調整できるストラップは、面ファスナー式のため調整が簡単。ストラップ裏のネオプレン素材がメッシュになっているため、通気性と速乾性にすぐれている。
イタリアのExtralight(エクストラライト)社と共同開発したオリジナルソール「EXソール」は、従来のものよりも軽量でクッション性が高く、グリップ性にもすぐれているので、雨天時でも安心して履ける。
人気の定番モデルのデザインを踏襲しつつ、軽量で疲れにくく、機能性の高いオリジナルソールを採用
メレルの「ハイドロ モック」は、アウトドアパフォーマンスを基軸としたシューズ構造と機能性、そして同ブランドのアイコンモデル「ジャングル モック」のコンフォート性要素を継承した、独創的なフォルムデザインと唯一無二な履き心地が特徴の水陸両用シューズサンダル。
独創的なデザインの「ハイドロ モック」。写真のカラー「クレイ」を含む全6色の多彩なカラーバリエーションも魅力だ
本体には、藻類バイオマスを原料とする植物由来のEVAフォーム素材「BLOOM(ブルーム)」を使用。また、アーチ形状と可動式ストラップによってサポート性やフィット感にすぐれるのが特徴だ。
さらに、クッション性と反発弾性にすぐれ、軽量性と耐久性を両立するサステナブルEVAミッドソール「FloatPro(フロートプロ)フォーム ミッドソール」を採用。高い機能性を持ちながらも、サステナブルな素材と成形技術が使われている環境に配慮されたモデルだ。
ヒール部の可動式ストラップにより、脱げにくい仕様だ
ゼロシューズの「ジェネシス」は、同ブランドの原点である「Natural Movement(自然な動き)」をコンセプトとした、裸足のような感覚で履けるシンプルなサンダル。
「ジェネシス」はカラーが全4色展開で、写真は新色の「ソーダライトブルー」
本モデルは、耐久性とグリップ力にすぐれた、厚さ4.8mmという非常に薄いアウトソール「Feel Trueソール」を採用。大地の起伏を敏感に感じることで限りなく素足に近い履き心地と抜群の開放感を体感できる。
ストレッチ性のあるUV加工のポリエステルコードを使用した鼻緒は、結び目の位置とヒール部分のストラップによって調節でき、しっかりと足にフィットさせることができる。
重量も片足約130gと非常に軽く、丸めてコンパクトにすることもできるので、山登りやハイキングなど、長時間歩く際のリラックスシューズとしても携帯できる。
非常に薄いソールとシンプルなデザインが特徴。地面を感じながら素足に近い感覚で履ける
アウトドアやデジタルカルチャーなど、ジャンルに捉われない自由な記事を執筆するライター・編集者。週末は家族でアウトドアを楽しむファミリーキャンパーでもある。